新世代のイヤーピース、Acoustune AEX50の音質や装着感をレビュー。非常に評価の高いイヤピ
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本日は、Acoustune(アコースチューン)より発売された、待望の新作イヤーピース、AEX50をレビューしていきたいと思います。
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それではどうぞ。
見た目、スペックなど。非常に出来のいいイヤピケースが付属

パッケージはこんな感じです。今回はMサイズとXLサイズの2種類を購入しました。

アコースチューン・イヤーチップ AEX50はイヤホン開発で得たノウハウをふんだんに投入し、素材選定、形状、サイズ設計をしています。AEX50は日本のSMPテクノロジーズ社の SMP iFit 素材を採用。生体適合性の高い素材のため装着時の違和感も少なくなっています。また形状回復性、固定生に優れるため安定した装着感が得られます。

豪華なイヤーピースケースが付いてきます。実用性も高そうなので、こういうのは結構嬉しいですね。値段もお手ごろなのでコスパは高いと思います。
音質。Final Eタイプと比較して、不快な音色がカットされたマイルドなサウンド
それでは音質の比較に入っていきたいと思います。
イヤホンはEMPIRE EARS ODINを用意しました。
アンプはifi audio Pro idsd+Pro iCANです。
ちなみにモードはDSD1024、トランジスタ、XBass10Hzです。
・アルルカン SynonyM [再録]
今回は、普段使っている愛機のODINのイヤーピースであるFinalのEタイプSサイズと比較してみます。
まず、AEX50 Mサイズの音色は非常にバランスのいい音色だと感じました。開口部が広いためイヤホンのノズルから出た音を鼓膜までクリアに届けてくれますし、装着感も非常に独特な形から受ける印象とは違いジャストフィットという感じで悪くありません。
FinalのEタイプ Sサイズと比べると全体的に音がマイルドになり、高域のアタックなどが緩やかになります。長時間のリスニングに向いたような聞きやすい音色だと感じます。
恐らくは独特な形状のフィンが密閉度を弱めて聴きやすい音色にしているのだと思います。FinalのEタイプはまさにガッチリ密閉、という感じの装着感で、ハイハットなどの高域が少し硬く耳につく感じがしますが、AEX50はハイハットの音色が繊細なまま綺麗に抜けていきます。
XLサイズに関してはかなり特殊な音です。具体的にはAcoustune SHO-笙-を視聴した時と同じ感想で、中音域にかなりフォーカスが当たり、低音域がほぼ抜けるようになり、音場がイヤホンの域を超えてヘッドホン並に広くなります。ASMRやクラシックなどを聴く人にオススメ出来る感じのイヤーピースだと思いました。
・己龍 鵺
Final Eタイプ SサイズはODINとの相性は結構良くて、色んなイヤーピースを試してはいますが結局はこの組み合わせに戻ってきてしまいます。
そんな中に現れた期待の新星AEX50ですが、このイヤーピースはやはり非常に聞きやすい音色です。具体的にはFinalのEタイプで気になっていた高音域の歪みっぽさがかなり軽減されており、マイルドで非常に聞きやすくなります。
装着感は良好で、閉塞感は少ないのにちゃんと密閉されているという不思議な感じですね。この形状はbeyerdynamicのダースベイダーイヤーピースに似ていますが、それとは若干異なる音質と装着感です。
XLサイズに関してはやはり特殊な音ですね。低音域がほとんど抜ける代わりに、中音域が圧倒的にクリアになり、音場が非常に広がります。この感じを求めて色んなイヤーピースを試した人も多いのでは無いでしょうか。代替品と言うとbeyerdynamicのダースベイダーイヤーピースくらいしかなくて入手性が極めて悪かったですが、今回発売されることでようやく簡単に手に入るようになりました。
・NOCTURNAL BLOODLUST 銃創
やはり、このイヤーピースは非常に音がいいです。FinalのEタイプの弱点であった高域の歪みっぽさが全く無くなるので、Pro idsd+Pro iCANみたいなシビアなアンプでも音量をきっちりとあげてリスニングできます。この曲ではXBassをoffにしました。
XLサイズに関してもやはりとても面白い音です。低域がほとんど抜け、その代わりに中音域が圧倒的にクリアに変化。この感じはまさにAcoustuneのSHO-笙-の音質にそっくりです。
今考えると、SHO-笙-を視聴した時はこのイヤーピースによる独特な音に翻弄されていましたが、Mサイズに付け替えたらまた違ったレビューになったのかもしれませんね。
アイシテの呪縛~Je vous aime~
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やはり、このイヤーピースは非常に音がマイルドですね。多少音の圧が柔らかくなる感じはあるのですが、高音域が歪みっぽくアタックが非常に鮮烈だったFinal Eタイプと比較して、このイヤーピースはマイルドで全く耳障りな音が出ていません。アンプの音量を少し上げたくなります。
実際に上げてみても全く不快感はなかったので、やはり音の不快な部分を取り除いてくれているようです。

開口部を比較。AEX50はノズルからの出音がイヤピ内部で反響しない。
XLサイズに関してはこれもこれまでと同じく、音場が圧倒的に広がり、中音域にフォーカスが当たり、低音域がかなり抜ける、という面白いバランスです。この感じは普通の大きなイヤーピースなどでは到底味わうことが出来ないものなので、一度体験して見てほしいですね。
あとがき
というわけで、AEX50のレビューでした。
このイヤーピースは非常に音がいいです。FinalのEタイプは比較してしまうと高域が歪みっぽすぎてもう使えなくなりました。
もちろんFinalのEタイプもいい所はあるのですが、ODINとの相性は圧倒的にAEX50の方が上です。
また、Twitterなどでは完全ワイヤレスイヤホンの装着感向上にこのAEX50をオススメしている方が多いようです。確かにこの装着感は独特ですので、フィット感に悩まされているという人にとっては救世主になるかもしれません。
というわけで、今回はここまでとなります。
それでは、以上です。
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