音量小さすぎ。Seriaのマルチメディアスピーカーをアンプに接続してみる。改造、分解について

♨の人

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こんな名前のくせして風呂がそんな好きじゃない。浸かるのは好き。
どうも、♨です。


今回は、Seriaにてマルチメディアスピーカーを購入してきました。



情報。百円均一にて販売してある中では比較的大きめのスピーカー





⚠ご注意・ご確認

●本製品は、音を大きくする為の商品ではございません。
●スピーカーの付いているスマートフォンやMP3プレーヤー等の端末に接続した場合、音量が端末の音量より小さく出力されますので、予めご了承の上、お買い求めください。
●音響機器で音量調節してください。
●音量を大きくした場合、プラグを抜く時は音量を元に戻してから抜いてください。
●本商品はステレオプラグを使用しております。接続される音量機器がモノラルですと片側の音声が出ない場合がありますので、ご使用になる前に必ず、ご確認ください。(商品の規格であり、故障ではございません)
●お客様の接続機器への損傷を防止するため、ご使用後は本品を接続機器から取り外してください。接続した状態ですと故障・破損する恐れがあります。
●プラグを抜く時には必ず、図のようにプラグ本体を持って抜いてください。コードやプラグの付根部分を持って抜くと断線して、音が聞こえなくなり、故障の原因となります。
●スピーカー部分の表面に、2本の黒い線がありますが、配線ですので品質に影響はございません。
●破損や故障の原因になりますので、スピーカー部分に触れないでください。
●本商品を分解したり、改造したりしないでください。
●音が聞こえなくなってしまった時や音の調子が悪くなってしまった時、また、ノイズが聞こえたりする場合は、プラグが汚れている事がありますので、柔らかい布できれいに拭き取ってください。
●水分が掛からない様に注意してください。
●商品を開封する際には、袋の端で怪我をしない様、十分注意してください。

※商品のデザインや使用・材質は予告なく変更する場合がありますのであらかじめご了承ください。
※パッケージに記入の会社名及び商品名は、各社の商標または登録商品です。



■仕様
コード長/約1.0m
プラグ/3.5mmI型ステレオプラグ

■材質
本体 ABS
コード/銅線
コード被覆/PVC(塩化ビニル樹脂)


販売元は株式会社丸七株式会社。
MADE IN CHINAです。







使用テスト。デザインは悪くは無いが音量が小さい



本体です。
白色の他にはピンク色や黒色、青色などがありました。

見た目としてはなかなか悪くないです。
電気屋の在庫処分で400円くらいで売っててもまあ理解できるかなってレベルですね。


コード長は1mと余裕があるので、使用しやすいと思います。

で肝心の音量と音質なのですが……まず、はっきり言って音量がとにかく小さいです。

スマホのスピーカーより全然音は小さいです。スマホの出力を最大にして何とか小さめの音量で普通に使えるかな?って感じ。
音源自体の音が小さかったりすると途端に使い物にならなくなりそうです。

スマホの最大音量を上げるアプリを使用してもそんなに変わりませんでした。

また、音質もすごく悪いとはいいませんが悪いです。
ぼやけたような音で、軽くガサガサした典型的な安物の音質です。ローエンドスマホスピーカーと同レベルですね。

一応イコライザーを使うと音質は変わりますが、小さい音量がイコライザーでさらに小さくなるのでダメダメです。まともな音楽目的で使うのはほぼ無理そうです。

使えるとしたらケーブルを延長してテレビ等に接続し、寝転がって耳元で音を流し騒音問題を解決する、といったくらいですかね。ヘッドホンやイヤホンは嫌、という人にはもってこいかも知れません。音質は悪いですけれどね。






音小さいので高級ポタアンに繋いでみた。ドライバ口径やインピーダンス、改造についても


あまりにも音が小さいので、私が持っているポータブルアンプのmicro idsd BLに接続して使ってみることにしました。


このポタアンは既に生産終了していてメーカーフラッグシップの座はsignature、Diabloに譲ってはいますが、未だに出力・音質ともに最強のポタアンのひとつです。

