発泡スチロール箱やスクエアボックスに熱帯魚用ヒーターを使うと溶ける?大丈夫な理由を解説

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発泡スチロールの容器をメダカや金魚の育成に使ってるけど、熱帯魚用のヒーターを使いたい。でも、溶けたりしないのかな?という疑問について、科学的な観点から調べたので見ていきたいと思います。



そもそも発泡スチロールとは?


発泡スチロール箱は一般的に発泡ポリスチレンと呼ばれる素材で作られています。この素材はポリスチレン樹脂にガスを注入し、気泡を作り出すことで軽量でありながらも強度を持った構造を作り出します。

・材料
発泡スチロール箱はポリスチレン樹脂を原料とし、発泡剤や添加剤が含まれています。これらの成分が熱や圧力の影響を受けて発泡され、箱の形状が作られます。

・製造方法
原料のポリスチレン樹脂に加熱された発泡剤が加えられ、混合された後、成形機で金型に流し込まれます。そこで高温・高圧の状態で成形され、箱の形になります。

・耐熱温度
一般的な発泡スチロール箱は耐熱性が低く、通常70~80℃の温度で軟化し始めます。このため、高温の食品や物品の保管には適していません。

・軟化温度
発泡スチロール箱の軟化温度は約70~80℃であり、この温度を超えると変形し始めることがあります。融点は90度で、100度を超えるとまず確実に溶解します。
なので油を含んだものを発泡スチロールのお皿に入れてレンジでチンすると底に穴が空くこともあります。

しかし、インスタントラーメンの容器がそうであるように、90度程度で即溶解、破損するということはありません。発泡スチロール性の使い捨て丼をレンジで使っても、中身がお湯であれば溶けたことは1度もないです。

・耐久性
一般的に、発泡スチロール箱は軽量でありながらも優れた衝撃吸収性を持っています。しかし、圧力や物理的な衝撃に弱いため、長期間の利用や再利用には向いていないことがあります。特に発泡スチロール容器は使っているとボロボロになりますし、水を入れたままぶつけたり引っ張ったりすると折れて壊れてしまうので注意しましょう。


・保温性
発泡スチロール箱は保温性に優れており、断熱性が高いため食品や冷凍品の保管に適しています。しかし、高温には弱いため、熱い食品の保管には向いていません。






熱帯魚用ヒーターの温度


熱帯魚用ヒーターの主な材料は、ガラスやプラスチックが使われています。
ヒーターの外側には難燃性プラスチックで作られた保護カバーがあり、ゴムなどが使われていることもあります。

内部の加熱部分は一般的にニクロムワイヤーなどの金属が使われ、これが水中の温度を上げる役割を果たします。また、ヒーター内部にはセンサーや温度制御機構などが含まれています。これらの材料が組み合わさって、熱帯魚の水槽内の温度を制御する役割を果たします。
最近のヒーターは過剰な加熱、家事などを防ぐためにカバーが着いており、なおかつ温度ヒューズが入っているので、水が無くなって空焚きになったり過剰な温度上昇を感知すると電源を遮断し壊れるようになっています。

ちなみにヒーターは1~2年ごとの交換が目安とされていますが、それ以上使っても基本的には壊れることはありませんが、高額な生体などを飼っている水槽では定期的に交換した方が良さそうです。


そしてヒーターですが、ヒーターというのは焼き石を水に入れて温めるようなものではありません。熱帯魚用ヒーターというのはオンオフを常に繰り返しており、温度が低くなれば数分稼働して、温度が戻れば停止、というような動きをします。

なので、水槽から出してヒーターを稼働させるとヒーターはオーブントースターのようにかなり暑くなりますが、水の中に入れている限り異常な高さの温度になることはありません。

そもそも、ヒーターが熱くなるとはいえ限度があります。例えば熱帯魚水槽の端っこに熱湯を注げば水槽内の魚は当然ダメージを受けるように、そのヒーターの周辺のみ60度とか70度とかの温度になることは無いです。特にサーモスタット一体型ヒーターの場合サーモスタットもヒーターに組み込まれているので、もしそんな状況であればヒーターを稼働させることができません。なのでヒーターは水の循環していない水槽で使うことは禁止されています。

