オーオタのオススメする1万円台のオススメ有線イヤホンはどれ?Shure、SENNHEISER、acoustune、Finalを徹底比較
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本日は、1万円台の有名どころのイヤホンを4つほど比較して、どんな人にどれがオススメか、ということについて書いていきたいと思います。
それではどうぞ。
視聴曲・アンプ
視聴曲は下記の4曲です。
・アルルカン ジレンマ
Lynch. DON’T GIVE UP
・あらかねの器
・義勇忍侠花吹雪
アンプはmicro idsd BLを使用しました。
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SE215SPEレビュー。バランスのある中音域が特徴のイヤホン
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非常に有名なベストセラーのイヤホンです。
ダイナミックドライバの一機搭載で、モニターイヤホンとしていちばん有名、かつ1番売れているイヤホンでしょう。
また装着感と遮音性にも定評があり、その性能は半端なアクティブノイズキャンセリングを超えるほど。またShure掛け、という耳の上にケーブルを通す特殊な装着方法を有名にさせたのもこのイヤホンなのではないでしょうか。
音質としては非常に安定感のあるサウンドです。低音域から中音域が濃く、高音域は弱いもののしっかりと出ています。アタック感も概ね団子にならずソリッドで、弱点らしい弱点といえば高音が不足しているところだけでしょうか。
ただそれも曲によってはダイナミックドライバーらしいシルキーな高音域を味わえます。
低音域などは非常にパワフルで、バランスがいい音ですね。
少しヴォーカルが遠いかな?という印象も受けますが、価格を考えると今でも通用するクオリティなのは間違いありません。
ただ、欲を言うともう少し音の分離が欲しいかな、なんて思います。あとは多少音の地味さが否めないかな、といったところ。
ただ、総評して非常にクオリティの高いイヤホンであることは間違いありません。
音の分離感や晴れやかさはあまり得意ではありませんが、バランスと迫力を重視する人におすすめの一本です。
SENNHEISER IE100PRO レビュー。抜けのいいカラッとした晴れやかなサウンド
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ドイツのオーディオメーカー、SENNHEISERのモニターイヤホンです。
こちらも構成はダイナミックドライバーの一機搭載です。
音質ですが、SE215SPEと比べると明らかに高音が強い、カラッとした分離感の高いサウンドです。
こちらの方がどちらかと言うとフラットですが、多少高音が強すぎると感じる人もいるかもしれません。しかし、前作IE 40 PROの弱点であった強烈な刺さりが無くなり、かなりクオリティの高いサウンドになっています。
音抜けがとにかく良く、音場が広く感じます。アタック感もソリッドで、いわゆる今まで聞こえなかった音が聞こえる、という感覚を味わえるイヤホンでしょう。
曲によっては、少し歯擦音が目立ちますが、それでも刺さりすぎて聞けないということはありません。
また高音が強いですが、低音も出ていない訳ではなく、非常にソリッドで締まった低音を出してくれます。
SE215SPEと比べると分離感と晴れやかな空気感が素晴らしいです。
高音と抜けを重視する方におすすめの一本ですね。
Final A4000。まるでハイエンドを思わせる非常にクオリティの高いイヤホン
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日本のオーディオメーカー、Finalのイヤホンです。
この価格では「ありえない音」というのをキャッチコピーにした本機は、自社設計した直径6mmの「f-CORE(エフコア) DU ダイナミックドライバー」を搭載しています。
音質についてですが、このイヤホンを初めて聞いた時は驚きました。この価格でここまでの音を出してくるのか、と。やはりFinalは侮れません。
とにかくギターなどのサウンドが鮮烈で、まるでEMPIRE EARSのVALKYRIE MKIIやODINを思わせるほどです。
それでいてヴォーカルはとてもクリアで近く、音場も広い。
少々キックのアタックが強すぎる気もしますが、エントリークラスのモデルながらまるでハイエンドイヤホンのような音作りなので驚きました。他の低価格帯が低価格帯なりに頑張っているな、という感じなのに対し、こちらはハイエンドと戦ってもそこまであら捜しが出来ないようなクオリティです。
高音域は非常にクリアに出ているのですが、中音域は乾いたSENNHEISERより近く艶があります。
低域の強い曲を聞いても籠ることは全くなく、音に立体感もあり、非常に素晴らしいイヤホンだと感じます。
少し低音が弱いのが弱点でしょうか。あとはヴォーカルのさ行に少し刺さりを感じます。あえて言うならそのへんが弱点ですね。
総評ですが、このイヤホンは非常にクオリティが高いです。音作りがエントリーモデルという感じではなく、ハイエンドの片鱗を見せてくる感じが非常に私好みです。
低域は非常にソリッドですがアタックは重く、高音域は非常に細かく出ています。ヴォーカルが少しだけ刺さるのが弱点でしょうか。
私は今回の四機種の中ではこの機種がイチオシです。
acoustune Monitor RS ONE。濃厚なドンシャリが特徴の一本
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ダイナミックドライバーの名機を沢山出している、香港で2013年に設立されたイヤホンブランド「Acoustune」。そんなAcoustuneの次世代インイヤーモニターです。
このイヤホンですが、音としてはドンシャリです。特に中音域が濃厚で、低音域のアタックは非常に締まっています。
このイヤホンは非常にバランスのいいドンシャリです。高域はシャリっと綺麗に出ていながら刺さりがまるでなく、中音域は籠ることない濃厚な音色。そして低音域は量感はしっかりしていながら、アタックはかなり締まっている。中華イヤホンなどを聞き慣れている人には馴染みのあるサウンドですが、そうでない人からすると非常に新鮮に感じられるであろうサウンド。それでいてバランスのいいイヤホンです。
FinalのA4000では刺さりすぎるけど、SE215SPEは高域が足りない。SENNHEISERはなんか違う、そんな人におすすめのイヤホンです。
あとがき
というわけで、1万円台の有名なイヤホンを4機種紹介してみました。
私の推しはFinal A4000です。あの価格であれほどの音が出れば何も文句はないでしょう。なんなら私の中での評価は倍以上の値段のShure AONIC4よりも高いです。
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それぞれ違った良さがあるので、できる方は是非とも視聴をおすすめします。
それでは、以上です。
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