百均のコンプライ?セリアの低反発イヤーピースをレビュー(小さいサイズも)

♨の人

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新しい中華イヤホンが発売開始するまでの場繋ぎとして、今回は前から気になっていたセリアのコンプライもどきイヤーピースをレビューしてみたいと思います。




カナル型イヤホン用低反発ウレタンイヤーピース



サイズは3種類です。今回は小さめのものを選択しました。
(3つ全部買いましたが……)

ちなみにこの製品は株式会社アットキュー様が販売している商品ですが、この会社は百円均一最高音質と話題になったあの人の声が聞き取りやすいイヤホンを販売している会社でもあります。





フィット感、遮音性はSE215並


このイヤーピースはとにかくフィット感と遮音性が高いです。ウレタンなので当然ですが、耳が変に圧迫されることもないですし装着すると周りの音が一切聞こえなくなります。

この遮音性は最強と名高いShureのSEシリーズ並みですね。私はShure AONIC4を所有していますが、まるで劣りません。




音質レビュー。SednaEarfit XELASTEC、Final Eタイプと比較


今回は、Layla Universal fitに装着してみました。



SednaEarfit XELASTECとの比較です。Laylaはノズルが非常に長いのですが、このイヤーピースはツライチにならずイヤピの先端がちゃんと余っていますね。これは音質の変化に期待できそうです。


一般的にコンプライ系は音がこもりがちと言われますが、果たしてどうなのでしょうか。

まず、高音域がスポイルされるという特性を活かすためウィンドチャイムなど少し音圧が高く聞き疲れしそうな曲を選んでみました。




やはり、予想通り音質は全帯域、特に高音域が少し柔らかくなり、聞きやすい音になる印象です。またヴォーカルが近くなり、音のメリハリが弱くなる代わりにヴォーカル帯域が非常に聞きやすいですね。

コンプライ系は音が篭もるというより音が鈍く柔らかくなるので、SE215SPEなどの元が緩い系統のイヤホンには会わなそうですが、ie40Proなどのソリッドで高音域が硬いイヤホンには会いそうです。Laylaは後者なので、なかなか聞きやすい音色になりました。

音が篭もる、というネットのレビューからコンプライ系は頑なに避けていたのですが、思っていたよりかなり好きなサウンドなので、これはなかなか驚きました。普通のシリコンイヤーピースとはまた違うサウンドを感じられ楽しいです。




この流れで同じように音圧が高く高音域が強めの曲をセレクトしてみましたが、やはり全体的に音の硬さが取れます。モニターライクなイヤホンをリスニングライクに変更するのに非常に役立ちそうです。

シンセサイザーやブレイクビーツなどの音色が非常に柔らかくなり、聞きやすいサウンドになります。
また、高音域がスポイルされることで対照的に低音域が強めに出るようです。ナチュラルで柔らかい音色と言うのがわかりやすいでしょうか。




今度はメタルコアです。こちらは元の音圧が高いこともあってか低音域などには変化はありませんが、とにかくハイハットやバスドラムの音色の質感がまるで違います。
いわゆる解像度が高すぎて聞き疲れするとか、歯擦音が刺さるとかそういうのを改善するのにウレタンイヤーピースは非常に有効そうです。
勿論解像度やソリッドさでは劣りますが、歯擦音が刺さりまくるサウンドだとどのみちまともに聞けませんし、またこのイヤーピースは高音域がスポイルされるとはいえどちらも非常にいい音なので甲乙つけ難いです。





さ行が刺さらない


音質の変化がかなり大きいので、歯擦音が気になるケーブルで試してみました

KBX4919です。

比較はFinalのEタイプSサイズです。





やはりKBX4919+Laylaの組み合わせは音場が非常に広がり抜けが良くなるのですが、すこし高音域がキツいと感じてしまいます。

そこでこのイヤーピースを使用すると、かなり高音域がマイルドになり、歯擦音も目立たずかなり私好みのサウンドになりました。もちろん高音域の解像度は少し劣るのですが、好みで言うならば断然こちらですし、純正Laylaに近い音を奏でてくれています。
特に変化が大きいのは、歯擦音が目立ちヴォーカルの声が聞き取りにくかったのが改善された点です。これは非常に素晴らしい効果だと思います。







やはりFinal Eタイプだとかなりブライトな音色です。私はこの系統の音より、もう少し落ち着いた音色が好きです。
こういう音も悪くは無いのですが、解像度とエッジ感が高すぎて音圧の高いポピュラー音楽だと聞き疲れしてしまいます。

このケーブルは高音域が伸びるのですが、組み合わせているのが高音域の解像度が元から高いLaylaなので、そこをブーストすると私の好みから離れた音になってしまいます。例えばie 40 Proとか、そういう私の好みから乖離した硬質なサウンドです。

そこでこのイヤーピースを使用すると、やはり高音域が落ち着いていて非常に聞きやすくなりました。少し音像の輪郭はボヤけるので解像度という点では落ちていると思いますが、私の好みはこのくらいがちょうどいいようです。

ジャリジャリしないと言いましょうか。私は無理にギラギラと高音域を押し付けられるよりは、もう少しだけ落ち着いた音色の方が好きなのです。
(純正ケーブルAONIC4レベルまで行くとちょっと苦手ですが……)

ただ、ヴォーカル帯域が聞にくいだけで、高音域などはやはり比較にならないほどFinalEタイプの方が綺麗なのでこちらも捨てがたいです。





やはりこのイヤーピースは非常に聞きやすく、低音も強く出ます。歯擦音が気にならないので、まったりとしたリスニングを楽しめます。

しかし、ヴァイオリンの音色がFinal Eタイプの方が断然主張が強く綺麗ですね。低音のパンチはこちらの方がありますので、どちらもなかなか捨てがたい音色です。

明らかに音場はFinal Eタイプの方が強いですが、ヴォーカルの音像が綺麗なのはコンプライです。ただ、コンプライは中音域に少し籠りのようなものがあり、音のメリハリにも欠けます。この曲はどちらかと言うとFinal Eタイプの方が好みでした。





コスパ最強。コンプライを買うお金で10個以上買える




このイヤーピースの凄いところはそのコスパの高さです。コンプライと言うと高級イヤーピースの代表的なものですが、試用期間が2~3ヶ月という耐久性の無いものでもあります。

このイヤーピースだと、コンプライをひとつ買うお金で2~3年分の予備のイヤーピースを買えます。これは恐ろしいほどのコスパです。

値段も安いので、ためしに音の変化がどのようなものか試してみるのをオススメします。

それでは、以上です。


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