音質に定評のあるポタアン「iFI-Audio nano iDSD Black Label」をレビュー。スマートフォンとの比較と私の使い方

♨の人

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音質にこだわりの無い私だが、ポタアンを買ってしまった



3万円のポータブルアンプ。
正直なところオーディオに興味ない人からすると3万円のイヤホンですら馬鹿げた話だと思いますが、これはさらにその上を行きますね。
普通の人からするとドン引きレベルかもしれません。

そしてその理由の最たるものと言えば、「何が違うの?」という疑問でしょう。

今はもうスマートフォンさえあれば、ハイレゾ音源だって再生できるような時代です。
それに一般の人は音質なんて全く気にしない人が大多数。

日本で圧倒的なシェアを誇っているスマホはiPhoneですから、大抵の人はiPhone直差しでEarPodsやAirPodsを使いiTunesで音楽を何不自由なく聞いています。
私もDAPとかは使ったこともありませんし必要性を感じたこともありません。

しかし私が所有するスマートフォン、LG G8X ThinQ。
このスマートフォンには、Hi-Fi Quad DACという機能が搭載されています。

最初は私も懐疑的でした。MP3の192kbpsと320kbpsの違い、みたいなオーオタ以外からしたら「どうでもいいわ」レベルの違いをオーディオマニアが大袈裟言ってるだけだろうと。

しかし、その効果は私の予想を何倍も超えるほど絶大でした。

Snapdragon搭載スマホの音質とDAC搭載のLG端末「G8X」ではどのくらい音質に差が出るのか?聴き比べて比較してみた。

音質に大事なものといえば再生するための機器であるイヤホンやヘッドホンなどですが、実はそれの他に大事なものとしてDAC(Digital Analog Converter)があります。このDACは「D/Aコンバーター」とも表記され、鳴らす音声データのデジタル信号をイヤホンなどで鳴らすためのアナログ信号に変換する回路です。大抵のスマートフォンはこのDACをSoCのSnapdragonに頼っているため、音質は普通も普通。お世辞にも良いとは言えません。逆に...



エントリークラスのDAPに搭載される、安価なDACチップのESS ES9218P。
そんなDACチップですら、普通のスマホやPCとは一線を画すほど音質に違いが現れた。
それならばDACに投資するのも、決して悪くは無いのかなと私の意識が変わったわけです。

まあ例に漏れずポタアンとしてはエントリーからミドル下位製品なので音質としてはそこまで高くはないでしょうけど、私はオーディオマニアでもないのでこれで十分です。

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iFI-Audio「nano iDSD BL」速攻レビュー。最新トレンドを凝縮したモンスターマシン


それに調べてみると音質的なコスパはかなり高いようですし、正直なところポタアンの善し悪しなんて分からないので致命的な不具合報告もなく、割と新しめで新品がまだ出回っているこの製品はかなりいい選択かなと思っています。

3万円のイヤホン、3万円のDACアンプ。とりあえずこれだけあれば普通に音楽を楽しむ分にはまず問題ないでしょうし、私はこの辺で区切りをつけようかなと思って買いました。

まあ今使ってるAONIC4が壊れたらShure SE846や中古のJH Audio Rosie、Ultimate Earsのハイエンドモデルとかも買うかもしれませんが、多分それは5年後とか10年後とかそのレベルの話ですので無視します。

※追記
JH Audio Rosie、買いました。

定価14万のハイエンドイヤホン「JH AudioRosie/ロージー」をイヤホンスパイラルから抜け出すために中古で購入したのでレビュー

沼って怖いんですね。元々使ってたイヤホンは300円。高いイヤホンとか5000円でもありえないと思ってました私は元々断線が怖いので、音質を犠牲にして安いイヤホンをぶっ壊れ覚悟で使っていました。気に入ってたのはダイソーの300円イヤホンです。音質的には数千円クラスのイヤホンと大差なく、壊れても金銭的ダメージが全然なかったからですね。5000円とかの高いイヤホンとか断線したら嫌だし有り得ねぇ……って考えです。そんな私で...






