苦くないし普通に食べられる。キダチアロエの美味しい食べ方
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どうも、♨です
今回は、なんか知らんけどやたら色んなところで見るキダチアロエを食べました
それではどうぞ
キダチアロエの情報
アロエ(蘭: Aloë)はツルボラン亜科アロエ属の多肉植物の総称。現在までに500種以上が知られている。南アフリカ共和国からアラビア半島まで広く分布するが、とりわけアフリカ大陸南部、およびマダガスカル島に集中し分布する。 古くはアロエの「ロエ」を漢字で音訳(当て字)した「蘆薈」の読みを変えた、「ろかい」と称した。琉球方言ではこの漢字の中国風の発音「どぅぐゎい」と称する。
キダチアロエ(Aloe arborescens)は観賞用、食用として栽培される。「木立ち」の名の通り茎が伸びて立ち上がり、成長につれ枝は多数に分かれる。暖地では戸外でも育ち冬に赤橙色の花をつける。葉の外皮は苦味が強いが、葉内部のゼリー質はアロエベラと変わらず苦味はない。ワシントン条約によって輸出入は制限されている。
※Wikipediaより引用
で、これがそのアロエのポピュラーな品種、キダチアロエです
アロエは昔から医者要らずと言われており、火傷をしたりした時にアロエを塗るといいと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか
かくいう私の実家にもアロエの鉢植えがあり、子供の頃は体に塗ったり舐めて悶絶したりと色々あったものです
大人になった今でもアロエは鉢植えにて育てているのですが、アロエは多肉植物の割に育てるのが楽です
基本的に多肉植物は水やりがどうとか寒さがどうとかありますが、私はアロエはずっと外で放置ですし水やりも普通に土が乾いたらやってますが枯れたことはありません
同じ多肉植物であるグラパラリーフは冬の寒さに耐えきれずに1つの小さな株が枯れてしまったことがあるのに対し、アロエは小さな脇目でも普通に冬を超えてきます
流石に適当すぎると冬場は葉が赤く変色して萎んでしまいますが、それも春に近づくにつれ健康的な緑色を取り戻します
で、昔から思っていたのが
アロエって食えるんだよね?
って事
アロエヨーグルトとかアロエのビニールパウチとかが普通にスーパーで売っているのを見ていた幼少期の私は、このアロエも食べられるんじゃないの?とずっと思っていました
まあ子供の浅知恵なので、その時はもぎ取って舐めたアロエの苦さに悶絶。そして大人から「売っているアロエとこのアロエは別品種」と言われるのでした
暫くして中学生頃になると、色々知識も増えてきてアロエベラとキダチアロエの二種類の違いなどについてもある程度は理解していました
で再度チャレンジして、ある程度は普通に食べられた記憶があります
しかし何故かあまり鮮明には覚えていません。まあどうでもいい話ですね
てなわけで今回はキダチアロエに挑戦するのは3度目くらいのチャレンジになります
前の2回はいろいろあり基本的にいい結果では終わりませんでした
しかし、大人になった私にはインターネットという武器があります
そこで、アロエの栄養、効果などについて1から調べてみました
まず、アロエの栄養成分は100gあたりカルシウム56mg、カリウム43mgなどとそこまで凄いものでもありません
しかし、アロエには玉ねぎやニンニクに含まれるアリシンのような基本的な栄養素を度外視した成分が健康や美容に効果があるとされています
具体的に言うと、アロインとバルバロインという成分になります
アロインは胃の活性作用があり、消化不良や炎症などを抑える効果があるようです
バルバロインも体内でアロエエモジンという成分に変化し、アロインと同じような効果を発揮します
またその他の色々な成分がアロエには含まれており、新陳代謝を活発にしたり、血糖値を下げたり、ガンなどにも効果があるようです
また更に深く調べていたところ、国民生活センターがキダチアロエのバルバロインの過剰摂取に注意を示していました
バルバロインはアロエの葉の表面付近に多く含まれているアンスロン-C-配糖体の瀉下作用成分
要は下剤成分で、多量に摂取すればまあ体に悪影響を及ぼす可能性があるという事です
またアロインにも瀉下作用はあるために、過剰摂取は厳禁だということだそう
まあしかしバルバロインはアロインと共に苦味の成分を担っているので、私のように美味しく食べるために皮を剥き苦味を抜く処理をしていればよっぽどのことがない限りは体に悪影響は出ないでしょう
それでは調理に入ります
キダチアロエの調理