ただし大型魚の場合ヒーターの上に乗ったり寄りかかったりすることで、ヒーターと魚体が完全に密着することで魚体に熱が直接伝わり火傷するようなことがあります。

なお、ヒーターには大きさがあります。150w程度までならともかく、200wなどを超えてくると発熱量も当然大きくなるため、加熱効率が良くかなりの高温になるかもしれませんので注意しましょう。水槽の容量に適したヒーターを購入することが大切です。

ちなみに25Lの容器に50wのヒーターを入れ、数分間加熱させヒーターを水中から出し、それを放射温度計で測ったところ温度は水温+1度程度でした。完全に温まった稼働状態でも放射温度計による差は4度程度で、自ら出して即測っても別になんも変わりませんでしたのでこんなので溶けることは無いでしょう。

更に、過去にポリプテルス・セネガルスという中型肉食魚を飼育していましたが、水槽メンテの際にヒーターを触っても全く熱いなどと感じることは無かったです。というか、もしヒーターが発泡スチロールを溶かすほど高温になるのなら、ガラス水槽であったとしてそのガラスのその部分のみ高温で加熱することになりそれ以外の場所とその範囲の膨張率の差でガラスは破裂します。

他に根拠として、夏に野外に置いたメダカ容器の水温は40度になることもありますが、発泡スチロール容器がそれで軟化、破損、溶解したという話は聞きません。水があるから温度がその程度で済むだけで、直射日光を受けた容器の表面などは50度を超えることもあります。

上の項目で書いたように水中のヒーターがそれ以上に高温になるとも考えにくく、実際のところ問題は無いでしょう。

ちなみにうちではパネルヒーターという爬虫類、小動物用のシートヒーターを使っていますが、表面温度は50度近くになりますが発泡スチロールが溶けることも無く、尚且つ熱帯魚の輸送に使われる発泡スチロール箱にはカイロが同封されますが、カイロの表面温度は最高で63度、平均温度が50度程度が平均ですが今まで溶けていたことは1度もありません。






ただし適切な使い方ではない


熱帯魚用ヒーターはそもそもガラス水槽で使うことを想定されたもので、プラスチックのプランター、スチロール樹脂の昆虫ケース、発泡スチロール箱などで使用することを想定されているものではありません。

なので、本来の使い方をしていない事になるので、何があっても自己責任となります。更に、発泡スチロール箱はヒーターを吸盤で取りつけることが出来ず、底に置く形式になると思います。

なので対策として、ヒーターの消費電力を水量より少し控えめにする、それによりサイズを小さくし水深の深いところに沈める、印をつけ使う容器の水量を常にチェックするなどが必要となるでしょう。

もしくはベアタンクではなく、砂利を敷いたり、耐熱性の高いポリプロピレンプラスチックのトレーなどを起きその上にヒーターを置くなどで対策しましょう。

尚且つ、そもそもの話をすると熱帯魚用水槽以外の全ての容器はヒーターを入れて使用することをサポートしていません。水槽として使えるスチロール樹脂の昆虫用ケースですら、水槽用ヒーターを使うことは許可されていません。
なので全ては自己責任になるので注意しましょう。






おすさめのヒーター


tetraのサーモスタット一体型ヒーターをAmazonで買うのが最も安いです。更にカバーも付いており縦置き横置きどちらも使えるので便利。


電気代は50wで月972円程度です。メダカは室内水槽ならヒーターなしで余裕なので、結構高い気もしますが思ったよりは安いです。ヒレ長系のヒレを伸ばすためには加温飼育が必要ですし、累代を冬でも重ねるためにはヒーターが必要なのでたくさん掛け合わせや産卵をさせているという人はヒーターの導入を検討してみてもいいでしょう。

発泡スチロール箱は保温性が高いので、蓋などを併用すれば電気代をもう少し低くできる可能性があります。メダカや金魚用の低温ヒーターなら温度は低くなりますが、電気代は飛躍的に安くなります。



なお、小型の昆虫ケース(2L)を沢山使い過疎飼育させてヒレを伸ばそうとするのなら、ベタ飼育などに使われる大型のパネルヒーターかエアコン、温室による一括管理がオススメです。


(中国から届くので遅いものの、国内でこのサイズ買おうとすると多分5~7000円はします。安すぎ。)

メダカはペットボトルを切ったものでも飼育できますので、私は室内ならメンテナンス性を考えむやみに大きな容器をたくさん増やさないことをおすすめします。ひとつの容器に仕切り板を入れるのがやりやすいですね。

鉢底ネットなどで自作できます。
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