今回ポタアンを選ぶにあたって、micro idsd BL、CHORD Mojoと迷った


因みに、今回ポタアンを買うにあたって他の選択肢としてはCHORD Mojoとmicro idsd Black Labelがありました。


MojoはAmazonにて並行輸入品が相場の5万より相当安い36000円で買えるということでかなり迷ったのですが、デザインがこちらの方が好みですし、発熱やバッテリー、操作性などのハードウェア的な出来がこちらの方が上っぽかったので迷いの末こちらにしました。

また音に関しても同等という評価が多かったですが、Mojoは音場がこの製品より狭く、またこの製品の方が変に味付けされずナチュラルな音だというのもハードな音楽が好きな私の好みに会うのかなと思いまして。

そしてmicro idsd Black Label。

これに関しては、流石に高すぎる。

こういうのってちょっといいのを買っとくのが定石だと思うんですけど、流石に倍以上はちょっと……5万くらいならまだしも、今はポタアンに7万も出せません。

音質は上位互換らしいですけど、オーディオはかけた金額分音質が良くなる訳でもないですから、私くらいの人間が手を出すような代物ではないと判断しました。

それに私はイヤホンしか使いませんし、そのイヤホンも3万程度ですからさすがにオーバースペックでしょう。

またnano idsd Black Labelはmicroに比べて出力機能をかなり減らしてる分、音質の差も少なめなのかなと判断しました。

今後高いイヤホンやヘッドホンに手を出すことがあるのであれば、いいポタアンを先に買っておくのもいいのかも知れません。

しかし、私は今使ってるこのイヤホンが壊れるまで買い換える気は無いですし、それにポタアンはバッテリー駆動の製品ですから長く使用すればそれだけバッテリーがヘタります。ですから早めに買っておくよりは、必要になった時に買い足す方がいいと思いました。
そんときになりゃもっといい製品出てるかもしれないですしね。




DAPよりポタアンを選ぶ理由は、高性能スマートフォンを高音質にできて汎用性が高いから


王道なDAC搭載機と言えばWALKMANなどの所謂DAPですが、私は汎用性の低さからDAPには元から興味がありません。

私は元々音楽をスマホでしか聞かず、また音楽ファイルもスマートフォンにて管理しているからです。

それにDAPは音楽を聴くことしか出来ません。
ブラウジングしながら音楽を聴いたり、YouTubeやゲームの音を高音質にすることは出来ないのです。

OSにAndroidを搭載したDAPもありますが、正直なところ性能とサイズ感があまりにもスマホと違うので興味すら湧かない。

6インチフルHD+有機ELディスプレイ、Snapdragon730GクラスのSoCを詰んでるDAPがあれば買いたいなとは思いますが、そんなものはありませんし誰も求めていないので発売されることもないだろうなと思います。

ちなみにAndroidDAPで調べてると少し面白い記事を見つけました。

アイマスDAP『DP-X1A』でデレステ動作レビュー:過労死Pの連日定時帰り

ハイレゾいいですよねハイレゾ。なんかこう、音の解像度が高くてより繊細に聞こえるらしいですよ。  アイマスコラボヘッドホ...



Snapdragon845、OHD+ディスプレイを搭載したLGのstyle3、Snapdragon730G、フルHD+ディスプレイのGoogle pixel4aは4万円ですが、周りを見れば同価格帯なら未だにSnapdragon660あたりがいい所。

さらに言うとある程度売れるスマホと違って、高性能AndroidDAPなんてニッチすぎてまず数が捌けません。
なのでSnapdragon730Gくらいの性能を求めるのであれば、それだけで6~7万円は覚悟しなければならないでしょう。

そしてそこにアンプやDACみたいなDAP要素を追加する。

そしてAndroidを搭載するなら、そこにソフトウェア開発費が加わる……と。

こんなの、ミドル帯音質なのに値段だけハイエンドみたいな事にも成りかねません。


例えば、このAndroidDAP。

価格:86900円
※価格は2020年8月22日 午後5時00分の情報です
これ、86900円もするのにSoCはあの悪名高いSnapdragon430ですよ?

