Xperiaを酷評しがちな私が語る、Xperiaが他と比べて圧倒的に優れた点について
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だからダメだよXperia。私がSONYのスマホをオススメしない理由
日本のスマホで高性能なのは?と質問すれば、大抵の人はSONYのXperiaシリーズを思い浮かべるでしょう。SONYは昔からスマートフォンを作り続けており、日本のハイエンドスマホでは非常に高い人気を誇っています。最近だとXperia 1 Ⅱが価格.comにてXiaomiのRedmi Note 9Sを抜きランキング一位を取得。次の機種変更ではXperiaを……と検討している人も多いのでは無いでしょうか。しかし、私は個人的な理由からXperiaシリーズをあまりオ...
カタログスペックだけならGALAXYやXiaomi、Huaweiなどの他社にも決して負けませんが、バグや不具合が致命的に多く安定感に欠けるからです。
しかし、バグや不具合などを度外視すれば、Xperiaには他社製品より優れた点が複数存在しています。
今回は、そんなXperiaが他社スマホと比較して圧倒的に優れているいくつかのポイントを紹介していきたいと思います。
一眼レフを彷彿とさせる、思いのままに写真が撮れるプロ志向のカメラ
少し前に発売されたSONYのフラッグシップモデル「Xperia 1 Ⅱ」
そんなXperiaのカメラは、専用のカメラアプリを使用することを前提として一眼レフのようだとよく言われています。
他のスマートフォンが適当に撮っても綺麗に映るのに対し、このXperia 1 Ⅱのカメラは様々な部分を調整して自分好みの綺麗な写真を撮影するという独特の強みを持つからです。
このようなコンセプトのスマホカメラは今までに無く、HuaweiやGALAXYなどのカメラが強い他メーカーとは完全に違う路線を走っています。
例えるとすればXperiaのカメラは出汁のようなものでしょう。他メーカーが各々ソフトウェアで味付けをした上質な味噌汁を出している中、Xperiaはいくらでも自分好みにできる上質なハードウェアの出汁を売り出している。
もちろんその出汁を活かすことが出来ない人間には無用の長物ですが、その出汁を活かすことができるカメラのヘビーユーザーならば他メーカーの完成品にだって負けないクオリティの一品を作ることが出来るでしょう。
またシーンによって自分好みに調整することが出来るのも大きな強みです。
もちろん無調整ならSamsungやHuawei、OnePlusなど他社のカメラが売りなスマホに遅れを取るため手軽さは全くありません。
が、それでもこの自由度の高いカメラは他メーカーにはない強み。
カメラ好きにはかなりウケるのではないでしょうか。
また他社製品と比較して、現実の色味を忠実に再現する事にも長けている印象です。
イヤホンジャック、Cirrus Logic製CS35L41搭載&DSEE HXで音質が他のスマホに比べて圧倒的にいい
SONYのスマートフォンには、圧縮音源をハイレゾ音源相当にアップスケーリングし、音質を向上させる「DSEE HX」という機能が搭載されています。
これは色々なレビューを見るに、高音域を強くしてクリア感をアップさせる効果が主な様です。
DSEE HXに関しては仕組み上オーディオマニアのような目線で見るとあくまでも高音質風の味付けをしているだけで耳障り、という声もありましたが、まあ音の好みは人によるのでSONYの宣伝だけを見るのなら高音質になると言っていいのでは無いでしょうか。
それにこの機能はWALKMANなどのSONY製DAPにも搭載されているので、オーディオ愛好家にも一定の需要はあると思われます。
他にはXperia 1 Ⅱには、Cirrus Logic製のモノラルパワーアンプ、「CS35L41」がデュアルモノラル構成で搭載されています。
もちろんアンプなのでDACのように音質が目に見えて向上するわけでは無いですし、スピーカー用アンプなのでイヤホンでの音質にはあまり関係なさそうですが、それでも音に並々ならぬ拘りがあるのは間違いないでしょう。
イヤホンジャック搭載のハイエンドスマホと言えば、今はもう他にLGとAQUOSしかありません。
その中で言うなら、XperiaはDSEE HXを使用することを想定すれば、音質がかなりいい方に入ると思います。
