2020年版、ダイソー300円イヤホンマイク付き新作のおすすめモデルは?音質は?比較レビューしてみた
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そんなイヤホンに新作が出ていたので、今回は全種類購入して音質を比較してみることにしました。

それではどうぞ。
並行販売されている過去モデル、HQシリーズの記事はコチラ↓
本当にコスパ最高?ダイソーの高音質300円イヤホンとELECOMの1000円のイヤホンの音質を聴き比べてみた
私は普段、3種類のイヤホンを使い分けています...
アルミハウジングを採用した5種類のイヤホン。低音や解像度、迫力などのグラフ付き

このシリーズのイヤホンは、どれもアルミハウジングを採用しており、尚且つイヤホンごとに音質の傾向が異なるようでそれを示したレーダーチャートがパッケージに記載されています。

記入してあるのは中域、高域、解像度、迫力、低音の5つ。
300円のイヤホンでここまで手間をかけるのはなかなかないと思います。さすがダイソーといった所でしょうか。
(HQシリーズというこれの前身であるアルミハウジングイヤホンがダイソーにはあったのですが、それらはたしかに音質は優れているものの音の傾向などは書いていなかった)
ただ、個人的には迫力より音場って書いて欲しかったですね。迫力ってのはまあまあ曖昧な表現なので。
(迫力=臨場感なんだと思いますが、それを出す方法は割と多岐に渡るため)
AL-001。迫力低音+ヴォーカル伸びやか

パッケージはこんな感じです。ちなみにこのモデルには赤と青の2種類が存在します。

音質の傾向はこんな感じ。これを見る限りは低中域のハッキリしたバランスのいいウォーム系の音なんじゃないかと思います。

ブリスターパックはとても薄く柔い感じです。イヤーピースもMサイズのみなので、恐らくこの辺でコストカットを測っているのでしょう。

ちなみにイヤーピースは一般的なMサイズの12mmでした。特になんの工夫もない汎用品といった感じです。

イヤホン本体はこんな感じ。このモデルはアルミハウジングですが、シェル前面から音導管はプラスチックになっています。LRはエンボス加工です。
マイク付きで、プラグは4極金メッキです。ハウジングはアルマイトになっているので、この値段ではありえない高級感がありますね。
ちなみにアルミハウジングというのは名の通りハウジングがアルミで出来ていることを指すのですが、シェルの素材というのは見た目や堅牢性だけではなく音にも関係します。
イヤホンの中身であり、音を出す心臓部分はドライバーと呼ばれているのですが、イヤホンというのはそのドライバーだけで音が決まっている訳ではなく、そのドライバーから出た音がシェル内で反響し音導管から耳へ届く、というシステムになっています。ドライバーがスピーカーで、シェルがそれを置いた部屋というイメージです。
なので、コストをかけない安価なプラスチックハウジングのイヤホンは、ドライバーの出音にプラスチックっぽい嫌な響きを乗せてしまい、結果として音質に悪影響を及ぼすことがあります。
(もちろんプラスチックハウジングでもいい音を鳴らす機種は沢山あります)
で、このイヤホンに採用されているアルミハウジングはどうかと言うと、一般的に金属のハウジングは余計な響きを抑える力、つまり制動性が強く、音が鮮明になったりシャープになったりという効果が期待できます。
(もちろん金属は金属で高域がクセのある響きになったりもするのですが)
このイヤホンは背面がアルミで前面からノズルはプラスチックというハイブリッドハウジングなので、それがどのように音に影響するかが気になりますね。
ちなみに高級機によく採用されているバランスド・アーマチュアドライバはそもそもドライバーが金属の箱で完結しており、そこから出る音も基本的にビニール製のチューブでノズルまで運ばれるのでシェルの材質や形の違いは音にあまり影響しません。
これによりアクリルカーボンのLayla Universal fitと、チタニウム削り出しのLayla Ⅱの音を同じにするという芸当が可能になっています。
AL-002。低音迫力&ヴォーカル伸びやか

