レッドローチの卵は寒さに耐えるか。真冬にゆうパケットでヤフオクで購入したレッチが孵化しました。

♨の人

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餌用昆虫としてうちではホソワラジムシ、デュビア、ミルワームを飼育していたんですが、最近イエコオロギを購入して卵を採取しています。


で、レッドローチもやってみるかってことで、冬場は死着リスクがあって正直そんなに高いお金出す気もないのでとりあえずはヤフオクで安い卵を購入してみました。真冬に買った卵は果たして無事に届くのか、無事に孵化するのかというレポートです。







レッドローチの生息地と日本の真冬を比較してみる


レッドローチとは俗称であり、正式な名前はトルキスタンゴキブリ、チュウトウゴキブリというゴキブリ科コバネゴキブリ属に属する昆虫です。

成虫の体長は19 - 25mm(雄19 - 24mm、雌22 - 25mm)で、日本で言うチャバネゴキブリサイズ。
爪間盤が退化していて、プラスチックなどのツルツルした垂直面を登ることができません。例えばポーセリンローチ、グリーンバナナローチとかは普通になんの問題もなく壁を登りますが、たとえ汚れていたとしてこのタイプのゴキブリは自重を支えられず少し張り付いてもすぐ落下します。

中央アジア、コーカサス山脈、アゼルバイジャン、イラン、カシミール、イラク、北東アフリカ、エジプト、パレスチナ、イスラエル、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、スーダン、リビア、インドのほか、外来種としてアメリカ合衆国、メキシコにも進出。
元々は中近東(イラン・シリア・ヨルダン・レバノン・イスラエル・サウジアラビア・イエメン・トルコ)の乾燥地帯に生息する種類ですが、ゴキブリらしく世界中に分布を広げているそうです。




日本にもレッドローチは帰化定着している


南米ゴキブリことアルゼンチンモリゴキブリ、デュビアが日本の1部で帰化が報告されているように、レッドローチも一部日本国内で定着した個体が認められているようです。

日本では1979年に大阪府で採取され、以来近畿地方の港湾地帯を中心に散発的に報告されている。乾燥地帯に分布する本種が湿潤地帯の日本に定着するのは難しいとされていたものの、兵庫県などで定着が確認されている。
※Wikipediaより

兵庫県の気候はこちらです。


冬場は氷点下にもなり、夏は暑い。普通に日本って感じの気候ですね。
(一応雨が少なく湿度が低いため乾燥し、海岸に近いため暑さや寒さも比較的しのぎやすくなっています)

到着時の気温は9度です。保温無しでの翌々日到着なので9/4℃→10/1.5℃→9度での文句無しの寒さに晒しました。これで孵化してくれれば一時的な寒さには耐えうることになりますね。

もちろん配達倉庫や配達トラックの中が最低気温と同じようなガチガチの寒さであることは考えにくく、少しは高くはなると思いますが、それでも無加温では風で冷え込まないだけで気温は大して変わりません。

ちなみに資料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mez/59/2/59_KJ00004977233/_article/-char/ja/
によると、卵は摂氏20度の環境下では孵化せず、卵期間は25度で42日、30度で26日。孵化率は22度から30度で51%から83%へと高くなっていく一方で、33度では68%と低い。また22度の環境では弱玲幼虫の死亡率が高く6玲幼虫までに96%が死滅したが、温度が上がるにつれ羽化率が高くなるとのこと。めちゃくちゃ寒さに弱い感ありますね。

しかしこの資料は2008年に日本国内で1970年に確認された個体の血統での実験ということで、既に日本国内で餌用として累代され、日本の気候に適応できない個体がどんどん駆逐されたレッドローチとは多少異なるような気もします。




ゴキブリの卵は卵鞘だが


次にゴキブリの卵鞘についてのデータを見てみましょう。クロゴキブリの卵鞘は5.5℃ 下で休眠するが、死滅せず越冬し暖かくなれば再び動き出すという特性があります。しかしクロゴキブリはご存知の通り害虫の王であり、寒さに弱いとはいえ今では北海道にも普通にいますのでさすがにレッドローチがそれほど強いとは考えにくいです。



デュビアに関しては寒さに激強



同じく餌用のデュビアの場合どのくらいの温度まで耐えられるか、ということですが、デュビアは卵胎生といい卵を体内に戻し直接幼体を産み落とします。そんなデュビアですが、扁平個体を選別した時の個体群をチャック付き袋に入れ室温15~17度の状況で16時間ほど放置してみましたがほぼ初令子達からMサイズの幼虫まで問題なく生きています。
あと、真冬の野外に2日放置しても問題なく生きており、その後普通にまた寒い無加温の室内で数日間放置しても普通に問題なく生きてました。さすがはゴキブリ。