流石にスマートフォンDAC戦争の生き残りであるLG端末や、もはやただのDAPであるONKYOのGRANBEATとかと比較すると見劣りはしますが、こういう規格外を除けばかなり高いレベルの音質であることは間違いないでしょうね。
(過去はLG、Xiaomi、ZTE、HTCと複数のメーカーがDAC搭載スマホを生産していたが、今はDACを搭載するのはLG端末のみとなっている)
GALAXYやiPhoneなんかは付属の変換アダプターにてイヤホンを接続しますが、あのような簡素なDACではとてもじゃないですが音質になど期待できないでしょう。
同じSoCを搭載しているのに、SoCの内蔵DACを使用出来ないのですから音質で劣ることは明らかです。
※DACとはデジタル電気信号をアナログ電気信号に変換する電子回路。簡単に言えばイヤホンはDACにて変換されたアナログ信号で動くため、このチップが高品質であればあるほどイヤホンから出る音質が良くなる。
他にはGALAXYはモデルによりExynosというSoCを搭載していますが、このSoCはWolfsonというメーカーのDACを個別で搭載し音質ではSnapdragonより高い評価を得ていました。
しかし、イヤホンジャックが無くなったスマホでは出力がデジタルなので、このExynosによる恩恵も受けられず結局は使用する変換アダプタ(DAC)の音になってしまいます。
※Type-C端子は出力がデジタルなので、そこから受けとった信号をアナログに変換する必要があり、それを請け負うのが変換アダプターとなっている。
そう考えれば、Xperiaは他社スマホと比べ音質では数歩先を行っているのは揺るぎない事実です。
圧倒的カタログスペックの4Kディスプレイ搭載。解像度なら間違いなく最強
Xperiaのハイエンドモデルのディスプレイは、世界で唯一4Kディスプレイ(3840×1644)を搭載しています。
他メーカーのスマホがフルHD+、良くてQHD+(3200x1440)であることを考えれば、圧倒的なまでの解像度です。
勿論スマートフォンのディスプレイの画質は解像度だけでは決まりませんし、4Kもの映像を常に出力してるとなると発熱やバッテリー消費の問題も考えられます。
が、しかし。解像度においてトップという事実は確固たるもの。そこは揺るぎません。
更にスマートフォンには明らかにオーバースペックである4Kディスプレイなどを採用する時点で、ディスプレイへの並々ならぬ拘りがあると見受けられます。なので画質にも十二分に期待できるでしょう。
縦長ディスプレイで表示できる情報量が一番
WebサイトやTwitterなどの縦スクロールのコンテンツを閲覧する際、この縦長ディスプレイは他の比率のスマートフォンと比較して大きなアドになります。
また、画面が縦に長ければよくある画面上部や画面下部のオーバーレイ広告も今よりさらに邪魔になりません。
そしてこの縦長ディスプレイが一番活躍するのは、スクリーンショットを撮影した時でしょう。
スクショを撮影する際、画面が広ければ単純により多くの文字、延いては情報を画像に埋め込めます。これはスクショで情報を保存する人が増えた現代では大きなメリットです。
また画面分割モードの使い勝手に関しては、独自機能を用意していない他メーカーより確実に上でしょう。単純に表示領域が増えるのでマルチタスクをより円滑に行うことができます。
HSパワーコントロール、スクリーンショットバーストなどのゲームエンハンサー機能が凄い
Xperiaには、ゲームエンハンサーというゲーム環境を快適にするアプリが搭載されています。
その中のHSパワーコントロールという機能。というかソフトウェアは本当に優秀です。
Xperia 1 Ⅱのゲームエンハンサー機能、「HSパワーコントロール」は最強のバッテリー劣化防止ソフト
2020年2月24日に発表されたXperiaの最新機種「Xperia 1 Ⅱ」そんなXperia 1 Ⅱに搭載されている「ゲームエンハンサー」の中のひとつ、「HSパワーコントロール」という世界初の画期的な機能を紹介します発熱と劣化を防止する「HSパワーコントロール」Xperia 1 IIに搭載されているゲーム最適化機能「Game enhancer(ゲームエンハンサー)」の中の1つ。「HSパワーコントロール」この機能は、ゲームプレイ中は充電器を接続していても電力...
