AirPodsの代替品となるか SOUNDPEATS Air4の音質やスペックをレビュー インナーイヤー型の低遅延ゲームモード搭載完全ワイヤレスイヤホン
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本日は、SOUNDPEATS様よりご提供頂いた新作のインナーイヤー型TWS、SOUNDPEATS Air4のレビューです。
それではどうぞ。
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クーポンコード:AIR4BLGALL
対象商品:SOUNDPEATS Air4
割引:8%OFF
開始日 2023/07/07 00:01 JST
終了日 2023/07/12 23:59 JST
8%OFFクーポンコード、加えて、期間中にAmazonリンク掲載のクーポンも併用すると30%OFFになります。
通常価格:8980円
最終価格:6262円
昨今では珍しいインナーイヤー型のBluetoothイヤホン
このイヤホンはインナーイヤー型というタイプのイヤホンです。オーディオ的にはイントラコンカ型とか言うんですかね確か。耳の穴の軟骨に引っ掛けて装着するタイプの古典的なイヤホンです。ゴムのぷにぷにをイヤーピースと言うんですが、あれがないやつと言えば伝わるでしょうか。
いつ頃からかはわかりませんが、とある時期を境にインナーイヤー型イヤホンはカナル型イヤホンに駆逐され、長らく生き残っていたベストセラーのEarPodsも今では付属品から省かれてしまい昨今ではめっきり見なくなりました。百円均一などに売っているイヤホンもほとんどの型番はカナル型、高級イヤホンは当たり前のごとく全部カナル型、家電量販店に売ってるような普及価格帯ももちろんカナル型……未だに真面目に作ってるのはもはや中華の一部メーカーくらいです。そこそこマニアもいるらしいですが、そういう人達は少し寂しがってそうですね。
インナーイヤー型はカナル型と違い密閉しないため、中高域がクリアに聞き取りやすく、装着も用意でイヤーピースが無いためゴムが取れて付けられない、みたいな現象にもならず、耳が蒸れなくて痒くなりにくいなどのメリットがあります。
しかし、インナーイヤー型はイヤホンという機器の特性上地を這うような低音の迫力はどうやっても出せず、耳に直接はめ込むために人によって直ぐに取れたり、または付けていると痛くなったり。他にも音漏れが酷く遮音性も皆無、ドライバーサイズも大型化しにくかったり、流行りのハイブリッドやマルチBAなんかも搭載できなかったりで、まあなんだかんだでカナル型に淘汰されてしまったという訳です。
ただ、インナーイヤー型にはマニアも居ると言った通り、インナーイヤー型には音質面でインナーイヤー型にしか出せない音というのも私はあると思っています。特に低価格帯のカナル型イヤホンは音がモワモワと混雑して聞くに絶えないようなものも多い中、インナーイヤー型は広がりのある面白い綺麗な音をしている機種が多い印象です。iPhoneの付属であるEarPodsやAirPodsの音が1番だよね、みたいなことを言う人がいるのも、カナル型イヤホンとは根本的に音が違うところが原因にあると思っています。少なくとも、カナル型イヤホンでインナーイヤー型並の広大かつ自然な空間表現と閉塞感のない抜けの良さを得ようとなると非常に難しく、私がぱっと思いつくのもどれもこれもハイブリッド型の高級機ばかりです。
Air4のスペック
13mm大口径ダイナミックドライバー搭載


SOUNDPEATS Air4のスペックはこんな感じです。
形式 インナーイヤー型
本体操作 静電式タッチセンサ
ドライバー方式 13mmダイナミックドライバー
再生周波数帯域 20Hz—20KHz
対応コーデック aptX Lossless/aptx adaptive/aptx/AAC/SBC
Bluetoothチップ QCC3071
Bluetoothバージョン Bluetooth5.3
最大持続時間(単体) 6.5時間
最大持続時間(本体) 26時間
重量 (単体) 4g
重量 (本体) 38g
サイズ (単体) 18.3*19.1*34.4mm
サイズ (本体) 53.5*24*58mm
充電時間 (単体) <1.5時間
充電時間 (本体) <2時間
充電コネクタ USB Type-C
ゲームモード 対応(88ms 低遅延)
アクティブノイズキャンセリング(ANC) 対応
通話ノイズリダクション 対応
マルチポイント 対応
専用アプリ 対応
防水性能 IPX4
まあ一通りの昨日は全て搭載されているという感じですね。専用アプリがあるのでSONYとかの高級機みたいにファームフェアアップデートも出来るみたいです。