調理というかこの場合は下処理ですかね
まあ何はともあれまずアロエを洗います
普通に売っていてよく見る植物ということで、野食のハードルが極端に下がってしまうようなイメージがありますが、野菜ですら洗うのにこれを洗わなくていい理由はありません
やっぱり土に生えていたものなんですから洗うに越したことは無いでしょう
というかナメクジが這ってたりする可能性も無きにしも非ずなので、普通に必ず洗いましょう
洗った方が精神衛生上もいいと思うしね
で、洗ったらまず付け根と先の方を切り落とします

付け根を切り落とすのは付け根は空気に触れて劣化しやすいからと、付け根の部分は身がないからです
先の方も同じ理由です。どうせたいした身がないため切り落としておいた方がいいです

次にいらない部分を切り落としたアロエをこのようにカットします
で、ここからがポイントです
キダチアロエが食用に適さない理由の一つに、葉が細く小さいという点があります
今回も皮を向く前のアロエだけを見るとそこそこの量があるように見えますが、キダチアロエは皮を剥くのが面倒かつ難しい。尚且つほとんど見は取れないので的確な皮むきを行わないとトータルで大損になります
なので、いろいろ考えた結果効率的でそこそこ身も取れる剥き方を説明します
まずはアロエの端のトゲの部分を、ナイフで切り落とします
ここではケチらずに切り落としてください。ケチると後が大変です
で、切り落としたらまずは葉の上部分の皮をナイフで取ります

アロエの果肉は柔らかいので力を入れなくてもある程度綺麗に取れます

イメージとしては硬い表皮から柔らかい果肉を削ぐ感じです
この時にナイフを無闇矢鱈に動かすと刃が表皮を削ってしまい、果肉に付着してしてそれを処理する手間が増えるので注意してください

で、表面を剥いたら後は下側の皮から削ぐようにして果肉のみを取ります
これで皮むきは完了です
最初のうちは手間取りますが、慣れてくるとそこそこ綺麗に剥けるようになります
初心者の方はこのように削ぐ面積を減らすために真ん中から削いでもいいかもしれません

この量の葉から

この程度しか取れません。貴重です
おまけに手が少し痒くなる?感じも無きにしも非ず
更に手もぬめぬめして青臭くなります
まあのあのナメクジのぬめりと比べると粘度も低く、おまけに美容効果もあるとのことなのでかなりいい気分のぬめりですが
意味分からんけど
剥いたアロエの果肉はこのままでは苦くて食えたもんじゃないので、流水にて洗いシロップに付けます
基本的に売ってあるアロエはアロエベラですが、それですらシロップに付けているので付けるのは必須でしょう
数十分、時間があるなら数時間ほど付けるといいでしょう
で、今回はまあ誰しも予想がついていると思いますがアロエヨーグルトを作ります
使うヨーグルトはこちら

牧場の朝です
このヨーグルトは安いからって理由で買ってきたんですが、普通に美味しかったのでオススメです

このヨーグルトは寒天が入っているらしく中でそこそこ固まっているので、それをスプーンでかき混ぜて液状のヨーグルトにします
で、そしたらそれをお皿に盛り付け

これでヨーグルトの準備は完了
で、シロップに着けていたアロエを取り出して、四角にカット

それをヨーグルトに入れて、ちょちょっとかき混ぜて完成です
実食。キダチアロエの味

それでは実食です
アロエを多めにスプーンに乗せてぱくり
ん?
これすげえ美味くね!?
シロップに着けていたアロエを単体で食べた際に感じた僅かな青臭さは、むしろヨーグルトと合わさることによりアロエヨーグルト特有のあの風味を生み出している
噛み締めて口内で転がしていると後味に多少の苦味は感じるものの、洗って短時間シロップに付けただけでこれならきちんとすればもっと美味しくなると思われる
というかそもそも牧場の朝が美味い
ブルガリアヨーグルトなどのパックヨーグルトに比べて酸味が弱く甘みが強いヨーグルトなのだが、その甘さがアロエとベストマッチしている
市販品のアロエヨーグルトと比較していないのでわからないですが、これが売っていても十分に満足できる味だと思います
これ普通に大当たりですよ

