1万円のワイヤレスイヤホンと2000円の有線イヤホンで音質差を比較。どっちが高音質?有線派のメリット

♨の人

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どうも、温泉の人(@otkZLQ2xGa4Fcqb)です。

本日は、1万円のワイヤレスイヤホンと2000円の有線イヤホンの音質を比較してみたいと思います。

それではどうぞ。





Bluetoothと有線イヤホンを比較。何倍もの値段の差はどうなるか


それでは、さっそく比較に入っていきたいと思います。

1万円のワイヤレスイヤホンは、M-SOUNDS MS-TW21をチョイスしました。

価格:¥9,900 ¥7,461円
(価格は2021年7月15日 午前0時00分の情報です)

スペックは6mmダイナミックドライバー、
音圧感度が91dB±3dB、入力インピーダンス16Ω、再生周波数が20Hz-20000Hz、IPX4相当防水、対応コーデックがSBC / AAC / aptXです。


2000円の有線イヤホンは、CCZ Coffee Bean DC-1をチョイスしました。

価格:2299円
(価格は2021年7月15日 午前0時00分の情報です)

スペックは10mm二重磁気回路ダイナミックドライバー1機、応答周波数が20-20kHz、音圧感度:が111±2db、インピーダンスは18±2Ωです。





・Lynch. DON’T GIVE UP


いきなりで申し訳ないのですが、端的に言うと、どう考えても確実に2000円の有線イヤホンの方が音がいいです。

具体的にどう違うかと言うと、音の立体感がまるで違います。

1万円のワイヤレスイヤホンが全ての音がダマになっている感覚なのに対し、2000円の有線イヤホンは全ての音が個別の場所で鳴っている感覚、つまり言うところの定位感がとてもしっかりしており、また音場も広いです。

また、音の質感がまず違います。1万円のワイヤレスイヤホンがどうしても少し圧縮音源のような息詰まり感(高音域の歪みや低音域の緩さ)を感じるのに対し、2000円の有線イヤホンにはそのような感覚が全くありません。



・アルルカン 影法師


やはり、1万円のワイヤレスイヤホンは少し籠ったような、独特の音色です。音がダマになっており、音場表現というのを感じることができません。

それに対し、2000円の有線イヤホンは音の分離が良く、音の篭もりをまるで感じさせません。音の傾向としては似ているのですが、どうしてもワイヤレスイヤホンは音の独特の圧縮感が付きまとっています。



というわけで、1万円のワイヤレスイヤホンと2000円の有線イヤホンの勝負は2000円の有線イヤホンの圧勝となりました。




種明かし。有線イヤホンはアンプの力が強い。Bluetoothイヤホンのアンプは非力


それでは、種明かしに入っていきます。

何故、2000円という低価格のイヤホンが1万円もするワイヤレスイヤホンに勝つことが出来たのか。

それは、有線イヤホンには定価75000円のポータブルアンプ、micro idsd BLを接続したからです。


有線イヤホンはアンプを使うことで、スマートフォンに直で挿すより何倍も高音質にできます。今回はそれを利用して、価格の差を覆したというわけです。

というのも、Bluetoothイヤホンというのはいくら高音質に作ろうとしても、ドライバーの性能をフルに生かし切るほどの高出力なアンプを積むことが技術的に不可能なので、結果としてどれだけ高価でも高品質なアンプを通した有線イヤホンにはぼろ負けしてしまうのです。

特にTWSは豆粒みたいな貧弱なバッテリーしか搭載できないので、ドライバーの本来の力の半分も発揮できていないでしょう。






スマホ直挿しだと音質は同じくらい


流石にスマホ直挿しだと、2000円の有線イヤホンも同じようなレベルの音になりました。音がダマになっており、高音域も非常に歪みっぽく、低音はブーミーです。

しかし、やはり1万円のワイヤレスイヤホンは音に圧縮がかかっている為か、やはり圧縮感が強く感じられ、少し不満がありますね。

総合的な音質としては互角レベルだと思うので、このワイヤレス特有の圧縮感を許容できるかどうかがワイヤレスイヤホンで満足できるかどうかの境目になりそうです。

というよりも、1万円もするワイヤレスイヤホンと2000円の有線イヤホンの音質が同じというのが驚きです。





有線イヤホンのメリット


それでは、ここからは有線イヤホンのメリットについて解説していきたいと思います。



有線イヤホンのメリット。アンプを使うことでさらに高音質に


上でも語ったように、有線イヤホンというのはアンプを内蔵していません。なので、音声を出力するアンプを高品質にすればするほど、その製品の力を引き出すことが出来ます。

そうすると、上でも見たように1万円もするワイヤレスイヤホンの音質を2000円程度のイヤホンで超えることが可能になるわけです。

Bluetoothイヤホンの場合アンプは内蔵式ですから、イコライザーで音色を軽く弄るくらいはできても基本的な音質を変えることはできません。

しかし有線イヤホンの場合、合わせるアンプにより音質を自由に変えることができます。勿論その差は大きなものでは無いですが、ウォーム系だったりブライト系だったりアンプごとの個性を感じられるのは有線イヤホンの大きなメリットです。



有線イヤホンのメリット。音声が無劣化


有線イヤホンは音声を無劣化で送ることができます。なので、ハイレゾ音源のような高用量の音源も全く遅延や音切れなく伝送できます。

Bluetoothの場合はそもそも規格の上限が1Mbpsなので、最近話題のハイレゾ級ワイヤレスのLDACだろうがaptX HDだろうが完全なる無圧縮ではありません。
そもそもの規格の上限が1Mbpsなので1411kbpsのCD音源すら無圧縮で送ることは不可能なのです。

Bluetooth5.0で規格上限が2Mbpsに上がったので、CD音源くらいならそのうち無圧縮で遅れるかもしれませんが、ハイレゾ音源を送るなんてのは未だに夢のまた夢なのです。

その辺は下記記事にて詳しく語ったので、そちらをご覧下さい。





有線イヤホンのデメリット。コードが鬱陶しい


有線イヤホンのデメリットはなんと言ってもコードが煩わしいことでしょう。Bluetoothイヤホンの快適さを味わってしまったら、外出先で優先イヤホンを使う気になど全くなれません。

またアンプに関しても、高音質なアンプというのは非常に巨大です。そんなものをスマホと接続して、またそこからイヤホンのコードを垂らして……なんていうのはとても気軽にできることではありません。たとえ家であってもそれなりに面倒です。






有線イヤホンのデメリット。片付けが面倒


有線イヤホンはコードがある分、収納に手間がかかります。くるくると丸めて、イヤホンケースやポーチ、カバンに入れる。これがワイヤレスイヤホンなら、ケースにはめ込むだけで終了します。非常に手軽です。






有線イヤホンのデメリット。タッチノイズ


有線イヤホンはコードがあるので、コードが擦れる音が直接耳に入ってきます。

いくら音質が良くても、タッチノイズまみれではそんなことも言ってられません。その点コードのないTWSはタッチノイズなどとは完全に無縁です。

これはShure掛けするIEMなどを使うことで軽減は出来ますが、やはり完全に無くすことはできません。





音質ならやっぱり有線


音質を求めるのなら、やはり高級なワイヤレスイヤホンより同じ値段でアンプと有線イヤホンを揃えた方が良いでしょう。今回の比較でもわかったように、いいアンプさえ用意すれば何杯もの値段の差がいとも簡単に覆ります。

ワイヤレスイヤホンも便利ですが、今一度有線イヤホンに注目してみるのも悪くないと思いますよ。

それでは、以上です。

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