3Dプリントのジュエリー中華イヤホン「BLON BL-A8 prometheus」の音質をレビュー

♨の人

-

スポンサーリンク

どうも、温泉の人(@otkZLQ2xGa4Fcqb)です。

今回は、Easy earphones様(@hulang9078)より購入した、BLON BL-A8 prometheusというイヤホンのレビューです。





それでどうぞ。




3Dプリント製亜鉛合金シェルがジュエリー感を感じる美しさ






パッケージです。シンプルなデザインで、箱は普通のスマートフォンのような感じの上下式です。


箱を開くと、透明なフィルムが入っています。


フィルムを取り除くと、スポンジに収められたイヤホン本体のシェルが現れます。


下の箱には付属品とケーブルが入っています。付属品は説明書、交換用イヤーピース、ケーブル、専用ポーチです。


この辺は同ブランドの低価格機種、BLON BL-miniと同じ感じですね。




イヤホン本体です。
3Dプリントで作られた亜鉛合金性のスケルトンシェルが非常に目を引きます。


3Dプリントの金属筐体と言うと、Unique MelodyのMAVENが思い浮かびます。Mavenはチタン合金でこちらは安価な亜鉛合金性ですが、それを差し引いてもこの価格帯でまさかそんなにコストのかかる製造方法を採用するというのは驚きですね。


ケーブルを装着したものがこちらです。2pin端子は比較的固く、装着にはそこそこ力が必要でした。取り外す際もそれなりにコツと力が必要なので、ピンを折らないように注意してください。

スペックは10mmダイナミックドライバー1機、インピーダンスが32Ω、周波数特性が20Hz~20kHz、感度は115dB、 端子は標準2pinコネクター、3.5mm金メッキプラグです。

ケーブルは銀メッキ無酸素銅線製で、リッツ線のツイストケーブルになっています。




音質レビュー。ベース帯域と低音の分離感に優れるバランスのいいイヤホン


それでは、音質のレビューに入っていきたいと思います。

今回もいつものようにアンプはmicro idsd BLを使用しました。



ノズルが太めのイヤホンなので、イヤーピースはKBEAR 07のMサイズを使用しました。



・アルルカン 墓穴


このイヤホンの音を一言で表すなら、中低音域に重きを置いたバランスのいい暖色系イヤホンだと言えるでしょう。
大口径ダイナミック型ドライバーらしく、低音のアタックに余裕の感じられる音づくりです。

重低音と言うよりは低音が強めなサウンドで、主にベース帯域がよく聞き取れます。音の分離はなかなか優れており、ベース帯域を押し出しているのにも関わらずギターやシンバル類の音色は綺麗に別れて聞き取れます。多少ヴォーカルが埋もれたような印象は受けますが、音に籠ったような印象は全くありません。








・聖飢魔II HEAVY METAL IS DEAD

聖飢魔Ⅱ 「HEAVY METAL IS DEAD」

聖飢魔Ⅱの「HEAVY METAL IS DEAD」 をレコチョクでダウンロード。(iPhone/Androidアプリ対応)



この曲では、ドラムの音色が非常にせり出してきます。やはりベース~ギターの低音弦の強めなサウンドバランスですが、ドラムのアタックと音色のリアリティが非常に高く、ドラムのビート感を非常に楽しむことができます。

こう書くと重低音がずんずん来るだけのイヤホンに思えるかもしれませんが、このイヤホンの押し出している帯域はあくまでもベース帯域であり、ただズンズンと低音を響かせただけのイヤホンの音とは異なっています。

ベース帯域はズンズンと淡く広がるのですが、それより低いバスドラムの音色はきちんと絞まっており、また金属筐体ゆえかスネアの音色やハイハットの音色に非常にリアリティがあり非常にクオリティの高いドラムの音色を楽しむことができます。

またギターの音色などの分離感もやはり優れており、楽器隊が主役になるような音作りだと感じました。





・キズ 傷痕


やはりヴォーカルに対して、楽器隊の音色が非常に前に迫り出してきます。

BLON BL-Miniと比較すると、こちらはどちらかと言うと楽器隊は1歩引いたような音色で、低音のアタックがドシドシと鳴っている典型的なドンシャリという音作りなのですが、BLON BL-A8はそれよりも音の線が太く、楽器隊の音色が前に出てきている印象です。また、ギター類の分離感もBLON BL-A8の方が良いです。

