多ドラハイブリッドの中華イヤホン CCZ Plume / 羽をレビュー。濃厚な音質が特徴のイヤホン

♨の人

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どうも、温泉の人(@otkZLQ2xGa4Fcqb)です。

今回は、Easy earphones様(@hulang9078)から先行サンプル提供を頂いた、、CCZという新ブランドの『Plume / 羽』というイヤホンのレビューです。


価格:23,999円
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(価格、クーポン情報は2021年7月4日 午前0時00分の情報です)


値段は不明だが箱はかなり高級感あり。付属品も多数





パッケージです。ロゴは金箔で、スリーブケースはシボ加工が施されています。かなり質感は高く、10万円を超えているようなイヤホンの箱と変わらぬような高級感があり驚きました。


スリーブケースを外すと、内部のケースが現れます。こちらもシボ加工とラメ加工が施された素材が使用されており、アルマイトのような見た目でかなり高級感が漂っています。

レビュー現在私はこのイヤホンの値段を知りませんが、少なくとも1万超えは確定、3万円を超えていても特に驚かないと思います。そのくらいしっかりとした箱です。


箱はマグネットで開閉する方式です。内部にはイヤホン本体とKBEARのイヤーピース、KBEAR 07が収められています。




箱は二重底になっており、その下にはイヤホンケーブル、革製イヤホンケース、3.5mm変換アダプタ、4.4mm変換アダプタ、クリーニングクロス、交換用標準イヤーピースが付属されています。

交換用標準イヤーピースはパテントイヤーピースという名称で、イヤーピースの軸が短くよりダイレクトな音色を楽しめるそうです。

一般的にはイヤーピースの軸が長くなればなるほどドライバーが耳から離れるため音場が広く頭外定位に近くなり、逆に軸が短く、または小さな形状のイヤーピースをねじ込むような装着ではドライバーが鼓膜に近くなるため演奏などが間近に感じられるようになります。

また外耳道共鳴などの影響も関わってくるので、イヤーピースは付属のものを一通り試してみるといいでしょう。



私は今回はKBEAR 07のM+サイズを使用しました。


純正ケーブルは2.5mmバランス端子、布巻でかなりしっかりした質感です。メーカーによると2芯6N単結晶銅ケーブルとの事です。


中華のケーブルというと24芯なんかも出てるくらいで、2芯というとかなり少ない方なのですが、これは音質に配慮してのことでしょうか。なんにせよ質感は良好なので、そこらの安価なアップグレードケーブルと同じ程度の品質はあると思います。

ちなみにどうせ変換するならなぜ汎用性の高い3.5mmではなく2.5mmが標準なのか、という疑問を持つ方も居るかもしれませんが、これは正しい規格上バランス接続のアンプに三極アンバランスケーブルを接続すると過剰な負荷がかかりアンプの故障の原因となるからです。

グランド分離とバランス接続での接続の注意点。

ハイエンドオーディオ、プロ機材向けのケーブルを製造するメーカーです。特殊ハイエンドケーブルのオーダーメイド。ヘッドフォンやイヤホンなどポータブル機器用のハイエンドケーブル制作なども行っております。



メーカーとしてもそのような危険な変換プラグを同梱するのは避けたいでしょうから、こればかりは目をつぶるしかありません。

とは言っても最近のアンプやDAPはバランス接続対応の製品も増えていますから、大した問題にはならないかもしれませんが。どうしてもアンバランスで使用する際にジャックが長いのが気になるというのなら、リケーブルするかこういう社外製品を使用することをおすすめします。




イヤホン本体です。亜鉛合金製シェルに鏡面のゴールドメッキが施されておりかなり目立ちますが、それでいてかなり美しいデザインです。

ちなみにこのメッシュはダミーで、このイヤホンは一般的な密閉型カナル型イヤホンとなっています。
ドライバーはバランスド・アーマチュアドライバーが4機、二重磁気回路ダイナミックドライバーが1機の5ドラハイブリッドです。

ちなみにAmazonの商品説明文によるとこのイヤホンに使用されている二重磁気回路DDは磁力が1Tを超えているようです。つまりはbeyerdynamicのテスラドライバー並の磁力を持っているというわけですね。

