Audioquest(オーディオクエスト)、Forest(フォレスト)の音質をレビュー。評判のいいUSBケーブル

♨の人

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どうも、温泉の人(@otkZLQ2xGa4Fcqb)です。

本日は、米国Audioquestより、オーディオグレードUSBケーブルの廉価モデル、Forestのレビューです。



それではどうぞ。






Audioquestについて


Audioquestというのは、100万円もするような超高級オーディオケーブルなんかを製造している、米国の老舗のケーブルメーカーです。

ポータブルオーディオにおいてはあんまり聞かない名前ですが、KimberやNordostなどと並んで米国の最大手オーディオケーブルブランドのひとつです。

このForestはそんなAudioQuestから発売されている、同社の中では非常に安価な位置付けのUSBケーブルで、松竹梅の梅のモデルになります。ちなみにこのシリーズはCinnamon、Carbonと上位になるにつれ高くなっていきますが、最上位モデルのCarbonでもお値段は2万円を切る価格とハイエンドオーディオケーブルメーカーとしては非常に良心的な価格です。オーディオグレードのUSBケーブルというと高級なものは線材がどうやら、クライオ処理がどうやら……で際限なくインフレしていくので、いいケーブルが欲しい、でもオカルトめいた怪しいケーブルに金を使うのは嫌だ、というユーザー側からしてもちょうどいいケーブルです。

それでも、Forestのお値段は約5000円程度と、USBケーブルにしてはかなり高価な代物です。一般的なUSBケーブルはだいたい数百円~1000円程度でしょうか。低く見積っても5倍ほどの値段の差があります。ちなみに0.75mと1.5mの2種類があります。

まあ、中華イヤホン1本分くらいの値段で、それなりに名のあるメーカーのUSBケーブルが買えると思うとそこまで法外に高いような気はしません。精神衛生上や安定性の面でもオーディオに使用するUSBケーブルはある程度の価格というかオーディオグレードのものであった方が良いでしょうし、それ以上に総額ウン十万のDACとアンプに数百円のケーブルではなんとなく心許ないです。そもそも私の場合使っているのが付属していた純正ケーブル(ifiのあの青いやつ)ですので、品質的にもどうなのか全く分かりません。


パッケージはこんな感じです。たかがUSBケーブルとは思えないほど大きな箱でプレミア感があります。


裏面はこんな感じです。


中身はこんな感じ。これまた厳重な梱包です。


中身はこんな感じで、安価なUSBケーブルとは違い非常にしっかりとシールドされているのが分かります。
(安価なUSBケーブル、例えば百均のケーブルとかは皮膜も薄いですしまとめてアルミホイルで包んであるだけでした)

絶縁体はハードセルフォーム(HCF)という構造で、硬質発泡体により窒素が注入された空気ポケットを作っているそうです。それがどうノイズ低減に関係するのかはいまいち分かりませんが、まあ普通のケーブルと違うということは十分に伝わりますので悪い気もしません。

線材は単線で、LGC(ロンググレイン・カッパー)と呼ばれる、0.5%銀メッキコーティングされた銅線(99.99% OFHC)です。これは表皮効果を考えてのことでしょう。

ちなみにAudioquestのケーブルは非常に硬いと聞いていたのですが、思ったほど固くありません。確かに太いため普通のケーブルと比較すると硬いと思いますが、BELDEN 88760と比べると常識的な硬さですしちゃんと柔軟性もあります。

ちなみに私が使用しているDACアンプのPro idsdは、すべての入力(USBを含む)にガルバニック・アイソレーションが施されていますし、それも信号ラインだけではなく電力やアースラインを含めて完全な絶縁を行っています。他にもifi audioはiPurifier 3みたいなこれまた何万もするようなノイズ除去アクセサリーも売っているブランドですので、一般的な製品に比べたらノイズには強い方だと思います。オマケに、Pro idsdはACアダプター給電なので、データと電力の両方を送る必要があるバスパワーではありません。

そんなPro idsdの音がどう変化するのでしょうか。というか、変化するのでしょうか。





音質。高域が柔らかくなり低域が増えつつも締まる


今回はスマートフォンからOTG接続で、ForestでPro idsdに接続、そこからラインアウトでPro iCANに接続しています。



イヤホンはEMPIRE EARSのODINを使用しました。


さて、音質についてですが、変わったか変わらないか?と言われれば、確かに音質は変わりました。具体的には、Pro idsd付属のUSBケーブルは高域寄りで少しシャリっとした少々細い響きなのですが、Forestは高域の歪みっぽさが少し抑えられてわずかに低音寄りになり、ベースの音色が締まり解像度が上がっています。私はこういうケーブル類を聞き比べる時はプラシーボ効果を取り除くため何度も相互に同じ場面を聞くという手法を取っているのですが、それでもたしかに僅かに変化があります。

ただ、やはりバスパワーでないこと、そしてノイズ対策がキッチリされている機器と言うだけあり、そこまで強烈に変化している、という感じでは無いです。これがバスパワーのUSB-DACとかならもっと露骨に変化するのかもしれません。

どちらの音が好みかと言われれば好みなのは断然Forestです。Pro idsd+Pro iCANの音がより聞きやすく美音系に近づき、さらに音像の輪郭がより鮮明になることで見晴らしも良くなったような気がします。






あとがき


これは過去記事でも書きましたが、やはり、ノイズの影響というのは侮れません。デジタルデータのUSBケーブルでもここまで音が変わるのですから、ノイズがどれだけオーディオにとって有害か分かります。


そう言えばちょっとしたネタとしてですが、イヤホンのコードやUSBケーブルをスマートフォンと接触させるとブツブツというノイズが絶え間なく鳴り響くという現象がありました。やはりノイズまみれのPCオーディオだったりスマートフォンからのOTG接続はノイズ対策が重要なようです。

というわけで、本日はここまでとなります。

それでは、以上です。



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