パッケージの色と謳い文句がAL-001と同じなので見落としがちですが、一応別の機種になっています。こちらはシルバーと黒色があります。

レーダーチャートはこんな感じ。

AL-001と全く同じですね……

ハイブリッドハウジングなのも同じですし、こちらはカラバリの違いを別機種にしたのでしょうか。
AL-003。すっきり クリアな高音質

このモデルは黒とローズのカラバリがあります。

レーダーチャートはこんな感じ。高域と解像度が高くなっています。恐らくソリッドでクリアなブライト系の音でしょうか。
この傾向の音のイヤホンを作るのはなかなか難しいので、ダイソーがどれだけの実力を持っているのか楽しみです。
(多分どっかしらのOEMでしょうけど。それかシェルだけ独自)

このモデルはAL-001、002と違い、シェルが全てアルミで出来ています。つまり音導管もアルミニウムです。
このモデルが高級感は随一なんじゃないでしょうか。なんとなくJVCっぽいデザインですね。
AL-004。オールマイティ バランスタイプ

このモデルは黒とゴールドのカラバリがあります。

レーダーチャートはこんな感じ。なんとなくフラットな傾向のイヤホンだと予想します。にしては解像度が低めなのは気になりますが。

このモデルもシェルはフルメタルです。
AL-005。リズム際立つ 迫力の重低音

このモデルはグレーと黒の2色です。

レーダーチャートはこんな感じ。いかにもって感じの低音ホンですね。BeatsとかBOSEみたいなサウンドでしょうか。
一応レーダーチャートでは解像度は高めになっていますが、低音を押し出すと他の帯域がマスクされて篭った音になりがちなのでその辺がどうなのか気になりますね。

