Twitterの「ここをコインで削るとなんと画面が傷つきます」を検証してみた

♨の人

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貴方はTwitterでこんなツイートを見た事ないですか?


↓ここをコインで削ると

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なんと!画面が傷つきます



GooglePrayカードやAmazonギフト券みたいなスクラッチっぽくしてあるけど、削っても画面が傷付くだけだよっていうネタですね。

しかし……本当に画面が傷付くのか気になりません?
私は気になりました。

なので、本当にスマホの画面をコインで削ると傷付くのか検証してみました。





スマホの画面はゴリラガラス。モース硬度は5~6


スマートフォンの画面に採用されているガラスは、コーニング社が開発したアルカリアルミノケイ酸塩の素材を使用した特殊強化ガラス「ゴリラガラス」です。

このゴリラガラスのモース硬度は5~6と言われており、実際のテストではモース硬度6にてようやく傷をつけることが出来るほどです。

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アスファルトのモース硬度が1~2、鉄のモース硬度が4~5と言えば、モース硬度6がどれくらいの硬さかというのがわかるでしょう。

実際iPhone8の画面をカッターナイフで擦っても、傷は一切つきませんでした。

また私は過去、背面ガラスのスマートフォンをアスファルトの地面にて2メートル以上も勢いよくスライディングさせてしまったことがあります。
しかし、それでも本体には傷は一切付きませんでした。

ここまで丈夫だと、スマートフォンのフィルム不要論を唱える人がいるのも納得できるほどです。


しかし、問題は本当にコインで削っても傷は付かないのか?というところです。

そこで、日本で一般的なコインの材質のモース硬度を見ていきましょう。



一円玉。アルミニウムのモース硬度は2~2.9


一円玉に使用されるアルミニウムのモース硬度は2~2.9です。これは鉄に比べ非常に低い数値です。

しかし、ひとつ落とし穴があります。それはアルミニウムが空気中にて酸化皮膜を形成することです。
この酸化皮膜のモース硬度はなんと脅威の7~8。そのため、いくら柔らかい一円玉とは言えどスマホのガラスを傷つけてしまう恐れがあります。

アルミニウムは、酸素との化学親和性が非常に強いため、酸化アルミニウムになりやすく、空気中にアルミニウムを放置するだけでもアルミニウムの表面には10Å(1Åは10-8cm)程度の薄い酸化皮膜ができます。
この酸化皮膜は”自然酸化皮膜”と言われていて、自然酸化皮膜は厚さが非常に薄いので防食用保護皮膜としては使えない皮膜です。

引用:表面処理の知恵袋

一応自然にできる酸化皮膜は非常に薄いものですし、実際のところアルミニウム製品は擦れただけでも簡単に傷がついてしまうものでもあります。
(↓アルマイト処理されたiPadの背面の深い傷)

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しかし、それでももしものことを考えて一円玉でスマホを削るのはおすすめしません。



十円玉。銅のモース硬度は4


銅のモース硬度は4です。そのため、モース硬度5~6のスマートフォンの画面を傷つけることはありません。安心ですね。

ちなみにWikipediaによると十円玉は
青銅製で、銅が95%、亜鉛が4-3%スズが1%–2%。そして銅製硬貨のモース硬度は3.5との事です。



百円玉。白銅のモース硬度は5~5.5


百円玉はこれまで見てきた硬貨の中で最も固く、モース硬度は5~5.5。カッターナイフのモース硬度と同じくらいです。

となると傷がつかないようにも思えますが、モース硬度は相対的なものなので、例え百円玉のモース硬度が5.5だからといってカッターナイフと同じ硬さという訳ではありません。

例えばモース硬度4.5の鉱石が2種類あったとして、それらは同じ硬さという訳ではありません。これらは蛍石で引っかくと傷がつかず、燐灰石で引っかくと傷つくということを示すのみなのです。

なので実際は多少の傷がついてしまう恐れがあります。チャレンジはせず、柔らかい十円玉で削った方がいいでしょう。



スマホのガラスは砂埃で簡単に傷が付く!?


ここまで説明してきた内容を見ると、スマートフォンのフィルムってつける意味あるの?って思った方もいるかもしれません。

確かにスマートフォンの画面は鍵などで擦ったくらいでは傷はつきません。なので、わざわざ傷のつきやすいフィルムを貼る意味って……と考えるのも分かります。

しかし。スマートフォンのガラスは砂埃で簡単に傷まみれになるということをご存知でしょうか?

これは砂埃などに含まれる石英(二酸化ケイ素)のモース硬度が7であるためです。

ゴリラガラスのモース硬度は5~6。モース硬度7の微細な粉末で擦ってしまえば簡単に傷が付くことでしょう。
ポケットの中に残った砂、知らぬうちに付着したホコリなどで知らぬうちに傷が付くのです。

スマートフォンのガラスは傷が付いてしまえば治すことはできません。なのでフィルムを付けて保護し、フィルムが摩耗したら張り替えるというわけです。

ちなみに私のオススメはアンチグレアフィルムです。非常にサラサラとした良好な指滑りで、反射を抑制して目にも優しい。ゲームをする方やスマートフォンを長時間使う方は是非ご検討ください。iPhone用ならば百円均一にも売っていますよ。

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VTuberの対象年齢は15歳以上らしいどうも、♨です今回は、スマホのフィルムについての記事ですそれではどうぞ目次メリット① 指の滑りが最高にいいメリット② 反射による映り込みがないメリット③ 指紋が付きにくい、付いても目立たないメリット④ 太陽光の下でも見やすいメリット⑤ 目が疲れにくいノングレアのデメリット① 画質が少し落ちるノングレアのデメリット② 電源を切ったスマートフォンの画面がつや消しになりフィルムを貼って...





まとめ。機巧端末は傷付かない


今回の内容を見て、スマートフォンの画面を削ってみよう!と思った方もいるかもしれません。

しかし、私は例え傷がついたとしても絶対に責任を取りませんので、その辺は自己責任でお願いします。

以上です。

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