飼いやすい初心者オススメの熱帯魚はグッピー。観賞魚を飼う際は累代を考えた方がいい理由
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ペットショップやホームセンターなどに行くと、様々なカラフルな熱帯魚が水槽で綺麗にライトアップされ泳いでいます。インテリアとして、ペットとして熱帯魚というのは昔からとても人気で、哺乳類などと違いそこまで過保護にしなくてもいいというのも人気の理由の一つです。オフィスから自宅まで幅広くアクアリウムは楽しまれています。
しかし、アクアリウムというのは実はかなり奥が深く、またお金持ちの趣味です。なので、本日は初心者になぜグッピーをオススメするのかをお教えします。
グッピーはメダカの仲間の知名度ナンバーワン熱帯魚
グッピーはラテン名をPoecilia reticulataと呼ぶ、比較的小さな淡水の熱帯地域に生息する魚です。
観賞魚として昔から人気があり、熱帯魚と言えばネオンテトラかグッピーを思い浮かべる人が多いと思います。グッピーは美しい色彩や尾びれの変種が多く、飼育者によって多くの品種改良が行われており、色んな品種がいるのも魅力の一つです。
また、グッピーは比較的容易に飼育できることから、多くのアクアリウム愛好家にとって初心者向けの魚として知られています。
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メダカと同じく、品種改良の進んだ高級な品種は1ペアで3000円近くすることもありますが、基本的にMIXグッピーとして売られているグッピーは1匹2~300円、10匹で2~3000円もあれば買えるでしょう。
グッピーをおすすめする理由 飼いやすくて見栄えしやすい
グッピーをおすすめする理由の一つに、飼いやすさと見栄えの良さがあります。
グッピーは比較的丈夫な魚で、水質の変化に対して比較的耐性があります。日本の比較的温暖な河川に外来種として定着してしまうほどの強さを持っています。
これは初心者にとって重要です。熱帯魚というのは意外に難しく、しっかりとした知識を持っていないと簡単に死んでしまいます。数千円かけて立ち上げた水槽が知識不足で一ヶ月後にはもぬけの殻なんてことは普通にあります。私も過去になけなしのお小遣いで飼っていた熱帯魚が設備と知識不足で全滅した苦い記憶があります。
熱帯魚は水量1Lにつき魚体1cmの法則があります。これは、水量が30Lなら1cmの魚を30匹入れられるということです。
これはよく考えてみると意外と少ないことに気付きます。45cm水槽で3cmくらいの普通の魚であれば、10匹しか入れられません。
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熱帯魚というと小さな水槽に群れを為して泳ぐ姿が印象的ですが、きちんとした濾過とエアレーション(ブクブク)、定期的な水換えを施していない水槽でそれをするとバタバタと魚が死んでいってしまいます。
しかしグッピーは丈夫な魚ですから、3Lにつき2匹くらい入れてもフィルターがきちんと動作していれば案外飼えてしまいます。もちろん定期的な水換えやフィルター掃除などで水槽内の環境を綺麗に保つ必要はありますが、初心者用の設備でも比較的安定して飼えるのはグッピーのいい所です。
また、グッピーはペットショップの水槽では上の方で暴れている印象がありますが、適切な餌を与えて飼えばグッピーは底の方から中層まで縦横無尽に泳ぎ回るとても見栄えのする魚です。MIXグッピーは色んなカラフルなグッピーが産まれてくるので、水槽内をとてもカラフルにすることができるでしょう。
グッピーは勝手に増える
グッピーはとても繁殖が容易な魚です。
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これはプラティやモーリーなども同じですが、グッピーは卵胎生といい、卵をお腹の中で孵化させて赤ちゃんを直接産みます。
魚の繁殖において一番難しいのは卵の管理と、その卵から生まれたばかりの極小の期間を乗り切ることです。メダカの赤ちゃんは針子といいますが、あのような卵から生まれるタイプの魚はちょっとした事で死んでしまいますし、エアレーションをかけるだけで弱ったり、フィルターに吸い込まれたり、親に食べられるため隔離が必要だったりと管理がなかなか玄人向けです。
しかし、グッピーの場合オスメスを一緒に入れておけば勝手に交尾して勝手に赤ちゃんを産みます。生まれる赤ちゃんは5~6mmくらいのしっかりとした魚の形で産まれてくるので、餌と隠れ家が豊富にある水槽では親に即座に食べられてしまうことも無く気づけば稚魚が増えています。

また、針子というのは成長が遅いのですが、グッピーの稚魚は元のサイズが大きいので、餌をしっかりと食べて同じ期間でもまるで別物のようにすくすくと大きくなります。
また、グッピーのメスは精子を体内でストックすることが出来るため、1度の交尾で2~3回は出産します。また、大人になったメスのグッピーは1度産卵体制に入ると寿命を迎えるまで毎月のように出産を繰り返します。そのため、グッピーは放置していても増えるとまで言われます。
個人的な考えでも、同じく放置していても増えると言われるメダカよりも、グッピーの方が増やすのは何倍も簡単だと感じます。
そして、熱帯魚には寿命があります。グッピーの寿命はたったの1~2年しかありません。小型の比較的飼いやすい熱帯魚の寿命は基本的に短いです。
なので、水槽を維持するためには普段のメンテナンスはもちろん、生体が減っていくことも考えなければなりません。選択肢としては繁殖するか、寿命を迎える度に買い足すかの二択です。
毎年のように新たな魚を買い足すのは出費も嵩みますから、普通は累代と言い子孫を残させて次世代を育てます。しかし、累代はそう簡単なことではありません。卵の管理から稚魚の管理まで、繁殖というのを行ったことの無い人からするととてもハードルが高いです。
しかし、上にも書いたようにグッピーであれば放置でも増えます。なので、親魚を飢えさせないとか、水草や流木で隠れ家を作るとか、簡単な処置さえ行っていれば水槽がずっと賑わったままの状態にできます。これはかなりのメリットでしょう。
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感覚的にはミナミヌマエビに近いものがありますね。水槽に入れておけば勝手に産んで知らない間に増えています。
グッピー水槽にかかる金額と維持費
それでは、グッピー水槽にかかる金額を最後にご紹介して終わりにしたいと思います。