フェイスプレートはスピン加工、前面は丸みのあるデザインになっています。
イヤホンのエージングについて
音のレビューに入る前に、イヤホンのエージングについて少しだけ語っておきます。
まず、結論から入ると私はイヤホンのエージングはオカルトの領域だと思っているので、基本的にエージングは行いません。
(エージング:慣らし運転のようなもの。40時間音楽やノイズを鳴らし続けると高音域の刺さりが緩和されたり、低音が出るようになったりするとネット上では語られる)
ダイナミックスピーカーはエージングによりダンパーやエッジが柔らかくなることで、低域が伸びたり音が滑らかに出るようになったりすることがあります。なのでダイナミックドライバーを採用したイヤホンにも、エージングの効果はあると思うのも当然かもしれません。
しかし、イヤホンのドライバーというのはスピーカーとは似て非なるものです。イヤホンやヘッドホンのダイヤフラムはとても薄く小さな高分子フィルムでしかなく、この程度のものはいくら振動させても人の耳で感じられるほどの変化をすることはありません。
勿論鳴らすことで原理的な劣化は起こりますが、その変化を人間が感知できるかどうかというのは正直なところほぼオカルトの領域です。
他にも、例えばプロ向け一流オーディオメーカーのShureやSENNHEISERはエージングを否定しています。SENNHEISERは自社のヘッドホンは新品時から最良の音を出すと語っていますし、Shureに関しては長年研究しているが未だに確信を得られていないと言っています。
更にはオーディオマニア的視点で音響を深く研究しているあのFinalですら、ケーブルの物理特性と同じく「あるとは思ってるけど今のところ音に変化が出るデータは示せない。今後も研究を続けていく」と言っています。
(データとして示せない=エージング前後の製品で周波数特性が変化するなど数値化できる根拠を見つけられていないということです)
一応オーディオテクニカみたいにエージングを自社サイトで肯定しているメーカーもありますが、こちらも原理を説明したりデータを示したりは全くしていません。
(個人的にオーテクはポタオデ界隈に流されて書いてるだけで実際どうでもいいと思ってる気がします)
また、高価なイヤホンに搭載されるBAドライバーですが、これらの製造元であるKnowlesやsonionはエージング否定しています。
ということはKnowlesコピー品のbellsing搭載機、つまりKZなんかの中華イヤホンもエージングの効果はないでしょう。
(中華イヤホンは返品率を下げるためにエージングが必須とか書いてるらしいですが)
ちなみにFinalが言うにはイヤホンは96時間の耐久試験を行っているそうですよ。
A: エージングには、心理的な側面と物理的な側面の両面があるようです。
イヤホンの短期的な評価は、通常使用している製品との相対的評価となることから、免れられることはできません。その為、製品が本当に自分に合っているかを判別するには、ある程度の使用時間が必要となります。エージングには、そうした心理的な側面があります。
物理的な原因を証明するのは難しいのですが、私達は以下の通り考えています。振動板とコイル、コイルからの引出し線等、イヤホン、ヘッドホンには可動部分への接着工程が幾つもあります。その中には、振動板と共に動くよう、硬化後も柔軟性を持たせています。可動する接着部分が、使用と共に動きやすくなり、特性に変化をもたらしているのではないか?と。エージングによる特性の変化は僅かですが、立ち上がりや立ち下がり特性に影響を与える為、クオリティが上がったと感じるのではないかと考えています。
エージング方法としては、上記仮説が正しければ、エージングは実際に使用される音量、ソースで行う方がベターだと考えられます。靴の馴らしに通常とは異なる激しい動きをすると、皺の入り方が激しい動きに最適化されてしまいます。科学的とは言い難い説明ですが、そうしたイメージを持って頂けると理解し易くなると考えています。もし、ソースによる偏りが気になるようでしたら、全ての周波数を入っているピンクノイズをお薦めします。
私達もこのエージングという現象について、データとして示す事ができるよう、解析を進めて行きたいと考えています。
ただ、この辺が難しい話になるのですが、いわゆるドライバーの劣化により音が変わる物理エージングと、耳が慣れることにより評価が変わってくる耳エージングは別物で、後者により音の変化を感じることは実際にあります。
