iPhoneのlightning→イヤホンジャック変換アダプタで音質劣化するのが嫌ならUSB-DACを買ったらいいじゃない。おすすめ製品を紹介

♨の人

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iPhoneがイヤホンジャックを廃止してからだいぶ経ち、今ではBluetoothイヤホンと変換アダプタは普通のものとなっています。

しかし、イヤホンジャック変換アダプタ。その音はあまり宜しくないと言われていたりします。




変換アダプタは立派なDAC。音質には期待できない


そもそも皆さんご存知の通り、デジタルデータというのは数字の羅列です。
なのでイヤホンやスピーカーなどで音を出力する場合、デジタル信号をアナログ信号に変換する必要が出てきます。

この変換を行うものがDACであり、そしてそれを増幅するのがアンプです。

これはイヤホンジャックを搭載した全てのデジタル機器に搭載されているもので、当然スマートフォンにも搭載されています。

しかし、iPhoneはイヤホンジャックを廃止しました。すると、アナログ出力端子が無くなります。

その代わりとして、Apple社はlightning端子をイヤホンジャックにする変換アダプタを同梱しました。

lightning端子から出力されるのはデジタル信号で、そのままではアナログ機器のイヤホンを鳴らすことは出来ません。
なので、変換アダプター内にDACとアンプを搭載する必要性が出てきます。

しかし、iPhoneに同梱の純正の変換アダプタは2000円もしない安価な製品です。

それもなるべく見た目をスマートにするため、DACやアンプを既存のlightningのサイズに無理やりギュウギュウに押し込めたアダプター。

これで音質が低下しない方が少し不自然というものでは無いでしょうか。

音質の変化は? AppleのLightning接続アダプタ「Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」を試す

オーディオジャックをなくした代わりにAppleがiPhone 7/iPhone 7 Plusに付属させるコンバーター。気になる音質の変化についてもMACお宝鑑定団が調べた。



巷にはどう解釈したのかlightningのイヤホンだと音質がむしろ良くなる、なんて紹介しているブログも多々見受けられますけど、はっきり言ってとんでもないです。

そもそもまともな音質のUSB-DACって結構な値段しますからね。単純にコストが今までよりかかるので、同じ値段ならドライバーユニットの品質は悪くなるのが必然でしょう。


あと誤解されがちなんですが、変換アダプターはiPhoneと変換アダプターで2回変換されて劣化する、みたいなのは大きな間違いです。

これが起こるには、アナログ→デジタル→アナログという意味のわからない変換がなされる必要があります。
そもそも変換アダプタはiPhoneからデジタル信号を受け取りアナログに変換するので、そこから更にデジタルに変換する意味は全くありません。

他に見た事のある間違いとしては、lightningイヤホンだとアナログに変換されないので無劣化!みたいなものですね。

そもそもデジタル信号は0と1の羅列です。なのでアナログ信号に変換しなければ音として聞き取ることすらできません。

フルデジタルヘッドホンみたいなものもありますが、世の中に出回っている99%のイヤホン、ヘッドホン、スピーカーは増幅したアナログ信号を鳴らしています。
そしてD/A変換を劣化などと考えたりもしません。アナログディスプレイと混合しているんですかね?






Androidさえもイヤホンジャックを無くした。それならUSB-DAC使うよね


最近では何を血迷ったのか、Android端末ですらイヤホンジャックを廃止するのが普通になってしまいました。

勿論専門機には劣るとはいえ、少なくともまともな音を鳴らせるスマートフォンというのはAndroidにも沢山ありました。
なので、音質に拘るユーザーはそのようなスマホを使いイヤホンを使用していたのです。