YouTubeでコメントをスクロールしてただけでたまに落ちるようなCPUです。
音質はともかく、こんなんじゃスマホ目線の性能にはとてもじゃないけど期待できません。

なので、音楽視聴以外の用途にもバリバリ使うけど、音質を良くしたい。それなら今も今後もスマホ+ポタアンしか選択肢はないのかなと思います。
DAPはあくまでも音楽再生機ですから。

また最近のDAPは外部DACとして使える機能を搭載したものが多いみたいですが、まあDAPとDACアンプならコストを抑えられる分音質はポタアンが上回りますよね。

軽く調べて見たところ、同じ値段でポタアンとDAPを比較した場合音質だけならだいたい2倍近い差があるようですし。

それにポタアンはポータブルとか言いながら筐体もデカいし充電も持たないし取り回しの面ではDAPに惨敗するようなものですが、そもそも私は外ではBluetoothイヤホンを使うので持ち運びはハナから考えてないんですよ。

外出先でも有線イヤホンを使う人はDAPを選ぶ方がいいのでしょうが、持ち運ばない私みたいな人はポタアンの方がコスパは圧倒的に高いと思います。
スマホ買い替えても音そのままで使えるしね。
(DAPにポタアンを繋ぐような人はもはやオーオタなので自分の好きにしてください)




開封。micro-USBのOTGでも動作可能



箱はスマートフォンとかの箱に似てますね。縦長で高級なお菓子とか入ってそうな見た目です。

説明書とかは全部英語。使い方は自分で調べてくださいって感じなんですかね。まあ調べたら出てくるのでいいですけどね。

思ったよりも軽くて、見た目よりは重い。そんな感じですね。

ELECOMの10000mAhのモバイルバッテリーよりは軽いですが、アルミ削り出し筐体なので高級感は比較にもなりません。

表面はサンドブラスト加工されており、指紋なども目立たない感じ。

付属品は専用のビロード巾着ケースやシリコンバンド、各種ケーブル類でした。OTGケーブルは付属してないので、スマートフォンと接続するには別途購入する必要があります。注意されたし。

因みに、ポタアンはスマートフォンやPC直差しとはパワーが桁違いですので、ボリュームを上げた状態で音を鳴らしてしまったら……イヤホンから聞くに絶えない大音量が鳴り、最悪ドライバーが故障してしまうかもしれません。ボリューム調整は慎重にしましょう。

そして一番注意するのは挿入する穴を間違えてしまうヒューマンエラーです。IEMatch端子とDirectではパワーが圧倒的に違いますので、ボリュームは絞っておく癖を付けておいた方が良さそうですね。

また巷はどこもType-Cの情報ばかりですが、普通にmicro-USBのスマホでも使えましたよ。
私は百均の延長ケーブルとOTGケーブルを組み合わせて使ってます。これでストレスフリー。


あとは充電方法にクセがありますね。本体の電源を完全に落としてからでないと、USBを充電器に接続しても全く充電されません。これはスマートフォンとの接続時本体から給電しないようにする仕組みが関与してそうです。






とりあえず聞いてみた。じんわり感じる高音質


まずファーストインプレッションは、ネットでよく言われてるような「驚愕するほど高音質!別次元!世界が変わる!」って訳では無いですね。

同じイヤホンを使っているので、そりゃまあ受ける印象の系統は同じですよ。イヤホンを変えた時と比較して変化は乏しいです。

というかむしろここで出る音がめちゃくちゃ変わるようなら、どれだけ劣悪な回路のスマートフォンなんだってなりますし。

逆も然り。これを繋ぐことでイヤホンから出る周波数特性が大きく変わるようなら、それはもはやイコライザー的な物になっちゃいますからね。

しかし。nano idsd BLに変えてから少し音に慣れると段々「あれ?これすげえいい音じゃね?」ってなってきます。

んで付け替えると差がわかる。
音の厚みが全然違うんですよ。ギターの音、ベースの音。それぞれがきちんと分離されており、音の空間が広がったかのような印象を受ける。

ベールがかかったようなと良くオーディオのレビューでは言われますが、まさにそんな感じですね。
特にわかりやすいのはベース。スマートフォン直指しでもベースの音は聞こえますが、他の音と被るためボヤけた低音という感じのボンボンした音です。