例えばウォーム系のイヤホンなんかは再生直後はモワモワとした篭った音に聞こえても、数十分くらい聞き続けると慣れてきて篭もりを感じなくなることがあります。他にも高音が刺さるモデルではそれが気にならなくなったりすることもあります。これはFinalも「聴覚的エージング」として、時間につれて耳が慣れてくることにより音の感じ方が変わるということを語っています。
もっとわかりやすい例を出すと、例えばヘッドホンを装着してすぐは大音量に耳が圧倒されてキツく感じますが、しばらく聞いているとその音量が普通に聞こえてきたりしますよね。これが慣れです。
(コンサートホールやライブハウスは入った瞬間はとんでもない爆音で耳が潰れそうに感じますが、次第に慣れてしまうのと同じようなものです)
ちなみに、ヘッドホンの場合はイヤーパッドが潰れることでドライバーが耳に近くなるので、長い目で見た場合経年劣化で音は変化します。つまりドライバー以外がエージングにより変化します。
また電解コンデンサや平面駆動ドライバー、コンデンサドライバーなどのエージング効果については私もわかりません。
今回のレビューは比較ではなく、ファーストインプレッションメイン
今回は5つもの数のイヤホンを比較レビューするということで、どうするか個人的にかなり迷いました。
私は普段イヤホンをレビューする際はバイアスを取り除くため、なるべく他の機種と相互に聴き比べてこの機種はこう、この機種はこう、という手法を取っています。
しかし、今回は5機種もあるので、そのような比較方法だと現実問題厳しいです。
(あまりにも時間がかかりすぎる)
というわけで今回はファーストインプレッションをメインにして、相互比較はなしという方式でレビューすることにしました。
個人的に短期記憶に頼った音のレビューはあまり好きでは無いのですが、致し方なしということでご了承ください。
ちなみにオーディオ用語についてはこの記事にて全て解説しているので、意味がわからないという人は先にこちらをご覧ください。
オーディオレビューに使われる、ポエムのような用語の意味。イヤホンやヘッドホンの解像度、分離感とは?
とりあえず、何も考えずに私のイヤホンレビューを読んでみてください。AONIC4SHURE シュアー イヤホン カナル型 AONIC4 ブラック [リモコン・マイク対応 /φ3.5mm ミニプラグ]価格:36080円(税込、送料別) (2020/12/13時点)楽天で購入販売価格36000円の、高級イヤホンのエントリーモデル。1DD、1BAのハイブリッドで、解像度の高さが特徴的な非常にスッキリした透明感のあるモニターライクなサウンドです。低域のアタック感は非常...
とりあえずは同じ曲をイヤホンを入れ替えながら聞いてみる
というわけで、まずは同じ曲をイヤホンを入れ替えながら聞いてみたいと思います。出力はスマートフォン、SoCはExynosです。
曲はアイドルマスターシンデレラガールズよりØωØver!!をチョイスしました。
音楽フォルダを適当に開いて最初に目に付いた曲なので、これを選んだ理由は特にないです。
(ちなみに私の音楽ファイルはメタルコアとデレマスが八割を占めています)
曲の系統は女性ツインヴォーカルのポップなロックナンバーです。
・AL-001
中音域が強めな籠ったような音ですね。アタックはかなり強めですが、期待はずれな音ですね。
・AL-002
形は同じなのに音質はかなり違います。籠ったような印象がまるでなく、とてもクリアなサウンドです。中音域の質感は似ているのですが、ヴォーカルのクリアさがまるで別で完全なる上位互換のような音に感じます。
・AL-003
中音域が籠ったような印象を受けますが、高音域の解像度は002より上ですね。
・AL-004
かなり篭ったサウンドですが、低音域をイコライザーで持ち上げたようなズンズンするサウンドです。かなり篭った印象ですが、一番ノリのいい音だと思います。ここまで振り切ったサウンドだと、クラブサウンドのような重低音が好きな人にはいいのかもしれません。
・AL-005
中音域の解像度が多少向上したAL-004という感じでしょうか。ノリの良さは据え置きでヴォーカル帯域を少しクリアにしたような感じです。
聖飢魔II REVOLUTION HAS COME。
カラっとしたサウンドの正統派なヘヴィメタルナンバーです。
・AL-001
ハイハットの音色が歪んだような感じです。相変わらずかなり篭ったサウンドです。ヴォーカルはクリアなのですが、ギターやベースの音色があまりにもモコモコすぎてかなり変な音です。
・AL-002
やはりとてもクリアなサウンドですね。解像度も随一でしょう。高音域も綺麗ですし、中音域の暴れもなく非常にキレのあるサウンドです。
・AL-003
