Amazonの中華イヤホン、DCMEKA A09 ウッドの音質をレビュー

♨の人

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本日は、Amazonで見つけた面白そうな中華イヤホンのレビューとなります。



前回レビューしたIE68と同じ会社から発売されている、A09という機種です。IE68は非常に面白い音でなかなか高評価でしたが、このイヤホンは果たしてどうなるのでしょうか。


ちなみにIE68がDD一機搭載なのに対し、こちらのイヤホンは一般的な中華イヤホンらしい、1BA+1DDのハイブリッド構成です。どんなユニットを搭載しているのかは謎ですが。

それではどうぞ。





ウッド印刷のフェイスプレートが特徴的なイヤホン



パッケージです。パッケージはIE68のものと全く同じですね。非常に薄く小さいパッケージです。赤い謎のハイレゾロゴが今回も目を引きますね。


裏面も全く同じです。今回もきっちりとMADE IN CHINAです。


中身の構成も同じですね。シンプルなポーチの中に収められている感じです。


中華イヤホン特有の白いビニール。この辺は中華っぽいですね。


内容物はケーブル(装着済み)、イヤホン本体、イヤーピースです。

イヤーピースはIE68のものとはまた違う感じで、軸が赤い2層構造のイヤーピースです。


イヤホン本体です。フェイスプレートは残念ながらスタピライズドウッドではなく、プラスチック製です。まあこの価格帯でレジンウッドを期待するのも間違いですし、肝心なのは中身というか音質ですから外装に関してはまあこんなもんだと思います。
やたらツヤツヤとしていて高級感はありませんが、十把一絡げな成形プラスチックの中華イヤホンと比べて個性はあると感じました。


ノズルは楕円形で長さは短め。裏面にはLRを判別するためのマークが印刷されています。

リケーブル端子はこの価格帯の中華イヤホンとしては珍しいMMCXです。これはIE68と共通ですね。

ちなみに当然ながらMMCXには防水性能はありません。
(というより、防水の有線イヤホンは私は見た事ありません)

なぜか商品ページには防水防汗と書いてありますが、くれぐれも水には濡らさないよう注意してください。







低音域の強さが特徴的なドンシャリサウンド


それでは、音質のレビューに入っていきます。

アンプは今回もmicro idsd BLを使用しました。



・己龍 悦ト鬱


このイヤホンの音は、一言で言うなら低音強めのドンシャリ、という感じです。

低音域はベースラインと重低音両方押し出されたような強烈な印象を与え、高音域は金属的なシャリシャリとした響きが目立ちます。

ヴォーカルラインは埋もれることなく、なかなか近いという感じですね。全体的に音が太く直接的な表現が得意なイヤホンかと思います。

同社のIE68は特殊な音色で面白かったですが、こちらはハイブリッドだけあって解像度や分離感は確実に上だと感じます。

この価格帯のハイブリッドイヤホンと言うと音が全体的にシャリシャリしている機種が多いですが、このイヤホンはそれが控えめで結構落ち着いた感じの音色です。系統としてはCCZ Melodyなんかに近いと思います。

CCZ Melodyと比較すると、Melodyの方が低音域に芯があります。しかし低音の量感はA09の方が多く、どちらかと言うとズンドコと響くような低音が得意なのはA09だと感じました。


中音域のせり出しはA09の方が強く、ヴォーカルが近いのはA09です。また、高音域の鳴らし方としてはMelodyは細かく分解された繊細な音色を鳴らすのに対し、A09は固く金属的なエッジの効いた音色です。

能率はMelodyの方が格段に良く、A09はボリュームを何段階か上げなければなりませんでした。




・Lynch. XERO


やはり、低音域が非常に重く、量感もかなり多いイヤホンだと感じます。低音の量感の多さはKBEAR Robinに非常に似ていますが、Robinがベースラインを強調した低音なのに対し、A09はRobinよりも一段階低い音が出ている印象です。


流石に比較してみると低価格中華イヤホン独特のシャリ付きなどが感じられるため全体的な音の滑らかさなどはRobinには敵いませんが、低音域の量感だけで言うなら両者の音は結構似通っています。KBEAR Robinは倍以上値段がするイヤホンなので、これは大健闘だと言えるのではないでしょうか。

CCZ Emeraldと比較すると、やはり低音域の強さと能率の悪さが目立ちます。高音域の鳴らし方は結構似ているのですが、この曲ではどちらかと言うとEmeraldの方が少し超高音域のエッジ感が控えめに感じました。




・Bloody Festa


ハイレゾ音源です。

やはり、このイヤホンはヴォーカルが近めです。これはCCZ Melodyと比較すると分かるのですが、CCZ Melodyと比較してヴォーカルのみが中音域の中で少しせり出しているような印象を受けます。逆にCCZ Melodyは中音域を細かく分解して、広帯域を鳴らし切っているような印象です。

低音域は相変わらず強く、CCZ Melodyと比較するとその量感の多さに圧倒されます。それ故、低価格ハイブリッド型にありがちな高音域のシャリ付きがマスクされ全体的な印象が落ち着いた感じになっているのだと思います。

CCZ Coffee Beanと比較すると、やはり低音域の強さが目立ちます。それ以外の帯域はある程度似た部分があるのですが、圧倒的な低音の強さはこの価格帯だと唯一無二だと言えるでしょう。
先日レビューしたIE68もそうでしたが、このブランドはどうやら低音の強さが特徴的な音作りのようですね。






リケーブルしてみた




今回は、KBEAR KBX4919にリケーブルしてみました。

KBX4919をレビュー。中華イヤホンメーカーの24芯銀メッキリケーブルで音質は変わる?【KBEAR・おすすめ】

先日、WTSUN Audioさん主催のTwitterのプレゼントキャンペーンに当選しました。皆さん、こんにちは。今日の当選者は@otkZLQ2xGa4Fcqb様です、KBX4919リケーブルをプレゼントします🎉🎉🎉月末まで(土日以外)毎日抽選あります、皆さんの参加お待ちしております。 https://t.co/cvJWM2wdZt— WTSUN Audio (@Naruto88814) April 22, 2021 というわけで今回は、WTSUN Audioさんより頂いたKBX4919 24芯銀メッキケーブルをレビューし...



変化としましては、全体的な音の印象が晴れやかになり、多少音が大人しくなる印象です。
具体的には低音が絞まる事が一番大きな変化かと思いました。

IE68の劇的な変化と比較してしまうと、もう少し変化の度合いが激しい方が楽しいかな、なんて気もしますが、変化自体はするのでリケーブルする価値はあると思います。

あとこれは関係ないのですが、私は個人的にMMCXが苦手です。外しにくく付けにくいのと、耐久性の面で問題があるからです。

今回も、純正ケーブルを外す際に素手では不可能なほど硬かったのでティッシュを巻いたペンチを使用したのですが、純正ケーブルを軽く破損させてしまいました。使用上は問題ないですが、気持ちのいいものではありません。
このイヤホンの純正ケーブルはそれくらい硬いです。注意してください。

私もそろそろfinalのMMCX ASSISTを買おうと思いました。





あとがき


あとがきです。このイヤホンは、丸めの低音とシャリシャリとした高音域が特徴のドンシャリイヤホンでした。

音作りの傾向がKBEARやCCZなどと比較すると少し違う方向性にあるので、面白いイヤホンを探している人にはおすすめできると思いました。特に低音域の強さはこの価格帯のハイブリッドでは非常に抜きん出たものがあります。

それでは、以上です。


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