スタジオモニターイヤホンの人気おすすめランキング。DTMやリスニングに
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音楽のレコーディングや楽曲のMIXなどに使うヘッドホンをモニターヘッドホンと言い、そのモニターヘッドホンの音に近しいものをモニターライクなイヤホンと言ったりします。
曲を作る際はモニターの音を基準とするので、特有の癖があったり、低音や高音などが誇張されていない製品を使う必要があります。
この記事では、そんなモニターイヤホンをランキング形式で紹介していきます。
7位 intime 碧(SORA)light 2019Edition。コスパの高い格安イヤホン。
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価格:4073円
(※価格は2020年12月26日 22時0分の情報です)
5000円を切る価格ながら、非常にクリアで高解像度な音が特徴の高コスパなイヤホンです。
ダイナミックドライバーとVST(Vertical Support Tweeter)というセラミックツィーターのハイブリッド構成の本機は、高域のソリッドな綺麗さに定評があり、5000円くらいでいいイヤホンない?と聞かれたら私はとりあえずFinalのE3000かこいつを勧めます。
デメリット。モニターとして使うなら特化機種には劣る
コスパは非常に高いイヤホンとはいえ、やはり値段が値段なので本格的なイヤホンと比べると音はそれなりに脚色されたものになっているでしょう。
ですからリスニングはともかく、本格的なDTMなどのモニターに使うには少し力不足かなと思われるので、そういう人にはもう少し高価なイヤホンがオススメですね。
6位ER4S。シングルBAのモニターイヤホンの大本命
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モニターイヤホンの金字塔とも呼べる、ETYMOTIC RESEARCHのプロ向けベストセラーイヤホンです。
シングルBAらしい固めのスッキリしたモニターサウンドが特徴で、とにかくシンプルかつストレートな音を奏でると好評を博しています。
発売から15年以上経っているにも関わらず、未だにリピートする人も多いのがこのイヤホンのポテンシャルの高さを表しているでしょう。
デメリット。低音が弱め
このイヤホンの特徴でもある特殊な形のイヤーピース、トリプルフランジは、合わない人にはとことん合わないという評判です。
また解像度の高さなどは非常に高評価なものの、低音の弱さがデメリットとして挙げられることが多いです。
高解像度かつ迫力のある低音が欲しい人は、このイヤホンは合わない可能性があるでしょう。
5位 SONY MDR-EX800ST。プロ向けモニターヘッドホンのイヤホン版。日本の誇るモニター用イヤホン
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スタジオモニターヘッドホンとして圧倒的シェアを誇る、SONYのMDR-CD900STのイヤホン版と言われている機種です。
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16mmというイヤホンにしては超大口径のダイナミックドライバーを搭載した本機は、まさに業務用と言うような高解像度でフラットなサウンドが好評です。
日本において圧倒的シェアを誇るソニーのモニターヘッドホンの音に近い、ということで、とりあえずこれを選んでおけば問題ない、という安心感があるのもポイントです。
デメリット。リスニングには向かないこともある
まずこのイヤホンの弱点として、遮音性の低さがよく槍玉として挙げられます。
ダイナミック型なので構造的にベントが必要で、それ故にBA型のイヤホンには負けるのでしょう。
またプロ向けの無骨なフラットサウンドなので、リスニングに使用するとどうしてもつまらない音に感じてしまうという事もあるでしょう。
そして完全にプロ向けの製品なので、保証期間が存在しない=故障した場合全て有償修理、という危うさも持ち合わせています。
4位 TAGO STUDIO TAKASAKI T3-02。日本コロムビア太鼓判のモニターヘッドホンのイヤホン版
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音楽家の多胡邦夫氏が立ち上げた、TAGOSTUDIO TAKASAKI監修のイヤホンです。
スタジオモニターヘッドホン、T3-01をイヤホンにするというコンセプトの元、T3-01の開発チームが作り出したイヤホンとなっており、定位感や解像度の優れたナチュラルなモニターサウンドは非常に高評価を得ています。
またこのイヤホンの元となったヘッドホンは日本コロムビアのスタジオにて使われているヘッドホンでもあり、コロムビアの音が好きだ、という方には強くおすすめできます。
デメリット。人を選ぶ装着感
このイヤホンはBOX-IN-BOX構造になっているため、本体が大きめで装着に合う合わないが出てきます。
本体の大きなイヤホンは使用しているうちに耳に痛みが生じたりすることもあるので、リスニングはともかく長時間のマスタリングなどでは問題が出てくる可能性があります。
フィットするかしないかで評価が変わりそうなのがこのイヤホンのデメリットでしょうか。
3位 A8000。世界初のトゥルーベリリウムドライバ搭載高級イヤホン
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日本のハイエンドヘッドホンメーカー、Finalがトランスペアレントな音を目指して作ったハイエンドイヤホンです。