日本での発売価格は8980円。こんだけ全部盛りで1万切りはかなり安いのではないでしょうか。というか1万以下の商品で3000円近く安くなるってめちゃくちゃスゲー。
中華のBluetoothイヤホンというとアホらレ!令和最新版みたいにネタにされがちですが、当然ながら中華は玉石混淆なのでまともなメーカーも存在します。で、今回レビューしているSOUNDPEATSというと中華メーカーの中ではあの名高いAnkerと同じクラスの超有名かつ超安牌のブランドになっています。というか立ち上げてすぐのあまり有名じゃないメーカーとかならとにかくSOUNDPEATSさんみたいな既に確固たる地位を築いて長いメーカーがこんな弱小ブログに提供なんかしてくれるんですね。メール来た時はビックリしました。


まあなので当然デザインにも高級感がありますね。ケースはマットなプラスチックですが、いわゆるテカテカしてないタイプの質のいいプラスチックです。柔らかいというんでしょうか、薄くて軽い硬質なタイプのプラスチックじゃないので傷とかは目立ちにくそうで割れにも強そうです。少し指紋が目立つのはご愛嬌。

ケース背面には金属製のプレートが付いており、光の当たり方により見え方が変わります。ブロンズカラーがマットな黒とマッチして気品がありますね。

本体正面には物理ボタンが付いており、リセットやペアリングに使用できます。LEDが埋め込み式でプラスチックを透過して光るのが何となくデザイナーの拘りなのかなと思います。普通はちっこい穴開けてそこから光漏らす感じですからね。

充電コネクタはtype-C。

PD充電器でも充電出来ました。普通にできるのが当たり前なんですけど、Amazonで買ったハンディクリーナーが出来なかったので一応いつも確認してます。コネクタは青いですがUSB3.0かはわかりません。コネクタの周りにもブロンズカラーの金属が使われていてこれも綺麗ですね。

