CCZ Emerald 翡翠の音質レビュー。1BA+1DDの中華ハイブリッドイヤホン
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本日は、WTSUN Audio様(@Naruto88814)にて発売中の中華イヤホン、「CCZ Emerald」のレビューです。
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価格:2990円
今なら300円offクーポン付き。
(価格、割引情報は2021年8月10日 午前0時00分の情報です)
それではどうぞ。
翡翠。パステルカラーが綺麗なフェイスプレートのイヤホン

外箱はこんな感じです。

CCZ Coffee Beanと同じ感じですね。

裏面にはスペックが記載されています。インピーダンスが16±2Ω、音圧感度が110±2dB、再生周波数帯域は20~20kHzです。

蓋はスライド式で、中にはイヤホンのシェルが収められています。

付属品はこんな感じで、下のボックスの中に収められていました。ケーブルは本体側に出っ張りのある2pinタイプで、QDCタイプと互換性はありません。リケーブルの際は注意してください。ちなみに材質は無酸素銅とのことです。いつものやつですね。

イヤホン本体です。パステルカラーのフェイスプレートがなんだか可愛らしい印象ですね。因みにカラーバリュエーションは緑と青の2種で、こちらは翡翠というそうです。Coffee Beanのコーヒー豆といい、CCZはカラバリの名前が面白いですね。

内部ではダイナミックドライバーとBAドライバーが平行に並んでいます。ノズルは短めのタイプで金属製です。まあいつものやつなので特に深くも説明しませんが、ノズルが金属製なので共振による余計なクセを排除して、金属的な音色を付与する効果がありそうです。


因みにこれはCoffee Beanも同じなのですが、耳に当たる部分はエラストマーのような素材でできています。
これは賛否両論あるかと思われますが、私としてはこの形状は耳への圧迫感がなく、またホールドもしっかりしているので装着感はかなり良好です。イヤーフィンのあるイヤホンと同じような装着感、と言うとわかりやすいでしょうか。
背面にはベント口が2つ開けられています。


