CCZ Melody メロディーチンゲの音質レビュー。美音系ハイブリッド中華イヤホン
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本日は、WTSUN Audio様(@Naruto88814)にて発売中の中華イヤホン、「CCZ Melody」のレビューです。
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価格:2790円
今なら300円offクーポン付き
(価格は2021年8月18日 午前0時00分の情報です)
それではどうぞ。
つやつやしたフェイスプレートが特徴的なイヤホン

パッケージです。私はブラックを選択しましたが、パッケージのようにクリアフェイスプレートも選ぶことができます。クリアはクリアで格好良いですが、私は無難な黒を選択しました。

裏面にはスペックなどが記載されています。インピーダンスは16±2Ω、感度は110db±3db、再生周波数帯域は20~20kHzです。

スライド式の箱を開けると、本体が現れます。非常にツヤツヤとしていて高級感がありますね。

下の箱と箱の内部には付属品が収められています。付属品は説明書、パテントイヤーピース別サイズ、ケーブルです。ケーブルの材質は無酸素銅で、端子はTFZ 2pinタイプです。

イヤホン本体です。全体がピアノブラックで、CCZのロゴがエンボス加工で施されています。

CCZイヤホンではお馴染みの耳ウィングも当然搭載。個人的にはこのウィングは非常に軽い装着感で好みです。
ノズルは金属製で、背面にはベント口が1つ設けられています。

ケーブルを装着するとこんな感じです。

ちなみにフェイスプレートにはBC-1という文字が刻まれています。
メロディーチンゲは中国語
因みに、タイトルでも分かりますがこのイヤホン。パッケージに目を疑うようなことが書かれています。

このチンゲという名前がTwitterで非常に?話題になりましたが、これは中国名の清歌という言葉を日本語の発音に無理やり当て嵌めた結果だそうです。
なお、実際の発音はチングゥァという感じだそう。ぶっちゃけた話メロディーだけでよかったと思うのは私だけでしょうか?
(モデル名はMelodyですし)
音質レビュー。マイルドで非常に聞きやすい美音系ドンシャリ
それでは、音質のレビューに入っていきます。
アンプはいつもの通り、micro idsd BLを使用しました。
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・Lynch. CREATURE
まず、このイヤホンの音を一言で言うなら、落ち着いたドンシャリ、という感じです。
低音域は中音域あたりまでなだらかに膨らんでおり、高音域はシャリっとした固く鋭い質感で出ている。そんな感じのマイルド気味のドンシャリですね。
中低音域はダイナミックドライバーのように滑らかで、ベースラインやサブベースはかなりしっかりしています。高音域はBA型らしい硬い響きが乗っていますが、主張はそこまで激しい方ではありません。
この価格帯の中華ハイブリッドイヤホンと言うともっとバリバリにエッジ感を出したアグレッシブなサウンドが多いですが、このイヤホンはそれらとは違いどちらかと言うとダイナミックドライバーっぽい感じの落ち着いた音色です。
CCZ Emeraldと比較するとその違いが顕著に分かります。Emeraldは明らかにハイブリッドという刺々しい鳴り方で、高音域の主張も激しく高解像度っぽいサウンドに仕上がっています。
対するCCZ Melodyは全体的に刺激的な成分が薄い丸いサウンドで、中音域あたりの音を綺麗に聞き取ることが出来る美音系のサウンドです。
どちらかと言うともう少し高価格帯の、例えばKBEAR Robinなどと似たようなチューニングだと思いました。
・アルルカン ラズルダズル
やはり落ち着いた音色です。音像の線が太く、響の美しさが目立つようなサウンドです。
CCZ Emeraldと比較すると、Emeraldは粒立ち、分離感、解像度。そんなところを強調するように作られたイヤホンだな、と感じます。高音域はソリッドでキラキラとしており、ドラムの粒立ちや音の切れ味、分離感がMelodyと比較して高いです。
対してCCZ Melodyは高音域の伸びやかさは同レベルなのですが、中低音域の響きを強調したような音の繋がりのいい滑らかなサウンドで、低価格帯のハイブリッド型にありがちなシャリシャリ感を上手く抑え込めています。
音の粒立ちや切れ味ではEmeraldに劣りますが、より自然で帯域ごとの繋がりのいいサウンドは明らかにMelodyでしょう。
またベースラインの表現の仕方も違っており、Emeraldはベースラインより下の帯域、つまり重低音をぐっと持ち上げたような質感なのですが、Melodyは重低音と共にそれよりも上の低音を持ち上げており、ベースの音色を聞かせるようなバランスになっています。
・Bloody Festa
やはり、このイヤホンは非常に鳴り方が自然です。明らかな高音域のせり出しや中音域の歪みっぽさがないので、どんな人が聞いてもいい音だと思えるようないいバランスに仕上がっています。好みの差が出にくいような万人受けする音作りでしょう。
CCZ Emeraldも確かにいいイヤホンですが、この価格帯の中華ハイブリッドの例に漏れずどこか音の質感が刺々しく、解像度の高さを前面に押し出したようなドンシャリサウンドは好みが別れるところだと思います。CCZ Melodyはそのようなピーキーな特性を持っておらず、中低音域がもっと高価格帯の中華イヤホンのような聞きやすいバランスとなっています。
因みに、高音域はこの価格帯のハイブリッド型にありがちなBAの棘々しさを感じます。この刺々しい高音域の主張と聞きやすい中低音域のバランスがこのイヤホンのアピールポイントでしょう。
この価格帯のハイブリッド型をいくつか試したけどいまいち物足りない。そんな人におすすめのイヤホンだと思いました。
あとがき。面白ネーミングから正統派な高クオリティ
あとがきです。メロディーチンゲというとんでもなく奇抜な名前からキワモノのような扱いとなっていますが、正直私はCCZの低価格帯の中では一番好みの音色でした。
このイヤホンは、どちらかと言うと色んなイヤホンを聞いてきた人ほど高評価しそうな気がします。
中華イヤホンらしい値段以上に解像度や分離感をあからさまに押し出したイヤホンもいいですが、このような全体のバランスのいいイヤホンが結局のところ無理していない等身大の音の良さを一番感じられるのではないかな、と思いました。
私含め色んなイヤホンを所有している人は、結局こういう無難な音が一番だよね、なんて感想になりそうな気がします。そういう意味では面白味には欠けるかもしれません。
なんにせよ音はいいイヤホンですので、名前は気にせずとりあえず購入してみることをおすすめします。
それでは、以上です。
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価格:2790円
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(価格は2021年8月18日 午前0時00分の情報です)
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