この機能は充電器に繋ぎながらゲームをする際、本体に直接給電しバッテリーへの給電を全てカットするというもの。
元々いたわり充電という機能を搭載していたり、発熱に長く悩まされていたSONYらしい機能と言えるでしょう。
仕組みとしてはバッテリーへの給電を経つという単純なものですが、これはバッテリーの劣化防止という観点から見ると最良の機能と言っても良いです。
詳しく書くと長くなりすぎるのでスマートフォンのリチウムイオンバッテリーの仕組みと劣化については下記記事を参照してもらいたいのですが、この機能を使用すれば使い方によってはバッテリーの劣化を0に出来るのです。
過充電でバッテリー劣化は嘘。スマホは充電しながら使ってもなんの問題もないどころかむしろ長持ちする。実は殆どの人が知らない、スマホのバッテリーを長持ちさせる方法
唐突ですが皆さん、スマートフォンは使用していますよね。そんなスマートフォンのバッテリーについて、こんな情報を聞いたことは無いですか?・充電しながら使うのは、バッテリーが小刻みに充放電するため劣化が早まる・100%になったのに充電していると、過充電になりバッテリーを劣化させる・スマートフォンは20~80%で維持するのがいちばん長持ちする、だから80%になれば充電器を抜く方がいい「スマホのバッテリーを長持ちさせる...
またその他にもバッテリーの充電時の発熱を無くすことが出来るので、バッテリー劣化云々以外の恩恵も感じやすいのではないでしょうか。
今のところはゲームにしか適用できないのが残念なポイントではありますが、それを加味したとしても充分画期的かつ効果的な機能と言えるでしょう。
Xperiaにもいい点は沢山ある。日本のスマホでは間違いなく最強
私はTwitterではよくXperiaを下げるようなことを言っていますが、それはあくまでも下位モデルのXperia8やXperia 10 Ⅱなんかを評価してるからです。
Xperiaのミドルレンジモデルはどれもコスパという面では微妙と言わざるを得ないようなものばかり。
ACEや8を売ってた頃に比べたら10 Ⅱはかなりマシになりましたが、それでも他にもっとコスパのいい端末があるのでぶっちゃけ見劣りします。pixel4aとかstyle3とかね。
しかし、Xperiaのフラッグシップはカタログスペックだけなら他のスマートフォンにも負けないレベルのものに仕上がっていると思います。細かなところで勝ったり負けたりしているとはいえ、それは一長一短と言っても良いレベルのものでしょう。
なので今回の記事では、Xperiaの優れた点を個人的にピックアップしてみました。
まあ私自身Xperiaが好きではないという自覚はあります。相も変わらず不具合やバグは多いし、独自路線を走りすぎてSONYファンにしか受けないような端末作って売れなくなっていくし、何やってんだという思いも強いです。
私も昔はXperia好きだったんですけど、段々と酷くなっていく有様と、他メーカーの圧倒的なまでの進化を見ていたら正直なところもう擁護出来ません。今のXperiaはGALAXYやiPhoneのような万人におすすめできる完成度の高いスマートフォンでは断じてない。
しかし。それを差し引いたとしてもXperiaには今回紹介したようなXperia独自の強みがあり、尚且つ焦土と化している国産スマホの中ではガジェットとして見ればかなり魅力的な方です。
それは素直に評価すべき点でしょう。
なので、今回の記事ではXperiaをあまり好きではない私が、Xperiaの強みをピックアップしてみたという訳です。
全くXperiaが好きではない私でも、Xperiaにはこれだけ評価できる点があります。そこは素直に認めるとしましょう。
とりあえずXperiaは圧倒的なまでのバグと不具合が無くなれば、多少高くともGALAXYと互角に戦えると思うのですが……まあ開発費が段違いだと思うのでそれは酷な話でしょうか。
以上です。
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