ALO audio Tinsel Earphone Cableの音質レビュー。高純度銀メッキ銅リケーブル
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結構古いケーブルで、お値段はeイヤホン特価で26890円、今は中古品がお手頃な価格で取引されているケーブルです。
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ALO audioというのは、2006年にケーブルデザイナーであるケン・ボール氏によって米オレゴン州ポートランドで創立されたハイエンドケーブル及びアンプの製造メーカーです。
そしてもうひとつの特徴として、ALO audioはCampfire Audioというブランドを所有しています。一般的にはこちらの方が有名かもしれません。
このような関係ですから、Campfire AudioのイヤホンのケーブルはもちろんALO audio製のケーブルが標準付属しています。
例えば私が所有するANDROMEDA 2020にはSmoky Litz Cableというケーブルが付属しているのですが、こちらは単品で14000円ほどの高品質なケーブルです。今回こちらのケーブルを購入したのも、ANDROMEDAの標準ケーブルが高品質だったからですね。
そんなわけで次の項目では本格的なレビューに入ります。
CCZ plume 羽をリケーブル
今回は、CCZ plume 羽というイヤホンに装着してみました。

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価格:23999円
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(価格は2021年8月25日 午前0時00分の情報です)
本体の質感は流石高級メーカーのケーブルだけあって、廉価グレード品の本品でも作り込みの甘さなどは感じません。強いて言うならケーブルスプリッターがショボいくらいで、それ以外は非の付け所がないくらいです。
まるでワイヤーのように綺麗に編み込まれた細いケーブルで、見た目からして非常に高級感があります。Smoky Litz Cableも高級感はありましたが、それ以上ですね。
ケーブルの取り回しは比較的良好ですが、ひとつ言えることとしてケーブルの質感がワイヤーのように硬質です。中華リケーブルのような柔らかいビニール皮膜に慣れていると、これが少し気になるかもしれません。ただShureの純正ケーブルのように反発が強すぎることは無いので、しなりは普通のIEMケーブルレベルだと思います。
音質レビュー。全体的な質感が向上する正統派なケーブル
それでは音質のレビューに入っていきます。
アンプはmicro idsd BLを使用しました。
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・Lynch. DON’T GIVE UP
まず、このケーブルは純正ケーブルと比較すると音がソリッドで高解像度になります。純正ケーブルは音が比較的丸く、Tinsel Earphone Cableと比較するとまろやかな音色です。
Tinsel Earphone Cableは純正ケーブルに比べ、高音域が特に強調されるようで、比べてみるとハイハットの音色がだいぶ押し出されています。
またその鳴り方も違いがあり、純正ケーブルが比較的丸くシャンシャンと鳴っているとしたら、Tinsel Earphone Cableはもっとブライトでキラキラとした音色に感じました。
また全体的に音が少し太く前に押し出されたようなエネルギッシュな質感になり、低音の沈み込みも良好になっています。全体的な音の質感が少しクリーンで良質になるイメージで、下手に高音域が強調されたり低音域が響くようにはならず、悪い印象を受けることはありません。
・アルルカン ダメ人間
この曲では、純正ケーブルとの違いがより顕著に現れました。
まず、高音域がよりキラキラとするのは上の曲と同じです。しかし、この曲ではより全体的な音の分離感が向上し、またより音が押し出されて前後の距離感が増幅しています。他にも音の全体的な質感がより太く艶やかになり、特に中音域が暴れっぽかったのがこのケーブルでは改善されておりより滑らかな質感になっています。全体的に音質は上がっていると言っていいのでは無いでしょうか。
・GOIN'!!!
ハイレゾ音源です。
この曲でも、やはり傾向は同じようです。中音域あたりの音色がより制動されるようになり、低音域のアタックはよりメリハリが良く、そして音に前後の距離感が付与される。そんな感じです。
過去にレビューしたKBX4919のように例えば高音域がバリバリに出るとか、他には低音域がドスドス鳴るようになるとか、そういった大幅な変化はないのですが、全体的な音の質感としては正統派な向上を果たせています。まさにアップグレードケーブルという感じです。
あとがき
というわけで、Tinsel Earphone Cableのレビューはここまでとなります。
新品価格は2万6000円とおいそれと手が出せるものではありませんが、今では型落ちなので中古品が比較的安く手に入ります。
高品質なケーブルを安く手に入れたいという方はぜひ購入を検討してみてください。
それでは、以上です。
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