ただ、高音域の成り方がBLON BL-Miniの方がより金属っぽいシャリっとした響きなので、この辺は好みが別れるかもしれません。BLON BL-A8の高音域の鳴り方はどちらかと言うと大人な印象で、寒色系のキラキラした音色を求める人はBLON BL-Miniの方が気に入るかもしれません。

ただ、低音域の分離感、そして全体的な音の濃さを求める人はBLON BL-A8の方が好みかな、という感じです。


・GOIN’!!! VR.ver


やはり、このイヤホンは音の分離感がいいです。音の線は淡く広がるような暖色系ながら、金属筐体ゆえか高音域の音色は煌びやかで、尚且つ全く刺さりがありません。低音域は中華らしい丸く重いアタックなのですが、それが中音域に被さることがなくそれ故にこのような多人数ヴォーカルでも分離の良さを非常に感じられます。


CCZ Plume / 羽と比較すると、音の近さはPlume / 羽の方が近いですが、低音域の分離の良さ、高音域のキラキラ感では勝るとも劣らないクオリティだと感じます。特に顕著なのが低音域の鳴らし方の違いで、CCZ Plume / 羽は重たい重低音域のアタックを丸く鳴らしているのに対し、こちらは重低音域はそこまで強くなく、ベースの音色を繊細に聞き取れるようなバランスになっています。また、金物の鳴り方はPlume / 羽よりもBL-A8の方がより響きが豊かです。



・Lynch. IDOL


やはりベースとギターの分離感に優れたサウンドです。ヴォーカルは相変わらず少しだけ埋もれ気味なのですが、楽器隊の音色の迫力には凄まじいものがあります。


KBEAR Neonと比較すると、こちらはヴォーカルの音色に艶がありますが、この曲には合っていないと感じました。KBEAR Neonはかまぼこ型で音が淡く広がるようなバランスのイヤホンなので、オーケストラや歌モノには合うのですがこういうラウドロックとは相性が悪いです。




・あらかねの器


KBEAR Neonはこの曲と相性が非常に良く、切り替えてしばらくの間は多少籠ったような印象も受けるのですが、慣れてしまえば非常に広い音場とヴォーカルの艶でまるでヘッドホンを彷彿とさせる音を鳴らしてくれます。

それと比較すると、BL-A8は一般的なイヤホン的な音なのですが、やはり楽器隊の迫力には非常に優れたものがあると感じました。また、Neonの音が柔らかくふんわりと広がるような音場だとするなら、こちらは分離感を強めることで音の空間に詰まった感覚を感じさせないクリーンな音色という感じです。




奇抜な見た目から王道ないい音



総評ですが、このイヤホンは音の分離感と楽器隊の迫力を出すことに特化したイヤホンだな、なんて思いました。

奇抜な見た目と3Dプリントの金属筐体という、外装にお金をかけたイヤホンっぽい印象ですが、音もきっちりと値段相応、お値段以上のクオリティに仕上げられています。

興味を持った方はアリエクスプレス、またはAmazonにてお買い求めください。





それでは、以上です。



関連記事

イヤピの挿入角度と外耳道共鳴。音質の違い。イヤーピースで音は変わる?変わらない?どこまで入れる?

イヤホンの音質においてとても重要なものの一つに、イヤーピースがあります。無くされることが多い、高くても数千円、安ければ100円でも買えるチンケなシリコンのチップ。フィットさえしていれば音質なんて変わらない。そう思っている人も多いのではないでしょうか。(かく言う私もそうでした)しかし、イヤホンはイヤーピースを変更するとリケーブルなんて目じゃないくらい音が変わります。これはデータとして示されていますし、原...


USBケーブルで音質は変わるとかオカルトだろ。って思ってたけど比較したら明らかに差を感じてしまい困惑。CableCreation レビュー

USBケーブルで音質が変わるなんて、私はどう考えてもオカルトだと考えてました。というのも調べてみると最もらしい理論は沢山出てくるのですが、実際のデータが存在しないからです。(データデータうっせえわと思われるかもしれないが、データを示さないものを信用するとすぐ騙されるのがオーディオなので)私はオーディオにおけるオカルトが嫌いで、少しでもオカルトの毛があるものは否定から入り、根拠がなければ信用せず常にオカ...





ブログパーツ
関連記事

スポンサーリンク