Unique Melody MEST indigo(メストインディゴ)の音質をレビュー。国内60台限定のクアッドハイブリッド型イヤホン
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本日は、Unique Melodyより国内60台限定で発売されたMEST indigoの音質レビューになります。

引用:https://www.mixwave.co.jp
ちなみに私の行きつけのeイヤホン秋葉原店では既に在庫無しでした。
それではどうぞ。
スペック。静電型、骨伝導ドライバー、ダイナミック、BA、全部盛りの高級イヤホン
MEST indigoは、ダイナミックドライバー1基、バランスド ・ アーマチュア型ドライバー4基、静電型ドライバー4基、骨伝導ドライバー1基を搭載した、合計10ドライバーのクアッドハイブリッド型イヤホンです。EMPIRE EARS ODIN並、もしくはそれを超えたとんでもない構成のイヤホンですね。このイヤホンが32万円。安いと取るか高いと取るかは人によりますが、私は比較的良心的な価格だと思います。
周波数特性は20Hz~70kHz、入力感度は118dB@1kHz、インピーダンスは13.2Ωです。
筐体にはエアクラフトグレードのカーボンファイバーシェルを採用し、フェイスプレートにはスタビライズド・フルーツ・ウッドを採用。非常に高級感のある見た目です。
交換可能なフィルター構造になっており、びんの蓋のように回すことで簡単にフィルターが交換できます。この手の高級イヤホンと言うと何もフィルターがなくて音導管が耳垢で詰まるとかよく聴く話なので、その辺のアフターサポートもしっかりしているのは好感が持てますね。
ケーブルにはUM Copper M3 Custom Cableという特別なケーブルを採用。4本のアッパーグレードのOCC導体で構成されており、皮膜はPVCです。ゴムっぽい質感で、耳かけ部分は形状記憶チューブです。
プラグは2.5mmバランス端子です。2.5mmバランス端子というと変換が必要ですが、用途によってバランスにもアンバランスにも出来るので私は嫌いではありません。
音質。圧倒的な音抜けの良さと低音の迫力が特徴
それでは音質のレビューに入っていきます。
アンプはmicro idsd BLを使用しました。
リンク
・アルルカン ジレンマ
まず一聴しただけの感想で言うなら、このイヤホンはかなり完成度の高いイヤホンだな、と思いました。
音の抜けが良く、非常にクリアながら低音域の主張がしっかりとしたサウンドで、かなり私好みです。
EMPIRE EARS ODINと比較すると、ODINの方が音の抜けはいいですが、低音域での表現はMEST indigoが上です。
びっくりしたのが、ODIN並に音抜けが良い事です。このレベルの音抜けの良さと濃密さを両立したイヤホンと言うと私は知りません。64 audio U18sですらこのレベルの音抜けには到達していませんでした。
そういう意味で言うなら、私が今まで聞いてきた中では唯一のODINに似ているイヤホンだと言えるでしょう。
高音域は静電型らしく、ソリッドで音像がはっきりとしながらも、全く刺さりのないサウンドです。
中音域はODINと比較すると少しだけ遠めというか曇った感じもするのですが、一般的にはかなり抜けのいい方だと感じます。また、ギターの分離感の良さなどはEMPIREらしさを感じます。EMPIRE系の分離がいいスッキリとした音が好きならかなりハマるイヤホンではないでしょうか。
低音域は非常にしっかりと出ています。サブベースからミッドベースまでバランスよく持ち上がったサウンドで、ドンシャリながらしつこくなく非常に高品質な低音です。
・己龍 虚仮威
やはり、非常にクオリティの高いサウンドです。低音域がしっかりと出ていながらこの音抜けの良さというのは驚異的です。
EMPIRE EARS ODINと比較すると、やはり非常に質感は似ています。MEST indigoが低域寄りで、ODINがヴォーカルをクリアに出す、という感じで、ほぼ同じレベルで格闘を繰り広げています。
ODINはサブベースあたりを持ち上げたバランスで、ミッドベースはあまり出ていません。それゆえヴォーカルが綺麗に聞こえるのですが、MEST indigoほど低域の迫力は無いです。
高音域はやはり静電型らしく非常に音像のせり出しがハッキリしつつも、全く耳障りではない特有の質感です。
中音域はかなり抜けが良く、クリアで見晴らしのいい音です。音場もイヤホンにしてはかなり広い部類だと感じます。
低音域はやはり非常に主張が強いです。サブベースからミッドベースまでバランスよく持ち上がったサウンドで、迫力は十分です。
・Lynch. CREATURE
やはり、重低音の迫力と高音域の抜けの良さが凄いです。音の情報量が多く、さらに低音まで強いものですから耳が混乱しそうになります。
ODINと比較すると、ODINはやはり圧倒的に音の抜けがいいです。MEST indigoもイヤホンの中ではかなり音抜けはいい方ですが、ODINはその上にいます。
ただ、ODINは低域が少し不足しているため、迫力ではMEST indigoには勝てないと感じました。その代わりヴォーカルやギターの音色は非常にクリアなので、合わせる音楽によって評価は変わってきそうです。
高音域は強い低域に埋もれることなく、非常にはっきりと主張してきます。流石は静電型と言った感じで、濃密な音の並に飲み込まれかき消されることがありません。
中音域は僅かに遠さを感じますが、音場が広いためあまり気になりません。
低音域はやはり非常にしっかりと出ています。最近だとLegend EVOなんかが低音イヤホンとして強いですが、それとはかなり違うキャラクターです。Legend EVOは確かに低音は強いものの、音抜けの良さがそこまで良くありませんでした。それと比べると、MEST indigoは低音をしっかりと出しながらも音抜けの良さを保っているという点で素晴らしいと感じます。
・堕ちる果実
やはり、低音域の量感と音の情報量が圧倒的です。ストリングスの旋律が非常に気持ちよく、ヴォーカルも綺麗に出ています。
ODINと比較すると、より音の抜けがいいのはやはりODINです。しかし、この曲ではODINは少しドライすぎる感じもあります。
特に差が激しいのがストリングスの主張と押し出しで、MEST indigoはストリングスの押し出しがとても強くかなりの迫力があります。それと比較すると、ODINはどこか少し軽い感覚が否めません。
また、ヴォーカルの艶感もこの曲ではMEST indigoが上でした。定位はODINの方が近いですが、より音を魅力的に演出しているのはMEST indigoだと感じますね。
高音域は、やはり静電型らしくチャリチャリとした独特の質感です。そういう意味で言うなら、質感はODINとも似ています。
中音域はストリングスの押し出しとヴォーカルのツヤ感が素晴らしく魅力的です。この艶感と開放感の高さを両立しているのは素晴らしいと感じました。
低音域はやはり量感が多いですね。ただ、この量感でこの音抜けの良さはやはり驚異的です。
あとがき
というわけで、Unique Melody MEST indigoのレビューでした。
このイヤホン、めちゃくちゃクオリティが高いです。日本国内では60台しか出回ってないそうですが、もしお金があるとしたら手持ちのサブイヤホン全てを売り払ってでも買ってもいいかな、なんて思えるくらいには気に入りました。
恐らくはしばらくしたら再販されるか、中古の個体が出回ると思うので、欲しい人は要チェックですね。
というわけで、本日はここまでとなります。
それでは、以上です。
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