高コスパノイキャンワイヤレスヘッドホン。OneOdio SuperEQ S1の音質や機能性など徹底レビュー

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今回は、OneOdio(ワンオーディオ)様よりレビュー依頼を頂いた、「SuperEQ S1」というノイズキャンセリングヘッドホンのレビューです。



OneOdioは、中国深圳市に拠点を置くオーディオブランドです。

2015年設立の比較的新しいブランドですが、オーディオ機器の製造、開発において10年以上の経験を有しており、ヨーロッパ、北米、アジアなど30カ国以上のANC業界において活動しているワールドワイドな企業のようです。

OneOdio Japan公式サイト

OneOdioはすでに10年来の歴史を持つオーディオメーカーです。「より高品質・高音質のヘッドフォンを届けたい」、その想いと音楽への情熱が私たちの原動力です。そして、それは手ごろな価格であることにも繋がっているのです。



「SuperEQ」はコストパフォーマンスに優れたヘッドホンを各種取り扱っているOneOdioの若者向けサブブランドで、今回レビューするSuperEQ S1は記念すべき第1弾モデルです。

それではどうぞ。





パッケージと外観、付属品など。オシャレなデザインのヘッドホン



外箱はこんな感じです。かなりカラフルで、若者向けというのも頷けます。


本体はこんな感じです。ストリート系ヘッドホンとオーディオ系ヘッドホンの中間のようなデザインでかっこいいと思います。


スライダーは軽いクリック感のあるタイプで、バンドは金属とプラスチックの複合タイプ。金属部分はヘアライン加工が施されており、なかなか高級感があります。


折りたたむことでコンパクトになり、収納や持ち運びに便利です。



付属品はこんな感じです。

・専用ポーチ
・USBケーブル
・AUXケーブル(ヘッドホンケーブル)
・航空機用アダプタ
・取扱説明書









オーバーイヤー型だけあって装着感は良好



イヤーパッドは楕円形で厚みがあり、レザー調でなかなかクッション性は高いです。側圧は結構強めですが、締め付けられて痛いということはありません。
ヘッドバンドは一見硬そうに見えますが、頭頂部にあたる部分は柔らかい素材になっており、こちらも長時間付けていても頭頂部が痛くなることはありませんでした。

オーバーイヤー型ヘッドホンなだけあって、装着感は非常に良好です。特にヘッドバンド部分はデザインと装着感を両立できており、この部分は素晴らしいと感じました。また、柔らかいとは言っても表面はゴムのような素材のため、お手入れも簡単そうです。

Amazonなど各種レビューサイトによると、側圧が強すぎて痛いという声もある一方、私のようにとても快適という声も多数見受けられます。個体差が激しいのかどうなのかは分かりませんが、私の場合は数時間つけっぱなしでも全く大丈夫でした。







スペックと操作方法。Bluetooth5.0でハイブリッドノイズキャンセリング搭載


スペックはこんな感じです。

・Bluetoothバージョン:Bluetooth5.0

・Bluetooth周波数:2400MHz~2483.5MHz

・対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP

・対応コーデック:AAC、SBC

・通信距離:約10 m

・ドライバーユニット:40 mmダイナミックドライバー

・定格入力電力:20 mW

・最大入力電力:40 mW

・インピーダンス:32 Ω ± 10%

・感度:98 ± 3dB

・再生周波数帯域:20Hz~20,000Hz(Bluetooth)/16Hz~40,000Hz (有線接続)

・ノイズキャンセリング:ハイブリッド方式

・ノイズキャンセリング効果:28~33dB

・音楽再生時間(本体):約45時間(ノーマルモード)/約40 時間(ノイズキャンセリングモード)/約50時間(有線+ノイズキャンセリング)

・充電時間:約 2.5 時間

・バッテリー容量:380 mAh

・防水:非対応

・重量:約280 グラム


バッテリーは音楽再生で45時間と、非常に長持ちです。ずっと聞き続けたとしても丸2日近くは持ちます。長時間のフライトや長旅でも安心ですね。

対応コーデックがSBCのみなのは少し残念なポイント。最近はSBCでも高音質なモデルが増えていますが、やはりAptXには対応して欲しかったですね。

ちなみにハイブリッドノイズキャンセリングというのは、外部の音と共に内部のマイクロフォンが耳の内側の不要な音を聞き取り、それもアンチノイズ機能で取り除く方式のようです。




側面には電源ボタン、音量ボタンがあり、下部にはANCボタンがあります。充電用のmicroUSBポートと有線接続用の3.5mmジャック、マイクもここに搭載されています。