少し籠ったような印象ですが、AL-001よりはまともなバランスです。中音域は強いのですが、この程度ならまあ迫力が強いという表現で抑えられる範囲かと。
・AL-004
かなり篭ったサウンドです。中音域の曇りがヴォーカルまでマスクしており、全体的なバランスの悪さはAL-001と同レベルでしょうか。
・AL-005
AL-004を多少クリアにしたサウンドに感じます。
Lynch. MAD。
前編デスボイスのゴリゴリのメタルコアです。
・AL-001
低音の迫力はかなり感じます。メタルコアかつヴォーカルがデスボイスということもあり、これまで気になっていた籠りもあまり気にならずかなり迫力のあるサウンドと感じますね。
・AL-002
低音の迫力があまり感じられず、高音もジャリジャリしておりあまり楽しくないサウンドです。非常にノイジーで相性が悪いと感じました。
・AL-003
AL-001以上に迫力はあるのですが、高域が完全に割れておりまともに音楽を聞ける水準に達していません。
・AL-004
AL-003ほどでは無いものの、こちらも高域が割れています。全域に渡り歪みが気になりますね。
・AL-005
こちらは上の二機種より音割れのような歪みは控えめにはなっています。しかし、相変わらずデスボイスのノイジーな部分のみが押し出されており、籠ったような音と相まって非常に酷いサウンドです。
アイドルマスターシンデレラガールズより、Claw My Heart。
ポップな女性ヴォーカルのエレクトロニコアです。
・AL-001
かなり低音が強いのですが、ヴォーカル帯域は非常にクリアで近く聞こえます。シンセサイザーのサウンドも重い低音にマスクされているのか、刺さりなどは全く感じません。
・AL-002
とてもクリアなのですが、少しシャリシャリして軽いような印象です。なにか物足りません。
・AL-003
AL-001に近いのですが、低音が抑えられており全体的なバランスはフラットに近づいた気がします。シンセサイザーのキレのある刺激的なサウンドも楽しめるので、曲の良さは一番引き出せている気がします。
(※それでも一般的に見たらかなり低音が強い部類です)
・AL-004
ヴォーカルがかなり籠っていて不自然です。全体的なサウンドのバランスがハチャメチャで、ヴォーカルの子守りも相まって曲が崩壊しています。
・AL-005
ヴォーカルはクリア、低音の迫力もあり、シンセサイザーの主張もしっかりしています。全体的なサウンドのバランスは随一かもしれません。
最後です。アイドルマスターシンデレラガールズより、あらかねの器。
壮大なオーケストラの歌モノです。
・AL-001
ヴォーカルは遠めなのですが、音場は広く感じます。低音もあまり暴れておらず、少し籠った印象は受けますがこれまでのように強すぎて不快ということはありません。
・AL-002
ヴォーカルがとにかくクリアです。低音が少し不足しているような気もするのですが、やはりこのイヤホンが全体的なバランスがいちばん無難でコスパが高いと感じますね。
・AL-003
ヴォーカルが1番綺麗で近いです。低音の迫力もあり、この曲には一番あっている気がしました。
・AL-004
迫力自体はあるのですが、エコーを過度にかけたようなサウンドで不自然に感じました。響き自体は美しいのですが、かなり音像が膨らんだ特殊なサウンドなので評価が難しいところです。
・AL-005
ヴォーカルはクリア、低音の迫力も適度です。全体的なサウンドはAL-003似ている気がしました。
いちばん高音質なのはAL-002。他はどんぐりの背比べ
総評として、どのイヤホンも音はかなり似ています。低音域がかなり強めなブーミーなサウンドで、解像度とか分離感とかそういうのとは無縁な篭った音の「値段なり」のイヤホンでした。
しかし、AL-002だけは音の傾向がかなり違っており、非常に優等生的なクリアで万能な音を鳴らす印象を受けました。私的にはこのイヤホンだけが突出して完成度が高いと感じましたね。
Seriaの人の声が聞き取りやすいイヤホン、AT-ES11はやはり化け物
百円均一最高音質と言っても過言ではないほどの高音質で話題になった、Seriaの「人の声が聞き取りやすいイヤホン」ことAT-ES11。
百均イヤホン最高音質?高音質でおすすめとウワサの人の声が聞き取りやすいイヤホンAT-ES11をレビュー【セリア・口コミ・おすすめ】
