アニソンの音質は悪いのか?色んな曲を最高級イヤホンでレビューして分かった問題点
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これはべつにラブライブの歌に限ったことではなくて、一般論として、アニソンの音質は非常に悪く、おしなべてスラム街のギャングがやってる音楽の音がする。
— 松下哲也 (@pinetree1981) April 4, 2020
アニメソングの音質が悪い、と言われる理由には、一般的にアニメ=ニッチで低レベルなコンテンツ、という先入観や、同じような考えとして「一般向けの曲を作るより環境が劣っているのではないか?」という想像上の話が多いです。
実際のところ、聞いてる側としてはアニメソングが普通の音楽、つまり一般向けの大衆音楽より品質が劣っていると感じることは特に無いですし、打ち込み音源や音圧モリモリの海苔波形に至ってももはやアニソンだけの話ではなくなってきているのが現状でしょう。
また収録環境に至っても、素人の歌ってみたならともかく普通に考えてスタジオで収録するでしょうから、使ってる機材はどこも同じような水準だと思います。
なので一概にアニソン=音質が悪い、と言えないというのが私の個人的な考えですが、やはりアニメソングが音質的に劣っていると声高に語る人間は非常に多いです。
音質の善し悪しなどは実際に確認してみなければ分からない話ですので、とりあえず色々なレーベルのアニメソングを聞いてみることにしました。
あ、ちなみにクラシックやジャズに比べたらこの世のほとんどのジャンルは「音質が悪い」と言えるかもしれませんが、それは使ってる楽器とか音楽性がぜんぜん違うので仕方ないことだと思います。
※この記事は全てで3万文字近くと非常に長くなっているので、暇な方や読みたいと思う酔狂な方以外は適当に目次から飛ばし飛ばし呼んでください。
そして音質というのはあくまでも主観的なものですし、心理状況や体調などにも左右されてしまいますので、この記事に書いてあることは必ずしも全ての人が納得のいくようなものではありません。予めご了承ください。
また、今回の記事は主に音質に関しての評価となっていますので、楽曲の善し悪しについて語っている訳では無いということをご理解ください。
1.とりあえず機材は高級なイヤホンやアンプを揃えて聞いてみる
2.ラブライブ!「Snow halation」。確かに音質は悪い
3.シャニマス、ランティス。ストレイライト「Hide & Attack」。高音が割れている?
4.アニメソングはフラットに合わない?
5.コロムビアであえて音質の悪い音割れした曲「ハイファイデイズ」を聞いてみる
6.Aqoursとμ's。ラブライブサンシャインの曲を聴く。「恋になりたいAQUARIUM」は音質が悪い
7.May'n「graphite/diamond」アニソン歌手のアニソンを聴く
8.日本コロムビア、デレマスことアイドルマスターシンデレラガールズの曲を聞いてみる
9.コロムビアの本気が炸裂「こいかぜ」。ハイレゾ版の音質が良すぎる
10.最後にアニメソング意外を聞いてみる
11.流行りの邦楽の音質はアニソンと大して変わらない?
12.高音が硬いのはアニメソングの特徴ではなかった
13.気にしなければ分からない
14.曲とイヤホンの相性の組み合わせは無限大
とりあえず機材は高級なイヤホンやアンプを揃えて聞いてみる
アニメソングの音質が悪い、と言われる時に、割と言われがちなことが聞く層に合わせて低音質にしているということです。
具体的に言うと低品質なイヤホンなどで圧縮音源を聞くユーザーが多いため、それに合わせて低音質にしているのでは?という言い分です。
ちなみにアニメソングが低音質と言われる際によく言われることで、音圧を上げすぎて波形が海苔のように塗りつぶされている、いわゆる「海苔波形」のものが多い、というものがあります。
これは音圧戦争、ラウドネス戦争などと言われるものの弊害です。
本来、コンプレッサーなどを使用して音圧を上げる行為の目的というのは、騒音に簡単にかき消されてしまうような小さな音を持ち上げることにより、わざと曲のダイナミックレンジを狭めて音の迫力を出し、劣悪な環境下でも音の聞き漏らしを無くし目立つ音にする、というものです。
マスタリング前のトラックというのはダイナミックレンジが広く、小さな音と大きな音が混じりあっており波形はギザギザとした感じになります。
しかし、それだと騒音下では小さな部分の音が聞こえず、大きな音が聞こえすぎるバランスになってしまうため、一般的な環境、つまり車とか低音量のスピーカーなんかで聞いた時に聞こえない音が出てきたり、それを聞き取れる音量まで上げると今度は爆音で聞くに絶えないことになってしまいます。
最終楽章の波形を見ると、ダイナミクスの強弱が非常に激しいということがわかります。30分にわたる長い楽章ですので、たとえば中間の静かな部分を聴き取ろうとしてアンプの音量を上げると、フィナーレの爆音で卒倒してしまいます。
これは一般向けアルバムとしては「やりすぎ」で、実際にアルバムとして販売する際には、もうすこし平均音圧を上げるのが一般的です。
レベル統計グラフを見ると、0dBから-65dBまで、非常に広範囲に音量レベルが分布されています。
たとえば冒頭で紹介した、「アパートで隣人に気を使っている人」や「運転中にラジオで聴いている人」などは、実際に聴こえるマージンが40dBほどしかないため、このアルバムの内容の大半は静かすぎて聴こえないということになります。
逆に、ボリュームを上げ過ぎると、爆音部分が騒音になります。
こういった録音を最大限に味わうためには、専用の防音リスニングルームで鑑賞するか、ヘッドホンを使うしかありません。また、生演奏の醍醐味というのもこういった部分にあるので、コンサート会場に足を運ぶのもよいかもしれません。
リマスター盤の音質と、ダイナミックレンジについて
それを解消するために小さな音の部分を持ち上げ、大きな音を相対的に小さくします。こうすることにより、平均音量が上がり音圧が増し、一般的なリスニング環境に合わせた音源に仕上がるのです。
また人は大きな音をいい音と思い込みやすいこともあってか、迫力が出て派手な目立つ音にするため商業的な理由でも使われているようです。
「昔のCDは現在と比べると音圧が低くてショボイ」というのは誤解である。~録音作品の音圧に関する話~ | SOUNDEVOTEE.NET
昔のCDを聴いた時に音圧が低いと感じた事はありませんか?特にitunesなどのシャッフル機能で現在の音源と続けて聴いた時に顕著に差が分かると思いますが、実際に昔の音源は現在のCD音源に比べると音圧が低いように感じます。このような場合、ほとんどの人は「昔の録音作品って何か音圧が低くてショボイな~」という印象を
しかし、目立つ派手な音にしたいからと言ってそれをやりすぎてしまうと、音圧が高くなりすぎてしまい、ダイナミックレンジが狭くなることで海苔を貼り付けたかのような起伏のない波形となってしまいます。
これにより楽曲に含まれる残響などのバランスがおかしくなって音像定位が悪くなったり、音が割れてしまったり、のっぺりとした迫力のない音源に聞こえてしまいます。
これがいわゆる海苔波形です。海外ではソーセージなんて言われています。
音圧戦争というのは、どこのレーベルも自分たちの曲を目立たせたいがため、まるで戦争のようにもっと強く、もっと強くとドカドカドカドカ音圧を増していった結果、どれもこれも限界近くに達してしまい音圧レベルの標準が不必要なまでに高まってしまったというものです。
そして現代では音圧戦争のピークはとっくに過ぎており、未だに酷い海苔波形で新曲を出すようなレーベルというのは少なく、基本的に常識的な範囲での音圧が今は主流です。
(それでも昔の曲と比較すると、平均的な音圧は高いです)
しかし、未だに頭一つ抜けた過度な音圧を維持し続けている特殊な音楽レーベルがあります。
それがアニメやゲームソングを専門としている「ランティス」です。
これは割と有名な話であり、Googleで調べてみるともはや海苔波形=ランティス、そしてランティス=糞音質、のような扱いとなっています。
ここで話を戻します。アニメソングが聞く層に合わせてあえて低音質にしているというウワサ。
これは海苔波形は音が悪い→ランティスは過度な海苔波形→ランティスはアニソン専門レーベル→あえてアニソンは音質を悪くしている。
という考えにたどり着く人が沢山いるからだと思います。
しかし、実際のところは騒音レベルの高いカーステレオや小さな音量のミニコンポなどで聞くならまだしも、ダイナミックレンジの広さを容易に生かせるイヤホンやヘッドホンで聞くならば、普通に海苔波形はクソでしかありません。
なので安物のイヤホンには海苔波形が合うなんてことはないです。
むしろそれを言うのであれば、スマホのスピーカーだったり純正のカーステレオなんかの方が当てはまるでしょう。
(というかイヤホンはスピーカーなどと比べ高域が全く減衰せず鼓膜に届き、更に外耳道共鳴で耳に痛い6kHzあたりの音圧が上がるので高域が刺さる音源は聞くことすら辛い)
確かに高価なヘッドホンやイヤホンは音の解像度や分離感が高いので小さな音もより繊細に表現することが出来ますが、それはそれとして音質の悪い音源はどんなイヤホンで聞こうと良くなることなどありません。
たとえ1000円のイヤホンだとしても、海苔波形の高圧縮音源よりはちゃんとしたマスタリングのCDロスレスや圧縮320kbpsなどの方がどう考えても高音質に聞こえるでしょう。
ですから、決してわざと低音質にしている訳では無いと思います。
また、海苔波形の過剰な音圧が適しているカースレテオやテレビ、スマホのスピーカーなどで音楽を聴く層は、むしろpopsや邦ロックなどを好むユーザーの方が多いと思われます。
ですから、もしわざと劣悪な環境に合わせ音圧バリバリの低音質にしているのだとしたら、アニメソングよりもJPOPやJROCKの方がよっぽど音質的には酷くなっているでしょう。
では話を戻しまして、今回使う機材の紹介です。
今回のレビューで使用するイヤホンは、米国のプロ向けカスタムIEMメーカー、JH Audioの最上位機種、Layla Universal fitです。
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流石に自分でも馬鹿だと思う。はい。3万6000円のAONIC4を買ってからまだ3ヶ月も経っていないのに、遂に2桁万円をイヤホンに溶かしてしまいました。・Shure AONIC4・ifi audio nano idsd BL・JH Audio Rosie・ifi micro idsd BL・JH Audio Layla Universal fitこの3ヶ月で買ったオーディオ関係がこちらです。中古や新品が混じってますが、総額30万普通に超えてます。何が私はオーディオマニアじゃないだ。普通に沼ズブズブやんけ。...