操作方法はこんな感じです。

・電源ON:再生ボタン2秒長押し

・ペアリングモード:電源OFFから再生ボタン5秒長押し

・電源OFF:電源ボタン3秒長押し

・音楽再生:電源ボタン

・一時停止:電源ボタン

・次の曲:音量-ボタン2秒長押し

・前の曲:音量+ボタン2秒長押し

・着信応答:電源ボタン

・着信拒否:電源ボタン2秒長押し

・通話切替:電源ボタン2回押し

・ノイズキャンセリングON:ANCボタン2秒長押し

・ノイズキャンセリングOFF:ANCボタン2秒長押し

・外音取り込みモード:ANCボタン




接続方法について。マルチポイント対応


接続は簡単です。電源ボタンを長押ししてペアリングモードに入り、あとはスマートフォンから「SuperEQ S1」を選択するだけで簡単に接続できます。

また、このヘッドホンは、マルチポイント接続に対応しています。

マルチポイント接続というのは、1台のBluetooth機器に対し、複数の親機を登録することが出来る機能のことです。

例えば、2台のスマートフォンにマルチポイント接続していた場合、どちらのスマホに着信があっても1台のBluetoothイヤホンで対応することができます。

実際私も複数台のスマートフォンに接続してみましたが、問題なくマルチポイント接続が可能でした。

ただ、マルチポイント対応ではあるのですがどうやら優先順位があるようで、例えばPCとスマートフォン両方に接続した場合、スマートフォンで音楽を再生しても音楽が再生されないということが稀にあるそうです。

なので複数の機器に接続して音が出ない場合は、一度音を出したい機器以外のBluetoothをオフにしてみてください。






ノイズキャンセリング効果は圧倒的。コスパで言うなら非常におすすめ


ノイズキャンセリングに関しては、私はSONYのwh-1000xm4が基準となっているのでそれを基準として語りますが、このヘッドホンのノイズキャンセリング機能は中の上、もしくはそれ以上という感じです。



価格が価格故に少し心配だったのですが、ノイズキャンセリングをONにした瞬間周りが無になるようなあの感覚をしっかりと味わえました。扇風機の音くらいなら、ほぼ無音まで消してくれます。

外耳道を密閉しないヘッドホンでこれだけのノイズキャンセリング効果があれば、この価格では十分すぎるほどと言えるでしょう。


音の鳴る耳栓と名高いShureのIEM、AONIC4と比較した場合、ノイズキャンセリングをONにしたSuperEQ S1は同等かそれ以上の静寂感があります。特に外耳道を密閉しないこともあってか、低い音を自然にカットできている感じがしました。逆に、高音域に関しての遮音性はAONIC4の方が上です。

因みにAONIC4は最大で周囲の騒音を37dB軽減できるらしいので、SuperEQ S1のノイズキャンセリング効果はスペックの数値より実際はもう少し強めなのではないかなと感じました。





外音取り込みモードは開放型ヘッドホンのような感じ


外音取り込みモードはなかなか自然です。開放型ヘッドホンを装着しているかのように、周囲の音がヘッドホンを抜けて耳まで届く感じです。

完全に何もつけていないというまでは行きませんが、セミオープンヘッドホンくらい外の音は聞こえます。FOSTEX T60RPより少し外の音が聞こえづらいかな?くらいの感じです。



ホワイトノイズは多少聞こえますが、これは外音取り込みモードに付き物なので特には気になりませんでした。





Bluetooth接続時の音質。メリハリのある低音が特徴のウォーム系サウンド


・己龍 叫声

オーバーイヤー型ヘッドホンだけあって、音場はイヤホンなどと比較すると広めです。特に低音域のメリハリがしっかりとしており、空間を伝う低域の表現が得意なヘッドホンかなと感じます。

ヴォーカルはこの曲では少し遠めに定位します。もう少しせり出しが欲しいかなと思いますが、音量を上げることでヴォーカルの位置を少し近くに持ってくることができます。

高音域はあまり出ていません。どちらかと言うと低音域が特徴的な音作りなので、開放型ヘッドホンのようなキラキラとした、もしくはカッチリとした硬い高音を求める方には合わないかも知れません。

低音域はかなりパワフルです。サブベースからミドルベースまでかなりしっかりと出ており、またのっぺりした低音ではなくしっかりと距離感、奥行きを感じられる低音です。
ノイズキャンセリングヘッドホンということで外出先で使うことを想定すると、低音がしっかりしている方が騒音に負けにくいためこのようなチューニングになっているのだと思います。



・アルルカン ダメ人間


この曲では、高音域も割としっかりと出ています。どうやらこのヘッドホンは音圧が高めの音楽、特に高音域をカッチリとした音で作っているラウド系の音楽に相性がいいようです。