しかし、このnano idsd BLを通すと分離感が飛躍的に向上。それにより解像度も上がるので、ベースのしっとりとした弦の震える音まで聞こえるようになる。

非常にナチュラルで、味付けは最小限。基礎となるベースの音をしっかりと高音質にするポタアンという印象を受けました。

あとはアナログボリューム操作はいいです。G8Xの75段階音量操作とかもそうですけど、細かく音量を調整できるのは非常に嬉しい。
スマホの音量調節って結構アバウトなので、鳴りやすいイヤホンは特に調整が難しいので。

ただ唯一の欠点?というのかは分かりませんが、たまにプツプツとかパチッというノイズが入ります。

まあ何が原因かは分かりませんが。
パソコンと繋いだ場合ノイズは一切発生しないので、恐らくはスペック不足による処理落ちですかね?
私のメイン端末はミドルレンジ下位スペックなので。Antutu15万点程度です。

もしくはOTGケーブルが悪いのか、ですね。
まあ私は気にしないことにします。気になりますけど。
後日接続したところノイズは発生しなかったので、スマートフォン側に何らかの問題があったと思われます。


発熱はそこそこありますね。アルミ筐体なので発熱が目立ちやすいのもありますが、負荷のかかったスマホ程度には熱くなります。

ただバッテリーを搭載しているとはいえ、音のためだけにこの発熱量……確かにハードウェア的スペックで見てもDAPやスマートフォン内蔵のSnapdragonよりも全然パワーがあるのは頷けます。

あと、これはちょくちょくレビューでも触れられていたのですがボリュームノブは確かに回りやすすぎる。ちょっと触れただけで音量が変わってしまいます。
急に音がでかくなったりして少しビックリする。

幸いイヤモニ端子はそこまで出力がでかくないので、最悪ポタアンのボリュームをMAXにしてスマホ側で音量調整するといいと思います。





Windowsパソコンと接続するドライバは必要なし


この製品、というよりiFI-Audio製品はWindows搭載パソコンと接続する際、ドライバのインストールが必要という情報がありました。

正直なところポタアンって自分でドライバをインストールしなければいけないの?めんどくせぇなぁと思っていたんですが、どうやら昔のWindowsにはUSB Audio Class 2が搭載されていなかったため、ドライバの個別インストールが必要だったそうです。

AndroidスマホやiPhone、Macなんかは標準で対応していたため、ドライバのインストールなどなしでも接続できたのですが、Windowsは数年前まではずっと非対応。
そのせいでいちいちドライバをインストールしないと音が鳴らなかったわけですね。

今はもうWindowsもUSB Audio Class 2に対応したので、普通に接続した時点で自動でドライバがインストールされて使えるようになります。私の環境でもそうでした。






音質の比較。スマホ直指し、ES9218P搭載G8X ThinQと聴き比べ


今回は、スマホ直指し、LG G8X ThinQと比較してみたいと思います。

スマホは一般的なAndroidスマートフォンです。

LG G8X ThinQはスマートフォンにしてはとても良質な音を出力してくれますが、ES9218PはエントリーDAPに搭載されるチップですからこのnano idsd BLは比べ物にもならない音を奏でてくれるはずです。期待が膨らみますね。


使用するイヤホンはShureのエントリー~ミドルモデル、AONIC4です。

Shure初のハイブリッドイヤホン「AONIC 4 SE42HYW+UNI-A」の音質を安いイヤホンと比較レビュー。高いイヤホンと安いイヤホンの違いは果たして……

大抵の人は、3000円も出せば高音質なイヤホンを購入することが出来ると思います。また高級なイヤホンと安いイヤホンは違いは確かにありますが、かけた価格分音質が良くなるのか?と言われると微妙というのが正直なところ。数万円から上は好みの問題、という考えの人も決して少なくありません。また私はケチであり、許容範囲が広い人間でもあります。なのでこれまではずっとぶっ壊れ覚悟でダイソーの300円イヤホンを愛用してきまし...