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音質、スペック共に最強クラスのポタアン、ifi audio micro idsd Black Labelを購入したのでnano idsd BLと比較レビュー
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ラブライブ!「Snow halation」。確かに音質は悪い
とりあえずは槍玉に上げられていたラブライブ!の「Snow halation」を聞いてみることにしました。
音源はレコチョクにて購入したので、ビットレートはCDロスレスをAAC320kbpsに圧縮したものとなります。
まあ特に問題にはならないでしょう。
さて、確かにこの音源は、一聴しただけで音質が非常に悪いことがわかります。
まずメロのヴォーカルの定位感がかなり悪く、音像が酷くぼやけておりどこから鳴っているのかが全く分かりません。
ノイズが混じっているとか、音が割れているとかそういうわかりやすいものではなく、「声に強い違和感を感じる」という感じに仕上がっています。
正直歌い出しでずっこけそうになりました。
また音数が少ない部分はそうでも無いのですが、サビやその少し前などの複数人歌唱と演奏が合わさる時は音の細部が完全に潰れてしまっています。
他に、これは音作りのせいかもしれませんが、ドラムの音の輪郭がすごく甘いです。音が全体的にシャリっとしているせいで、ドラムのシンバルやスネアの音などが埋もれて非常に小さく、そしてぼやけて聞こえます。
定位感が悪い、というのはオーディオ用語ですから一般の方には伝わらないと思いますので、分かりやすく例えて言うなら「声がトンネルやお風呂場のような変な音になっている」のを想像してみてください。
(ライブ音源などの”あえて”響かせた音とは違い、カラオケでエコーをかけすぎてる時のような、強い違和感を感じる音)
オーディオレビューに使われる、ポエムのような用語の意味。イヤホンやヘッドホンの解像度、分離感とは?
とりあえず、何も考えずに私のイヤホンレビューを読んでみてください。AONIC4SHURE シュアー イヤホン カナル型 AONIC4 ブラック [リモコン・マイク対応 /φ3.5mm ミニプラグ]価格:36080円(税込、送料別) (2020/12/13時点)楽天で購入販売価格36000円の、高級イヤホンのエントリーモデル。1DD、1BAのハイブリッドで、解像度の高さが特徴的な非常にスッキリした透明感のあるモニターライクなサウンドです。低域のアタック感は非常...
定位の良い音というのは本来楽器やヴォーカルの位置が定まっているという意味なのですが、今回の記事における定位感の善し悪しは全部上のような感覚で構いません。
50~60年代とかのとても酷いステレオ音源なんかを覗いて、現代のMIXで定位感が酷くなるのは殆どの割合でヴォーカルだからです。
もっとわかりやすく言うのであれば、ヴォーカルだけイヤホンが外れかけている時のような、どこか遠くから鳴っているような音になっている、と言った所でしょうか。
人間には耳から入ってきた音の強弱や反響などでどこから鳴っているのか判別する能力が備わっており、MIXの際そのバランスを上手い具合に調整すれば定位感がいい(普通に聞こえる)ようになるのですが、下手くそに弄ると音のバランスが崩れ結果としてどこから音が鳴っているのかわからなくなったりします。
結果としてあちこちで反響しまくったような、つまり上で言ったように音の輪郭が潰れた「お風呂場の音」になってしまいます。
またそれぞれ別のマイクで録音したトラックを重ねる複数人歌唱の場合は、ステージの立ち位置などを考慮して左右の音の大きさを微妙に変えてこの人は右寄り、この人は真ん中……みたいに調整するのですが、これも腕の良くないエンジニアが行うと想定した位置からずれたりそれぞれの音が混じりあって訳が分からないことになったりします。この音源はそれを極限まで酷くしたようなタイプです。
音質が酷いと言われがちな初期のラブライブであり、レーベルは悪名高いランティスですが、正直なところここまで音が悪いとは思いませんでした。
なんというかこれはMIXが全体的に悪い気がしますね……違う人がリマスターすると本当に別の曲くらい変わるかもしれません。
あ、ちなみに音質に関してボロクソ言っているのでアレですが、別に曲自体はいいと思いますよ。少し切なさを感じる正統派のアイドルソングという印章です。
シャニマス、ランティス。ストレイライト「Hide & Attack」。高音が割れている?
じゃあ次は同じくランティスから出ている、アイドルマスターシャイニーカラーズの「Hide & Attack」を聞いてみます。
まず率直な感想ですが、この曲はラブライブのようなあからさまな音の悪さはなく、普通の曲だな、という印象です。
定位感も良く、それぞれの立ち位置がはっきりとわかるようなMIXになっており、どこで誰が歌っているのかはっきりと分かります。それぞれの音がきちんと分離しており、きちんと輪郭のある音で、どこで音が鳴っているか明確にわかるいいバランスです。
ただ、全く問題がないかと言うとそうではありません。高域があまりにも強すぎて、非常に聞き疲れします。
まず、ちょっと上の帯域が強すぎる気がします。つまりシャリシャリしてる。全体の帯域のバランスがいいくらいまで音量を上げると、耳が痛いと感じる部分が結構出てきます。
人の耳はラウドネス効果のせいで音量によって聞こえる音のバランスが変わってしまうので、耳の善し悪しは置いておいて曲を最大限に生かすにはある程度バランスが保たれるくらいまで音量を上げる必要があります。
しかし、高域が刺さる曲は音量を上げると耳が痛くなるので音量を下げざるを得ず、その曲の良さが出るであろう音量まで持ち上げられない、なんてことになります。この曲がまさにそのタイプです。
また高域が硬すぎると感じる一方で、バスドラムの低音の輪郭が少し甘いのが気になります。対してスネアの音は痛いくらいハッキリしているので、やはりもう少し高域を抑えた方がいい気がします。
定位感がいい為全体的に違和感なく聞けますが、音質がいいとは言えない感じですね。
気持ちのいいリスニングのためには耳が痛くならない程度まで音量を下げなければなりませんが、そうすると肝心のヴォーカルが聞き取りにくくなり曲の印象が薄くなってしまいます。
シンセサイザーをメインで使っているのでそれもあるかもしれませんが、高域がギラギラしすぎて非常に聴き疲れする音だなと感じましたね。それさえ無ければ定位感がかなり優秀なので高音質と言えるのですが……
ちなみにこのアルバムはどの曲も全体的に似た音で、どれも高域がわりとギラギラしています。楽器隊の音作りなどはどれも違うのですが、どれも共通して音が増える部分は高域がかなりギラついて聞き疲れしそうな音だと感じました。
で、ここで少し気になることがありまして、この曲は上のラブライブのようなあからさまな定位感の悪さがなく、ただ高域がシャリついているだけなので、それが無くなれば普通に音質はいいと言えるようになると思います。
そして1番上のツイートにあったように「安物のイヤホンに合う」音作りがこのシャリシャリ感なのだとしたら、このシャリシャリ感は安物のイヤホンで聞けば気にならなくなる可能性があります。
というわけで、2000円のFinal E500で「Hide & Attack」を再び聞いてみました。
ASMR専用のえっちイヤホン「final E-500」を比較してみたらわかりにくかったが、その後ASMRについて分析したら全然違うことがわかった話
さすがに数万以上するイヤホンよりいいとは言わないし、空間表現がいいだけで総合的に見てオススメできるわけではないけど。耳掻き音声とか聴くぶんには相性的に値段以上の性能だと思う。— 榎宮祐 (@yuukamiya68) July 19, 2020 はい買いましたよパッケージはかなりシンプル。しかしこだわりは感じるリンク価格:2020円(※価格は2020年7月28日 午前1時00分現在の情報です。)箱はかなり小さいです。石鹸でも入ってそうな正方形...
