Xperia 1 Ⅱのゲームエンハンサー機能、「HSパワーコントロール」は最強のバッテリー劣化防止ソフト
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2020年2月24日に発表されたXperiaの最新機種「Xperia 1 Ⅱ」
そんなXperia 1 Ⅱに搭載されている「ゲームエンハンサー」の中のひとつ、「HSパワーコントロール」という世界初の画期的な機能を紹介します
発熱と劣化を防止する「HSパワーコントロール」
Xperia 1 IIに搭載されているゲーム最適化機能「Game enhancer(ゲームエンハンサー)」の中の1つ。「HSパワーコントロール」
この機能は、ゲームプレイ中は充電器を接続していても電力がバッテリーへは充電されず、そのまま電力が端末に供給されるというものです。
これによりバッテリーへの負荷が無くなるため、バッテリーの劣化や発熱を抑えることが可能との事。
スマホの発熱の原因は、スマートフォン本体のCPU・GPU、そしてバッテリーの主に2つと言われています。実際、私の今使っているスマートフォンもバッテリー温度が34℃、CPU温度は50~60℃を彷徨っています。
今は特別負荷のかかる処理を行っていないためこの程度で済んでいますが、ゲームなどの負荷のかかるソフトを立ち上げれば当然CPU温度はさらに上昇するでしょう。
そうなれば当然消費電力も上がり、バッテリーもさらに発熱します。
そこで充電を行えば、更に本体の温度は上昇してしまうと思われます。
しかし、スマホゲームのヘビーユーザーは充電しながらゲームをしなければならない時も多々あるでしょう。
そんな貴方の悩みを、この「HSパワーコントロール」は解決してくれるのです。
この機能さえあれば、充電しながらゲームをしてもバッテリーの劣化を気にしなくていい
充電しながらスマートフォンを使用するとバッテリーが劣化する。これは一般的に広く信じられている常識のようなもので、猫も杓子もこの情報を語っています。
しかし、リチウムイオンバッテリーは充電しながら放電することが出来ないため、一般的に認識されている「充電しながらスマホを使うと、バッテリーが小刻みに充放電を繰り返す」というのは大きな間違いです。
リチウムイオンバッテリーとは、正極と負極を持ち、その間をリチウムイオンが移動することで充放電を行う電池です。
リチウムイオンバッテリーは、リチウムイオンを蓄える正極と負極、 それらを分けるセパレーター、その間の電解液で構成されており、充電や放電の際にリチウムイオンが正極と負極を移動します。その際にエネルギーが蓄えられたり、逆に蓄えたエネルギーを放出します。
これが、簡単なリチウムイオンバッテリーの仕組みの解説です。
つまりは、化学反応により充放電を行っているというわけですね。
なので、巷で一般的に言われているような「充放電を繰り返す」というようなメカニズムだと、リチウムイオンバッテリーの中ではぐるんぐるん電流の向きが入れ替わってしまうので、そんなものを搭載した機械は1秒たりとも使うことはできません。
ですから、実際には充電器を接続した場合バッテリーは充電モードになり、一切放電を行わなくなります。
そしてACアダプターからは本体の駆動に優先的に電力が配給され、残った電気をバッテリーに送り充電するのです。
これが、充電中のスマートフォンの内部での電気の動きです。
そしてリチウムイオンバッテリーの劣化の一番の原因は、サイクル消費。つまりはスマートフォンを充放電させ、バッテリー内のリチウムイオンを何度も移動させること。
それを防ぐには、バッテリー自体に駆動をさせない事。つまり使わないか、本体の駆動をバッテリー以外で補うかしかないのです。
という事で、実際には充電器に常に繋ぎっぱなしのスマートフォンの方が、同じ処理を行うのであればバッテリーの劣化は抑えられるというわけですね。
現に私の所有する殆ど充電器に繋ぎっぱなしのスマートフォンとパソコンも、所有して一年以上も経ちますがバッテリーは殆ど劣化しておりません。これはサイクル消費よりも、バッテリーを100%に維持した際の劣化の方が度合いが緩やかなためです。
まあ使うよりも100%を維持する方が劣化するようなポンコツバッテリーなんて、色んな製品に搭載されるわけもないので当たり前ですけれどもね。
他にも例えばOMROMがリチウムイオンバッテリー搭載で期待寿命10年の無停電電源装置「BLシリーズ」を販売しています。
(無停電電源装置とは、停電などの入力電源異常時に、パソコンが急にシャットダウンしてしまうようなことを防ぐためのバッテリーが搭載された装置です。
仕組みとしてはコンセントとパソコンの間に繋ぎ、普段は内部のバッテリーを常に100%に保ちながら電力をそのまま接続された機器に配給します。
そして停電やコンセントの欠落など電力の配給が絶たれた際、瞬時にバッテリーを放電に切りかえて少しの間パソコンをそのまま使うことができるようにします。
つまるところ停電時にノートパソコンのバッテリーみたいな役割を果たすと考えて貰えれば)
因みに充電しながらスマートフォンを使用しては行けないと言われる理由は、本体の発熱にあります。
リチウムイオンバッテリーは発熱に非常に弱く、高温の状態を維持した場合著しいダメージを受けます。
そのため、発熱しやすい充電しながらの使用は厳禁とされているのです。
また著しい発熱はスマートフォン本体の処理落ちや最悪の場合爆発にも繋がりかねない為、メーカーは基本的に間違った使い方としているのかなと思います。
スマートフォンは内部がギチギチで、バッテリーとCPUが隣接しています。そんなただでさえ内部温度が高くなりやすい状況で、なんの対策も取らずにバッテリーを発熱させてしまうと容易に45度とか超えてしまうでしょうからね。
因みにリチウムイオンバッテリーの理想的な温度は40度以下です。手帳型ケースとか付けてると内部温度は余裕で50度超えたりしているので、バッテリーの劣化を気にするのであれば手帳型ケースはオススメしませんよ。
100%を維持した場合の劣化を抑えられるのがこの機能の一番のポイント
度合いはサイクル消費よりは緩やかとはいえ、リチウムイオンバッテリーが100%を維持した場合劣化するというのもまた紛れもない事実です。
これまでのスマートフォンでは、どうしてもバッテリーが100%を維持した際に劣化するという問題を無くすことが出来ませんでした。
しかし。Xperia 1 Ⅱに搭載されたこのHSパワーコントロールならば、バッテリーへの給電を完全に経つ事ができます。
つまり、バッテリーを50%に保ったままHSパワーコントロールを使えば、紛うことなくバッテリーの劣化を皆無にできるののです。
このような機能は今まで似たものが特定メーカーのノートPCなどに「いたわり充電」として採用されていましたが、完全に給電を経つというのはこのHSパワーコントロールが世界初です。
この機能の対象となるのは今はゲームのみだそうですが、YouTubeやAmazonプライムなどの動画サービスや、インターネット配信などその他のバッテリーを消費しやすい行動にも使えるようになれば、更に素晴らしいものとなると私は考えます。
……まあ恐らくはそのうち他のメーカーも真似すると思うので、私はそれまで気長に待つとしますかね。
それでは
以上です
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