AUGLAMOUR(オーグラマー)F300のレビュー。リケーブル可能なミドルクラス中華イヤホン
スポンサーリンク
リンク
AUGLAMOUR(オーグラマー)というブランドは、2015年7月に中国深センで設立されたブランドで、ヘッドホンやイヤホン、またアンプなどのオーディオ機器の設計・開発を専門とする企業らしいです。
中華イヤホンと言いながらアリエクスプレスなんかでの取扱はなく、Eイヤホンやヨドバシカメラなんかで主に取り扱われているタイプのイヤホンですね。
(ちなみにヤマダ電機ではJ300という似たイヤホンが販売されています。J300の方が少し価格が高いですか、見た目はほぼ同じです)
それではどうぞ。
高級感あるパッケージと豊富な付属品でコスパ良し


外観はこんな感じです。

スリーブケースを外すと、スマホなんかと同じような蓋身式の箱が現れます。

箱を開くと、専用ケースとスポンジに収められたイヤホン本体が出てきます。

付属品は取扱説明書以外はイヤホンケースの中に収められており、ケーブルも一緒に入っています。
付属品は取扱説明書、交換用イヤーピース、ケーブル、ケーブルクリップ、シリコン製イヤーフック、イヤホンケースです。

イヤホンケースはレザー調で、ロゴが刻印されています。
イヤホンケースを使えば断線を防止できるので、この辺は初心者には嬉しいですね。

付属ケーブルは1.3mで、5N無酸素銅の銀メッキ線。コネクタ形状はTFZタイプと互換性があります。ちなみに2Pinは0.78mmです。

イヤホン本体です。
亜鉛マグネシウム合金で出来ており、そこそこ重量感があります。塗装はマットブラックで、なかなか高級感があるのではないでしょうか。バリなども見当たらず、ビルドクオリティは高いと思います。
ちなみに鍛造とCNC加工で作られたシェルには内部の共振を抑制する効果があるようです。
ドライバーは10mmダイナミックドライバー1機で、複合振動板にチタンコーティングを施しています。