百円均一のイヤホンと言えば、私の経験上音があまりにも悪くて使い物にならない製品ばかり。ダイソーの300円イヤホンくらいになると音質はかなりマシになるので、単純に100円でオーディオ機器を作るのは無理があるのだろうというのが私のこれまでの考えでした。ダイソーの300円高音質ステレオイヤホン(マイク付き)が同じシリーズのくせして音質が全然違うんですけど【HQ-000 DAISO】 - ♨の人の気ままな日記音質にそれほど強いこだ...
それと今回の5機種を比較してみたのですが、同じ土俵に立てるイヤホンはAL-002のみでした。それ以外はどれも低音域がボワボワしすぎて評価するに値しません。
AT-ES11は低音の迫力、ヴォーカル帯域のクリアさを上手い具合に両立しており、このレベルのイヤホンが100円で買えることが本当に信じられません。低音域はかなり強くズンズン響くのですが、それが中高域に全く干渉することがないのでかなり心地いいサウンドです。
AL-002はAT-ES11より低音を弱めて、音を高域に降った感じでしょうか。少しヴォーカル帯域に余計な響きが付与されているような気もしますが、これはこれで味付けとして見れば悪くないです。
百円均一コスパ最強イヤホンは、やはりSeriaの人の声が聞き取りやすいイヤホンがトップのようです。しかも値段も3分の1ですから、今回はダイソーの完全敗北と言えるでしょうね。
百円均一ダイソーのイヤホンはハイレゾ対応?
ちなみにダイソーのイヤホンはハイレゾ対応とは書いていません。しかし、このイヤホンでもハイレゾ音源を聞くことはできます。
まず、ハイレゾリューションオーディオというのはサンプリング周波数および量子化ビット数がCDの44.1kHz、16bitを超えている音源データを指すものです。つまり、既存のCDなどに収められたデータとは違うのです。
そのため、その音源をイヤホンなどに出力するには規格に対応した処理を行えるDAC(D/Aコンバーター)、つまりハイレゾ対応機器が必要となります。
しかし、そこを超えてしまえばあとはただのアナログ信号です。なのでイヤホンやスピーカーなどにはハイレゾ対応も非対応もありません。
どこかで見た表現ですが、言うなればハイレゾ対応イヤホンというのは「WebP対応ディスプレイ」などと言っているのと大して変わりません。
(WebP:Googleが2010年に開発した画像フォーマット)
ハイレゾ対応というのは、あくまで人間に聞こえないような超高周波まで測っているか否か。それだけなのです。
そしてなぜ測るのか。それは「ハイレゾ対応と書いた方がいい製品に見えて良く売れる」からです。
逆にそうでないのならそんな超高周波測る意味もないので測りません。Shureのイヤホンの再生周波数帯域なんて上が19.5kHzですし、FinalはFinalで「ハイレゾ非対応製品でもハイレゾ音源は聞けますよ」って言っています。
そもそもなぜか何処も彼処もハイレゾ=聞こえない超音波が高音質の秘訣みたいに言っていますが、ハイレゾ音源の音質の違いに一番貢献しているのはマスタリングの違いであり、その他の極わずかな影響としてbit深度、そしてビットレートや形式によるDACの内部演算の違いなどが挙げられます。つまり高周波が出てるかどうかとか割と真面目に関係ないです。
どんなイヤホンでもハイレゾ音源は普通に聞けますし、マスタリングを変えていればCD音源との違いはわかりますよ。
(アップサンプリングしただけのニセレゾ音源とかはともかく)
オススメはAL-002。それ以外はかなりピーキーなモコモコサウンド
今回のレビューでは、AL-002が突出して高音質という結果となりました。この機種以外はどれも低音域をイコライザーで過度に押し出したようなサウンドで、迫力を重視するならともかくまともなイヤホンを求めているのであればあまりおすすめは出来ません。
もしくは個体差なのかもしれません。百円均一イヤホンは個体差が激しいことで知られていますから、今回は4機種ともハズレを引いた……なんてことも無きにしも非ずです。
300円なので試しに買ってみるというのも面白いかもしれませんよ。
以上です。
キャンドゥ・ワッツの300円イヤホンをレビュー。リモコン付きデュアルドライバーイヤホン
どうも、温泉の人(@otkZLQ2xGa4Fcqb)です。本日は、キャンドゥにて発売中のデュアルドライバイヤホンをレビューしたいと思います。それではどうぞ。パッケージはコンパクト。謎の表記ありパッケージです。2つのドライバによる立体音響という面白いキャッチコピーが目を引きます。商品の特徴●2つのスピーカーが左右それぞれに入っており、各スピーカーが独立して音を出すため高音質でご鑑賞頂けます。●手元のリモコンで音量調節や曲...
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