なるほど。音の解像度が低くなることにより高域の結晶的な鋭いエッジ感が緩和され、適度にブーミーな輪郭の甘い低域が高域をいい具合にマスクしている。それ故に全体的にギラつきが抑えられ、刺さりはかなりマシになっています。
どちらかと言うとこのイヤホンは中低音が強めに出ているので、それ故に全体的な音がまろやか。
フラットなLaylaで聞いた時のように、細かな音の粒子が刺さるような痛みはほとんど無く、普通に気持ち良くリスニングができます。
が……しかし、FinalのE500は優れた音質を持つとはいえ所詮2000円程度の「安物のイヤホン」です。このイヤホンでよく聞こえても、上のツイートにもあるように「安物に適した音」の証明にしかなりません。
(ハイエンドポタアンに2000円のイヤホンを刺しているという珍妙な組み合わせではありますが)
ですから、安物ではなくそれなりの値段でしっかりと低音の出るイヤホンをチョイスしてみました。
JH AudioのTHE SIRENシリーズよりRosieです。
定価14万のハイエンドイヤホン「JH AudioRosie/ロージー」をイヤホンスパイラルから抜け出すために中古で購入したのでレビュー
沼って怖いんですね。元々使ってたイヤホンは300円。高いイヤホンとか5000円でもありえないと思ってました私は元々断線が怖いので、音質を犠牲にして安いイヤホンをぶっ壊れ覚悟で使っていました。気に入ってたのはダイソーの300円イヤホンです。音質的には数千円クラスのイヤホンと大差なく、壊れても金銭的ダメージが全然なかったからですね。5000円とかの高いイヤホンとか断線したら嫌だし有り得ねぇ……って考えです。そんな私で...
プロ向けカスタムIEM「JH13 Pro」をベースに低域を+5dBほど持ち上げたチューニングを施された、8BAドライバー搭載のリスニング向けモデルです。
値段はTHE SIRENシリーズの同世代では再安価ですが、それはRoxanne II(27万)やLayla Ⅱ(40万)がずば抜けて高いだけであり、このRosieも14万円という十分にハイエンドと言える価格ですから、「それなり」のイヤホンでしょう。
普段は低域を1時程度にしているのですが、それだとLaylaとキャラがある程度被るので、3時ほどに調整して低音をかなりしっかりと出してみました。
(RosieやRoxanneは低域を最大まで持ち上げたフルテンという状態の音にも定評がありますが、流石にそこまでするとかなりブーミー気味になるのでこの位置としました)
ちなみにさっきから言ってる低音が何時だとかいうものは、イヤホンに付いている低温調整機能の強さのことです。
JH AudioのIEMはJH-4pinというピンが4本の特殊な端子を持っており、ケーブルに付いているねじ式の可変抵抗ダイアルで低音の量のみを調節できるようになっています。
これは7時が最小で、5時が最大となっており、12時が中間です。今回の比較のため、Rosieの低域を3時、つまり多めに設定しました。
さて、Rosieで「Hide & Attack」を聞いてみましたが、やはり高域の刺さりは完全になくなり、定位感は元々良いため、音質的には全く不満が無くなりました。
かなり低域が脚色された音色ではありますが、解像度の高さはほぼ変わらず、ボーカルが埋もれることもない。低域はとても強いのに、高域はきちんと細部まで描写されておりモコモコとした質感を全く与えない。分解能の高さと低音の迫力を両立した、安価なドンシャリとは一線を画した音質です。
沈み込むような重厚な低音がシンセサイザーの高域の刺さる部分のみを包み込んでおり、これであれば音質が悪いとはまず思わないでしょう。
ちなみに試しにLaylaの低域を一番搾った状態、ジェリー・ハービー氏曰く「最もフラットな状態」にしてみると、高音がシャリシャリすぎて聞くに耐えませんでした。
しかしLaylaでも低域を1時くらいにしてみると、シャリシャリはそこそこ緩和されます。
それでもやはり刺さりは気にはなりますが、11時設定の時のように刺さりすぎて聞けないくらい痛い、と一蹴するほどではありません。ずっと聞いていると聞き疲れしそう、くらいの印象に変わりました。
(ここからはLaylaの低音調整ダイアルを1時に調整して聞いていきます)
アニメソングはフラットに合わない?
さて、次は日本コロムビアから、GOIN'!!! ビューイングレボリューションVer.を聞いてみます。
アイドルマスターシンデレラガールズは、今ではもう色んなジャンルに手を出しすぎて正統派アイドルっぽい曲の方が少ない、なんて状態にすらなっていますが、この曲は数少ない正統派アイドルソングです。そういう意味では上のラブライブと同系統の曲と言えるでしょう。
アイドルマスターシンデレラガールズの曲のジャンルって結局何なのか?【アイマス・デレマス】
私は普段色んな音楽を聴きますが、特に好きな系統のサウンドはヘヴィメタルやデスコア、ラウドロックなどの重苦しく激しいものです。しかし、それはあくまでも強いて言うなら、であって、曲調が気に入ればアニソンからポップス、電波ソング系統でも本当になんでも聞きます。一番重視するのはメロディラインですね。好きなバンド、つまり普段メインで聞いているのは聖飢魔II、NOCTURNAL BLOODLUST、Lynch.です。で、ココ最近はそれ...
聞いてみた感想ですが、まず、この曲は上の「Hide & Attack」に比べて高域は控えめで、低域はベースがかなりの割合をカバーしており、一見刺さらないように思えます。
しかし、この曲はヴォーカルが1番いいバランスになるまで音量を上げると、高域がなかなかに刺さるようになりました。
露骨に刺さるという訳では無いですが、高域が固く、少し耳に痛い成分が多い気がして、音量を下げたくなってしまうのです。
特にハイハットと金管楽器、ベルの音が耳に痛く、そこに複数人歌唱が重なると耳に痛い成分がさらに増えてかなり聞き疲れしそうな音になります。
「Hide & Attack」と同じく定位感は悪くないのですが、高域の刺さりがやはり顕著です。
というわけで、イヤホンをRosieに変えてみます。
すると、どうしたことやら、こちらはベストマッチと言えるくらいいい音を奏でてくれます。
まずヴォーカルの第一声から息を呑むほどの変化が現れており、あまりの変化に驚きを隠せませんでした。
まずヴォーカルの艶やかさが比較すると格段にアップしており、どこまでも見晴らしのよい、全く曇りのないサウンドになっています。
この曲はギターが控えめでベースの主張がかなり強いのですが、そのベースの音色はとても強く、低域をがっしりと支えているのに、ヴォーカルはLaylaよりクリアで、まるでカメラのピントが完全に合ったような、そんな印象を受けました。
また高域の刺さりもまるで気にならなくなっており、上で語ったように音の質感も向上しているので、音質は圧倒的なまでにいいです。
この曲は音質と言うより、相性問題がはっきり出た感じですね。
Laylaで聞いた時は正直「Hide & Attack」くらい刺さるなと思ったのですが、Rosieではかなりいい音になっています。
そしてこの流れで続けてコロムビアから、「Love∞Destiny」を聞いてみましょう。
はい。こちらも定位感は良好ですが、イントロのシンセとブレイクビーツが少し刺さるかな?という気がします。聞き疲れはそこそこするかもしれません。こちらもGOIN'!!!と同じような系統の、刺さりが気になるサウンドとなっています。
そしてRosieに変えてみると、やはり非常にいい感じで鳴らしてくれます。
ヴォーカルはより近く、より鮮明に。そして高域の刺さりは抑えられ、しっかりとした低音のアタック感が地を這いとても心地よいサウンドに変化しました。
なんと言いますか、Laylaは高域の高い部分を満遍なく描写しすぎており、更に音が粒子的、つまり解像度が圧倒的すぎて、どうしても合わない曲は非常に聞き疲れする音として鳴らしてしまっています。
Laylaの高域は高い描写能力と刺さらない自然な響きを両立しているのが特徴なのですが、どうしてもアニソンのような高域成分の多い曲だと刺さってしまうようです。
(低域成分の多い曲、アコースティック楽器がメインの曲などは全く刺さりません)
コロムビアであえて音質の悪い音割れした曲「ハイファイデイズ」を聞いてみる
さて、上ではアニメソングは低域がしっかりとしたイヤホンで聞くと音質がまるで別物のように変わるということを書きましたが、では音質が特に悪い、と言われているような曲を聴くとどうなるのでしょうか。
ということで、日本コロムビアより「ハイファイ☆デイズ」をまずLaylaで聞いてから、Rosieで聞き直してみたいと思います。
まず、Laylaで聞いてみて思うことは、やはり高域が結晶のように鋭いという事です。
この曲の高域はシンセサイザーではなく、ギターとシンバル類が閉めているのですが、特にサビなどの音数が多い部分でのクラッシュシンバルの鳴りが非常にノイジーで聞き疲れします。
そして一番気になるのが、ギターソロ前のパートで明らかな音割れが起こっているという点。
ヴォーカルにあえてそういう加工を施しているパートではあるのですが、それにしてもこの音は明らかな音圧調整のミスと言い切ってしまっても良いでしょう。