構成はダイナミックドライバー1機、バランスドアーマチュアドライバー1機のハイブリッド。
感度は106dB SPL/mW。
再生周波数帯域は20Hz~19kHz、インピーダンスは7Ωです。


曲はLynch. EVOKE

ギターサウンドにドラムのスピード感、艶のあるヴォーカルにシャウトが炸裂するダークな曲です。

フォーマットはAAC、ビットレートは320kbps。


2曲目はアイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージより、Tulips(M@STER VERSION)

高音のシンセサイザー、軽快なスネアとハイハット、ピアノサウンドが特徴的な曲です。

フォーマットはWAV、無圧縮CD音源。


3曲目は聖飢魔II、DESERTED HERO

疾走感と爽やかさの溢れるルーク篁参謀の曲。
無圧縮CD音源です。


普段はMP3の192kbpsやAACの320kbpsで聴いてるんですが、今回は環境が環境なので無圧縮のWAVファイルも用意してみました。



ではまずスマートフォンから聞いていきましょう。


【Androidスマートフォン】
・Lynch. EVOKE
うーん、まあ、いい音ですよ。普通に。
しかし、G8Xなどのより上の音を知っていると聞き始めはやはり少しだけ物足りないという感想が出てしまいますね。
さっぱりしたスマホの音です。

言うなれば音が平たくて、パワーと分離感不足という感じでしょうか。聞き疲れはしない音だとは思いますが……

やはりどこか少し硬いような音で、分離感が弱いため音が纏まって聞こえ音場も狭く感じてしまう印象です。

ただ音質が明らかに悪いという訳ではありません。普通に音質は良好です。
あくまでも比べれば、の話ですよ。




・LiPPS Tulip (M@STER VERSION)
まあ普通に高音質だとは思いますよ。3万もするイヤホン繋いでるんですから低音質なわけがありません。それにこのイヤホンは感度がそこそこ高いので、スマホでも良く鳴ってくれる方だと思います。

しかし、やはり比較すると少しなんか迫力不足というか、音がなんというか平面的な印象を受けます。
低音域もきちんと出ているんですが、やはり少し定まらない音というか、分離感が足らないのか細かい音とは言い難い大雑把な音になっていますね。




聖飢魔II DESERTED HERO
聖飢魔II後期を彩るルーク篁参謀の曲の良さはそのまま、サウンドが今風になっておりさらに疾走感と青春っぽさが増していますね。

閣下の歌い方が艶っぽくなったのも相まって、聖飢魔II、それどころかHR/HM初心者でも気に入るような曲だと思います。

音?普通にいい。




【LG G8X ThinQ】
・Lynch. EVOKE
やはり高音質です。どちらかと言うと高音域が綺麗に聞こえやすいチューニングになっていますね。
スマートフォンでは硬かったハイハットの高音が綺麗に聞こえます。

しかしやはりベースの分離感など細かな点ではnano idsd BLに少し劣る印象。それでもスマホにしちゃ大健闘だと思いますよ。



・LiPPS Tulip (M@STER VERSION)
スマートフォン直差しと比較した場合、ドラムやベースの音の迫力が上がっていますね。
分離感もちゃんとありベースの細かな音色も聞き取ることが出来ますし、バスドラムのアタック感がとにかく心地良いです。



聖飢魔II DESERTED HERO
聞くの忘れた




【nano idsd BL】
・Lynch. EVOKE
音の分離感が強いため、ボーカルはスマートフォン直指しと比較してベールが払い除けられたような印象を受けます。
MIXによる質感の違いは変わりませんが、ボーカルの位置がより定まって鮮明に聞こえる感じですね。

ドラムの粒立ちもより良く聞こえ、スネアのスナッピーの音まで自然に聞き取れます。
ハイハットの音は柔らかく伸びやかになり、分離感のおかげでより自然な音へ。

ベースはパワーも然ること乍ら弦の震えによる響きまでよりよく聞こえ、他の音と混じってしまう事によるボワつきも抑えられており好印象。

やはり特筆すべきは音の分離感。個々の音に着目せずともそれぞれの音を容易に聞き取ることが出来るので、相対的に音場を広く感じ全体的なリスニングの印象が向上するイメージです。

また分離感が高まるということは音が重ならないため、よりシャープな音になり解像度も増しますね。



・LiPPS Tulip (M@STER VERSION)
やはりいい音。アタック感があるのに、圧力的ではない原音に忠実なドラムの音やベースの音が特徴的。
やはりベースの低音域はなめらかな弦の震えや細かな指使いも聞き取ることができます。