ケーブルを装着するとこんな感じです。
ちなみにこのイヤホン、再生周波数帯域は15Hz~40kHzでハイレゾ対応です。まあハイレゾ対応イヤホンなんて私はなんとも思っていませんが、対応しているのにハイレゾロゴがどこにも見当たらないのは珍しいですね。
全体的な音のクオリティが高い正統派イヤホン
それでは、音質のレビューに入っていきます。
アンプはmicro idsd BLを使用しました。
リンク
・己龍 鵺
このイヤホンの音を一言で言うなら、フラットに近しい音の質感のドンシャリイヤホン、という感じです。
音のバランスとしては間違いなくドンシャリなのですが、音の鳴らし方と帯域ごとの分け方がフラットな仕上がりのイヤホンに近く、単なるドンシャリとは非なるものだと一聴してすぐ分かります。
具体的には音場が広めで、他の中華イヤホンほど音の押し出しがそこまで強くなく、帯域ごとの分離がしっかりとしており、ドンシャリながらそこまで低音域の圧だったり高音域の喧しさを感じさせません。
高音域は少し引いた位置で綺麗に鳴っています。歪みっぽさはまるで皆無で、非常に細かく分解された高音域を聞くことができます。
量感としてはそこまで強くなく、多少控えめだと言えるでしょう。
中音域はヴォーカルが少し遠目の位置に定位します。中音域の質は非常に高く、音の分離や粒立ちが非常にしっかりとしています。
低音域はパワフルで、ドラムのキックやベースなどはしっかりと聞き取ることができます。しかしその低音域が他の帯域に干渉することなく、それゆえ全体的な音の質感の邪魔になっていません。
・Lynch. DON’T GIVE UP
やはり、帯域ごとの分離が非常にしっかりとしており、音場が広めなサウンドでダイナミックドライバー故の全帯域の繋がりの良さと開放的な鳴り方が楽しめます。
同じ価格帯の中華イヤホン、KBEAR Robinと比較すると、Robinはやはり帯域ごとの繋がりが多少不自然に聞こえます。
また、他の中華イヤホンに漏れず低音域が非常に強く濃密なため、全体的な音の開放感が控えめで、いうなれば平面的な音場だと言えるでしょう。F300と比較すると、どうしても少し詰まったような印象を受けてしまいます。
対してRobinはヴォーカルその平面的な音場表現ゆえ、ヴォーカルがF300より近く聞こえます。F300は音場は広いのですが、上でも書いたようにヴォーカルが少し遠目の位置に定位するためもう少し押し出しが欲しいと感じる方もいると思いました。
低音域はやはり圧倒的にRobinの方が強く、比較してしまうとF300の低音は特にベースやキックの圧力感が弱い印象です。
・アルルカン 似非林檎
やはり、このイヤホンは非常に空間に広さや奥行きを感じられます。空間の広さがあるためそれぞれの音が混濁することなく綺麗に分離し、それゆえ全体的にドンシャリながらしっかりと透明感が感じられます。
KBEAR Robinと比較するとそれが顕著です。Robinは低音の迫力、アタック感の強さなどに念頭を置いたチューニングで、F300ほど空間の透明感や音の広がりというものがありません。
もちろんその分ヴォーカルやドラムのビートなど美味しい部分がより近いため明確に感じやすいですし、迫力などはRobinの方があるため一長一短です。
ただそれを差し引いても、中華イヤホンらしからぬあっさりとした透明感は評価に値すると感じました。
・ラブレター
これは個人的な話なのですが、このイヤホンは今までレビューしてきた中華イヤホンの中でもかなり好きな部類に入ります。音作りが非常に上品で、開放的かつ透明感のある全体的に非常にクオリティの高いイヤホンだと思います。
特に低音域の作りが上品で、圧力重視でベースラインなどを持ち上げたりするのではなく、量感はありつつも膨らみすぎず、しつこくないアタックを兼ね備えた良質な低音が楽しめる部分がいいと思いました。
また高音域なども非常になめらかで聞きやすく、誰にでもおすすめできるイヤホンだと感じます。
唯一弱点として挙げられる部分を探すとしたら、やはり音場が広いゆえにヴォーカルが少し遠い点でしょうか。遠いと言っても篭っている訳ではなく、少し遠目の位置で全体を見渡せるような開放的な音という意味なのですが、平面的な音場のイヤホンに慣れていると少しだけ違和感を感じるかもしれません。
リケーブルすることでよりフラットに近くなり、よりクリアな音質に
今回も、ALO audioのTinsel Earphone Cableというアップグレードケーブルに交換して聞いてみました。
すると、全体的な音の質感はそのまま、ヴォーカルがかなり近くなりました。また、音のメリハリも増し、よりフラットに近しい音のバランスになったと感じます。
また音の透明感、立体感が明らかにリケーブルすることで向上しており、比較すると純正ケーブルの音は曇った平面的な音のようにすら感じられました。
このイヤホンはリケーブルで化けるタイプのイヤホンです。ぜひ試して見てください。
あとがき。誰にでもおすすめできる高いクオリティを誇るイヤホン
あとがきです。個人的な話ですが、このイヤホンは非常におすすめできます。全体的な音のクオリティが非常に高く、癖のない開放的な音で誰にでも、どんなジャンルにも会うイヤホンなのではないでしょうか。
リンク
リンク
カラーバリエーションも豊富ですし、プレゼントなどにもオススメだと思いました。
それでは、以上です。
- 関連記事
-
-
Noble Audio FoKus PROの音質は有線イヤホンと比較して如何に?最強ワイヤレスイヤホンを辛口レビュー 2022/03/01
-
私がスマートフォンの手帳型ケースを絶対に使わない理由。比較したフリップケースカバーのやばいデメリットとは 2020/12/10
-
百均イヤホン最高音質?高音質でおすすめとウワサの人の声が聞き取りやすいイヤホンAT-ES11をレビュー【セリア・口コミ・おすすめ】 2020/09/14
-
2021年WTSUN audio楽天年末福袋の中身を公開! 2021/12/29
-
Lynch.のヴォーカル葉月(HAZUKI)さんがJH Audioのイヤモニを購入したという話【カスタムIEM】 2022/03/09
-
NFJ アクリル製 6J1/6K4 真空管ディスプレイ スタンド 6本対応をレビュー 2021/05/03
-
フラットでモニターライクな中華イヤホン、KBEAR Larkの音質をレビュー 2021/12/29
-
Blon BL-07の音質をレビュー。非常に美しいシェルと金属筐体故の音色が美しいイヤホン 2022/01/18
-
欧米で大人気のイヤホン、Opera Factory OS1Proの音質をレビュー 2021/09/26
-
EarPods、AirPods用シリコンカバーで音質は変わる。音質改善のためのマストアイテムが100均セリアにて販売中 2022/01/28
-
スポンサーリンク