名機と噂のPanasonic RP-HJE150は本当に音質やコスパがいいの?中華イヤホンKZ EDXと比較レビュー

♨の人

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どうも、温泉の人です。

本日は、名機と噂のPanasonic RP-HJE150というイヤホンが本当に名機なのか確かめていきたいと思います。



それではどうぞ。




RP-HJE150のパッケージ、質感など




RP-HJE150のパッケージです。このブリスターパック、まさに1000円のイヤホンって感じですね。


でかでかと中国製と書いてあります。まあ日本製なわけないですよね。


中身はこんな感じ。イヤーピースが3種類付属してくるのは嬉しいですね。


本体の質感は思ったより安っぽくは無いです。しかし、高級感はありませんね。

ケーブルがかなり細くて断線が心配になります。百円均一のイヤホンとケーブルの質感は変わりません。

シェルの耳に面する側に小さなベントがひとつ空いています。

このイヤホン、2008年から販売を続けている、知る人ぞ知る名機的な扱いを受けているようです。実際、格安で高音質なイヤホンを探している人なんかに良くおすすめされていたりします。

しかし実際に重要なのは音質です。では次の項目では同じくらいの値段の中華イヤホンについて見ていきましょう。



KZ EDXのパッケージ、質感など。この値段でリケーブル対応



KZ EDXはこんな感じの箱に入っています。高級感はありませんが、プラスチックのブリスターパックなどと比べると全然まともな印象を受けます。


見た目はかなり高そうに見えます。これが1000円以下のイヤホンとはとても思えません。

ケーブルにはOFC(無酸素銅)が使われており、ツイストケーブルなためクロストーク(左右の音の混じり合い)も少ないと予想されます。

このイヤホンはIEM(インイヤーモニター)と呼ばれるタイプのイヤホンなので、Shure掛けが前提のデザインになっています。この辺は好みが別れそうですが、私みたいに慣れてしまうとShure掛け以外のイヤホンは違和感が出るようになりますね。


ケーブルはリケーブル対応で、取り外すことができます。元々はShure SE215SPEなどの高級イヤホンにしか使われていなかった技術ですが、最近は中華イヤホンの影響で安価なイヤホンでも取り外し対応のものがとても増えましたね。
ケーブルを交換できるメリットとしてはケーブルを変えることによる音質向上や、断線した際にケーブルだけ交換するといったものがあります。


イヤーピースはたくさん付属してきます。



この時点でコスパの違いが顕著に現れていますが、問題は音質です。というわけで次の項目では実際に音質を比較していくとしましょう。



RP-HJE150はEDXと比較して明らかに音がこもる



それでは音質のレビューに入っていきます。

アンプはmicro idsd BLを使用しました。


・アルルカン ジレンマ


RP-HJE150
……これは、なんとも言えませんね。明らかに音がこもりすぎている。高音がほとんど出ておらず、中音域もまるでヴェールが幾重にもかかったように全く明瞭に聞き取れません。これならSeriaの人の声が聞き取りやすいイヤホンの方が高音質です。


高音域は全く出ていません。この曲はラウド系に位置するのでかなりドンシャリなバランスなのですが、それなのにハイハットやクラッシュシンバルすらほとんど聞こえません。なんならスネアもほとんど聞こえないくらいです。

中音域もかなり音像がぼやけていて、ヴォーカルの声が全く聞き取れません。まるで質の悪いマイクで録音した音声のような音色になっています。

低音域だけは出ていますが、こちらもまるで沈みこまない、質の悪い低音です。アタック感もボヤボヤだし、評価するに値しない音です。私は今回レビュー用に買っているのでいいですが、1000円近く払ってこの音のイヤホンをもし買ったとしたら私ならキレそうになりますね。怒りすら覚えるくらい酷いです。



KZ EDX
もう1秒目で音のレベルが違うことがわかります。このイヤホンはちゃんと音楽してる。

ヴォーカルも非常にクリアだし、低音域はベースラインがどっしりと出ているのにアタック感はソリッド、高音域も非常に綺麗に出ています。

高音域はハイハットの音色がどちらかと言うと柔らかくシルキーに出ており、量感自体は普通ですが非常に綺麗です。

中音域は少々ヴォーカルの定位が遠目ですが、それでも非常にクリアかつ抜けのいい音色です。

低音域は非常にしっかりとしているのにも関わらず、音の粒立ち、アタック感は非常にレベルが高いところまで来ています。

これは……比較にすらなりませんね。格の違いが圧倒的すぎて、RP-HJE150が可愛そうにすら思えてきます。



・イケナイGO AHEAD


RP-HJE150
まず、音質はもう終わってるので置いといて、このイヤホン、KZ EDXより能率が悪いです。ボリュームノブを少し上げないと同じ音量になりません。

それ以外に言えることはもはやありません。クソです。

高音域は相変わらず全く聞こえない。中音域は篭ってる。低音域はさっきの曲よか幾分かソリッドですがそれでもまともなレベルにはありません。



KZ EDX
音のメリハリが違います。やはりこっちはちゃんと音楽してる。

私は普段EMPIREのODINとかJHのLaylaとか使ってるのでそりゃ音質がめちゃくちゃいい!とは言えませんが、それでもここまでの差があるともはや比較にすらならないくらい高音質だと言えるでしょう。

高音域は相変わらずマイルドですが量感は(比較して)しっかりしています。耳に刺さるようなこともありません。

中音域は綺麗でクリーン。SENNHEISERなどに似たカラっとした透明感のある中域です。

低音域はベースラインはしっかりと出ていますが、サブベースあたりはあまり出ていません。それ故にアタック感が非常に明瞭に聞き取れて、ドラム好きの私としては非常に高評価です。




あとがき


というわけで、RP-HJE150は中華イヤホンに惨敗する形となりました。

今回レビューしてみて思ったのですが、中華が台頭してきた今、日本製の安価なイヤホンを買うメリットは非常に薄れているのかなと感じましたね。

そもそもの話、このレベルの安価なイヤホンなんてまともにチューニングすらしてなくて、音が出ればいいというレベルで作られているのだと思います。それで偶然そこそこの音が出てしまったものが「名機」「高音質」として扱われているだけであって、大抵のイヤホンは安物のドライバを適当にシェルに詰め込んだだけの代物です。

そんな代物ですから、とりあえずコスパの暴力で高品質なドライバをシェルに埋め込んだ中華イヤホンにはそりゃ勝てないだろうなと言う印象。もはや低価格帯は中華イヤホンの独壇場になりつつあるというのもあながち間違いじゃないのかな、なんて思いました。ドライバの素性が違います。

低価格帯で中華とまともに戦えてる日本メーカーはちゃんと開発してるFinalやintime、ZERO AUDIOくらいなのでは無いでしょうか。今の中華オーディオブランドはただの家電メーカーが太刀打ちできるレベルにはありません。


壊れにくさに関しても、中華イヤホンはリケーブル出来ますし、そもそもケーブル自体がツイストになっているので断線もしにくいです。あえて今このイヤホンを選ぶ理由は特に見当たりませんね。1~200円ぽっちすら節約したい、中華アレルギー、このイヤホンを買うべきなのはそんな人くらいでしょうか。まあRP-HJE150も中国製ですけどね。



というわけで本日はここまでとなります。

それでは、以上です。

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