LegendXVSVALKYRIE MKII、IE800SVSIE900、IE100PROの音質を比較レビュー
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https://www.e-earphone.jp/products/detail/17582/より引用
今回は、色んなイヤホンの軽いレビューをしていきたいと思います。
LegendXとVALKYRIE MKIIの違い
LegendXは、EMPIRE EARSのハイエンドイヤホンで、2DD+5BAの7ドライバー構成となっています。
特徴としてsynX Crossover Technologyというドライバーごとの帯域を指定できるスーパーチャージ型クロスオーバー技術や、独自のコーティングを施したAnti-Resonance Compound(ARC)TechnologyというBAドライバー、2年かけて開発したというダイナミックドライバーであるWeapon IX(W9)。他にはKnowlesとSonionが専用開発したBAドライバーが搭載されていると言ったことが挙げられます。価格は257000円と非常に高価です。
VALKYRIE MKIIは、同じくEMPIRE EARSのハイエンドイヤホンで、9mmDD+BA+ESTのトライブリット構成です。
特徴としてsynX Technologyという独自の4ウェイクロスオーバーネットワークや、LegendXに採用されたW9をさらに強化したダイナミックドライバーのWEAPON IX+、5Hz-100kHの超広範囲を再生できる静電型ドライバーのEIVEC Technologyなどが挙げられます。
価格は185000円と、こちらも非常に高価です。
・Lynch. CREATURE
音質についてですが、まず、VALKYRIE MKIIはLegendXよりも重い低音が出ています。LegendXがベースラインを含めた低音域全体を底上げしている感じだとしたら、VALKYRIE MKIIは重低音、いわゆるサブベースのみがぐんと持ち上げられたような低音です。そのため、低温楽器の音色などはLegendXの方がしっかりと聞き取れますが、重さに関して言えばVALKYRIE MKIIの方がワンランク上だと感じました。
VALKYRIE MKIIの高音域は、綺麗で金物の響きが目立つ繊細なサウンドです。ただ、中音域あたりが少しエッジっぽいように感じました。また、サブベースを持ち上げている影響か少しヴォーカルは凹み気味です。
LegendXは比較してどちらかと言うと滑らかな音で、ベースラインなどがよく聞き取れ、尚且つしっかりとした重さを持つ低音です。また、低音域がソリッドなVALKYRIE MKIIと比較して、LegendXは低音域に適度な丸さがあるように感じました。
・アルルカン ラズルダズル
やはり、VALKYRIE MKIIは高音域がエッジっぽいです。しかし、刺さることはありません。
VALKYRIE MKIIはギターの歪の粒立ちがとても良好です。しかし、歪みの部分が聞こえすぎてそれ故に耳障りに感じる人もいるかも知れません。
それと比較して、LegendXはやはり低音域が丸めで音が滑らかです。中音域の聞きやすさ、ヴォーカル帯域の艶感などはどちらかと言うとLegendXに軍配が上がるでしょう。
高音域に関しては、VALKYRIE MKIIに比べて控えめですが、量感は不足していないと感じます。低音域をブーストしているのに高音域がマスクされていないのはLegendXの唯一無二の特徴と言えるでしょう。
IE900とIE800Sの比較
IE900は、満を持してSENNHEISERが投入したフラッグシップIEMです。
特徴として無骨なアルミ削り出しボディに、TrueResponseトランスデューサーと3つのレゾネーターチャンバー、アコースティックヴォルテックスを搭載した新たなX3Rテクノロジーを搭載。
価格は約16万円と、インフレしたオーディオ業界においてのフラッグシップとしては比較的安価なのが良心的です。
・Bloody Festa
音質についてですが、IE900は新たなSENNHEISERのフラッグシップではあるものの、これまでのフラッグシップであるIE800Sとはまた違うチューニングとなっています。
まず、IE900は音が開放的で詰まった感じがしません。高音域は硬質で、刺さりも感じるいわゆるSENNHEISERサウンドです。
また音の切れ味がとにかく良好で、高解像度なモニターライクを地で行くような音でした。
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ただ音場はIE800Sの方が広く、ヴォーカルの近いさ、艶っぽさはIE800Sの方が上です。音の距離感に関していえば、IE800Sの方が奥行きがあり、IE900は左右に広い感じです。
高音域の質感はほぼ同等です。ただ、IE800Sの難点を上げるとしたら音に独特の軽さがあるのが気になる人もいるでしょう。
私個人の好みとしては、IE800Sの方が断然好みでした。IE900は確かにクオリティは高いものの、IE800Sのヴォーカルの艶感を聞いた後だとどうしても退屈な音色に感じてしまいます。
これを見るに、単純な上位互換や改良版と言うよりは、IE900はまた違った路線を目指したイヤホンだと言えるでしょう。
IE40PROの後継機、IE100PROのレビュー
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最後に、SENNHEISERの新たな低価格モデル、IE100PROの音質レビューをしていきたいと思います。
驚きのコスパで話題になったIE 40 PROの後継機となる本機ですが、私はIE 40 PROの高音域の刺さりがどうも気に食わなかったので果たして後継機はどうなっているのか非常に気になります。
それでは音質に関してですが、まずIE 100 PROは、相変わらず硬質でカラッとしたSENNHEISER特有の高音域を持っています。しかし、IE 40 PROと比較して刺さりが軽減されており、かなり上品なサウンドに進化していると思いました。
流石にIE800SやIE900などと比較すると音が平面的になりますが、高音域の質感に関して言えばもっと上のハイエンドである上の二機種に肉薄するような音だと思います。
元々高評価だったIE 40 PROの改良型、尚且つ私がどうも好きになれなかった高音域の嫌な刺さりが改良されているので、かなりいいイヤホンだと思います。
ただ、やはり全体的な音の艶感や厚み等は他の機種と比較すると劣る印象です。音がかなり硬質なので、確かに透明感はかなり高いと思いますがヴォーカルなどをしっとり聞きたいという人は他メーカーの製品をおすすめします。
それでは、以上です。
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