キャンドゥ・ワッツの300円イヤホンをレビュー。リモコン付きデュアルドライバーイヤホン
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本日は、キャンドゥにて発売中のデュアルドライバイヤホンをレビューしたいと思います。
それではどうぞ。
パッケージはコンパクト。謎の表記あり

パッケージです。2つのドライバによる立体音響という面白いキャッチコピーが目を引きます。

商品の特徴
●2つのスピーカーが左右それぞれに入っており、各スピーカーが独立して音を出すため高音質でご鑑賞頂けます。
●手元のリモコンで音量調節や曲選択が可能です。
●手元のリモコンはマイク付きです。スマートホンでの使用時には通話が可能です。
ご使用方法
本体付属のプラグを対象機器に差し込むと、自動で認識します。
リモコン操作方法
1回押し:音楽再生、音楽停止、通話開始、通話終了
2回押し:次曲
3回押し:前曲
※アプリによっては操作が機能しない場合がございます。
ご使用上の注意
●Φ3.5mm ステレオミニプラグ以外のイヤホン端子の機器と接続する場合は適切な変換アダプタをご使用下さい。
●本来の使用用途以外では使用しないで下さい。
●周囲の音が聞にえないと危険な場所(踏切、駅ホーム、道路など)では使用しないでください。
●機器の音量を最小にしてから本製品と接続して下さい。
●仕様・外観などは改良のため予告なく変更する場合がございます。
●万一の返品交換の際に必要ですので、購入時のレシートは大切に保管して下さい。
●本製品の使用により生じた損害や逸失利益 第三者のいかなる請求についても当社では責任を負いかねますので、あらかじめご了承の上お買い求め下さい。
製品仕様
ケーブル長:1.2m
プラグ:3.5mm ステレオミニプラグ
周波数:280Hz±56Hz
インピーダンス(抵抗): 160土15%Ω
リモコン・マイク付き
株式会社ECore
http://e-core2006.co.jp
0120-898-528
周波数やインピーダンスの書き方がかなり独特です。全く意味がわかりません。
多分このイヤホンはアリエクとかで売ってる中華イヤホンのOEMだと思いますので、メーカー側が適当に書いたんだと思います。にしてもこんな簡単な部分をこんな変な書き方するか?とは思いますが。

中身はこんな感じです。ペラペラのブリスターパックに収められています。
基本的に箱の感じはダイソーの300円イヤホンと同じような感じですね。


見た目はそこそこ高級感があります。300円にしてはよくできていると思います。

ケーブルは普通のビニール皮膜に、断線防止のためか透明なビニールチューブを上から被せてあります。リモコン付きで、リモコンには今では珍しい可変抵抗式のスライドボリュームが付いています。

ノズル部分は一般的な太さで、材質はプラスチック製です。個人的にはこの形状は装着感が良くなかったので、大きめのイヤーピースで耳穴に固定する装着方法がいいと思います。今回は、イヤーピースをKBEAR 07に変更しました。
因みにBAドライバとダイナミックドライバーをそれぞれ搭載するハイブリッド型や、BAドライバをそれぞれの帯域ごとに分けて搭載したマルチBAイヤホンとは違い、このイヤホンはダイナミックドライバを2つ搭載した割と珍しい多ドライヤホンです。
(ハイブリッド型ならばダイナミックドライバーを複数搭載したイヤホンは多いです。Legend X、Jolene、MAVIS II、IER-Z1Rなど)
個人的にダイナミックドライバーをデュアルで搭載することによる音質への効果はよく分からないのですが、素人考えではそれぞれのドライバへの負担が減ることによる歪みの低減や、各ドライバの帯域を分散することで全帯域を満遍なく鳴らすというような効果が想像できます。300円のイヤホンでそこまで考えているかはわかりませんが……
音質は篭ったような音で悪い。低音の迫力のみが取り柄のブーミーイヤホン
それでは、音質のレビューに入っていきたいと思います。

アンプはいつもの通りmicro idsd BLを使用しました。
Lynch. INVADER
まず、このイヤホンの音についてですが、一言で言うならこのイヤホンの音はかなり篭ったウォームなイヤホンです。
かなり音が籠っており、分離感が悪いのかギターの音色とヴォーカルのデスボイスが被さっておりかなり聞き取りにくいです。
一応褒める部分としては、低音域の圧力が高い所でしょうか。低音の量感だけはかなり高く、またその低音もブーミーではあるものの迫力とメリハリ自体はそれなりにあります。ただ、全体的に見てクオリティが高いとは言えない音です。
・アルルカン ラズルダズル
やはり、かなり籠った音です。まるでトンネルの中にいるようなサウンドで、デュアルドライバがどうとかそういうことを語れる次元にありません。ヴォーカル帯域は本当に壊滅的で、低音域の迫力に全フリしたような音です。
ダイソーの300円イヤホン、AL-002と比較すると、まるで話にならないことがわかります。AL-002も少し篭もり気味ではあるものの、比較してしまうと圧倒的な透明感を感じられます。
このデュアルドライバイヤホンが買っている部分は低音域の迫力のみですね。
・GOIN'!!!
音質的に優れたハイレゾ音源版をチョイスしましたが、やはりこのイヤホンはダメですね。あまりにも音の分離感が悪すぎて、誰が歌っているのかまるで判別できません。
AL-002と比較すると、やはり話にならないくらい音質には差があります。このイヤホンもそこまで高音質という訳ではありませんが、このデュアルドライバイヤホンはそれを大きく下回るサウンドです。
篭ったようなサウンドで高音質とは言い難い。個人的には買う価値無し
総評として、このデュアルドライバイヤホンは総合的に見て買う価値のある商品とは思えないクオリティでした。
ここまで音の悪いイヤホンを聞いたのもなかなか久々です。これの後にいつも使ってるアンドロメダ2020を聞いたら、誇張なしで感動出来ました。
というわけで、普段使っているイヤホンの音がこんなに良かったのかと再確認するための捨てイヤホンとしては買ってみる価値があると思います。
しかし真面目な高音質を求めるのであれば、正直な話未だにSeriaの人の声が聞き取りやすいイヤホン AT-ES11以上の代物は見つかりませんね。コスパという意味でですが。
これやダイソーの300円イヤホンを買い漁るくらいなら、あと少し出してKBEAR KS1やCCZ Coffee Beanを買うことをおすすめします。比較にならないほど高音質なので。
リンク
というわけで、以上です。
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