最強のポタアン、Chord Hugo2の音質をレビュー。MOJO2、micro idsd BLと比較

♨の人

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どうも、温泉の人(@otkZLQ2xGa4Fcqb)です。

本日は、CHORD Hugo2というポータブルアンプのレビューになります。

それではどうぞ。







スペック



引用:https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_2095.php

出力は3.5mmイヤホンジャックがひとつ、6.3mmヘッドホンジャックがひとつ。300Ω / 94mW、33Ω / 740mW、8Ω / 1050mWと充分な高出力です。

入力はオプティカルTOSlink 44.1 ~ 192kHz / 24bit、コアキシャル(3.5mm) 44.1~768kHz /32bit、microUSB 44.1~768kHz/32bit、Bluetooth 44.1~48KHz/16bit (aptX)。充電端子もmicro USBになっています。

4種類のデジタルフィルターや、PCM768kHz/32bit、DSD512のネイティブ再生など、スペックは充分です。







音質レビュー。広大なコンサートホールを彷彿とさせる濃密な音


それでは音質のレビューに入っていきます。

イヤホンはEMPIRE EARS ODINを使用しました。


3Ωという超低抵抗のイヤホンですが、ホワイトノイズなどは皆無です。




・己龍 虚仮威


まず、このアンプの特徴として、かなり音の広がりを感じらるというところにあります。

ifi audio micro idsd BLのような音抜けのいいという感じの広がり方ではなく、超高品質な密閉型ヘッドホンのような、広大なコンサートホールで聞いているかのような音です。

micro idsd BLと比較するとクリアな音なのは前者ですが、Hugo2は音の色艶がまるで別次元です。とにかく音の色艶が優れているのが特徴的で、ギターのブリッジミュートやベースの音色でそれを非常に強く感じられます。

正直なところ、Hugo2は驚くくらい音が良かったです。特に音場の広大なスケール感が非常に素晴らしく、この点では同社のMOJO2とは天と地ほどの差がありますね。
音場の広さと音の濃密さを両立しているのが特に素晴らしいと感じました。例えばmicro idsd BLなどは音場はとても拾いものの、Hugo2のように濃密で色艶のある表現はできていません。また、同社のMOJO2は音場が狭めで色艶重視という感じなので似ても似つかないです。

私が今まで聞いてきたヘッドホンアンプの中では一二を争うほどのクオリティの高さですね。





・アルルカン ジレンマ


このヘッドホンアンプですが、最強と呼ばれるだけあって非常に素晴らしい音色です。特に音の色艶が素晴らしく、いつまでも聞いていたくなるような魅力があります。

micro idsd BLの音はHugo2より非常にクリアで解像度は高いと思うのですが、Hugo2ほど音色に色艶がありません。これはCayinのC9を聞いた時も思いましたが、確かにmicro idsd BLは解像度という点では私が今まで聞いてきたポタアンの中では最強クラスなのですが、それ故に色艶が少し足りないという弱点があります。

ピアノなどの音色を聞くとわかるのですが、Hugo2は音の輪郭を響かせてあえてぼかしていることがわかります。それ故に音に艶が生まれているというわけです。

それと比較して、micro idsd BLは音の反響を全て殺して解像度のみを極限まで高めたような音です。ただ、それ故に少し音に軽さを感じます。

どちらがいいかは合わせるイヤホンやその人の好みによりますが、Hugo2が素晴らしいヘッドホンアンプであるという点だけは絶対に揺るがないと思います。

ちなみに、micro idsd BLの後継機であるsignatureですが、Hugo2を聞いてみるとsignatureはBLよりもHugo2の音の系統に近くなった、と思いました。



・Ashmaze. GENOM

このHugo2ですが、とにかく音がまろやかで、なおかつ解像度も高いという矛盾しそうな2点が共存しています。まさにハイエンドという、一聴して音色の美しさに魅了されてしまうような深みがあるのが特徴です。

micro idsd BLと比較すると、micro idsd BLの音は硬質すぎてHugo2と比べると少し軽く感じてしまいます。音抜け、解像度などはmicro idsd BLの方が高いのですが、より音に艶と深みがあるのはHugo2です。

ただ、問題なのは値段です。確かに音は素晴らしいですが、3分の1の価格であるmicro idsd BLでここまで高音質なのだから、ここまでの価格を出してまでこのポタアンを買う人は相当のマニアくらいでしょう。

ただ、それを差し置いても素晴らしいヘッドホンアンプであることは間違いありません。他に低価格でこのレベルの音を出せる機種もありませんし、同じメーカーのMOJO2はHugo2とは欠片ほども音は似ていませんし。




・青空リレーション


micro idsd BLが得意とする、トランペットの音色が豊富に含まれた楽曲ならどうなるだろうかと思ってチョイスしてみましたが、イメージとは裏腹にHugo2はとても鮮烈なトランペットの音色を鳴らしています。

私の予想では色艶重視だからトランペットの音色もまろやかでぼんやりとした物になるだろうと思ったのですが、そんなことはなく、非常に細かく分解された、それでいてどこまでも伸びていくような綺麗なトランペットの音色です。
それでいて、トロンボーンの音色の艶がとにかく素晴らしいです。

micro idsd BLと比較すると、やはりmicro idsd BLは解像度と音抜けいう点ではずば抜けています。価格が3倍以上のHugo2に勝るとも劣らないどころか明確に勝利しています。

しかし、これはsignatureとBLの比較でも感じたのですが、BLは音が硬すぎて、特にシンバル類の音色が耳障りになることが多いです。この曲でも少しそのような感じがありました。

それと比較すると、Hugo2は耳障りな音色が一切排除された、それでいて解像度も高く、音場も広い。そんなヘッドホンアンプだと思います。





あとがき


発売からもう何年も経ってなお最強のヘッドホンアンプとして名高いCHORD Hugo2。その音質は確かに素晴らしいです。ここまで音のいいアンプは久々に聞きました。

筐体はとても大きく、ポータブルというよりは半分据え置きアンプのような見た目ですが、この音を持ち運べるというところに意義があるのでしょう。もう少し値段が安かったら私が次に買うアンプになっていたかもしれません。

というわけで本日はここまでとなります。

それでは、以上です。



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