さて、「Hide & Attack」など今までの曲の場合はRosieで聞けば高域の痛みはほぼ気にならなくなりましたが、この曲に関しても確かに高域の痛さは緩和されているものの、違いとしてこれまでは低域を追加することにより結晶的な痛みが取り除かれ本来の音色のようなものを感じ取れていたのが、この曲では刺さらないだけで相変わらず音はシャリシャリしており、シンバル類やギターなどの音色といったものをあまり感じることができず、やはり聞き疲れしそうな粒子的な音がします。
そして音割れに関してはRosieでも全く変わらず、音の厚みが増すところで明らかに音が歪んでいます。
これに関してはなんと言いますか、音質が悪いと言っても過言ではないでしょう。
定位感はそこまで悪くないためラブライブのように明らかな違和感を感じるほどではないものの、正直なところ大抵の人はノイジーで耳にあまり優しくない音色だと感じるのではないでしょうか。
ちなみに、この曲はハイレゾ版との違いがよく語られているので、ハイレゾ版も購入し聞いてみました。
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ちなみに一応言っておきますが、ハイレゾ版というのはハイレゾだから音がいいのではなく、CD音源と比較してマスタリングが変わっていて音がよく聞こえるというのが大半です。
なので曲によって、CD音源とハイレゾ版の変化量というのは大きく異なります。
言わばハイレゾ版というのはリマスター版なので、もしこの曲のようにCD版の音質が優れおらず、ハイレゾ版の音質が優れている場合、重要なのはbit深度や可聴域外の音の含有量ではないので、例えAAC320kbpsに圧縮したとしてもCD音源より断然高音質となるでしょう。
一般的に言われるハイレゾは可聴域より上の音が~やbit深度が~のような理屈に関しては、私は懐疑的に感じているタイプです。
ハイレゾ音源の優位性に関してはいつまで経っても平行線の争いが繰り広げられていますが、本当に有意差があるとしたら既にデータとして現れているでしょうし、逆に言えば容量の肥大や高額な金額のデメリットを打ち消すほどの有意差があるのだとすれば、未だに聞き分けられたという明確なデータが存在しないのはおかしいと考えます。
ハイレゾとは何か~少しもハイレゾでないスピーカーの現実
例えばハイレゾと同じようにオカルトと言われて避難されがちな「リケーブル」がありますが、こちらはクロストークの低下やインピーダンスの変化による音の変化はちゃんと科学的に説明できますし、実際に音は変化することが既に証明されています。
しかしハイレゾに関しては私が調べる限り、信用に値するというデータを見つけることは未だに出来ていません。
ハイレゾは必要?オーディオの化学
ですから私は純粋にCDと同じマスタリングのハイレゾ音源は音は極わずかに変わるかもしれないけど、数々のデメリットに見合うだけの価値はない程度のものと思っています。
しかし、この曲が示すようにマスタリングが悪いせいで音質が悪くなっている曲をリマスタリングしてくれる、というメリットはあるので、その辺を理解しておけばハイレゾ版というのは十分にお金を出す価値があるでしょう。
例えばラブライブの初期の劣悪な音源に関しても、ハイレゾ(リマスター)は明らかに音が良くなっているそうです。
さて、当然この曲も、ハイレゾ版はCD音源と比較すると大きな変化を感じられます。
まず、ハイレゾ版は少し音量が小さいです。つまり音圧がかなり減少しています。
それ故かどうかはわかりませんが、高域のシャリシャリ感がかなり緩和されており、気になっていた聞き疲れしそうな感じが比較的マシになっています。
もちろん同じ曲ですから曲の全体的な雰囲気な音の質感は変わっていないのですが、明確に表現出来るほどでは無いもののいい感じで喧しさが払拭されており、聞き疲れしにくい音に変化している、ということです。
そしてギターソロ前のパートの音割れも相変わらず少し気にはなりますが、音のバランスが整うことで比較すればかなり落ち着いています。
単純に「聞き疲れしない音」に近づいているので、何も考えずに聞いていても心地よく聞ける事でしょう。
もちろん私はレビュアーとして音の変化を探すために聞いている面もありますから、単純なリスニングではここまで明確な変化を感じとれない人もいるかもしれません。
しかし、比較すれば明らかに聞き疲れしない音になっているので「こっちの方が耳に優しい気がする」と少しでも思ったのなら買う価値は明確にあると思います。
ただし、本音を言ってしまうとハイレゾ版であっても後述の「Lunatic show」や「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」のCD音源に音質では酷く劣るため、あまり期待しすぎるのは良くないかなと言う感じではあります。
Aqoursとμ's。ラブライブサンシャインの曲を聴く。「恋になりたいAQUARIUM」は音質が悪い
ここまでシンデレラガールズの曲ばかり聞いていたので、今度は原点に戻りラブライブの曲を聞いてみましょう。
レーベルはランティスから、ラブライブサンシャイン、Aqours 2ndSingle「恋になりたいAQUARIUM」です。
まずはLaylaで聞いてみた感想ですが、やはり高域が特有の硬い感じですね。
音の質感は「Hide & Attack」を彷彿とさせる感じで、やはり高域が出すぎており、全体的に耳を刺すような痛みが気になります。
特にバスドラムとかが顕著ですが、スネアドラム並に高域が出ており、「ドチッ」というデスコアとかのハードな音楽に使用されるような音になってます。
定位感などは悪くないんですが、音の質感が硬すぎるのがとても気になりました。
低域が薄いのに高域を押し出して硬質な音にしているもんですから、酷く耳が痛くなります。
さて、次はRosieで聞いてみた感想ですが、これはこれまでの傾向と少し違っており、多少気にならなくなっているもののRosieでもドラムの高域の硬さが耳を刺してしまっています。
「Hide & Attack」と聴き比べてみると、前者の高域がシャリっとした粒子的なものが沢山集まったものだとしたら、こちらの曲はそれよりも大きい、鋭い音の粒が点々とと存在しているようなイメージです。
そのため、低域でカバーできておらず、低域が分厚くとも高域は高域で刺々しく主張しており、相変わらず耳に痛い聞き疲れしそうな音になってしまっています。
これまでの曲はどれも、Laylaで聞いて高域が気になっても、Rosieであればそれが気にならなくなり普通にリスニングできるような、相性の問題と言えるような刺さる高域でした。
しかし、この曲は相性問題とかそういうので片付けられるようなものでは無いと思います。
フラットなモニターサウンドのLaylaで刺さるのはともかくとして、低音過多と言える3時調整のRosieで刺さるというのは明らかに高域が強すぎであり、これはマスタリングエンジニアがバランスの調整をミスっているとしか思えません。
ですからこの曲に関しては、はっきり言って音質がいいとは間違いなく言えないと思います。
CD音源のハイファイ☆デイズと同等、もしくは刺さりはもっと強いので、それ以下かも知れません。
Aqours 3rdSingle「HAPPY PARTY TRAIN」はバランスがニュートラル
じゃあ、次はAqoursの3rdSingle「HAPPY PARTY TRAIN」を聞いてみます。
この曲に関しては、期待をいい方向で裏切りました。
出だしのヴォーカルラインが少し耳に刺さったので、これも上の曲と同じ感じか?と思ったのですが、その後は特に刺さることも無く、サビの複数人の歌唱が重なった場合でも音が破綻していません。
Laylaで聞いても「Hide & Attack」や「恋になりたいAQUARIUM」のような高域の特有の痛さがないので、音のバランスがニュートラルに近くなっていると感じます。
メンバーの人数が多いということで「Snow halation」と聴き比べてみましたが、まさに音質は雲泥の差です。ここまで明確に違うともはや何も書かなくともいいくらいです。
さて、お次はRosieですが、この曲はもう少し低域が控えめな方がバランスとしては優れていると思いました。
この曲の低域は「GOIN'!!!」のように輪郭がそこまでしっかりしておらず、元から少しぼやけた低音なので、あまり押し出しすぎてしまうとブーミーな印象が強くなり他の楽器やヴォーカルの細部を隠してしまうような印象です。
低域を1時に調整してみるといい感じになりました。試しに「Hide & Attack」を同じ調整で聞いてみると高域が少し気になったので、この曲はやはりバランスがニュートラルなようです。
個人的にはもう少し低域の輪郭がはっきりしている方が好みなのですが、この辺はもはや好みの問題なので音質の評価としては度外視するべきでしょう。
この曲は音質的に特に劣っている印象は受けませんでした。
May'n「graphite/diamond」アニソン歌手のアニソンを聴く
ここまで聞いてきたもの全てがキャラクターが歌うものでしたので、今度はアニソンシンガーのアニメソングを聞いてみたいと思います。