別にイヤホンの音質は磁力では決まりませんし、今では1Tを超えるようなドライバーなど珍しくもないのに対し未だにbeyerdynamicの2ndヘッドホンがトップクラスの音質を持っているのを見れば特に重視しなくてもいい点だとは思いますが……

インピーダンスは16Ω、感度は110±2db、再生周波数帯域は20~20Khz。ノズルはかなり太めで、カスタムIEMのように耳にしっかりとフィットする形状に作られています。また、背面にはベントが2つ開けられています。


ケーブルを装着するとこんな感じです。


ちなみに高級イヤホンに付属してくるお馴染みのクリーニングツールも付属していました。



音質レビュー。濃厚かつ開放的な音場が特徴のドンシャリイヤホン


それでは、音質のレビューに入っていきたいと思います。

アンプはいつもの通りmicro idsd BLを使用しました。



Lynch. DON’T GIVE UP


まず、このイヤホンの音についてですが、これはなかなかに凄いです。少なくとも、これまで聞いてきた安価な中華イヤホンとは格の違う音だと一聴して分かります。

まず、具体的に思うこととして、それぞれの音の位置がちゃんと分離しており、低音がヘッドホンのように詰まった感じがなく、それでいてイヤホンの繊細さを合わせたようなバランスになっています。

音のバランスとしては普通の中華イヤホンをアップグレードしたようなかなりのドンシャリですが、通常の中華イヤホンのドンシャリと違い高音域のかなり高い部分まで歪みが少なく、また細かく小さな部分までマスクされることなく出ています。

更に低音域の出し方が独特で、ソリッドで締まった低音というよりはドンシャリ気味の太い低音なのですが、その低音が他の帯域に被ることなく、またかなりの量感を持ってきちんと定位し空間を震わせています。この部分がまさにヘッドホンらしい低音と言える所でしょうか。

ちなみに多ドラのIEMらしく感度はかなり高く、音量は比較的稼ぎやすい方でした。






・あらかねの器

やはり、音にヘッドホンのように自然な広がりがあります。一般的なイヤホンの音場の広さとはまた違った、響いていると言うよりは空間そのものが広いというような開放的な音場を感じられます。

低音はやはりかなり出ています。ソリッドさはありませんが音は太く、また上で語ったようにやはりヘッドホン的な詰まった印象のない低音です。かなり主張は強いのですが、定位の正確さがあるためブーミーさはまるでありません。私好みの低音です。





・アルルカン ラズルダズル

やはり、このイヤホンは私の好みにかなり合っています。音の分離がしっかりとしていて、全ての帯域をクリーンに余すことなく聞き取れるこの感じ。値段はまだ分かりませんが、この音であれば3万円は普通に出してもいいと感じます。

金属筐体故でしょうか。高音域はシルキーというよりはシャリっとした固めのサウンドですが、中音域から下がどっしりとしているので刺さる事はありません。

このイヤホンは音場が広め、かつ低音域が強い割に音のキレと定位がよく、それが空間のクリーンさを生み出しています。音場が広い事というのはバランスを崩せばフォーカスの甘い曇り気味な音ともなり得るのですが、その辺のバランスの調整が非常に上手いです。


・Lynch. ULTIMA

このイヤホンの音を分かりやすく言うのであれば音が濃く、そして低音が重く、さらに広がりのあるイヤホンです。私は普段JH AudioのLaylaという音が濃い事で有名なイヤホンを愛用しているのですが、そんな私でもこのイヤホンの音は濃いと感じられます。勿論中華的な濃さでJHの濃さとは少し異なりますが、それでもこの音は十分に濃いと言って良いでしょう。

比較として同じハイブリッド型のイヤホン、Shure AONIC4を用意して聞いてみましたが、やはり音が濃いという私の感覚は間違っていないようです。比較するとShure AONIC4はどこかこじんまりとしたサウンドで、音の密度、そして広がり、主張の強さがこのイヤホンに劣っています。



AONIC4はどちらかと言うとダイナミックドライバーのような全帯域を満遍なく滑らかに鳴らすイヤホンなので、このイヤホンと比較すると耳に優しいような音色で、そしてヴォーカル帯域が聞きやすく中低音域と超高音域が控えめです。