正直なところどう表現するのかが曖昧ではありますが、分離感が高いので細かなベースの音の聞き取りやすさが違うんですよね。これが俗に言う艶っぽさなのでしょうか。

音が全体的に押し出されており、臨場感のある音を楽しむことが出来ます。




聖飢魔II DESERTED HERO
ドラムの音が違いますね。スネアの高音がより主張されてノリが軽快になった印象です。

例えばスマホのスネアがタンタンという音なら、idsdを通した音はスタンッスタンッととても綺麗に混じりっけ無く聞こえます。

また同じ低音のバスドラムとベースの音色がスマートフォンに比べ遥かに分離しており、やはり音場が広く聞こえる印象。

聖飢魔IIのドラム、ライデン湯沢殿下(雷電湯沢)はかなりのパワーヒッターなので、そのパワーある音色をより強く感じることが出来ますね。これでラスミサのEL.DORADOとか聞いたら凄そうです。


なんと言うのでしょうかね。聞き比べるとわかるんですが、これで初めて聞こえるように思えた音もスマホとかG8Xに戻して確認してみると元から聞こえてるんですよね。

しかし、それらが鳴っている事に気付き、尚且つ注目して聞かねばならないところを、この製品は特に何も考えなくても耳に自然と入ってくるとでも言えばいいのでしょうか。

全ての音が混じらずバランスよく鳴っているので、個々の音に着目しなくとも全体的な音がよく聞こえる。音に気付くことが出来る。

出力側の高音質とはこういう事なのかもしれません。

他の曲も色々聴き比べてみましたが、概ねそんな感じです。音の細かな分離感だったりとかが何も考えなくても耳に入ってくる感じ。

解像度と分離感が上がるため、曲によっては低音の質感が鋭くなり鼓膜へのアタック感が向上したり、曲によってはドラムセットの配置を感じられるようになったり……結構面白いです。
特に低音はいいイヤホンの質の高い低音がさらに良くなったと言う感じですかね。


……ただ、注意したいのが、ポタアンというのはあくまでも送られてきたデジタル信号をいかに高品質に変換/増幅して出力する機器に送るかというモノです。

ですから、ドンシャリイヤホンからかまぼこイヤホンへ変えたとか、そのくらいの変化を求めていると肩透かしを食らうことは間違いないでしょう。

例えばドラムならスネアのスナッピーの高音の響きがより繊細に鳴る……ベースなら音の響きがより細かく聞き取れる……そういうようなものです。
音楽が好きで、更に言うとオーディオというものにもある程度の理解がないと正直音の良さを素直に感じられるかは謎です。
そもそも解像感のある低音って何?って人にこれを聞かせても……「これが3万!?」って反応をされることもあるかもしれません。
だって3万ありゃフラッグシップでもない限り大抵のイヤホンがワンランククラスアップできますからね。
というかオーオタ以外はイヤホンに3万円も出さない……(小声)

かく言う私も最初聞いた時は「低音とかなんかが変わってる気がするけど……具体的にどこが変わったかな?」程度の印象でした。
少なくとも1000円程度のイヤホンから万クラスへステップアップした時のような、一瞬で全ての感覚が上塗りされるような感動はありませんでしたね。

それに、いくらポタアンで細かな音を鳴らせるようになったとして、最終的な音の傾向を決めるのは良くも悪くもイヤホンです。

いくらいいアンプを使おうが、フラットなモニターイヤホンがドンシャリのリスニングイヤホンにはなりません。また逆も然りです。

なのでコスパが良いか?というと正直オーディオマニア以外からすると微妙寄りだと思います。
DAPなら兎も角ポタアンはねぇ……

この製品は音質に定評があるとはいえ安価ですからまだいいものの、10万も20万もするヘッドフォンアンプを買うのなら5万くらいの再生機を購入し残りの予算をイヤホンに投資した方が確実に有意義でしょう。

もちろんイヤホンにはもうこだわり抜いたという人ならばハイエンドポタアンなども充分買う価値はあるのでしょうがね。

それでも違うイヤホン買った方が音の変化が大きいのは確実でしょうけども……まあオーディオってそういう世界ですから。


あとはこれは個人的な話なんですが、音の違いを比較しようと何度も何度も相互に聴き比べてると、ドツボにハマりどっちも同じような音に聞こえるので私みたいに何十回もイヤホンを付け替えて相互に聞き比べるのはあまりオススメしません。
もうEVOKEなんて何回聞いたことやら……