というわけでTVアニメアズールレーンOP、graphite/diamondをLaylaで聞いていきましょう。レーベルはエイベックス・ピクチャーズです。
まず感じることとして、これまでの曲と比較して高域の独特の鋭さや音の厚みが多少ですが控えめです。
シンセとバイオリンの主張が強いため、高域が少しだけ強めです。しかし、「Hide & Attack」や「恋になりたいAQUARIUM」のような刺さるほどの音は出ておらず、また低域なども締まっており、「HAPPY PARTY TRAIN」や「ハイファイ☆デイズ(ハイレゾ)」などと比較すると音の厚みが適度でバランスよく聞くことができます。
次にRosieですが、やはり元の音源のバランスが高音過多ではないためか特に違和感なく移行出来ました。
もちろん低音がよりよく出ているため、シンセやバイオリンなどの刺さる成分を程よくかき消してくれているのはいつも通りですが、「GOIN'!!!」や「Hide & Attack」のような明確な変化はありません。
日本コロムビア、デレマスことアイドルマスターシンデレラガールズの曲を聞いてみる
お次はLaylaで「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!(M@STER VERSION)」を聞いてみましたが、この曲は音質がかなりいいと思いました。
まずヴォーカルの定位感、楽器隊の分離感がとても良い。そしてLaylaでも高域の嫌な刺さりを全く感じさせないまろやかなサウンドです。
サビでは刺さりやすいウィンドチャイムやシンセサイザー、ベルが入ってきますが、それでも全く刺さる様子などありません。
低域がしっかりとしており、なおかつその低域がボーカルの帯域を全くマスクせず、しっかりとした低音が鳴り続けているのに全体的に非常に透明感があります。
popsですから音数が少ないため単純な比較は出来ませんが、今回の記事の中ではかなり上位の音質だと思いました。
さて、今度はRosieで聞いて見た感想ですが、この曲も「graphite/diamond」のように大きな変化はなく、低域が増強されているだけという感じです。
低域がかなり強いのですが、輪郭がはっきりしているのでヴォーカルが埋もれたり、篭った音に聞こえないので音質はやはり非常に優れていると感じました。
さて、次も同じくコロムビアのシンデレラガールズから、「Lunatic Show」を聞いてみましょう。
最初にLaylaで聞いた感想ですが、この曲も音質が非常に優れていると感じました。
まず、定位感がとにかくいいです。曲のジャンルはヘヴィメタルなので激しいのですが、ヴォーカルが全く埋もれず鮮明に聞き取れ、さらにサビの複数人歌唱でもそれぞれの声がきちんと分離しており、音圧過多になっていません。
またかなりハイテンポなヘヴィメタルですから、全体的にハイハットのシャリっとした音が際立っています。しかし、そのハイハットの音がとにかく自然であり、Laylaの「高い高域の描写能力と、刺さらない自然さの両立」という強みを遺憾無く感じることができます。
わざと音割れ風の加工を乗せたラストの大サビ前ですら耳が痛くないのですから、この音源は私は非常に高く評価します。
そしてRosie。やはり、相性は抜群です。低域の押し出し感がより強くなり、ギターの音色やバスドラムのアタック感が増強され迫力がさらに増しました。
低域をかなり出した3時でもドラムの音の細部は潰れておらず、粒立ちの良さが際立ちます。とにかく聞いていて楽しく、テンションの上がるサウンドです。
コロムビアの本気が炸裂「こいかぜ」。ハイレゾ版の音質が良すぎる
さて、最後はシンデレラガールズの看板こと世紀末歌姫、高垣楓(CV:早見沙織)による「こいかぜ」を聞いてみます。
やはり、フルオーケストラの生演奏ということだけあって、音質はかなり優れていると感じます。
使われている楽器が多いので音圧は高めに感じますが、それでも音の細部が全く潰れておらず、ヴォーカルの息遣いやリップノイズまで細かく聞き取ることが出来ます。
また音場表現が豊かで、まるでコンサートホールの中心で聞いているような奥行を感じられます。
特にラストの合唱団との歌唱などは、音像低位がとても良く、距離を頭の中できちんと描き、どこでどう音が鳴っているか判別することが容易です。
このように、この曲の音質は非常に優れています。が、しかし。この曲の真価は、ハイレゾ版にて発揮されるのです。
これは少々マニアックな話となりますが、このCDが発売されたのは2012年の4月18日です。
アイドルマスターシンデレラガールズの開始が2011年11月28日で、このCDは第1弾として作られた本当に初期の初期の音源なわけです。
(アイドルマスターシンデレラガールズの初期CDは、1度に5枚同時発売だった)
アイドルマスターというコンテンツ自体は2005年より前から続いており、CDも同年の9月28日より同じくコロムビアから販売されていましたから、音に関してはまあ初期だろうと当然優れています。
しかし、やはり開始してから1年のゲームの初CDということで、今と比較するとやはりコスト的な制約はあったのではないかと考えます。
今ではシンデレラガールズもアプリストアの売上ランキングの上位に食い込むような大きなコンテンツに成長し、この曲「こいかぜ」もソロ曲の楽曲総選挙1位になり再録されるなど非常に人気な楽曲です。
今月に入ってデレステの売上が増加。
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そこで、既に大きなコンテンツとして成長したシンデレラガールズの人気曲をリマスタリングしたハイレゾ版なら、比べ物にならないほど音質が良くなっているのではないか?と考えたというわけです。
というわけでレコチョクにて購入してまずはLaylaで聞いてみたのですが……これは凄まじいです。期待の遥か上を超えてきました。
まずヴォーカルのクリアさがかなり向上しており、低域楽器の音色がより締まって、ボワついた余計な音が消えることで音の透明感、そして細部の描写能力がさらに上がっています。
透明感、そして音の分離感が桁違いで、ハイレゾ版を聞いた後にCD音源版を聞くと、こんなにボワついた音だったのか!?と驚愕するほどです。
CD番はコーラスとヴォーカル、それぞれの音が混濁しており、太い音の線のような音像が自分の周りにある感じで、ボヤけた印象を受け、言うなればカラオケのエコーをかけたような音に聞こえてしまいます。
しかしハイレゾ版はコーラスとヴォーカル、それぞれの音が全く曇りなく、なおかつ抜けのいい繊細で高解像度な音になっており、明確に発生位置のわかる細い音の線がそれぞれ決して混じり合わず、幾重にも連なり広い空間の壁に当たった反響が耳に届いている、というような感じです。
まるで巨大な銭湯から、非常に高品質なコンサートホールに移行したかのような著しい変化です。
またこの曲に関しては、低域を完全絞った状態、つまり完全なフラット状態のLaylaで聞いても、まるで耳が痛くなりません。これがどれだけ凄いことかは、今回の記事を執筆するにあたり嫌という程Laylaの結晶的な音に晒され続けた私がいちばん分かります。
試しに今回の記事の中で一番音質が良好だった「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!(M@STER VERSION)」を同じセッティングで聴いてみましたが、こちらは普通に刺さりました。
この曲で露骨に刺さるということは、もはや今回の記事において選出した曲はどれもこれも話にすらならないというのが分かるでしょう。
さて、興奮冷めやらぬまま、次はRosieでCD版を聞いてみます。
こちらは低域が強すぎましたので、低域は1時に調整しました。
やはり、CD番も音質は非常に良好です。しかし、Laylaと比較すると少しスケール感が縮小しているのが気になりました。
これは音源の問題ではなくイヤホン側の問題ですが、Laylaの圧倒的な空間描写能力、そして音の自然さを聞いたあとだと、膨らんだ低域の解像度が少し低く聞こえてしまうのです。
またそこまで音像も大きく感じず、音場は狭くはありませんがLaylaのような自然な広さはありません。フラットなLaylaでまともに聞けると言う時点で分かりきっていたことではありますが、やはりこの曲に関してはRosieとLaylaでは大人と子供くらいのポテンシャルの差を感じてしまいます。
さて、次はハイレゾ版です。
こちらはLaylaでほんの少しだけ気になったリップノイズのような音の刺さりが控えめになっており、なかなかいい音です。
当然、最後のコーラスとの歌唱はやはり鳥肌ものです。
しかし、やはりLaylaでハイレゾ版を聞いた時のような衝撃はありません。まるで雷鳴のような重厚な低音は魅力的ではあるものの、やはり空間描写能力の差でスケール感が小さくなってしまっている気がします。
というわけでRosieからLaylaにシームレスに付け替えてみると、やはり一気に音が壮大になり、思わず鳥肌が立ってしまいます。
どう違うかと言うと、まず音の鳴っている距離が全く違うのです。
Rosieが耳元で鳴っているとしたら、Laylaは本当に耳の外から聞こえます。つまり距離感が全く違う。