・夢幻ノ救憐唱 ~堕チル星ノ調ベ~

この曲ではAONIC4との差が更によく出ます。まず、このイヤホンはやはり音に広がりがあり、また低音域のアタックがヘッドホンのようにメリハリのある心地よい圧力を感じます。

それに対しやはりAONIC4はイヤモニ的で、比較するとヴォーカルがかなり近く聞き取りやすいです。それに対して低音のアタックはPlume / 羽ほど押し出されておらず、音のメリハリという点では一歩劣ります。また、全帯域の音がやはり細いため、音の濃さという点で比較するとPlume / 羽にかなり部があると言えるでしょう。


・聖飢魔II GREAT DEVOTION


ただヴォーカルや繊細な粒感などはAONIC4の方が聞き取りやすく、Plume / 羽はフラットな音を求める人であれば低音の量感は多少過多に思えるでしょう。

ただ、音の広がり、開放感。そして濃さを求める人であればPlume / 羽の方が好きになるんじゃないのかなと感じます。



・エヴリデイドリーム

ただヴォーカルが遠いという訳では断じてなく、このような女性ヴォーカルものでも持ち前の煌びやかかつ刺さらない高音と開放的な音場によりかなりクオリティの高い音を聞かせてくれます。しかし、やはり言えることは音がかなり濃いということ。スッキリした音とは無縁だと言えるので、もう少し控えめな音が好きな方はAONIC4の方が好みだと感じるでしょうね。

また、刺さらないとは言ってもドンシャリですから、高音の主張はAONIC4と比較してかなり露骨です。なので、かまぼこ的や低音寄りのフラットなサウンドが好きと言う人にはおすすめしにくいかも知れません。ただ、高音寄りのフラットサウンドと比較すると低音域がしっかりしているため、ポピュラー音楽やラウドロックのような音圧の高い曲でも聞きやすいと感じます。




スマホ直挿し、激安DAPで聞いてみる


多ドラのIEMということで、一応駆動しやすさなどがどうなってるか気になったのでスマホやES9218P搭載のLG G8X ThinQでも聞いてみました。



・Lynch. CREATURE


やはり、micro idsd BLと比較すると音質は劣ります。この辺は多ドラ故仕方ないことですが、思った通りそれなりの駆動力が必要なようです。

具体的には低音域が多少ブーミーになっており、このイヤホンの良さであった低音のアタックの定位感の良さが損なわれているような気がします。ギターの中低音が極低音~低音域に被さることで、定位と分離感が犠牲になっています。

ただ、感じられる差としてはそんなもので、特に高音域が歪みっぽくなったりヴォーカル帯域が篭ったりはしていないので、十分に高音質で聴けるレベルです。あくまでも比較すると……という感じでしょうか。多ドラのIEMにありがちな、低出力なアンプだと鳴らしきれず逆に低音質になる……みたいなことはありませんでした。


・創造は始まりの風を連れて

次はHi-Fi Quad DACをoffにしてみました。これでアンプはSnapdragon855内蔵のものに切り替わるので、単なるスマホの音質になります。

そうすると流石に音質はかなり劣化しましたね。十分高音質だとは思うのですが、音の分離感、定位の正確さが損なわれるため、このイヤホンの良さが活かしきれていない感じです。

このクラスのイヤホンを購入する人はそれなりのアンプやDAPを所有していると思いますが、もし何も所有していないのだとしたらアンプを購入することをおすすめします。幸い比較的低出力なアンプでもそれなりの音質は保ってくれるので、お手軽なドングル型DACでも十分に鳴らすことは出来るのではないでしょうか。

オススメとしてはこの製品の純正ケーブルが2.5mmバランスということを考えて、iBasso Audio DC01とかですかね。





総評。かなりのクオリティの私好みのイヤホン。おすすめ


総評ですが、このイヤホンはかなり私の好みに合う、非常にクオリティの高いいいイヤホンだと思います。

音の濃さと開放感、そして低音域の重さが特徴のドンシャリ。そういうイヤホンを探しているという人は是非とも購入してみてください。

以上です。



価格:23,999円
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(価格、クーポン情報は2021年7月4日 午前0時00分の情報です)



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