だいたい曲の同じ場所で付け替えたらファーストインプレッションで印象の違いはわかるので、それを目安にすることをおすすめします。

スマホは分離感がかなり弱いので、程度の差はあれ違和感を覚えると思いますよ。臨場感が段違いなので。
まあ正直ポタアンからスマホに戻しても「まあ値段の差考えたら悪くは無いんじゃない?」くらいの感想なのでなんとも言えませんけども(笑)
そしてポタアンに戻すと「あ全然違うわ」ってなるのがテンプレですね。

ただやはり何事にも相性はあるので、曲によっては違いを感じにくいということも充分有り得る話だと思います。
私はシンセサウンドゴリゴリのロックとか、シャウトバリバリのデスコアとかも聞くのでそっちの目線から言わせてもらうと、どんなジャンルでもやっぱ高音質ってある程度恩恵は受けられると思いますよ。

別にクラシックとかジャズとかじゃなくてもね。好きなもん聞きゃいいんです。
高音質が好きなんじゃなくて音楽が好きなんですから。



オーディオは魔窟。ダイソー300円イヤホンを使っていたケチな私が、何万も使うようになってしまった


私はこれまで、音質は妥協して安いという理由でダイソーの300円イヤホンをぶっ壊れ覚悟で運用していました。

イヤホンなんて大体数ヶ月で断線するので、5000円クラスのイヤホンでもいくら音がいいとはいえ買う気にもなれなかったからです。

それがどうでしょう。
1万円のBluetoothイヤホン、M-SOUNDS MS-TW21を買って音質レビューしてからというもののオーディオに興味を持ち始め、その後1ヶ月もせずに3万6000円のShure AONIC4を購入。

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そしてそれから二ヶ月も経ってないのに、今度は3万円のポタアンを買っている。

これはもしかするとガジェット以上の魔窟ですわ。

まあ言い訳すると私の場合は興味6割、レビュアー目線4割って感じです。一応イヤホンのレビューもするので、それなりの環境は用意しとかないとアレなので普通の人より手が伸びやすいのかなと(震え声)
今後はもうオーディオ関係は買いません。多分。

そして最後に言うと、私はオカルティックなオーディオに関しては完全に否定派です。レゾナンスチップだとか、何万もするリケーブルだとか、そういうのには絶対に手を出さないと言えるでしょう。そこだけは確実に言えます。

イヤホンのリケーブルによる音質変化はプラシーボ効果の嘘ではないが、オカルトが混じっていることに注意すべきである

※この記事はあくまでも私が調べた限りの結論を備忘録として書き記しているものです。ですから私個人はこう思っている、という話であって、リケーブルを悪だとかそういうようなことを語った記事ではありません。批判などはお控えください。いやまあね、私はオーディオマニアじゃないんでリケーブルなんてハナからする気は無いんですけれども、イヤホンっていつかは断線するものじゃないですか。そしたらリケーブル出来るイヤホンは...






少しでも高音質が気になった人向けおすすめな手軽に安く高音質を味わえるアイテム



まあ気になりますよね。世界が変わるだとか言われたら「ホントかよぉ?」って気分になるのは当然でしょう。私がそういうクチですから。

でも流石に全く興味ない時点からイヤホンとポタアン合わせて5万も10万も出せる人も少ないでしょうし、選び方も全然わかんねぇって人が多いのでは無いでしょうか。私ですよ。

てなわけで、ここでは初心者向けの安価かつオススメの高音質アイテムをいくつか紹介します。

・FiiO Q1 MarkⅡ FIO-Q1MK2


恐らくエントリークラスのポタアンでは一番売れているであろう製品です。
値段もかなり安価で、2万とか3万とかはともかくこの位なら出せるという人も多いのではないでしょうか。



あと、最後に。オーディオは魔境です。明確な善し悪しの基準がなく全ては好みの問題で、次から次へとあれもこれも気になるような世界です。趣味にするにはとても危険だということを覚えておきましょう。


というわけで。

以上です。
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