耳に何も付けていないと錯覚してしまうような音です。
この音源は、Laylaの強みを余すことなく発揮出来るベストマッチな音源のひとつだと思います。いつも使っているイヤホンなのに、聞いている最中、ゾクゾクして鳥肌が経ちっぱなしになりました。
この感覚は初めて高級イヤホンを使った時、もしくはそれ以上かもしれません。
CD版がエコーで作られた音場だとしたら、こちらは本当に自然なホールの鳴りと言いましょうか。透明感、音の解像度、奥行、全てが別次元なのです。
そして何よりも恐ろしいのが、CD版も音質的に決して悪くないのに、そこからここまでの進化具合というところです。
「こいかぜ-彩-」第二楽章、「こいかぜ -花葉-」のため、海外から招聘したコーラス隊の収録の様子です。
やはりアイドルマスターシンデレラガールズの顔と言うだけあって、気合いの入れ方が変態じみています。
(ちなみに、アイドルマスターシンデレラガールズ、及び日本コロムビアとのコラボヘッドホン、TAGO STUDIO T3-01のイメージキャラクターも楓さんです)
ちなみにこのハイレゾ版の「こいかぜ」ですが、有志の方が計測した数値によると、
最大音量: -0.54 dB ( 1: -0.76 dB, 2: -0.54 dB )
平均音量: -15.52 dB ( 1: -15.71 dB, 2:-15.34 dB )
との事です。
最後にアニメソング意外を聞いてみる
今回の記事ではアニソンばかり聞いていたので、実際のところ普通の曲と比べてどうなの?ということが未だに実はわかっていません。
なので、最後に私が普段聞いている、アニソン以外の曲の音質もレビューしてみたいと思います。
というわけで1曲目は、日本有数の実力派ヘヴィメタルバンド、聖飢魔IIより「GOBLIN'S SCALE」をLaylaで聞いてみます。
レーベルはソニーミュージックです。
聖飢魔IIは80年代にデビューしてから日本のHR/HM界を牽引し続け、何度も過去の音源をリマスターしている老舗の実力派バンドですから、音質は当然のごとく優れています。
わざと音割れさせたようなノイジーな成分を含む歌い方から始まるのですが、その部分ですら耳に突き刺さるような嫌な刺激がないため、非常にまろやかで、それでいて迫力不足という訳でもない優れた音質に仕上がっています。
喉を鳴らしたノイジーな歌唱や、歪ませたギターの音色が目立ちますが、刺さる部分といえば多く含まれた「さ行」や「た行」の破裂音のみで、全体的な音は基本的に非常に滑らかです。
この滑らかというのはやたらとシャリっとしていたり、やたらと粒立ちを際立たせたりしておらず、全ての音が均等に調和したバランスとなっている、という事です。
特にバスドラムの音が心地よく、あまり輪郭を強く出さない、高域が控えめな落ち着いた音なのに、まるで埋もれず曲全体を下から包み込んでいます。
解散前の音源(1999年より前)に比べると現代的な音圧を感じる音ではありますが、不快な成分をいい具合にカットし、音の迫力と聞き心地を合わせた、優れたバランスの音質だと感じました。
上で書いたように「さ行」などのヴォーカルの一部の高域が刺さりますが、それを除けば全ての帯域のバランスが取れており、全くうるささを感じさせないサウンドです。
次にRosieで聞いてみると、Laylaだと気になっていたさ行などの刺さりがなくなり、低域がより増幅され音にヘヴィさが生まれ、なおかつ唯一の欠点とも言えた破裂音が全てマスキングされるため、ここまで聞いてきた中でトップクラスにいい音になりました。
やはり心地よいのは鋭くないバスドラムの低域です。ライデン湯沢殿下のドラムはパワフルなのですが、どこか上品さを感じます。
高域をあえて押し出さず、低域をベースとしたふくよかな温かみのあるバスドラムの音色と、乾いたサウンドのスネア、そして閉じたハイハットを強く叩いた時特有の音が潰れることなくリアルに鳴らされています。
ハイハットの音というのは調整をミスるとシャリシャリした煩いだけの音になりがちですが、聖飢魔IIの音源はどれも音色を優先したドラムの音がするので、聞いていて非常に気持ちがいいですね。
さて、2曲目は、葉月「Phoenix 葬艶- FUNERAL-」をLaylaで聞いてみます。
レーベルはキングレコードです。
ヴィジュアル系ラウドロックを彼等なしでは語れない、というレベルのベテランであるバンド、Lynch.のヴォーカル、葉月(敬称略)が自身の楽曲をオーケストラアレンジしセルフ・カバーした楽曲です。
原曲はラウドロックということもありかなり歪ませた音圧モリモリの曲なのですが、このバージョンではヴォーカルラインを引き立たせた落ち着いたMIXとなっており、バックも全て生演奏なので音質には期待できるでしょう。
さて、まず始まって最初に感じることですが、ティンパニの心地よい低音の響きがとても特徴的です。
当然ではありますが、やはりオーケストラですから音は柔らかく聞き心地はかなり良いです。
ヴォーカルの音像はかなり膨らませていますね。普通のロックなどとは少し違う、ホールの中心で聞いているような音の印象でしょうか。
また比較的落ち着いた音のオーケストラということもあり、頻繁に混じるシャウトが非常に良いスパイスになっており、とにかく聞いていて心地の良く、また退屈しない楽しい曲です。
シャウトの部分は音圧が急激に上がると思うのですが、その部分でも変な音の起伏や不快感を感じることは全くありません。
流石にこいかぜのハイレゾ版には叶わないものの、音場も広く音の綺麗にゆらぎに包まれ、熟練ロックヴォーカリストのテクニカルなシャウトがスパイスとなり何度でも聞きたい中毒性を生み出すしている。音質は大満足です。
Rosieの場合はティンパニの低域がさらに沈み込むようにふくよかになり、迫力の増した雷鳴のような低域を楽しめます。
ヴォーカルはやはり音のスケール感、音の滑らかさでLaylaには劣るものの、音が少し集約されることにより音像がくっきりとし、これはこれで好みです。
そして、低域が高域の刺さる部分を包み込み、硬さを緩和するRosieの個性により、ヒーカップ唱法の急激な音程の変化でも、耳への刺激をまるで感じない気持ちのいいリスニングができました。
3曲目は、スウェーデン出身のメロディックパワーメタルバンド、Grand Illusionから「1999 Secret object」です。
この曲は「Tribute to 聖飢魔II -悪魔との契約書-」というアルバムに収録されている、聖飢魔IIの楽曲をGrand Illusionがカバーしたものです。
ピーター・スンデルのスーパーハイトーンシャウト、幻想的なコーラスなど美しさもありつつ、メタルの乾いた重厚さを合わせ持つ非常に高品質なカバーですね。
レーベルはHPQという聞き慣れないところですが、これはエイベックスのレコードレーベルとなっています。
まずLaylaで聞いてみたところ、音作りは当然ながらヘヴィメタルという感じです。
バスドラムはどちらかと言うとソリッド寄りで、アタック音が少し高域寄りとなっています。しかし、耳に刺さるようなことはありません。
これは上の「GOBLIN'S SCALE」でも描きましたが、やはり音が非常にまろやかです。いくらでも聞いていられるような、聞き疲れのしない音。
ギターなどの音自体は歪んでいますし、ハットもシャリシャリ、バスドラもソリッドなのですが、やはりなんというか音圧が過剰ではなく、メリハリのあるサウンドで耳が疲れないような気がします。
ラストの超高音シャウトも全く刺さりません。多分高さ的にはhihiDくらいだと思うのですが、金切り声感のない非常に綺麗な済んだシャウトが特徴的です。
ヘヴィメタルというとギターをかき鳴らし、ヴォーカルが喚き散らすようなやかましい音楽。というイメージがあるかもしれませんが、実際は音圧はそこまで高くない音源も多く、むしろ聞き疲れしないナチュラルなバンドサウンドの曲が多かったりします。
(属するサブジャンルによりますが)
Laylaで刺さらない時点でまあ音質的には非常に優れていることがわかりますが、いちおうRosieでも聞いてみました。
こちらは低域が強化されることによりヘヴィメタルの迫力やパワー感が増し、更に少しだけ気になったハイハットのシャリっとした音色が低域と混ざることにより更に好みの音に変化しています。
4曲目は日本トップクラスの実力・人気を持つパワーメタルバンド、GALNERYUSで「絆」です。
レーベルはVAP、Laylaで聞いていきます。
まずこの曲はこれまでの傾向とは違い、ドラムの音が中々にソリッドで、少し耳に刺さります。
あとはヴォーカルの「さ行」や「た行」もそこそこ刺さります。
全体的に、Laylaだと高域が少し痛いかなといった印象です。
ですが刺さりの原因となっているドラムの音を聞く限り、これまでの傾向的にRosieならいい音になりそうです。
というわけでRosieで聴いてみたところ、やはり予想通り音の刺さりが無くなりました。
ドラムの粒立ちは良好のまま、刺さる音色を低音が押さえ込み、またヴォーカルの息漏れの破裂音も同時にほぼ刺さらなくなっています。
この曲は系統的にこれまで聞いてきた、Laylaだと高域が刺さるアニソンと同じような感じでした。
流行りの邦楽の音質はアニソンと大して変わらない?