完食
非常に美味しかった
あとがき
如何でしたでしょうか。今回は、手に入りやすいキダチアロエを食べてみたという記事でした
正直予想以上に美味しかったのでまたやってもいいかな、って感想です
大抵私が手を出す野生食材って興味本位で食べて終わりなんですけど、これは普通に高頻度でリピートするかもしれない
それくらい美味しいし手に入りやすい食材だと私は感じました
育てやすいし手に入りやすい。
おまけに適当な空き地とか道路沿いで大繁殖してエラい事になってる所とかもたまに見るし、そうでなくてもアロエが増えすぎてる知り合いにでも頼めば分けてもらえるんじゃないかな
ただ、やはり問題となるのは皮剥きですね
もうすこし楽に綺麗に皮を剥ける道具でもあればもっといい食材になるのになぁと思います
因みにアロエは鉢を多くして、間引きをきちんとすると葉が大きく厚くなるそうです
あとは基本的にアロエも植物なので、花は咲かせない方が葉の成長は促進できるでしょう
正直今回はキダチアロエの中ではなかなかに太い葉を使ったのですが、あのレベルの葉でもあんなにも取れる量が少ないのなら一般的に見るキダチアロエのほっそい葉なんて利用価値はかなり下がると思います
もちろん出来ないことは無いですが、コスパが悪くなるのは明らかです
なので今現在アロエを育てていて食用にしようと考えている人は、葉を大きく育てることに尽力してください
以上です
↓おまけがあるよ
おまけ
で、最後におまけです

アロエの表皮やそれに付着した果肉や汁などです
これら膨大な量のゴミを有効活用します
有効活用とは言っても、基本的にキダチアロエの皮なんてとてもじゃないですが苦くて食えません
それならこれをどうするか?
煮詰めます
確か鉄腕DASHのDASH村でリーダーが、キダチアロエで育毛剤を作っていましたよね
見よう見まねであれを作ります

とりあえずはこのアロエの皮をある程度細かくして

鍋にぶち込みます
あとは煮込むためにお湯を少し入れて、火にかけて水分が蒸発するまで煮詰めます
この際そこそこ凄い匂いが充満するので、換気扇は回しましょう
あと匂いを嗅がないようにしましょう。メントールにも似た感じの感覚とともに爆発的な青臭さでなかなかなに強烈です

煮詰めているとだんだん色が変わってきます
一緒に入れたお湯もどんどん緑色に変わっていきます

である程度煮詰めたらそれをすり鉢に入れて

潰しながらさらに攪拌
そしてそれをコーヒードリッパーとフィルターで濾したら完成です

使ったものはアロエとお湯のみなので、飲んでも一応大丈夫だと思います
とりあえず一口
クサマズっ
ペッ!
なんだろうか
水を加えて煮詰めたから、青臭さや苦味は生のアロエ汁に比べてかなり控えめにはなっています
ただこの微妙な感じが不味さを増幅させていて、とてもじゃないが飲んだりはできない味です
正直苦さで言うなら私が経験した中ではケシ坊主の汁(一応言っておきますけどアヘンじゃないですよ。日本に自生しているナガミヒナゲシです)の方が全然苦いんですけど、青臭さのお陰か充分に不快度では戦えます
こりゃ食べるのは無理
化粧水か育毛剤ですね
とは言ってもアロエ汁をさんざん触ってきたけど、大して手がすべすべになっている感覚もない
米ぬかはとぎ汁を手にすり込むと自分でもびっくりするくらいもち肌になるんだけど、アロエはそこまでの効果は無いっぽい
というかアロエの化粧水なら匂いもないのがCan☆Doにも売ってるしなぁ
これほんとどうしようか
とりあえず風呂で頭から体にぶっかけるとします
では
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