特にこのポタアンの凄いところはその出力で、最大ゲイン設定のTurboモードだと28Vp-pという信じられないほどの電圧を発揮できます。

もちろんボリュームノブのクリッピング問題とか、そこまでの高出力を必要とするヘッドホンがこの世に存在するのか、というのは置いておいて、これは据え置きアンプにすら匹敵するほどの高出力です。よくmicro idsd BLのライバルとして上がるChord MojoやHugo2ですが、この二機種ですら出力としては半分程度しかありません。
(それでもこの世に存在する殆どのイヤホン・ヘッドホンは充分すぎるくらいに鳴らせる高出力です)


もっとわかりやすく説明すると、だいたいスマホのイヤホンジャックの最大出力が1~2Vp-pです。実際にはインピーダンスごとに出せる電圧も異なるため単純に出力が何倍とかは言えないのですが、最大電圧だけで比較するとこのアンプはスマホの10~20倍の出力があるということです。

というわけでそんなアンプでこのスピーカーを鳴らしてみました。
(価格差は750倍ほどあります。まさに役不足ですね)

スマホ最大音量、ECOモード100%、Turboモード50%、Turboモード100%と切り替えてみたものがこちらです。



ECOモードはだいたい6Vp-pなのでAKとかの普通のDAPくらいの出力で、TurboモードはMojoの2倍の出力、据え置きヘッドホンアンプくらいの出力になります。

スマホと比較すると、やはりECOモードでもそれなりに音量が出ていますね。音質に関してはまあ語るに及ばず、という程度ではありますが、これだけ音量が出れば一応少しくらいは使えると思います。

Turboモードは酷いです。明らかに音が割れています。これは歪みとかそういうレベルを超えてますね。更にTurboを100%にすると、確かに音量はかなりうるさいものの酷い音割れで聞いていられないです。micro idsd BLのクリッピングもあるのでしょうが、それにしても明らかにスピーカーが入力に耐えられていません。鳴らし続けていたら壊れそうです。

因みに、最後のピーという音は途中で音が出なくなり変なノイズが鳴るようになってしまった時のものです。一応挿し直したら普通に音は鳴るようになりましたが、やはりそもそものドライバの素性がかなり悪いというか、こんな大出力を入力されるのは想定していないようです。さらに言うとインピーダンスが4Ωとかなり低いので、アンプにも負荷がかかります。まともなスピーカーとして使うのは無理がありますね。





あまりにも結果がクソだったので分解してみました。因みに分解に使用したのはDAISOのギボシ端子圧着用ペンチです。




ドライバはこんな感じです。型番?はD&Y 4Ω1W。ドライバー口径は58mm。
どうせちっこいヘッドホンのドライバを流用しただけかと思ってたので、割と大きい普通のコーン型スピーカーだったので少々驚きです。

4Ωというかなりの低インピーダンスなので、正直なところmicro idsd BLのパワーの半分も出せていないと思います。micro idsd BLのみならず大抵のヘッドホンアンプは高インピーダンスで高電圧になり低インピーダンスでは電流が不足して出力が落ち込みますからね。


コーン紙を剥がすとダンパーが見えます。これは布製です。


ボイスコイルを引き出すとこんな感じです。普段から壊れたイヤホンとかを分解したり、ヘッドホンのドライバーについて調べたりはしているのですが、やはりいざ実際に目にしてみるとこんなもので音が出ているというのが少し信じられませんね。






評価。これを買うのならDAISOで300円のスピーカーを買った方がいい



総合点 ☆☆ 5/2.5

100円とはいえ、あまにりも音量が小さいためほぼ役に立たないと思いました。

また音質も非常に悪い。ボヤッボヤな音で、ボーカルの声の質すら変わります。
このスピーカーで音楽なんかは聞きたくないですね。

まあそれでも百均で売っている他のスピーカーよりは、音量も音質もかなりマシだと思いますけどね。それでも大して使い物にはなりません。ミドルクラスのDAPを用意してようやくまともに聞けるくらいの音量になるレベルの代物です。

正直なところ、これに100円を出すのならばDAISOの300円スピーカーを買った方がよっぽどいいと思いました。
(それにDAISOの300円スピーカーは2個入りなので実質片側150円ですし)

とにかく、それこそテレビの音量をあまり出せないから耳元で使う、みたいな特殊な用途を想定している場合以外はおすすめ出来ません。

以上です。

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