ヤフオクでの冬の死着例


同じく外国産の節足動物である、ネッタイコシビロダンゴムシは日本の寒さには耐えられず、普通に全死着でした。


うちでは同じネッタイコシビロダンゴムシや、ベトナムの30~35度付近まで生きるメルラネラを20度ほどで管理していますが、今のところは適応環境がわからず累代成功していないメルラネラは除き問題なく生きています。例えばタイの洞窟に生息するアンバーダッキーは20度で問題なく繁殖します。

日本原産のホソワラジムシ、帰化種のチョビヒゲワラジムシは12度程度の寒い部屋に置いておくと明らかに活性が下がるものの、当然死滅はしておりません。

あとは秋頃。最低気温は10~16度くらいはあったと思うんですが、ゆうパケット翌日着でトビムシが全死着したことがあります。トビムシの耐えられる温度がまだ分からないので用検証ですが、普通に冬場に採取して耐寒性のあるトビムシを繁殖させるのも一つの手かもと今は思っています。





温室でヒーターを入れて20度~25度で15日で孵化しました


これほんとに産まれんのかよと思いながら、まるで乾燥あずきみたいな卵をケースに入れてダンボールを卵パックの代わりにして入れて温室の奥の方に放置していました。ヒーターがよく当たる場所なので結構暖かかったはずです。

で、1回だけ水滴を1粒落として過度な乾燥を防いだり(利害不明)して、成虫で買ったレッドローチが卵をガンガン産み始めたころ、ケースを見てみるとコオロギの幼虫みたいなのがいました。


もしやと思い見てみると、レッドローチが続々孵化しているではありませんか。


結構な数孵化しているので、無事に寒さに耐えきったことになります。多分この様子だとこれからおぞましい数のレッドローチが続々生まれると思うので、とりま簡易的な餌と給水皿を置いて、早急にレッドローチの新しいケースを用意しようと思います。


大きさとしてはコオロギの産まれたてが数回脱皮した大きめのアリくらいのサイズ。いわゆるピンヘッドと呼ばれるような感じですが、しっかりレッドローチと認識でき、産まれたてはまるでダニやノミみたいなイエコよりかなり強そうです。

イエコの産まれたてはこれよりふた周りほど小さく、水滴1粒どころかそれを4分の1にした程度の水でも表面張力で溺れて死にます。レッドローチの場合、結構デカいのでそれよりは耐えるでしょう。

レッドローチはキモすぎるからか意外に扱ってる店は少ないです。ココ数年はデュビアがカップ入りで販売されるようになりましたが、レッドローチが置いてあるようなペットショップはまだ少ないです。レッドローチが置いてあるホームセンターを近場で1件だけ見つけましたが、そこでは大型のアヤトビムシとホソワラジムシ、シルクワームすら取り扱っていたのでかなり特殊な例でしょう。しかも人気で在庫は私が買ったので最後でした。レジ係の女性はカップに入ったゴキブリをどんな気持ちでスキャンしてるんだろう。

デュビアの幼虫はまだ見た目がアレなので取り扱ってもいいですが、さすがにチャバネゴキブリ丸出し、かつ爬虫類というよりはサイズ的に昆虫餌がメインのレッドローチを店頭に並べる店は少ないのでしょうね。


でも、レッドローチはデュビアより増えやすく、尚且つデュビアよりさらに小さいサイズで産まれコオロギのピンヘッドの代用になり、そしてコオロギより管理が楽で死ににくいということで非常に有効的に使えそうです。
(というかコオロギがマジうるさい、えげつないほどに臭い、すぐ死ぬ、孵化させるため毎日慎重に産卵床に給水しないとダメとあまりにもゴミすぎる。もう少し増えにくかったらこんなもん早々に廃れてたんじゃないかな)

私の地域はそこまで寒くないのでまあ氷点下になるような所では厳しいと思いますが、真冬のガチ寒い時に買ったので秋口とかならなんの心配も要らないでしょう。レッドローチの卵は冬の寒さに耐えます。

2023/12/31 追記

孵化率はこんな感じでなんの問題もなさそうです。あと、レッドローチやコオロギはダンボールはやめましょう。隙間に入り込んで手に登るわ脱走するわで大変すぎた。特にコオロギは跳ねるからまじ大変。トイレットペーパーの芯を輪切りにしたものに置き換えました。

それでは、以上です。
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