私は本当にJPOPや流行歌などを全く聞かず、アニソン以外の好みの曲を出すと上のようにジャンルが酷く片寄ってしまいます。
(普段はメタルコアとかラウドロックをメインで聞くのですが、流石に音質に関して語る記事でそのような音圧至上主義の曲を出すのは違うと思うので我慢しています)
なので、適当にポピュラーだと思う音楽をチョイスしてLaylaで聞いてみることにしました。
流石に全く興味のない音楽までたくさん購入する気にはなれないので、音源はYouTubeの公式MVですが、まあこの際いいでしょう。
というわけで一曲目はOfficial髭男dism「Pretender」です。
レーベルはポニーキャニオンです。Laylaで聞いていきます。
まずいきなりではありますが、出だしからかなり高域がシャリシャリしています。感覚的には「Love∞Destiny」と同じくらいか少々上という感じですかね。
そしてその後イントロが終わってヴォーカルがメインになるのですが、なぜか声まで過度なコンプレッサーがかかったようなジャリッとした音色なのがとても気になります。
さ行などの破裂音だったりリップノイズだったり特定の音域が刺さる、という感じではなく、ずっとザラザラしているような、そんな感じの音です。
オートチューンとかとはまた違った機械的な音色で、正直なところかなり不自然ですね。
そしてサビなのですが、特定の帯域が飛び出しており刺さる訳では無いのですが、常に音がジャリジャリしており、粒子的でとても聞き疲れしそうです。
「Hide & Attack」と同じような音だな、という印象を持ちました。使ってる楽器も曲のジャンルも全然違うのに、粒子的なシャリシャリした高音の質感が非常に似ています。
Rosieでも聴いてみましたが、この曲はRosieでも相変わらずシャリシャリしています。メロのヴォーカルなんかはかなり抑えられていますが、イントロやサビは普通にかなり刺さります。
「Hide & Attack」はRosieだと非常にいい音になったのですが、この曲はまだまだシャリついています。そもそもハードな音楽じゃないのにこの曲と同じくらいシャリついてた時点で嫌な予感はしましたが、Rosieでも普通に聞き疲れしそうな音のままです。
正直この曲に関しては音質がいいとは言えないと思いました。YouTubeの音源ですからCD版は違うのかもしれませんが、個人的に音圧が高すぎる気がします。
JPOPとかの音楽はCD音源を音圧モリモリにして、ハイレゾ版は音圧を増さない元の音を売る、なんてのをどこかしらで見た事がある気がしますが、どうなんでしょうね。
ちなみにバスドラムの音色は私好みでした。低域が締まっており、曲調に合ったノリのいいスマートな音色で、曲の雰囲気に非常に合っていると思います。
お次は、ONE OK ROCKの「完全感覚Dreamer」です。
この曲は手違いで最初からRosieで聞いてしまったのですが、まず、ドラムのハイハットがRosieとは思えないほどにシャリシャリしています。
なんというかイントロの音はハイファイ☆デイズのCD番の特にうるさい部分が常に鳴り響いているような、そんな感じの非常に耳に攻撃的な音色をしています。
ハイハットの音色が高域のみを押し出したような音となっており、本当に耳に痛い成分しか聞こえないのです。
ヴォーカルはシャウト混じりで歌っていても、音に破綻が起きておらずいい音です。
しかし、とにかくドラムのシンバルの主張が強すぎて、とてもちぐはぐな音のバランスになってしまっています。
「Hide & Attack」の高域の痛さをさらに強めたようなサウンドで、Laylaではまずまともなリスニングは出来ないと思います。
試しにLaylaで聞いてみたら、イントロのシンバルだけで耳が破壊されそうで限界でした。
この曲に関してはハイファイ☆デイズ系ですね。明らかに調整をミスしています。
最後は、YOASOBI「夜に駆ける」です。
この曲はLaylaでも普通に聞けます。やはり音圧は高めで、高域も硬質でシャリシャリしているものの、上の二曲よりは非常にマイルドなサウンドになっています。
それでもやはりしばらく聞いていると高域が粒子的なのが気になったので、Rosieにイヤホンを変えてみました。
すると、こちらは非常に相性が良かったです。
これまでの傾向と同じく広域の粒子感がマシになり、低域の主張が強くなることで全体的なバランスが取れています。
変化の質感や全体的な音質は「Love∞Destiny」に近しいでしょうか。こちらの曲の方が高域の鋭さは少し上かもしれませんが、リスニングした時の全体的な音の質感は同じような感じです。
ちなみに他にも米津玄師「lemon」やRADWIMPS「前前前世」もRosieで聴いてみましたが、概ねこの曲と同じような、高域が硬い質感の音でしたね。
高音が硬いのはアニメソングの特徴ではなかった
正直、聞いてみて思ったことですが、アニメソングと一般の音楽。平均的な音質のレベルは大して変わりませんでした。
今回の記事にて聴いた曲を音質でランク付けするなら、このような感じになるでしょうか。
(上でも書きましたがあくまで音質のみを評価したものであり、個人の好みを否定するつもりや音楽的な評価をしているということはありません)
・非常に高音質
こいかぜ(ハイレゾ)
O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!(M@STER VERSION)
GOBLIN'S SCALE
・高音質
Phoenix 葬艶- FUNERAL-
絆
Lunatic show
graphite/diamond
1999 Secret object Grand Illusion
こいかぜ
GOIN'!!! ビューイングレボリューションVer.
・普通
Hide & Attack
Love∞Destiny
HAPPY PARTY TRAIN
ハイファイ☆デイズ(ハイレゾ)
lemon
夜に駆ける
前前前世
・低音質
Snow halation
恋になりたいAQUARIUM
ハイファイ☆デイズ
Pretender
完全感覚Dreamer
これらは、LaylaとRosieで聞いてみて、より高音質と感じた方のイヤホンの音を基準としてランク付けしています。
まず思ったこととして、YouTubeで色々流行りの曲を聞いてみたのですが、どれも高域の質感がアニソンとそこまで変わらないので別の意味でびっくりしました。
私の中のイメージでは、一般的な音楽はアニソンとは音作りや使っている楽器などが異なり、アニソンは迫力はあるけど高域がピーキー、一般的な音楽は軽い音だけど耳に優しい、くらいに考えていたので。
(現にこの記事の最初でもそのような事を書いています)
また、私個人はヘヴィメタルって荒々しいイメージがあるのに、ラウドロックやメタルコアと比較して音質はとてもマイルドだな、と普段から思っていたのですが、実際に聞いてみるとやはり本当に優れていたようです。
気にしなければ分からない
今回の記事はあえて悪い部分を探すという聞き方をしているので、少しでも耳に刺さる部分があればそこばかりに着目し、何度も何度も聴き比べたりして重箱の隅をつつくようなレビューをしています。
ですから普通の人が、普通の心理状態で、普通の聞き方をしているのであれば、「Snow halation」のような明らかに音質がおかしいものを除けば、今回紹介した大抵の音源は普通に聞けてしまうのではないでしょうか。
そもそも一般的な人は音にそこまで執着しておらず、多分高域が刺さると思ったら音量を下げるだけの話だと思います。
(音量が小さくなることによる音のバランスの変化とか、そんなのを考えながら音楽を聴く人は一般的にはいない)
当の私も、今回は音質のレビューということであえて刺さっても聞こえ方のバランスのため音量を下げませんでしたが、普段なら普通に音量を下げて終わり、みたいなケースも多かったです。
また、Laylaは描写能力が非常に高いイヤホンであり、ここまで全ての音を満遍なく書き出してしまうようなイヤホンを使っている人は割合としては非常に少ないと思います。
(この系統の機種は音楽を聴くのではなく、音を聴くイヤホンなんてよく言われます)
今回は対極に位置する低音機種としてRosieを出しましたが、こちらもあくまで低音が出ると言うだけで高域用に4BAも配置したハイエンド多ドライヤホン。目立つ低域に隠れがちですが描写能力はそれ相応に高く、ソリッドで粒子的な音の鳴らし方をします。
(ジェリー・ハービー氏も、RosieのことをRoxanneの低域とLaylaの高域を合わせたようなイヤホンと発言しています)
ですから、普通の環境で音楽を聴くのであれば高域の刺さりなんて気になることすら無いかもしれません。
特にスマホだったりパソコン、テレビ、車のスピーカーなんかで聞いているような環境なら、音の刺さりって何?ってくらいの感覚の人も多いでしょう。
また現に、今回Rosieで聞いても高域の刺さりが気になった「恋になりたいAQUARIUM」みたいな曲も、2000円のダイナミックドライバー機種、Final E500なら普通に全く刺さらずに聞けました。
1万円のBluetoothイヤホンも持ってますが、それで聞いても同じような感想です。
上でも語ったように、クラシックやジャズ、ブルースなんかのとうの昔に完成した音楽と比べれば、そりゃアニソンの音質は劣っていると言えます。
しかしそれは普通のロックだったりpopsだったりも同じ話であり、アニソンだけが特段劣っている訳では無いというのがこの記事の結論です。
もちろん「Snow halation」のように、アニソンにとにかく酷い音源があるのは事実です。ですから、そういう意味では音質が悪いと言えるのかもしれません。
しかし、玉石混交なのはどこも同じ。
全体的なレベルで見れば、普通の大衆音楽と比較して音が悪い、ということはないでしょう。
アニメ声が~とか言い出したら、最早それは「そういう音楽だから」としか言えませんしね。
メタルが甲高い金切り声で歌ったり、ヴィジュアル系がねちっこい歌い方したり、デス系がデスボイスで歌ったり、そういう音楽ジャンルということです。
そして最終的な話をするならば、高音質で聞く興味のない音楽より、低音質で聞く好きな音楽の方が絶対に楽しいんですから、音質がどうこう言われても無視しときゃいいんですよ。
曲とイヤホンの相性の組み合わせは無限大
