チョビヒゲワラジムシの繁殖、飼育方法

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今回紹介するのは、チョビヒゲワラジムシという大人になっても5ミリ以下のサイズまでにしかならないワラジムシです。



名称はヘリジロワラジムシ(チョビヒゲワラジムシ、モンツキワラジムシ)Agabiformius lentusで、地中海原産の外来種です。兵庫県の甲子園、神奈川県横浜市、沖縄県久高島などに侵入が確認されています。

日本に生息する外来種で繁殖力も高く、成虫でもデュビアの初令幼虫よりかなり小さいというとても小柄なワラジムシなので、小型のカメレオンやカエルの餌としては優秀そうですが、そのような用途で扱われてはいないようです。10匹1000~2000円程度で買えるマイナーなワラジムシです。



飼育方法


飼育方法はホソワラジムシやオカダンゴムシと大差はなく、湿らせた腐葉土や昆虫マットをケースに敷き、保湿のため水苔、隠れ家として樹皮や落ち葉を入れます。土には爬虫類用のカルシウムパウダーや牡蠣柄、ボレー粉などを混ぜこみカルシウムを補給させます。石灰岩、有機石灰、炭酸カルシウムのチョーク、カトルボーンなどを使用する人もいます。



カルシウムパウダーや牡蠣柄は土壌が酸性に傾くのを防止してくれるため、私は床材に満遍なく混ぜています。

湿度は高めで、蒸れないように通気性は確保した方がいいでしょう。床材の底から上にいくにつれだんだんと乾いているような環境が理想的です。なので霧吹きではなく注水はシリンジや水さしで端から行うのがオススメです。


餌は腐葉土、熱帯魚の餌、葛の葉、落ち葉、朽木などなんでも食べる雑食性です。ワラジムシやダンゴムシはそこまで大食漢という訳でもなく、エサを食べる量が少なめなためカビとの戦いです。餌皿を使用するより、ほんの少しだけ床材の乾燥したところに熱帯魚の餌や亀の餌を撒いておくといいでしょう。





繁殖方法


ワラジムシは卵胎生なので、卵を産み付けることは無く幼虫をそのまま産みます。なので、オスメスを同じケースで飼育しているといつの間にか小さな幼体が確認できるようになります。幼体は成虫に比べて地面の中に潜っていることが多く、ある程度成長すると地表を歩き回るようになります。

ワラジムシやダンゴムシの繁殖は環境を整えてあとは交尾、出産を待つだけなので、メンテナンスを怠らないようにすれば割と簡単に増えてくれます。しかし、幼体はとても小さいため発見するまでにはある程度の数が増えてくれないと増えてるのか分からない部分もあります。


我が家のチョビヒゲワラジムシはホソワラジムシと同じような感覚で増えていっています。オオワラジムシのようにポロポロ落ちることも無く、結構なスピードで増えているので丈夫な種類という印象ですね。
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