まず、必要なのは水槽です。これはサイズが大きければ大きいほど水質も安定し沢山のグッピーを入れられますが、あまりに大きな水槽は設備代も高くなるため45cmくらいが丁度いいでしょう。
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これは個別で揃えてもいいのですが、案外高くなったり愛称の問題があったりするので初心者の場合はセットを買うといいと思います。3~4000円もあれば買えます。
セットの中身はものによりますが、例えば上の商品なら足りないのはライトとヒーターのみですから、それらを買い足せば大丈夫です。
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ヒーターは水槽の水量に応じて必要なものが変わります。サーモスタットと個別で使うものもありますが、初心者はオールインワンのヒーターで充分です。テトラのミニヒーターがカバーもついておりとても安くてオススメです。上の水槽は17Lですので、50wの商品でベストです。1000~2000円くらいで買えます。
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ライトは室内で明るい部屋に置くのなら、1500円くらいの安いライトで十分です。私の家は水槽があまりにも多いのでAmazonで買った1本150円くらいのUSBライトで照らしていますが不足はありません。
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あとは砂利ですが、これもテトラのものがダントツで安くてオススメです。800円もあれば2キロくらい買えます。
上の水槽なら2袋もあれば足りるでしょう。砂利はそこまで厚く引かなくても、底面を覆うくらいで大丈夫です。むしろ、厚くしすぎるとメンテナンスが面倒になり悪臭の原因になったりします。
そして見た目を良くするのにかかせない水草や流木などのレイアウトです。これは個人の好みが出ますが、本物の水草の場合水質浄化作用はありますが植物なので伸びた場合選定したりしなければなりませんし、昼間は酸素を光合成で出すものの夜は逆に水槽内の溶存酸素量が減ってしまうなど扱いが少し難しいです。
流木も同じく、初心者の場合アク抜きなどの手間があるため人工物をおすすめします。最近のものは安くてよくできています。
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なので初心者の場合は安い人口水草セットを組み合わせて使うのがいいでしょう。これらは色んなものが出ていますが、45cm水槽なら3~4個もあれば充分です。これらは隠れ家にもなるため、稚魚が親魚に食べられてしまったり、喧嘩や雌が追いかけられ疲弊してしまうリスクも減らせます。
高いものから安いものまでありますが、安いものを選んで組み合わせれば2000円もあれば立派なレイアウトができるはずです。
そして最後に餌とカルキぬきです。
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餌はとても安いのでタダみたいなものですが、色上げ用の餌を与えるとグッピーはより色鮮やかになりますので私はカロチノイドとグアニンが含まれたテトラ キリミンカラーを使っています。この餌をあげるとあげないのでは鱗の輝きや色の濃さが段違いになりますので、個人的に一押しのエサです。500円で一年以上は持つような量が買えるので気にしなくて大丈夫です。
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カルキぬきは百円均一にも売っていますが、魚の粘膜を守るような成分が含まれたものも売っています。家に水槽が大量にあるとか、120センチ水槽のようなとんでもない水量が必要とかでもないなら、品質では少々高いもののテトラ アクアセイフがいいと思います。ちなみに昔ながらの粒のカルキ抜きは基本的にかなり過剰に成分を水に溶け込ませてしまうので、今どきは普通使いません。これも500~1000円あれば半年から1年は余裕で持つでしょう。
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ここまであればもう大丈夫ですが、最後に小物類です。スポイト、網、コケ取りのスクレーパー、水換えポンプ、水換え用のバケツなど。これらは百円均一でも取り扱っています。ペットショップで買うと結構な値段になるので、節約できる部分はガンガン節約していきましょう。500円でSeriaで揃います。
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そしてグッピーの生体。上の水槽は17Lなので、10匹オスメスの混合MIXグッピーを飼えば充分です。どうせ後から増えますし、水槽の立ち上げ当初はバクテリアが少なく水が汚れやすいので少なめがいいです。導入時に必要な水合わせの方法などは今回は省きます。
生体はMIXグッピーであればペットショップで2~3000円、通販やヤフオクなら送料込でもう少し安くなる場合もあります。
ここまででだいたい高くて15300円です。実際はもっと安くなると思うので、45cm水槽の立派なグッピー水槽を立ち上げるのに必要な金額はまあ1万円前後を見ておけばいいでしょう。
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少々高いようにも思えますが、これが他の魚であれば水槽も大きくしなければならず、濾過器もハイグレードなものにして、生体代ももちろん高くなり、2倍3倍行ってもおかしくありません。
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もっと小さなボトルアクアのようなものであれば3000~5000円で済む場合もありますが、やはり比較的大きな水槽で水草の合間を悠々と泳ぐ魚を見たいのならこれくらいはかかると思っていいでしょう。
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あとはフィルターの濾過シートは月一ほどで交換しますが、これは1枚200円とかですので維持費に関してはヒーターの電気代くらいと思って大丈夫です。50Wヒーターの電気代は1ヶ月3~40円ほどで、ライトはLEDなので実質かかる電気代は月50円くらいでしょう。
まあアクアリウムとは怖いもので、水槽をひとつ立ち上げたらどんどんほかの魚を飼いたくなるので、そこからお金が消えて言ったりもしますが……
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