コーカシウス ハヤシワラジムシの飼育方法

♨の人

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Trachelipus caucasius

ロシアの大型のハヤシワラジムシです。日本ではコーカシウスという名前で流通の少ない少しレアな品種です。

大型ワラジムシですが細長く色の濃い体に斑紋と黄色いフチがあり、かなり渋い印象を受けます。また、素早さはピカイチでまるでフナムシのような速度で走ります。ボリバリよりスリムなためかその速さはボリバリ以上です。

飼育していて、コーカシウスは個人的に多湿を好むタイプのワラジムシだと感じました。なんとなく好む環境はCubarisダンゴムシに近いような印象です。

我が家ではミズゴケを置いた後、そこから蒸発してケージ内が蒸れて土が乾燥するという最悪の状況を避けるため、水苔の上に樹皮などとにかく何かでマルチングして保湿するようにしています。コーカシウスはいつもそのミズゴケの上の樹皮の裏に大量にぎっしり詰まっています。



そしてとにかく素早く、樹皮をめくると一目散に表側に退散します。

うちの環境ではニクレシも似たような感じで水苔の近くの樹皮裏を好みますが、ニクレシの場合蒸れても乾燥してもすぐ落ちます。ボリバリは比較的多湿な環境で樹皮の上などに群れることが多く、そこまで落ちたりしません。コーカシウスはそのハーフみたいな感じで、多湿な樹皮裏を好み、丈夫で落ちないという感じです。あまりケースの土壌を動き回っている姿は見ず、樹皮を極端に好みます。


ただ、脱皮途中の個体が土の中から出てきたので、脱皮する際はさらに湿度の高い土中を潜る可能性もあります。しかし、基本的にオカダンゴムシ以外は土に潜ることはほとんどないので、あまりにも深く潜ってしまった場合救出が必要な可能性が高いです。

もちろん多湿を好むとはいえ!ただ闇雲に給水すればいいと言うものではなく、蒸れて落ちてしまうことを避ける為それなりの知識や経験は必要です。

しかし、個人的にはコーカシウスはあまり難しくない部類の丈夫なワラジムシだと思います。

同じような環境でニクレシがバタバタと落ちていくため頻繁に対策と検証を必要としていた中、コーカシウスは基本的にいつも変わらず元気でした。我が家で飼育しているワラジムシの中だと、丈夫さで言うならコーカシウス、ボリバリ、越えられない壁がありニクレシみたいな順になるでしょうか。

流通は少ないもののそこまで高価なワラジムシでもなく、またこの手のレア種にありがちなすぐ星になり全滅するような気難しさもないので、飼育自体は非常におすすめできます。ただ、繁殖スピードはそこまで早くない印象です。
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