スパイニージャイアントアサシンバグの繁殖、幼虫の飼育方法

♨の人

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どうも、温泉の人です。

今回は、スパイニージャイアントアサシンバグという昆虫の飼育、繁殖方法について書いていきます。




スパイニージャイアントアサシンバグはどんな虫?


スパイニージャイアントアサシンバグは学名Psytalla horridaといい、日本名はイガグリオオサシガメです。
カメムシ目カメムシ亜目のサシガメ科に分類されており、カメムシと違って完全な肉食です。タガメなどと同じように小型の昆虫や無脊椎動物の体に口吻を刺し、麻酔効果のある消化液を注入して吸うという独特の食事方法を取ります。人間も刺すことがあり、刺されると激痛なので毒虫と同じような取り扱いが必要です。



スパイニージャイアントアサシンバグの原産国


生息地はカメルーンで、温暖な地方に生息しています。飼育環境では低温にもある程度強いようで、室温10℃を下回っても元気だったという情報があります。しかし本来温暖な地方に生息する虫なので、冬はパネルヒーターなどを使いある程度の温度を保った方がいいでしょう。




・スパイニージャイアントアサシンバグの値段


日本産の一般的なサシガメと違い高価です。数年前までは幼体10匹で3万円前後と高価な奇虫でしたが、現在は幼体10匹で4000円前後で手に入ります。




スパイニージャイアントアサシンバグの飼育環境


飼育ケースは比較的通気性のいいものが求められます。上り木などを設置するので高さのあるものを使ってください。この虫は幼虫から成虫まで同居可能で、共食いなどは起こりません。むしろ、ある程度群れさせた方が成長速度が早くなるようです。

床材は昆虫マット、ヤシガラ土、バーミキュライト、バークチップなどなんでも大丈夫そうです。成虫は乾燥した環境で飼えますが、幼虫はある程度湿度の高い環境を好むため極端に水はけの悪いものや極端に乾燥するような土、砂は避けましょう。私は昆虫マットとヤシガラ土を混ぜたものを、保湿のためにしっかりめに敷き、端の方にミズゴケを設置しました。ミズゴケは水飲み場にもなるようで、1匹がミズゴケに口吻を刺していました。


幼虫の飼育や成虫の繁殖を狙う場合はある程度の湿度が必要になります。1週間に3回ほど霧吹きをしてケージの中をやや湿った状態にしてください。

ケージ内の温度は繁殖を狙う場合推奨が25度です。飼育のみでも5度を下回らないようにして、できれば10度以上はあった方が良さそうです。

上り木が無いと脱皮不全などを起こすため、上り木を沢山配置してください。私は鉢底ネットを沢山配置していますが、ほとんどその上を歩き回っています。見た目を良くしたいのならばコルク樹皮や天然流木、カクタススケルトンなどを配置してみてください。高さのない普通の樹皮は壁に立てかけるようにしましょう。




スパイニージャイアントアサシンバグの餌


餌は1週間に3回程度食べ残さない量を与えます。少ないと奪い合うことがあるので全員に行き渡るようにあげてください。初令幼虫から2令幼虫にはデュビアの生まれたてが丁度いいようです。ホソワラジムシは外骨格が硬いからかエサと認識してくれませんでした。


デュビアは卵胎生で生まれたてでもダンゴムシくらいの大きさがあるので、イエコやレッドローチの方が餌には向いているかもしれません。しかし、自分の体と同じくらいの餌なら問題なく食べるようです。

餌を見つけると即座に飛びかかり口吻を刺し相手の動きを止め捕食します。捕食中は餌虫を持ち上げて移動します。一度に1匹しか食べられないので、生体の数+2~3匹ほどの餌をケージに離しておくのも効果的かもしれません。




スパイニージャイアントアサシンバグの繁殖


オスメスの成虫が揃っていて湿度が高いと交尾して黒い卵を産みます。肉食の昆虫ですが、多頭飼育出来るのでタランチュラやカマキリのようにわざわざペアリングは必要なく、またペアリング失敗でオスが食べられてしまうことはありません。卵は1ヶ月~2ヶ月程度で孵化します。孵化した幼虫は成虫になるまで成虫と同じ飼育ケージで飼うことが出来ます。




あとがき


今回は7匹購入しましたが、どれも元気で餌の食い付きも抜群。これぞ肉食昆虫という楽しさがあります。また、その他の肉食昆虫と違い繁殖が比較的容易で多頭飼育できるのも嬉しいポイントですね。壁も昇ったりしませんしサソリみたいな凶暴さもないですし……

以上です。
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