しかし、最近はイヤホンジャックのあるハイエンドスマホの方がむしろ稀。猫も杓子も1000円くらいの変換アダプタを同梱して、音質に拘るユーザーを突っぱねました。

そこで、どうせ変換アダプターを使うなら同じだろ……という事で、どうせならと音質に優れるUSB-DACという製品を使用する人が出てきました。



上の製品は384kHz/32bitのPCMとDSD256xのネイティブ再生に対応し、チップセットにはAKM4493を搭載。

他にもオーディオグレードの8芯接続ケーブルを採用するという、本気のこだわりが見受けられる定番のバスパワーUSB-DACです。

なお兄弟機にDC02という3.5mmアンバランスプラグ仕様のものがあったのですが、今はもう販売されておらず高値で転売されていたりします。





iPhoneにも使える音質のいいUSB-DAC


しかし、USB-DACって結構ニッチなのかあまり製品が多くありません。

DAC内蔵の変換アダプタは探せばたくさん出てきますが、どれもチップセットの型番すらわからないような数千円の変換アダプタばっかです。

しかし、音質に拘っている製品もあるにはある模様でした。

というわけで見つかった良さげなものをいくつか紹介します。



充電しながら使えるlightningのイヤホン変換アダプタ。
ハイレゾ対応で、商品説明には最大300Ωのヘッドホンを駆動できると書いてあるのでそれなりにDACとアンプの品質は良さそうです。




こちらもハイレゾ対応。eイヤホンが販売しているので品質はそれなりに良さそう。




こちらは私が見つけた中ではいちばん良さそうなモデル。

Cirrus Logic、CS43198搭載のlightning変換アダプタです。

かなりゴツいですが、オーディオは筐体が大きいほど音質的には有利なのでその点はご愛嬌。

勿論ハイレゾ対応で、Apple MFI認証も取得済み。600Ωのヘッドホンも駆動できるらしく、アンプ部もかなり強力なものも思われます。





音質に拘るなら最強なのはLGのスマホ


現時点で、スマートフォン最強の音質を持つのはLGエレクトロニクスの端末です。

LGのスマートフォンには、style3などの例外を覗き基本的に「32bit Hi-Fi Quad DAC」という機能が搭載されています。

Snapdragon搭載スマホの音質とDAC搭載のLG端末「G8X」ではどのくらい音質に差が出るのか?聴き比べて比較してみた。

音質に大事なものといえば再生するための機器であるイヤホンやヘッドホンなどですが、実はそれの他に大事なものとしてDAC(Digital Analog Converter)があります。このDACは「D/Aコンバーター」とも表記され、鳴らす音声データのデジタル信号をイヤホンなどで鳴らすためのアナログ信号に変換する回路です。大抵のスマートフォンはこのDACをSoCのSnapdragonに頼っているため、音質は普通も普通。お世辞にも良いとは言えません。逆に...



これはどういうものかと言うと、スマートフォンのD/A変換に内蔵のES9218Pというチップを使用することが出来るというものです。

そもそもAndroidスマートフォンは基本的に、SoCであるSnapdragonの内部DACにD/A変換を頼っています。しかし、LG端末は個別でESS社のDACチップを内蔵し、それを使用できるようにしているというわけですね。

ここまで音質に拘ったスマートフォンは基本的にもうLG端末しか残っておらず、今ではイヤホンジャックをいつまでも残す姿勢も相まってXperiaを押しのけ音質最強の名を欲しいがままにしています。

私も所有していますが、昔から音質に拘り続けたメーカーということもあり変化は著しく本当に別物の音になります。

音質に拘る人は、LGの端末を検討してみるのもいいでしょう。




もっと拘るのなら、ポタアンという選択肢へ


オーディオというのは、基本的に大きさがあるほど音質的には有利です。

DAPよりも据え置きヘッドフォンアンプの方が音質に優れると言われるのは、筐体が大きい分内部の回路設計に余裕を持たせることが出来るのと、より大きな消費電力を持つからです。

そんな据え置きヘッドフォンアンプを外でも使いたい、そんな製品がポータブルアンプです。



iPhone付属変換アダプタと仕組み自体は大して変わりません。
スマホから流れてきたデジタル信号をDACでアナログ信号へ変換し、アンプで増幅してイヤホンジャックへ送る。

違うのは、大きな筐体にチップやアンプを自由に組み込み、モバイルバッテリー並の大容量バッテリーでセルフパワーで駆動させているという点です。

勿論取り回しは最悪です。本当に最悪。
イメージとしてはまんま大容量モバイルバッテリーです。

しかし、音質的にはUSB-DACを軽く上回ります。
一部では、同じ値段ならDAPの2倍程度の音質とも言われていたりします。

とにかく音質にこだわりたい人は、このような製品を使うことも検討してみてください。

因みに私もiFi audio社のnano idsd BLというポタアンを愛用しています。

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正直なところ音には満足してますが、これを外で使う気には絶対になりませんね。

外で使うなら、やはり上のようなバスパワーのUSB-DACが1番いいと思います。

それでは。

以上です。

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