この曲ではヴォーカルの遠さはあまり感じません。解像度は並ですが、非常に聞き取りやすいと思います。

高音域はそこそこ高いところまで出ていますが、低中音域が支配的なバランスの音作りなのでそこまで主張は激しくありません。聞き疲れしにくいウォーム系のサウンドだと言えるでしょう。

低音域に関しては凄まじいです。かなり低いところまでしっかりとメリハリ良く出ており、しっかりと距離感のある低音が鼓膜をズンズンと刺激してきます。迫力のある音が好きな人にはたまらないと感じました。


・バベル


低音域が支配的なチューニングなので、EDMやメタルコアなんかには非常に合うと思います。キックやサブベースの重厚な響きをこれでもかと言うほど楽しめます。

またEDMやメタルコアは高音域もしっかりとしているので、低音域を突き破って高音域も主張してくるので非常に相性がいいです。

この曲に関して言うのなら、キックの重厚さが素晴らしいです。おそらくここまで迫力のあるサウンドであれば、外部の騒音にも負けないでしょう。



・NOCTURNAL BLOODLUST Reviver


このヘッドホンが得意なジャンルは、HR/HM、メタルコアなどのラウド系、EDM、アニソンなどの音圧の高い曲だと思います。特に高音と低音がしっかりと出たドンシャリなソースであればあるほどこのヘッドホンの良さを引き出せることでしょう。



・葉月 Phoenix


また意外なところとしては、クラシックの歌モノなんかは低音の迫力と奥行きが大きなホールを彷彿とさせて悪くなかったです。低音域の奥行の広さは非常に目を見張るものがあり、ノイズキャンセリングや外音取り込みなどを搭載したこの価格帯のヘッドホンでここまでの低音を味わえるのか、とすら感じてしまいます。

逆に、音圧のそこまで高くないPOPSなどはそこまで向いている印象はありません。低音が目立ちすぎてしまい、ヴォーカルが少し聞き取りにくい印象がありました。




ノイズキャンセリング時の音質


ノイズキャンセリングをONにすると、多少音が軽くなります。ノイズキャンセリングoffの方が低音域がしっかりとしており、ノイズキャンセリングをONにした音はどちらかと言うと軽めでシャリっとしたサウンドです。

特に低音域に関してはノイズキャンセリングをONにすることで沈み込むことがなくなり、比較するとなかなかあっさりした印象を受けますね。

また、音の質感も変化して、逆に高音がよく出るようになります。他には定位が少し浮いた感じになり、全体的な音質ではノイズキャンセリングoffの方が私好みでした。



有線接続時の音質。周波数帯域はハイレゾ対応


有線接続にすると、音場が少し自然に広がるようになる印象です。また、音の解像度が増し、個々の音の繊細さがより出てくるようになりました。特に低音域の粒立ちがかなり向上しており、Bluetooth時に感じられたブーミーさが有線接続ではまるでありません。音質的には非常に向上しており、有線接続できる場所であれば有線接続をオススメします。

ちなみに有線接続の場合はハイレゾ対応ヘッドホンになります。




USB DAC、アンプに接続した時の音質


アンプに接続した場合の音質も気になったので、今回はmicro idsd BLに有線で接続してスマホと聴き比べてみました。


すると、アンプに接続した場合の方が音の歪みっぽさが消え、より自然な音色に近づきました。特に埋もれがちなベースの音や、音数が多い場面で飽和していた小さな音などが非常にしっかりと出るようになり、音の粒立ち、解像度が飛躍的に向上します。それにより音に立体感が生まれ、基本的な音質がワンランク上がるという感じですね。

ただ、やはり元が5~6000円クラスのワイヤレスヘッドホンだけあって、スマートフォンの小さなパワーでもドライバーを十分に駆動できているようで、音質の変化はオーディオメーカーの大型ヘッドホンと比較するとそこまで大きくありません。このヘッドホンは鳴らしやすいヘッドホンだと言えるでしょう。



あとがき


あとがきです。値段が値段だけに侮っていましたが、このノイズキャンセリングヘッドホン、非常に良くできた製品だと思います。

ノイズキャンセリング効果は思いのほか高く、作り込みもしっかりとしており安っぽさを感じません。コストパフォーマンスはかなり高いと思います。

残念なところとしましては、対応コーデックがSBC/AACのみなところと、充電ポートがmicro-USBな部分。これでAptX対応でTypeCならば弱点のない完璧なヘッドホンだっただけにそこが惜しいです。

しかし弱点と言える弱点はその辺くらいなので、このヘッドホンは誰にでもおすすめできる高コスパノイズキャンセリングヘッドホンと言えるでしょう。

気になった方は是非とも購入してみてください。

それでは、以上です。




【OneOdio】SuperEQ S1 ハイブリッド ANC ワイヤレスヘッドホン

*公式サイト:4399円
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