KBX4919をレビュー。中華イヤホンメーカーの24芯銀メッキリケーブルで音質は変わる?【KBEAR・おすすめ】

♨の人

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先日、WTSUN Audioさん主催のTwitterのプレゼントキャンペーンに当選しました。


というわけで今回は、WTSUN Audioさんより頂いたKBX4919 24芯銀メッキケーブルをレビューしていきたいと思います。

価格:4880円 今なら800円offクーポン付き
(価格、割引情報は2021年4月23日 午前0時00分の情報です)




リケーブルは音質を変えるための常套手段


今回の製品は、いわゆる交換用アップグレードケーブル、つまりイヤホンリケーブルのための商品です。

オーディオマニアでリケーブルに興味が無い人は居ないのではないか、というくらいリケーブルというのは音質カスタマイズの手段として非常にポピュラーであり、安いものから高いものまで色んなケーブルが各社より販売されています。今回のケーブルは中華KBEARブランドのハイエンドクラスのケーブルなので、音にはそれ相応の期待が伴いますね。


ケーブルごときで音が変わるわけない、オカルト、などと揶揄されることもありますが、リケーブルで音が変化するのは事実であり根拠もきちんと存在します。その辺は過去記事にて詳しく書いたのでそちらをご覧下さい。





実は♨の人はリケーブルをしたことがありません。WTSUN Audioさん、ありがとうございます


私はこれまでオーディオ系の記事はこれまで沢山書いてきましたし、数十万程度はポータブルオーディオにお金を出してきましたが、実は今までリケーブルというものに手を出したことがありませんでした。

というのも、私が所有しているメインのイヤホンはJH 4pinという独自端子で、純正ケーブル自体が1万円を超え、まともなケーブルとなると安くても4~5万、高いと10~20万も普通という馬鹿げた価格設定となっているので、完全に高嶺の花、というか金持ちの道楽品であり、お金のない私は手を出す気になど到底なれなかったからです。
(正直なところを言うとそもそもケーブル線材の原価などたかが知れているので、本来は中華ケーブルくらいの値段が適正だとは思うんですけどね……20万のケーブルとか一体どこに金かけてんの?と毒を吐きたくなります)


また一応MMCXのShure AONIC4や2pinの中華イヤホンなんかは持っていますが、正直なところ過去の記事でも書いたように私自身はリケーブルというのに少しだけ懐疑的というかそこまで惹かれるものがありませんでした。またこれらのイヤホンは私のメインで使っている機器ではありません。なのでこれまでケーブルを買うことは一度もなく、これからも手を出す気はなかったです。
(一応1万円程度のFOSTEX ET-RPXLRというケーブルは持っていますし音の変化も感じていますが、これはバランスケーブルなのでケーブルによる音質差と言うよりはアンバランス・バランスの差だと思います)

というわけで、今回のケーブル当選は私にとってリケーブルというものがどの程度のものか体験するいい機会となりました。WTSUN Audioさんには非常に感謝しています。これからも応援していきたいですね。

ちなみに私のオーディオ遍歴については下記記事をご覧下さい。






中華リケーブルハイエンドクラスの24芯銀メッキツイストケーブル。MMCX、2pin、3.5mm、2.5mm、4.4mmなど各種勢ぞろい


このケーブルは中華リケーブルの中でも最上級クラスの24芯ケーブルとなっています。


過去に芯数の数と音の因果関係はあるかわらからない、なんて書いてある私がこんなことを書くのもなんなのですが、一応芯数が増えるとグレードの高いケーブルとなるのが一般的らしく、24芯ともなるとかなり太くしっかりしており見た目は非常に重厚感があります。

コネクタ部やジャック部などはステンレスの鏡面仕上げとなっており、クリア皮膜で銀メッキ線が見えるようになっています。青色と銀色の2色の線材が編み込まれており、なかなか目を引くケーブルだと思います。

このケーブルを開封してまず驚いたのは、その質感の高さです。金属部分のビルドクオリティもそうですが、まるで綿紐のようなしなやかなケーブルで、とてつもなく柔軟です。こんなケーブルは初めて手にしました。

耳かけ部分にワイヤーはありませんが、正直なところ私はそこまであれは必要ないと感じているので特に問題ありません。



今回はShure AONIC4に装着してみました。
MMCX端子の硬さはShure純正と比較するとそこそこ固めです。

ちなみにMMCXというのは端子としては構造上あまり丈夫ではなく、また信号ピンがケーブル側にあるので品質の低いケーブルを装着してしまうとイヤホン側の端子が変形してしまい接触不良の原因となったりするのですが、流石にYinyoo、KBEARのハイエンドクラスのケーブルがそこまで粗悪であることは考えられないので、心配には及ばないと思います。

