有線ピヤホンの音質は悪い?Hi-Unit HSE- A1000PN-SO 辛口レビュー
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スペックなど。イヤホンの断線を防止するケース付き

パッケージです。ピエール中野氏監修したデザインで、本人によるイラストと文字が描かれています。

裏面はこんな感じ。スペックなどが詳細に記載されていますね。ドライバーユニットは10mm密閉ダイナミックドライバー、インピーダンスは16Ω、感度は96dB、再生周波数帯域は50~20000Hzです。
注意書きが結構詳細に書いていますね。この辺は日本のイヤホンって感じです。
本製品は、安全に配慮して製造していますが全ての電気製品は間違った使い方をすると火災や感電等の事故に繋がる事があり大変危険です。事故を未然に防ぐ為に、以下の項目を必ずお守りください。
※自動車やオートバイ・自転車を運転中は絶対にイヤホンをご使用にならないでください。また歩行中にご使用の際は必ず周囲の音が聞こえる程度の音量でご使用ください。
※長時間続けて大音量で聞くと耳に悪影響を及ぼす事がありますのでご注意ください。
※イヤホンが故障した場合は直ちにご使用を中止してください。
●本製品はΦ3.5mmプラグ仕様です。イヤホンジャックがΦ3.5mm以外の機器でご使用の際は変換プラグ(別売)をご使用ください。●ご使用の際は、接続した音楽プレーヤーの音量を予め最小にしてから再生し、再生後に音量を調整してください。●断線の原因となりますので、プラグを危機のジャックから抜く際はコードを引っ張らないでください。●本製品に強い衝撃を与えたり分解しないでください。●直射日光の当たる場所や高音になる場所には長時間放置しないでください。

イヤホン本体はこんな感じです。ブリスターパックに専用のケースと一緒に収められています。

本体はアルミ削り出しで、そこそこ高級感があります。ケーブルは普通の黒いビニール皮膜で値段相応と言った所でしょうか。ちなみにフィラメントコードという強度の高いコードを採用しているそうです。

ケースの表面はレザーのような質感で、中には保証書とイヤーピースが入っています。
このケースは「ケースを使うことで断線を予防できるということを伝えたい」というピエール中野氏の心が込められているようです。確かに、世の中のイヤホンの扱いはかなり乱雑と言わざるを得ないので、正しい管理の仕方を教えるという点ではケースを標準付属するのは理にかなっていますね。

イヤーピースはXS/S/M/Lの4サイズが付属。普通の標準イヤーピースという感じで、あまり品質は高くありません。今回はKBEAR 07にイヤーピースを交換しました。
ちなみにHi-Unitというブランドは、
ALPEXと株式会社TMネットワーク、e☆イヤホンスタッフが共同開発したイヤホンブランドとなっており、このモデルはベースモデルのHSE-A1000というイヤホンをピエール中野氏がチューニングしたモデルとのことです。
音質レビュー。正直なところ値段相応でコスパは良くない。eイヤホンのレビューは過剰評価?
今回も、いつものようにアンプはifi micro idsd BLを使用しました。
・Lynch. ALLIVE
このイヤホンを聞いてみてまず思ったのは、非常に変わった耳に付く高音をしているな、ということでした。ハイハットの鳴りがまるで鈴の音のように非常にジャリジャリとしており、またドラムのアタックの高温部分のみが非常に迫り出しているおかしな帯域バランスです。
またヴォーカルの定位がおかしく、やたらと遠く宙に浮いたような詰まった印象があり、篭った音のイヤホンの中音域をイコライザーで無理やり下げた時のような不快感があります。
今まで聞いてきたどんなイヤホンとも違う変な音なのでビックリしました。とにかくヴォーカルが遠くジャリジャリとした高音域が耳につく、言うなればまるでスマホのスピーカーの音のようです。一つだけ似たイヤホンを思い出すとすれば、ELECOMの1000円くらいの激安シャリシャリイヤホンですかね。
・NoGoD 神風
やはりこのイヤホンの音は何かがおかしいです。ドラムのアタックと音圧は感じるのに、ギターの音色やヴォーカルがやたらと遠くまるで音楽を楽しめません。
また音量を上げればその印象も少しは弱くなるのですが、そうするとヴォーカルや高音域がかなり歪みっぽくなり、また元からやたらと強調されたドラムのアタックが非常に耳につきます。なんというかこれは普通の感性で評価していいのか困る音です。
・NOCTURNAL BLOODLUST Reviver
高音域が痛すぎます。歪みが強すぎてまともに聞けたものではなく、音量を下げなければ普通のリスニングさえできません。
この曲は全編デスボイスなのでヴォーカルの遠さは上記の2曲ほど気にはならないものの、やはり音の傾向は似ています。高音域がやたらと歪みっぽく、ヴォーカルが遠く、とにかくやかましいサウンドです。
・Last kiss
もしかしたらラウド系の音楽が致命的に相性が悪いということもあるかもしれないので、普通のポップスなども聞いてみました。すると、こちらは比較的聞ける音でした。
……ですが、やはり高音質と言うにはあまりにもお粗末な音であることに変わりはありません。ヴォーカルの音色が明らかに歪んでおり、艶っぽさとか美しさとかそういうものをまるで感じられません。やはりイコライザーでめちゃくちゃに帯域バランスを掻き回したイヤホンのような音色です。
ドラムのスナッピーの音色を聞けば一目瞭然ですが、高音域部分を強調しすぎており、それがこのイヤホンの音の強烈な違和感の原因なのだと思います。金属製のコイルがバシバシ弾ける音ばかり目立っており、メリハリが全くありません。
・美に入り彩を穿つ
この曲もやはりダメですね。高音域が非常にやかましく、かなり耳につきます。またヴォーカルも歪みっぽく、かなり刺さるサウンドです。
また上で定位がおかしいと書きましたが、それはあまりにも音の分離が悪いことが原因かもしれません。全ての音が同じ場所でごちゃ混ぜに鳴っているような、メリハリのないサウンドです。
比較として同じくらいの値段のKBEAR KS1という中華イヤホンを聞いてみましたが、まるで音のクオリティが違いますね。KS1は私が知っている一般的なイヤホンの音がします。というより、かなりドンシャリなこのイヤホンが普通の音色に聞こえてしまうほど有線ピヤホンの音は異質でした。
正直なところ最近の中華イヤホンなどと比較するとクソ音質と言わざるを得ないクオリティ。おすすめは出来ない
申し訳ないですが、このイヤホンで私は音楽を楽しむことはできません。これならSeriaの人の声が聞き取りやすいイヤホンの方が好みです。
この値段だから仕方ないのかもしれませんが、私が過去にレビューしてきた2000円程度のイヤホンと言うとSoundsGood SE01だったりKBEAR KS1だったりと非常に優秀なイヤホンが多かったので、ここまで値段相応な音だと少し拍子抜けというか、なぜこのイヤホンを高評価している人が多いのかまるで分からない結果となってしまいました。
個人的な感想ではあるのですが、このイヤホンを買うのならKS1やSE01などの他の高コスパイヤホンを買うことを強くおすすめします。少なくとも私はこのイヤホンで音楽を聴きたいとは思いません。
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それでは、以上です。
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