ダイソーの新作イヤホン、CS-001、CS-002、CS-003の音質をレビュー。おすすめの機種はコレだ!【2021】
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本日は、ダイソーにて新たに発売されたイヤホン、CS-00シリーズを聴き比べてみたという記事になります。
それではどうぞ。
それぞれ違うカラフルなデザイン

まずはCS-001から。ピンク色の可愛らしいデザインですね。
ハウジングは小型で、耳垢ガードは百均によくある感じでした。
ケーブルは自分で割く必要があります。これもよくありますね。

CS-002は1番高級感のある見た目をしています。ハウジング全面から耳垢ガードの部分はメッキされており、背面にはベントが空いています。デザインも彫り込みなどがあり一番凝っていますね。

CS-003はちょっと特殊な形をしています。こちらはハウジングの後ろ側がメッキされており、ベントが空いています。
またこちらの機種だけ耳垢ガードがしっかりとした多孔のものになっていますね。ただLRが少し見にくいのが残念ポイントでしょうか。
ちなみにどの機種もスペックは同じ。ケーブル長が1.1m、インピーダンスは32Ω、インピーダンスは32Ωです。
音質レビュー。あのダイソーとは思えない高音質
それでは音質のレビューに入っていきます。
アンプはmicro idsd BLを使用しました。
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・Lynch. DON'T GIVE UP
・CS-003
これはなかなか悪くありません。過去にレビューしたダイソーの300円イヤホンより全然いい音に思えます。まああのイヤホンが酷かっただけですが……
音としては低音が非常に強く、ヴォーカルは遠め、高音も弱めで物足りなさはあります。しかし、十分すぎるくらい使える印象です。
高音域は弱めですが、ちゃんときっちり聞き取れるくらいは出ています。とは言ってもクラッシュシンバルやハイハットが僅かに聞こえるくらいのバランスなので、高音域の煌びやかさとかそういうのは全く期待できません。
中音域はヴォーカルの定位が少し遠く、少し違和感を感じます。しかし、全体的なバランスで見れば十分に使える範囲でしょう。
低音域は非常に強く、膨らんではいるもののバスドラムのアタックはそこそこソリッドでなかなかいい感じ。低音の迫力はかなりあると思います。
・CS-002
CS-003と比較すると、高音域がかなりはっきりと聞き取れます。また、ヴォーカルが少しだけ近いですね。ただ、少しノイジーな印象も受けます。ただ、十分すぎるくらい使えるのはこちらも同じです。
弟の傾向は似通っているので、全くの別物と言うよりは亜種という感じでしょうか。
高音域はそこそこしっかりと聞き取れます。ハイハットやクラッシュシンバルなどの音色がきちんと低音域に包み隠されることなく聞こえます。ただ、それ故に少しノイジーな印象も受けます。
中音域は相変わらず少しヴォーカルが遠目ですが、これもCS-003と比較すると多少はマシです。
低音域は質感は似ているのですが、バスドラムのキックがこちらはCS-003ほどタイトではなく、緩く膨らんだ、またそこまで主張の強くないアタック感です。ただ迫力自体は申し分無し。こちらも十分に使えるイヤホンだと感じました。
・CS-001
こちらはかなり音の質感が違います。具体的に言うと音質が悪い……かなりノイジーで音が割れており、さすがにこれはまともに使えるとは言い難いです。
明らかに籠った音と言うよりは、百均にありがちなスッカスカのサウンド。まるでスマホのスピーカーのように音が割れ、高音はジャリジャリとしたノイジーな音。ヴォーカルも遠いのですからなんとも言えません。
高音域は3種類の中で1番出ています。しかし、質感は荒っぽくノイジーでお世辞にも質がいいとは言えません。
中音域は普通くらいの定位感。しかしこれは低音域がスッカスカな故でしょう。違和感は拭えません。
低音域はほぼ出ていません。スッカスカです。アタック感自体はソリッドですが、流石にこれはダメですね。
・セリア 人の声が聞き取りやすいイヤホン
今回は比較用として、セリアの高音質イヤホン、AT-ES11をチョイスしました。
やはりこのイヤホンはバランスがいいですね。音の傾向としてはCS-003とCS-002を足したような感じでしょうか。
ただ、以外にもそこまで大差がないので驚きました。300円ですらこのイヤホンに叶わなかったダイソーのイヤホンということで期待していなかったのですが、普通にこのイヤホンと肩を並べるくらいの印象です。
ただ、やはり音楽としての深みはこのイヤホンが少し抜けているなと感じます。このイヤホンは上の三機種と比べて少し音に立体感があるんですよね。そういう部分ではまだまだこの機種には叶わないなという印象でした。
・己龍 空蝉