心配するべきは1000円以下のケーブルとか、オカルト理論もりもりのよく分からない無名メーカーのケーブルとか、そういうアレな製品を使う時でしょう。

さて、まず、このケーブルはやはり取り回しがとてもいいです。Shureの純正ケーブルはやたらとクセがありまとまりが非常に悪く、中華イヤホンとか高級イヤホンの柔らかくしなやかなツイストケーブルに慣れているとなんだこりゃと殆どの人が感じるのではないでしょうか。それが完全に解決されました。

更に見た目に関しても、やはりビニール皮膜の黒いケーブルよりも多芯ケーブルのほうが高級感は増します。何となく見た目がゴージャスになるので、これで音が良ければ文句はありません。

因みにShure純正のケーブルはそれ自体4000円ほどするそこそこの値段のケーブルなのですが、まあ中華と有名メーカーを比較した場合中華の方がコスパはいいと思うので一応アップグレードになっていると思います。

あ、あと画像のイヤホンスタンドは百均のみで作れるのでぜひ試して見てください。









純正ケーブルRMCE-UNIと音質の比較


今回はShure AONIC4で音質の差を測っていきたいと思います。

価格:35350円
(価格は2021年4月22日 午前0時00分の情報です)
実売価格3万5000円程度のミドルクラスのイヤホンです。構成はダイナミック1、BA1のハイブリッドとなっています。

このイヤホンは多少低音寄りのマイルドな優等生系なのですが、派手な音が好きな私としてはどうしてももう少し音の粒の明瞭さとか、アタックのパンチなどが欲しいと感じ、購入後数ヶ月で使わなくなってしまっていました。その辺が銀メッキケーブルでどのように変化するのか楽しみです。
(線材による音の変化というのはイマイチ根拠も無いのですが、一応銅線はウォームでマイルド、銀線はシャープでソリッドというのが定説のようです)

公式スペックのインピーダンスは7Ωですが、低音域は概ね16Ωで、100Hzを超えたあたりから下降し初めて900Hz付近で最低の7Ωとなり、そこから10Ω付近を上下しながら徐々に上昇して15Ω辺りまで戻ってきます。

インピーダンスの上下があるということはリケーブルによる音の変化も出やすいので、今回の検証は非常に楽しみです。また、ダイナミックドライバーとBAドライバーではインピーダンスが異なるので、そのへんがどう影響するのかも興味がありますね。

アンプはいつものようにifi audioのmicro idsd BLを使用しました。


使用USBケーブルは愛用の例のやつです。




・ストレイライト hide&attack

シンセサウンドが特徴的な、トリプルヴォーカルのエレクトロニカです。



・KBX4919
Shure純正ケーブルと比較して、音のメリハリが良く、アタックが多少ソリッドになりました。低域が多少落ち着いた印象もあります。
また、高音域の情報量、そして音の明瞭さが明らかに向上しています。AONIC4はハイブリッド型とはいえダイナミックドライバーのように全体域マイルドな仕上がりなのですが、このケーブルでは高音域がBAっぽい音の輪郭をバリバリ描写する感じに変化しています。また、分離が良くなることでヴォーカル帯域がよりはっきりと聞き取れるようになりました。


・RMCE-UNI
やはりKBX4919と比較すると全体的に音がマイルドでウォームな感じです。また、全体的に落ち着いた感じなので音のメリハリやパンチというものは明らかに劣ると感じます。

低音域はKBX4919より出ていますが、質感が甘くブーミーなのでヴォーカル帯域や高音域を塗りつぶしてしまっていますね。私はこの曲ではKBX4919のほうが好きです。




Lynch. IDOL

ハードなサウンドとポップな歌メロが合わさったメロディアスなナンバーです。




・KBX4919
やはり純正ケーブルと比較するとよりハイブリッドらしいメリハリのある音になりますね。また、ヴォーカル帯域が純正と比較するとよく出ており、また分離もいいです。この曲では多少ブライトすぎるような気もしなくもないですが、ギターやドラムのアタックの立ち上がりが良く気持ちいいです。


・RMCE-UNI
やはり私はあまりこのケーブルの音が好きではないようです。なんというか決して悪くは無いのですが、私が普段使っている他の機種と比較するといまいち決め手に欠けるというか、没個性的で秀でた部分を探すことができません。また比較すると全体的に音の切れ味がそこまで良くなく、ヴォーカルが埋もれてしまっているんですね。私が普段聞くジャンルと音の好みではこれが一番気に食わないところです。クラシックやジャズなどを聞くのであればまた変わってくるのでしょうが……



・イケナイGO AHEAD

スピード感と哀愁漂う失恋がテーマのハードロックナンバーです。



・KBX4919
やはり明らかに音の透明感が増します。中音域のモヤのようなものが晴れ、ヴォーカルや楽器それぞれの音が分離良く明確に聞き取れます。
帯域バランスは出すぎていた低音が締まりつつ全体域の分離が良くなり、高音域がよく出るようになるという感じでしょうか。明らかにこちらの方が好みな音色です。