ある程度オーディオに興味があり、尚且つ私みたいに色んな曲でイヤホンを取っかえ引っ変えして音の違いを楽しむような変人であれば理解してくれると思いますが、イヤホンと曲の組み合わせにより出る音というのは非常に変化します。
例えば今回の記事であれば「GOIN'!!!」や「Hide & Attack」なんかが該当しますが、中にはもっととんでもない変化をするものもありまして、Shure AONIC4では普通の音なのに、LaylaやRosieで聞くとまるで粗悪品のような音になってしまう音源もあったりします。
つまり、曲にはそれぞれ合ったイヤホンがあるということです。
とあるイヤホンで聞いてこれはひどい、と思った曲も、違うイヤホンで聞いてみればよく聞こえるかもしれません。
逆も然りです。
クラシックみたいな、元の音を忠実に録音し、フラットな機器で原音再生をすることを前提とした音楽ならまだしも、普通のロックやpopsはそれぞれ違う味付けをしているでしょうから、機器により大きな差が出ます。
(今回の記事においてフラットなLaylaだと高域が痛くて聞けない曲も、低音が強いRosieだと高音質になったりしたように)
そういうことも考えてレビューしなければなりません。
とある機器で聞いてダメだったらこの音源はダメ、なんてのは少し早計だと私は思います。
(ですからこの記事においても、系統の違う2種類の機種で音質を評価しています)
ちなみに日本のカスタムIEMメーカーの須山慶太氏も同じようなことを言っています。
「アニソンとは?」本気で考えた高級イヤホン職人 - 週刊アスキー
アニソン向けをうたうイヤホン『Monet 17』開発元、須山補聴器に話を聞いた。
まあこんなことにこだわり出したら、沼へ一直線ですけどね……
あ、ちなみにRosieの低音調整は今回の比較が終わってから2時にしました。3時はラウド系を聞いた時低域が膨らみすぎてる気がしたので。
どうしてももっと低音が欲しい場合は、micro idsd BLのXBass機能で持ち上げようと思います。
以上です。(2022年5月6日 下に追記があります)
↓安くて高音質なおすすめのイヤホン
追記
この記事を書いてからもう一年以上経つんですね。というわけで、温泉の人のオーディオ環境もだいぶ変わったのでいろいろ追記していきたいと思います。
とは言っても、私の新しくなった環境でこの記事内の曲をもう一度聞き直して再評価すると言うだけですが。
というわけで機材紹介です。

イヤホンはアメリカ、ジョージア州アトランタにて2015年に設立されたカスタムIEMメーカー、EMPIRE EARSより、最上位モデル ODINを用意しました。
9mm WEAPON IX+(W9+) ダイナミックドライバーが2機、バランスドアーマチュアドライバが5機、プレミアム静電ドライバー(EST)が4機の合計11ドライバで、7-WAY synX クローズオーバーネットワークで構成されたイヤホンです。
DACはmicro idsd BLと同じifi audioから同ブランド再上位機種、Pro idsdを用意しました。
DACチップを4枚搭載し、DSD1024(SACDの16倍)、PCM768kHz(CDの17.4倍)のオーバーサンプリングフィルターを搭載。ちなみにDSDというのはハイレゾの一種で、DSD128でサンプリング周波数がCDの128倍になります。つまり、スペックだけで見ればCDの1024倍のサンプリング周波数までCD音源をアップサンプリングしてくれるというとんでもないDACアンプです。
アナログアンプには同じくifi audioの最上位シリーズからPro iCANを用意しました。
トランジスタ、真空管の音色を切り替えることが出来、さらに低音調整機能のXBassとクロスフィード機能3D Holographicを搭載した、ハイパワーな据え置き型アナログヘッドホンアンプです。
私はPro idsdの音作りにより余裕を持たせるために導入しています。
この組み合わせはmicro idsd BLとLaylaの組み合わせよりもよりシビアかつ繊細で、なおかつ重厚な音色を奏でてくれます。良い音源はより良く、悪い音源は悪い部分も露見するような音なので、より音源の評価のリファレンスとしては信頼出来るシステムだと思います。
ちなみに音源の評価なので、今回はPro idsdはbit perfectモード、つまり音源そのままのアップサンプリングなしで聴き比べることにしました。
というわけで、まずは当記事にて非常に高音質と評価された「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!(M@STER VERSION)」から聴いていきます。やはり、Pro idsd+Pro iCAN、ODINの組み合わせはシビアです。特にbit perfectモードはかなり高音がシャキシャキしたクールなサウンドなので、音量を上げると少し高音が耳につきますね。
ただ、この曲は低音の響きが豊かなため、そこまで音量を上げなくとも十分に楽しいリスニングが可能です。ということで、この音源はこのシステムでも十分高音質ということがわかりました。
ちなみにDSD1024アップサンプリングなんて効果あるのかよ、と思うかもしれませんが、CDの1024倍うんたらはひとまず置いておくとして、音は確実に変わります。特に低音域の響き方が豊かになりシビアなPro idsdの音が美音系に近づくため、私は普段のリスニングは基本的にDSD1024モードを使っています。
では、お次は同じく非常に高音質と評価された「こいかぜ(ハイレゾ)」を聴いていきたいと思います。
やはり、micro idsd BL+Laylaと比較すると高域が少々シビアですね。高域がどこまでも伸びていくような美音とは異なり、音源に含まれる全ての情報を明瞭に描写しているという感じでしょうか。音量を上げるとヴォーカルの歯擦音などが少々気になります。
ただ、音は比較すると圧倒的にクリアです。サウンドステージが広く、音がどこまでも抜けていくような開放的な音色で、低音域の鳴り方にも余裕を感じられる非常にスケール感の大きな鳴り方ですね。
というわけで、この音源も十分に高音質だと思いました。私としてはやはりDSD1024モードの方が好みですが。
では、高音質音源を2つ聴いたところで、今度は低音質、と評価された「恋になりたいAQUARIUM」を聴いてみましょう。
こちらですが、高音質が低音質かはまず置いておいて、音がとてもノイジーです。シンセとかドラムのキックとか歪みっぽい音色が絶え間なく鳴り響いているので、耳が痛くなり音量を上げられません。
「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!(M@STER VERSION)」と聞き比べると、低音域の情報量と音の輪郭の出し方がまるで違うことに気が付きます。高音質な方である「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!(M@STER VERSION)」は低音から高音までフラットに出ているのに対し、「恋になりたいAQUARIUM」は高域ばかりがでておりバランスがかなりハイ上がりになってしまっています。
また、音像の輪郭についてですが、「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!(M@STER VERSION)」が普通だとするなら、「恋になりたいAQUARIUM」は簡単に言うとジャリジャリしています。もっと深く突きつめて言うなら、シャープネスをかけた画像のように、一見高解像度に見えるけど、よく見るとガサつきが目立つ、というような感じです。
「恋になりたいAQUARIUM」ほど極端ではありませんが、「Hide & Attack」や「Love∞Destiny」も少しその毛を感じますね。
というわけで、低音増強機能であるXBassを使ってみて音の印象がどう変わるか試してみました。やはり、低音が強まるとその分高音域が相対的に弱まるため、XBassをOFFにした時よりも高音質に感じますね。XBassを20Hzでかければ、「恋になりたいAQUARIUM」も普通に高音質に感じるレベルになります。ただ、「Hide & Attack」と比較するとやはりハイ上がりである感じは否めませんので、これらの曲の評価は妥当なところでしょう。
同じメタルの曲として、「GOBLIN'S SCALE」と「Lunatic show」を聴き比べてみました。やはり、非常に高音質と評価された「GOBLIN'S SCALE」の方が音が柔らかく、「Lunatic show」は音が硬いです。
どうやら、改めてこの記事を読み返しながらじっくりと聞いてみると、全体的にアニメソングは音が硬い傾向にあるようです。音が硬いと一見高解像度に見えますが、このような優れたシステムを使用してリスニングすると曲の硬さと再生機器側の解像度の高さが喧嘩をしてしまい、それで耳が痛く感じるのだと思います。
そして、それを改善する方法は低音を増強することというのもあたらめて認識しました。上の記事ではRosieとLaylaを使っていますが、同じイヤホンで低音の量を調整するとそれをより実感します。
ちなみにですが、せっかくなので最近のコロムビアの曲をbit perfectモードでいくつか聞いてみたんですが、音はどんどん柔らかいというか太い美音方向に行ってるな、と感じました。「墜ちる果実」「Drastic Melody」「星環世界」「Hungary Bambi」など、最近のコロムビアの音源はどれも方向性が一貫しています。「アップルパイ・プリンセス」や「お願い!シンデレラ」なんかと最近の曲を聴き比べてみるとかなりの差があるので面白いです。
ランティスはランティスで「神様は死んだ、って」を聞くと分かりますが、ハイ上がり気味なバランスをやめて美音方向に寄せている気がします。曲のジャンルが違うのでなんとも言えないところもありますが、「Hide & Attack」や「バベルシティ・グレイス」なんかと聴き比べてみるとヴォーカルの質感から全体的なバランスまでだいぶ違います。
というわけで、新しく導入したシステムでアニソンの音質をもう一度確認してみたという追記でした。
結局何が言いたいのか分からないような追記になってしまいましたが、この辺で終わりたいと思います。
それでは、以上です。
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