CCZ Plume 羽、CCZ Coffee Bean、KBEAR Robin 青雀とのサイズ感の比較です。

ケーブルを装着するとこんな感じです。

因みにケーブルの根元にはCCZのロゴが入っています。
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多少高くなるのですが、マイク付きもあります。自分の用途に合わせて選べるのは嬉しいですね。
CCZ Coffee Bean、KBEAR Robin 青雀と比較レビュー
それでは、音質のレビューに入ってきいたいと思います。
今回は、CCZ Coffee Bean、KBEAR Robin 青雀と比較レビューしてみました。
アンプはいつもの通りmicro idsd BLです。
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因みにCCZ Coffee Beanと比較していて気が付いたのですが、CCZ Emeraldの方がハイブリッド型故かほんの僅かに能率が低いです。聴き比べをする際はその辺も考慮して行ってください。
・Lynch. XERO
まず、このイヤホンの音を一言で表すとしたら、正にハイブリッドという感じのドンシャリ、という所でしょうか。
低音域はダイナミックドライバーの重厚な低音が味わえますし、高音域はBAドライバーの繊細で主張の鋭い音が鳴っています。
低音域は中華イヤホンらしく非常に重たいのですが、このイヤホンの低音域は沈み込むような重たいアタックが特徴で、それほど高音域や中音域をマスクしたりしていない感じで、あくまでも圧力重視という感じの低音です。
これはベース音が主張の強いKBEAR Robinと比較すると顕著で、Robinの低音がベース音などを全体的に底上げしている感じだとしたら、CCZ Emeraldはあくまでも低音域の振動のようなアタックに重点を置いており、ベース音自体がそこまでブーストされているような印象は受けません。
高音域に関してはKBEAR Robinと比較するとより金属的な鳴り方で主張も強く、音の質感としてはより伸びやかで明るい感じがします。
音の色艶などに関してはKBEAR Robinが一歩上で、どちらかというとCCZ Emeraldは刺激的なサウンド、KBEAR Robinは落ち着いた音色だと言えるでしょう。
CCZ Coffee Beanと比較すると、ハイブリッドのおかげか、低音域の沈み込みが向上しているのに気付きます。CCZ Coffee Beanはダイナミックドライバー1発ながら非常にハイブリッドらしい鳴り方のイヤホンですが、CCZ Emeraldと比較すると低音の沈み込みは一歩劣っています。CCZ Coffee Beanの低音をより強化したモデル、というのがこの曲を聴く限りでの感想です。
・アルルカン ダメ人間
やはり、ハイブリッドらしくハイハットの金属的な鳴りが印象的です。低音域のアタックは重く厚いのですが、高音域がそれに負けることなく鮮烈に描写される感じはまさにハイブリッドイヤホンという感じですね。
それと比較すると、KBEAR Robinはやはり大人しいというか、大人な鳴り方が特徴的です。高音域の分解能は高いのですが、必要以上に主張することはなく、自然な帯域バランスを保っています。また、低音域の粒立ちがワンランク上という印象を受けますね。
ダイナミックのような全帯域のスムーズな繋がりを求めるのならKBEAR Robin、より刺激的かつハイブリッドらしい音色を求めるのならCCZ Emeraldに軍配が上がるでしょうか。
CCZ Coffee Beanと比較すると、やはり低音域がよりパワフルに出ている印象を受けます。全体的なチューニングの傾向は同ブランドらしく非常に似ているのですが、CCZ Emeraldは高音域はよりソリッドに、低音域はより沈み込むように、とハイブリッドらしさが顕著です。
なお、CCZ Coffee Beanはダイナミックドライバー1機のイヤホンなので、比較すると中音域に少しだけ凹みのようなものを感じます。その辺は中華ハイブリッドらしいとも言えるので、そこが好みかどうかで選択肢が変わってくるかなと感じました。低音域の重さを求めるならCCZ Emeraldがいい選択でしょう。
・聖飢魔II GREAT DEVOTION
CCZ Emeraldは、CCZ Coffee Beanの強化版という表現がしっくり来るでしょうか。全体的なサウンドバランスはやはり同じブランドと言うだけ非常に似ているのですが、高音域はより伸びやかに、低音域はより沈み込むように、と、全体的な音の質感をハイブリッドにすることで上げようとしたイヤホン。そんな言葉が似合います。
もちろん完全上位互換ではなく、音抜けの良さは物理的にベントのあるCCZ Coffee Beanの方が上ですし、CCZ Emeraldの高音はまさにハイブリッドという感じで硬質なので、普段ウォーム系のイヤホンを愛用している人には合わない可能性もあります。ただ、CCZ Coffee Beanの音を気に入っているのだとしたら、このCCZ Emeraldの音も気に入ることは間違いありません。
KBEAR Robinはやはり値段とスペックがワンランク上なので、それ相応の大人っぽい鳴り方です。CCZ Emeraldほど深く沈み込む低音や鮮烈な高音域はありませんが、中音域の艶感だったり金物の分解能なんかはやはりかなり上に位置しています。
ただ、高音域の主張の強さは断然CCZ Emeraldの方が上なので、世間一般的に言われる高解像度でキラキラとした音色、という枠組みに当てはめるのならばCCZ Emeraldの方が適任だと思います。中華イヤホンのハイブリッド、と言われて思い浮かべるような音色も、このCCZ Emeraldの方でしょう。
・青空リレーション
やはり、ハイブリッド型らしくブラスの音色が非常に刺激的で楽しいです。
CCZ Coffee Beanは比較すると、CCZ Emeraldほど高音域の主張が激しくないので、どちらかと言うと優しめの音色です。
また、やはり低音域の沈み込みがCCZ Emeraldの方が上で、よりベースがしっかりと聞き取れるノリのいい音という印象を受けます。
KBEAR Robinは相変わらず大人な鳴り方で、音の一つ一つに非常に艶があります。ただ、やはり世間一般的に言われるような煌びやかな高音域はこのイヤホンには期待できません。
そういう意味で言うなら、KBEAR Robinと比較して、CCZ Emeraldは同じドンシャリでもより高音域に振った帯域バランスだと思います。流石に値段の差がありますから全体的な音のクオリティで比較するとKBEAR Robinが勝つのですが、CCZ EmeraldもCCZ Coffee Beanの進化系として見るなら非常に良くできたイヤホンだと思いました。
あとがき。中華ハイブリッドの入門におすすめなイヤホン
総評ですが、このイヤホンは上でも再三語ったように、CCZ Coffee Beanの正当進化系、そんな感じのイヤホンです。
CCZらしく低音域は重く、高音域はソリッドに。まさに中華ハイブリッドという質感の情報量の多い硬質な音色が特徴的でした。
値段が約3000円、尚且つハイブリッド型と言うことで、KBEAR KS1やCCZ Coffee Beanより少し上のイヤホンが欲しい、ハイブリッド型に手を出してみたい。そんな人に非常におすすめなイヤホンだと思いました。
KBEAR Robinしかり、これより少し上のクラスの中華イヤホンとなると、たとえハイブリッドであってももう少し大人しい音作りが増えてきます。それと比較すると、このイヤホンは非常にアグレッシブで刺激的なサウンドなので、まさに中華ハイブリッドらしい音作りで非常に面白い一本です。
そういう意味では2000円台の中華ハイブリッド、SoundsGood SE01にも近しいような音作りですが、それと比較すると、やはり値段なりのクオリティアップは挑めます。具体的には、音の質感がより現実的なものになっており、比較するとSE01はあまりにもシャリシャリしすぎて不自然です。
コーヒー豆が最近話題のCCZの新作、興味があればぜひ購入してみてください。
それでは、以上です。
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