・CS-003
一言で言うなら、めちゃくちゃいいです。この曲では文句の付けようがないくらいいい音。
ヴォーカルの遠さもなく、低音もちゃんと締まっていて、高音域もクリアに聞こえる。値段を考えると異様なくらいいい音です。
高音域はギターの音色からシンバル類まできっちりと聞こえ、中音域はヴォーカルがちゃんと近くクリアに聞こえます。低音域はベースとドラムのキックがきちんと分離しており、またその音の質感もタイトで余計に膨らんだりしません。これは非常にいい音だと言ってしまっていいと思います。というか、ダイソーの300円のイヤホンより全然いい音。アレの存在意義が無くなりましたね。
・CS-002
やはりこちらもいい音です。違いとしては少し高音域寄りな所と、低音域が少し膨らんでおりちょっとくぐもった印象を受ける所でしょうか。
私としてはこの曲ではCS-003の方が断然好きなのですが、ホール感のような音の響きを重視するのであればこちらの方が上かなと言ったところ。
低音域の分離感はCS-003が上ですが、迫力、量感に関してはこちらの方が上だと感じます。
・CS-001
うーん……やはりこのイヤホンだけ露骨に音が違いますね。やはり定位感がおかしく、強烈な違和感を感じます。
音としてはやはり高温寄りで、アタック感はソリッドすぎるくらいソリッド。ただ低音域が全く出ておらず、迫力が皆無です。このイヤホンを音がいいとはさすがに言えませんね……
・セリア 人の声が聞き取りやすいイヤホン
やはりこのイヤホンは音がいいです。音としてはCS-002の低域をより強化した感じでしょうか。余計に膨らむことはなく、アタック感も申し分無し。高音域もきちんと聞こえ、ヴォーカルもちゃんと近くに定位します。
また、高音、中音、低音のバランスが一番いいのもこのイヤホンだと思います。それぞれの音の質感で言うならば上記の機種の方が上回っている部分も多いのですが、全体的なバランスで見た場合やはりこのイヤホンが一番上質なバランスです。この辺は説明が難しいですが、いわゆる音の調和という部分でこのイヤホンは少し抜きん出ています。まあ私の好みの問題かもしれませんが……
・イケナイ GO AHEAD
・CS-003
やはりいい音。それしか言えません。
この曲では低音域の迫力とアタック感のソリッドさのバランスが丁度いい塩梅で非常にいい。
ヴォーカルも、シンバル類も、ドラムのスピーディーなビートもしっかりと分離して聞き取れます。
特筆すべきは低音域の迫力でしょうか。音に厚みがあり、臨場感をかなり感じることができます。
・CS-002
こちらも非常にいい音です。やはりCS-003と比較すると低音のアタックが少し膨らんでおり、高音域がちょっと強いという印象。ギターのブリッジミュートの弦が擦れる音までしっかりと聞き取れます。
膨らんだ低域も悪い印象は受けず、ベースラインとヴォーカルがいい具合にマッチしてコンサートホールで聞いているかのような臨場感を感じられます。これも非常にいいイヤホンだと感じますね。
・CS-001
やっぱりスッカスカ。そしてなぜかこのイヤホンだけ異様に能率が悪い。どれもインピーダンスは一緒なんですがね。
やはり音が割れており、違和感を感じます。百均のイヤホン、と言えばまあそうだよね、くらいの感想しか出てきません。この機種は無しですね。どんな曲を聴いても映えることは無いでしょう。
・セリア 人の声が聞き取りやすいイヤホン
色々聞いてきましたが、このイヤホンはやはりいいイヤホンですね。音のバランスが非常にいいです。
ただ、ヴォーカルの近さはCS-003やCS-002の方が上です。また音の粒立ちもこの曲では上記の二機種の方が上に感じました。
ただ、全体的な音のバランスがより高価なイヤホン、例えば1000円くらいのイヤホンに近しいのはどれか?と言えばやはりこのイヤホンだと思います。上記の二機種は音は確かに良いものの特有のクセがあるので、それが安っぽさというか音の薄さを感じさせてしまっていますね。
ただ、このイヤホンと肩を並べる実力には充分あると思います。なんならCS-003はダイソーのイヤホンの中で一番高音質なんじゃないかと思うくらいには素晴らしいイヤホンだと感じました。
あとがき
というわけで、ダイソーの新しいイヤホンシリーズ、CS-00のレビューでした。
私のおすすめはCS-003です。少し高音が好きというならCS-002を選ぶといいでしょう。
絶対に選んではいけないのはCS-001です。これはハズレを引いただけの可能性もありますが、お世辞にもいい音とは言えないイヤホンです。同じシリーズとは思えないような音の違いがあるので高音質を求めるなら絶対に買っては行けません。
というわけで、ここまでお読み下さりありがとうございました。
それでは、以上です。
リンク
↑おすすめの安くて高音質なイヤホン
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