・RMCE-UNI
やはりなんというか、どうしても音がマイルドすぎてBGM的で面白味に欠けます。決して悪くは無いのですが、良くもない。そんな感じです。不足している部分を具体的に挙げてくれ、と問われたなら、分離の良さ、低音の締まり、全体的な音の抜けでしょうか。多人数ヴォーカルや音圧の高いハードな曲が好きな私の好みとは乖離しています。




聖飢魔II BREAKDOWN INNOCENCE

デーモン小暮閣下のシャウトが炸裂する、リフがメインのスラッシュメタルです。



・KBX4919
やはり音の分離と抜けが向上しますね。出だしのシャウトから既に質感が違うのですが、やはり純正ケーブルにあるヴォーカルがマスクされているようなモヤが晴れる印象です。画像に例えるなら画素数が上がり、音の細部にピントが合うような感覚と言った所でしょうか。
また低音は締まり量感自体は減るのですが、アタックがソリッドかつ前後にせり出すようになってくるので重さをより感じるようになりました。



・RMCE-UNI
やはりKBX4919と比較すると私の好みでは完全に劣っていると感じます。こればかりははっきりと言えます。
ヴォーカル帯域がどうしても不明瞭で、尚且つギターやベースなどの低中音域の抜けが悪く、また低音もLegend XとかLaylaの低域3時みたいに重さのあるドッシリしたものでもないので、中途半端な印象が拭えないのです。これはSONY WH-1000MXなんかを聞いた時も同じような印象を持ちました。




・神崎蘭子 夢幻ノ救憐唱 ~堕チル星ノ調ベ~

幾重にも重なる楽器とクワイア。ゴシック風味を交えた壮大なシンフォニックメタルです。因みに私は神崎蘭子担当です。


・KBX4919
もはや比較するまでもないのですが、やはりこちらの方が断然好みな音色です。
比較的静かなヴォーカルのみのパートではそこまで違いは無いのですが、楽器隊やクワイアが重なってくると明らかに音の分離の良さと抜けの良さが違います。低温楽器が入ってきたりここ一番の盛り上がりを見せる時でも、ヴォーカルや微細な音がまるでマスクされず細かく聞き取れます。



・RMCE-UNI
やはり低域の締まりが悪いです。私はソリッドな低音が好きなので、どうもこの低音が受け入れられません。ヴォーカルのみのパートはいいのですが、低音楽器が入ってくるとこの低域にヴォーカルがマスクされてしまうんですよね。なので低音ばかりがボンボン聞こえて一辺倒なBGM的な聞き方になります。

低音が良く出ているなら迫力があっていいのでは、という声もありそうですが、このイヤホンは音場が狭いので低音を押し出したところでリアルな迫力は生まれません。またその低音も芯のない軽い低音なので、ボンボン鳴っているだけで耳障りです。
インストのクラブミュージックなどを聞くのであればこのような音もいいのかもしれませんが、私はやはりヴォーカルのクリアさを重視して聞くのでこのバランスはどうにも苦手ですね。








リケーブルによる音の変化は充分お金を出す価値あり。普通に音質が良くなる


リケーブルによる音の変化はあくまでもイヤホンとケーブルの相性によるので、思考停止してこのケーブルはこういう音の変化が~とか語ることは私には出来ません。しかし、今回の比較ではかなり良質な音の変化を感じることが出来ました。

比較した曲以外も色々聞いていますが、明らかにアタックの質感がソリッドになり分離も良くなりもう純正ケーブルに戻そうとは微塵も思えません。
別のイヤホンになった、なんて言うほど変化があるとは言えませんが、アンプを変えたくらいの変化、もしくはそれ以上の変化は普通にあると思いました。

ということで、リケーブルというのは音のカスタマイズの手段として非常に有効なものだと思います。

最近は昔に比べ各社純正のケーブルの品質も上がっていますが、それでもケーブルによる音の変化というのは存在するようなので、色々購入してみてカスタマイズするのも面白いのではないでしょうか。お値段も2~5000円程度がメインなので色々買っても痛くないですし。中華だからこそ成せる技ですね。

もちろんメーカーは純正ケーブルで音のチューニングを行い製品化している訳ですから、純正ケーブルがクソだから社外品にリケーブルして初めて真価を発揮する、みたいな製品は今どき、特に高級機なんかではそうそうないと思いますけどね……このAONIC4もイヤホン自体は3万超えでもケーブルは1万円程度のSE215SPEとかと共通なので、10万超えのイヤホンをリケーブルして音がどうなるかというのはまた別問題だと思います。

しかし音が変化することは事実なので、気になった方はお値段もお手ごろなので購入してみてはいかがでしょうか。

ただ、唯一このケーブルの嫌なところをあげるとすれば、Layla用のクソ高いリケーブルが気になるようになってしまった、という所でしょうか。もしくはトリムポット付きのJH 4pin→MMCX変換アダプターを買おうか迷ってきました。これなら1万円程度と安価ですし。

それでは、以上です。





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