世界で初めてトゥルーベリリウムドライバを搭載したイヤホンであり、そのクリアでナチュラルな音質が非常に人気を博しています。
モニターライクかつ、どんなリスニングにも適応するトランスペアレントな音質。とりあえず万能なハイエンドイヤホンが欲しいならこれを買っておけば間違いない、なんて言えるほどのクオリティに仕上がっています。
デメリット。傷がつきやすい
やはり値段が高すぎるのが第一のデメリットです。この値段のイヤホンを買えるような人は殆どが相当のオーディオマニアであり、モニターに使用するとしても一般人でこの値段のイヤホンを買える人は限られているでしょう。
またFinalのこのタイプのイヤホン全般にえることではありますが、無垢ステンレス筐体はすぐ傷だらけになります。eイヤホンの中古品はどれもこれも擦り傷まみれです。
売るのでもない限り傷が付いても気にしなければいい話ではありますが、やはり綺麗な見た目がどんどんダメになって行くのを見るのは悲しいでしょう。そういう意味では耐久性に難ありと言えるでしょうね。
2位 Shure SE846。何年経っても色褪せない名器
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価格94764円
(※価格は2020年12月26日 22時00分の情報です)
Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅなどのアーティストの楽曲を世界へ発信している中田ヤスタカ氏が、サウンド&レコーディング・マガジン 2017年10月号でミックスに使っていると語ったイヤホンです
マルチBAにしては低域が優れているとよく言われ、同氏も低域の出方がスピーカーに近いと語っており、今ではモニタースピーカーのGENELEC 8010Aの代わりにSE846をモバイル用の機材としているようです。
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また、今では高級イヤホンというと20万円程度が普通になってしまった中、場合によってはその半額でも買えるというコスパの高さも魅力的です。
デメリット。音場が狭め
これはShureのイヤホン全般的な事ですが、音場が狭いということがよく言われます。そのため音の空間を感じ取るようなことはしにくいでしょう。
それにより音が近く、立体感や広がりというのが感じにくいのがデメリットです。
勿論好みによりますが、空間の描写能力が必要なオーケストラなどのマスタリングには向かない可能性があります。
またクリアケーブルが緑に変色したり、ブラックケーブルは柔軟性がなく取り回しが良くなかったりと、純正のケーブルのクオリティは他社のフラッグシップイヤホンに劣ります。
(音質面は別として)
1位 JH Audio Layla イヤモニの神がスタジオリファレンスを目指して作った最高級品
アメリカのプロ向けIEMブランド、Ultimate Ears、JH Audioの創始者であり、イヤモニ界の神ことジェリー・ハービー氏が初めてスタジオマスタリングのリファレンス用として設計したイヤホンがこのLaylaです。
これまで設計してきた多くのIEMは、
ロックミュージシャン用のステージ・モニター用として設計している為、低域と中低域を若干強調した音作りとなっています。正確でありながら暖かみのある傾向の音です。
低中域を若干強調したこれまでのステージモニター用のIEMと違い、Laylaは完全にスタジオ向けのチューニングとなっており、ケーブルに内蔵された低域調整可変抵抗ダイヤルを完全に下げた時に完全なフラットになる様に設計されています。
圧倒的にナチュラルで、かつ壮大なスケール感のある自然なサウンドが特徴で、定位感の良さと解像度の高さは未だにイヤホンの最高峰と呼べるだけの実力を持っています。
JH:「Layla」は多くの著名マスタリングエンジニアがリファレンスのIEMとして使っています。最近ではオジー・オズボーンの作品のミキシングに使われたと聞きます。
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デメリット。高すぎるし装着感があまりにも最悪
12BA搭載ということもあってか、Laylaはイヤホンの中でもトップクラスに大きいです。
そのため装着できても無理にねじ込んだせいで痛みが生じたり、そもそも装着すらままならずクソみたいな音しか聴けない、なんてことが多々あるそうです。
ベストフィットする人以外はそもそも普通に装着するのも一苦労らしく、イヤーピース選びもなかなか難しいようですね。
また、あまりにも値段が高すぎるのもデメリットでしょうか。3世代とも30万円を優に超える値段設定で、流石にこれを買える人は限られてくるでしょう。
また初期のコンセプトの音を出すLayla Universal fit とLayla Ⅱは既に製造販売が終了しており、手に入れるには中古品を買うしかありません。
逆に言えば中古相場も初代が10万、2代目が20万と落ち込んではいるのでお財布には優しいですが、アフターサービスなども安心な新品が買えないというのはかなりのデメリットとなるでしょう。
あとがき
ヘッドホンに劣ると思われがちなイヤホンですが、微細な音を細かく聞き分けるという点で言えばヘッドホンにも勝るとも劣らないと言えるでしょう。
モニターといえばヘッドホンですが、イヤホンでも優れた特性を持つ機種はありますので、今回紹介した機種を是非一度聞いてみてください。
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