イヤホン本体はタッチパネルがドライバーの後ろに付いているタイプ。これが結構良くて、こういうタイプのうどん型のTWSってうどんの先っぽがセンサーになってるものが多いんですよ。でも、そういうやつはタップが結構シビアで曲飛ばそうとしても飛ばなかったり止めたいだけなのに止まらなかったりと結構煩わしいです。また、そういうタイプは少し髪をかきあげたとか、イヤホンのズレを直そうとするとか、そういうのでもいちいち反応してめちゃくちゃ煩わしい。このタイプだと物理ボタン式のTWSと同じような感覚で使えますし、イヤホン自体をタップしてもズレたりしないので全部これにして欲しいですね。
機能が多すぎて音質メインの私のレビュースタイルでは紹介しきれない感じもありますが、一応低遅延モードは試してみようと思います。
音質。とにかく自然かつ高解像度でクリアなサウンド
それでは音質のレビューに入ります。ここまでを描きながら適当に音楽プレーヤーのシャッフル再生でBGM的にリスニングしてるんですが、不満は全くないと言うか、この音を音質が悪いと感じる人は多分相当な変わり者くらいしかいないだろうな、と言うくらい無難に纏まった綺麗なサウンドです。
上でも書いた通りインナーイヤー型はカナル型と違い耳をイヤーピースで密閉しないので、カナル型特有の外耳道共鳴による低音のボワ付きやこもりが無く原理的には小さいオンイヤー型ヘッドホンに近い感じの音です。なので、スピーカーや開放型ヘッドホンなどのように閉塞感のなくクリアで自然なサウンドなのでBGMや動画視聴などに使うのであれば最適解のひとつのような音ですね。特にカナル型イヤホンでこのレベルの透明感を出そうと思ったらまあ相当難しい、というか10万円とかするようなイヤホンでも仕組みが違うので難しいですよ。なんならSE846より解像度や分離感、音場の広さや自然さなどは全然ハイクオリティです。
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私が今まで聞いた中でインナーイヤー型と同格レベルの自然な音のカナル型イヤホンはSENNHEISER IE900とかEMPIRE EARS ODIN、Acoustune SHO-笙とか、どれもこれも馬鹿みたいな値段のするものばかりなので、まあそこらの普通のカナル型イヤホンに開放感で負けるなんてことは無いでしょう。カナル型特有の詰まった音が苦手な人は是非試してみて欲しいです。
てなわけでまずは聖飢魔II EL:DOLADO(BL VER.)を聞いてみました。
やはり、特になんの文句も付けられないような自然で広がりのある透き通った音です。ヴォーカルが一番目立ち、ツインギターの分離も非常にはっきりしており、イヤホン特有の脳内で音が密集しているような感覚が薄い、ヘッドホンやスピーカーなどに近いような音ですね。
低音の迫力などはあまりないのでBOSEとかのブーミーなボンボンとした中低音の迫力が欲しいという人には向いていないと思いますが、ベースの音色やギターの音色などの粒立ちは非常に綺麗に出せており、一音一音が明確に分離して聞き取れます。これもインナーイヤー型の音場の広さと自然さがなせる技でしょうか。耳コピなんかしやすそうですね。
ノイズキャンセリングをONにすると低音が強いサウンドに変わります。分離感や透明感はそのまま、中低域を少し持ち上げて高音をマイルドにする、という感じでしょうか。少し音に艶が出てギターやヴォーカルなどの余韻の表現力が高まりますが、物理的に耳を密閉していないため当然ながら閉塞感とかは全くなく音の透明感は少しも損なわれていません。私の好み的には音楽を聴くならノイキャンモードの方が好きですね。
お次はBloody Festaを聞いてみました。まずノーマルモードですが、ノーマルモードだとやはり少しノイズキャンセリングモードに比べて迫力不足な感じがあります。私は低音のパンチがある音の方が好きなので、このモードだと少し迫力不足を感じ、かと言って音量を上げると耳が痛い、というよくあるジレンマを感じてしまいます。しかし、音の透明感などは素晴らしく、ヴォーカルメインで聴くような人ならこれで全く問題ないと思います。
ノイズキャンセリングをオンにすると音が一気に化けます。低音が強くなり、かなり迫力のあるサウンドに。私はこれでも一応軽いオーディオマニアなので言いますが、このレベルの音を1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンで味わうのはたとえ有線だとしてもカナル型ではほぼ不可能に近いんじゃないかと思うくらい素晴らしい音です。
個人的な好みの話にはなりますが、私は低音にパンチがありつつ音場が広くて閉塞感のない音が好きなので、このイヤホンの音に今のところなんの文句もありません。なんなら全体的な音の自然さと開放感に関してはTWS最高傑作と言われたNoble audioのFoKus PROより好きかもしれない。この音を聞くとインナーイヤー型に根強いファンがいるというのも頷けます。
さて、最後にHAZUKI Phoenixを聞いてみました。まあここまで高評価しといて今更こき下ろすほど酷い音が出てくるはずもなく、当然ながら非常に高音質です。
インナーイヤー型ということで騒音レベルの高い屋外で使うとまた違った感想になるのかもしれませんが、少なくとも自室で聴いている限りなんの文句もないです。ノイズキャンセリングモードの低音の迫力はとても自然で、カナル型のように密閉していないので自然な空気の振動を感じられる閉塞感や押し付けがましさのない質の高い低音です。
ノイズキャンセリングをoffにすると少しシャカシャカした音に感じますが、しばらく聞いていると慣れます。低音はやはり不足していますが、音の解像度などにはなんの文句もありません。オーケストラだからか、それともこの曲のMIXのせいか、ノイズキャンセリングモードと比較すると音に少し歪みっぽさを感じますが、まあ重箱の隅をつついても出てくるのはそんなもんです。全体的に音に関しては私はなんの文句もありません。
インナーイヤー型だから褒めちぎってるわけでもなく、EarPodsなんかはもっと音がぼやけていて全然解像度が高くないボヤけた見せかけだけの音だった記憶があるので、このイヤホンは結構真面目にチューニングしたんだと思います。いや知らんけど。ヘッドホンはヘッドホンでドライバーがデカい+耳との距離が遠いでインナーイヤー型ほどカリカリの解像度は無いので、STAXのSRS-002なんかの変態イヤホンに音の傾向は近いのかもしれません。でも、あれよりBGMとして軽くリスニングするならこっちのがいいかもしれない。
てなわけで音に関してはなんの文句もないどころか、こんだけ機能詰め込んで1万以下でこれならまあ音のコスパで言うなら間違いなく買いだと思います。静かな環境で聞くならだけどね。さすがに地下鉄とかだと厳しいわ。当然ながらインナーイヤー型なので音漏れもあるし遮音性もカナル型より貧弱だしね。
ノイズキャンセリング機能はカナル型には劣る
ノイズキャンセリングモードは左側のタッチパネルを1.5秒長押しで切り替わります。低音が強くなるので私はこっちのが好き。
当然ながらインナーイヤー型なのでノイズキャンセリング機能はおまけ程度の力しかないのですが、このノイズキャンセリングが少し独特でカナル型やヘッドホンとはまた違う感じになっています。
具体的には人の声とかそういう音はほとんど消してくれないのですが、一定の大きさで鳴り続けるような騒音のみを少しだけ低減するようなデジタル耳栓みたいな感じの効き方です。なのでノイズキャンセリング機能を付けたままでも普通に喋ることが出来ますが、特定の騒音のみ一段階減らしてくれる、という感じです。
まあとんでもなく強いようなノイキャンや、Shureの密閉型IEMみたいな耳栓のような遮音性は無いのでそういう用途には使えませんけど、ノイキャンをONにしても全く違和感はなかったので詰まった感じが苦手でも使えると思います。
低遅延のゲームモードで音ゲーはできる?
最近のBluetoothイヤホンは遅延がかなりマシになりましたけど、それでも音ゲーはキツかったような印象があります。昔は動画ですら声が遅れて聞こえるよ状態だったんでかなりマシになったんですけどね。
てなわけでアイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージというリズムゲームをプレイしてみました。音ゲーはめちゃくちゃ苦手なんですが、一応咲いてJewelとかオレンジタイムくらいならmaster(太鼓の達人で言うむずかしい)でも出来ますのでそれをプレイして遅延無しで出来るかどうか試してみます。

