64 AUDIO U18sの音質をレビュー。18ドライバーの超多ドラ高級イヤホン
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今回は、64 AUDIO U18sというハイエンドイヤホンのレビューになります。
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それではどうぞ。
スペック・特徴など

引用:https://www.mixwave.co.jp/dcms_plusdb/index.php/item?category=Consumer+AUDIO&cell002=64+AUDIO&cell003=U18s&id=234
このイヤホンは、BAドライバーをLowx8、Midx8、Mid/Highx1、tiaHighx1の合計18機搭載しています。
このイヤホンにはtiaドライバーという特殊なBAドライバーが搭載されており、これは音導管を使用せず独自のチューブレス設計を採用したものになります。
音導管を使用しないことで、 音導管内部で起こる音の共鳴やフィルターによる音の減衰など、音質に悪影響となる要素を排除しているそうです。
他には64の最大の特徴でもあるapexテクノロジーや、音導管をひとつにするシングルボアデザイン、リニアインピーダンス ・ デザインなど独自技術がふんだんに盛り込まれています。
インピーダンスは8Ω、音圧感度が106dB/mW、再生周波数帯域が10Hz~20kHzとなっています。
音質。マルチBAの完成系のようなサウンド
・アルルカン ジレンマ
まず、このイヤホンを聞いて思ったのは、非常に完成度の高いイヤホンだな、ということです。
マルチBAらしく高音は硬質なのですがまるで刺さりはなく、それでいてシルキー。中音域はクリアで低音域は非常にどっしりと出ています。
EMPIRE EARS ODINと比較すると、U18sの方が低域寄りでしょうか。ODINがEST特有の非常に線の細かい中高域なのに対し、こちらは中高域はそこまで目立たず低音域のパワーが1番目立ちます。
それでいてapexテクノロジーのお陰か閉塞感はまるで感じず、非常に抜けのいい音を味わえます。
音場に関してはODINが開放型ヘッドホンのような音場だとしたら、こちらはあくまでも音場の広いイヤホン、という感じですね。apexテクノロジーのおかげで閉塞感は無いのですが、濃密なためやはり音場は広くはありません。
このクオリティの音は確かに凄いです。特に低域の締まりとパワー、そして全体的に統一された綺麗な鳴り方。マルチBAの完成系に最も近いイヤホンのひとつだと思います。
・Lynch. DON’T GIVE UP
やはり、非常にパワーがありつつ全帯域が整っているイヤホンです。
高音域は相変わらず硬質ですが、それでいてパワフルな低域のおかげかシルキーさをも感じられます。
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低音域の膨らみ方はNioなんかを聞いた時と近しい印象を受けました。アタック感は鋭くも、適度に輪郭の丸い低域は非常にパワフルなライブ感を感じられます。
中音域は濃密ながら非常にクリアで、定位が非常に安定していますね。
・あらかねの器
オーケストラものを聴いてみると、また違った印象を与えてくれます。
音場、分離感はODINほどずば抜けている訳ではありませんが、低域のパワー、そして全体的の調和はU18sの方が断然上に感じます。ODINでは少し迫力不足に感じるこの曲も、U18sはまるでコンサートホールのように重厚な音に包み込まれる感覚を味わえます。
高音域はやはりBAっぽいカチっとした音色で硬質ですが、刺さりはまるで感じません。
そして素晴らしいのが迫力と閉塞感のなさです。私はLaylaというイヤホンを愛用しているのですが、Laylaは確かに音は濃厚でホールトーンの再現も上手いもののその分閉塞感や僅かな籠りを感じます。それがこのイヤホンにはまるでありません。非常にクリアかつ、それでいてこの濃厚さ。文句をつける部分といえば価格くらいでしょうか。
・義勇忍侠花吹雪
やはり、マルチBAらしい非常に全体域統一された鳴り方です。ハイブリッド型のように過剰な分離感やそれぞれのドライバーの違いを感じるような音ではありません。
特に低域のパワーとアタック感が素晴らしいです。ソリッドかつ適度に丸みのある重たい低域。この締まりつつも重たいアタックを聴いていると、JH Audio Rosieを初めて聞いた時の感動を思い出させてくれます。
高音域はやはりかっちりとして硬質ですが、この曲でも刺さることはありません。中音域のパワーゆえでしょう。
ヴォーカルはODINのような過剰な分離はありませんが、その分ユニゾンの調和の取れた響き方が自然に聞き取れます。
あとがき
というわけで、64audio U18sのレビューでした。
お値段はとんでもないですが、それに負けないかなりの完成度のイヤホンです。マルチBAが好きという人にはかなり刺さるのではないでしょうか。
というわけで、本日はここまでとなります。
それでは、以上です。
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