まずはゲームモードで。少しだけ違和感があるのでperfectフルコン狙いとかそういうのだと厳しい気もしますが、このレベルなら判定を少しカスタマイズしたらまともに使えるレベルだと思います。

で、ノーマルモードでやってみたらこちら。もうズレまくりで全部目押し。リズムとかなんも無い。当然ながら0コンマ何秒のタップのズレで判定の変わる音ゲーはまともに出来ません。
どういう仕組みかはわかりませんが凄いと思いました。
あとがき
てなわけであとがきです。天下のSOUNDPEATSとのことでまあ特に機能面とかはなんも心配してなかったんですが、音質とゲームモードが結構特筆に値する出来で驚きました。Bluetoothイヤホンはぶっちゃけそんな数聞いた訳では無いんですが、音に関してはナンバーワンクラスで気に入ってます。
AirPodsみたいな感じなので、AirPodsを使ったことがあるならそんな感じです。それで問題なければ音はすこぶるいいので安いですし私はかなりオススメします。つーか3000円近くも安くなってるし迷ってんなら今のうちに買って余った3000円でなんか美味いもん食ってください。
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クーポンコード:AIR4BLGALL
対象商品:SOUNDPEATS Air4
割引:8%OFF
開始日 2023/07/07 00:01 JST
終了日 2023/07/12 23:59 JST
8%OFFクーポンコード、加えて、期間中にAmazonリンク掲載のクーポンも併用すると30%OFFになります。
通常価格:8980円
最終価格:6262円
というわけで、以上です。
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