ヒメダカはなぜ安い?餌用だからです。でも強いし死ににくい

♨の人

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ペットショップなどでとても安い値段で売られているヒメダカ。一昔前は1匹20円ほどでした。

高くなった今でも1匹の値段が100円を超えることはまずありません。基本的に金魚すくいなどで見られる和金(小赤、姉金)などの半額以下が相場です。

というわけで今回は、ヒメダカがなぜそんなに安いのか説明していきます。




ヒメダカとはどんな魚?


ヒメダカは、日本に元々生息する野生のメダカの突然変異で生まれためだかです。その小さな体格と鮮やかな色彩、そして環境変化に強く繁殖力も高いことから、ペットや教材として昔から人気の高い魚です。


日本に昔からいる野生のメダカとの違い


ヒメダカは、日本の野生のメダカが突然変異し、元々持っていた黒色の色素胞(黒色素胞)を欠いたことで体がオレンジ色になったメダカです。

野生のメダカはキタノメダカとミナミメダカの2種類で、両種を総称してニホンメダカと呼ぶことがあります。こちらは昔はどこにでもいる野生種でしたが、環境汚染や遺伝子汚染により絶滅危惧種になっており純血種はそうそう見かけることはできません。



ヒメダカの丈夫さと繁殖力について


ヒメダカは水質の汚染や酸欠などにとても強い魚で、他の魚が死んでしまうような環境でもめだかであれば全く問題もないことが多いです。

また、メダカは繁殖力も非常に高く、簡単に繁殖させることができます。自然のメダカは一生に産む数が1500個前後なのに対し、飼育下のメダカは生涯4000個以上産む個体も存在します。一般的に1年で500個というのが定説になっています。自然界ではそのうちの僅かが生き残ればいい方ですが、捕食者もおらず餌を毎日食べられる養殖のヒメダカは場所さえあればいくらでも増やせます。



綺麗な改良メダカの固定率とグレードについて


メダカの中には、特定の色や模様が固定された改良めだかという品種改良された個体がたくさん存在します。元々のヒメダカからどんどん選別交配を重ね、様々な品種のメダカが毎年のように作り出されています。


これらのメダカは綺麗さが売りなので、一色のヒメダカと違いヒレの長さがどうとか、鱗の光り方がどうとかで値段が全然変わってきます。

わかりやすいのが改良めだかのベースである幹之メダカで、体外光という鱗の光っている範囲の広さによりグレードが変わり値段も全然変わってきます。


そのような鱗の光り方やヒレの長さなどはたくさん生まれた中の一部が綺麗に育てばいい方です。他にも痩せている、太っている、背中が真っ直ぐなどの微妙な体型の違いで値段が全然変わります。

悪名高い3色錦など1000匹単位で繁殖させて高値がつく3色錦のグレードを満たすのは数匹みたいなレベルです。


対して、ヒメダカは今では肉食魚や水生昆虫などの餌用として繁殖されているものなので、そのような観賞用の改良めだかと違い背骨が曲がっていようが鱗が欠けていようが生きてさえいれば商品として売りに出せます。

なので売れない選別外の個体が沢山出る改良めだかと違い、ヒメダカは歩留まりがいいので安く売れるのです。



改良が進んだメダカの弱さについて


改良が進んだメダカは、元の野生のメダカの突然変異であるヒメダカから品種改良を重ねに重ねた血統書のようなものです。


なのでオロチメダカのように遺伝子的に弱くなってしまっていたり、ヒレが長いことにより交尾や産卵が上手くいかなかったり、背曲がりという背骨が変形した奇形が産まれやすかったりします。


一方で、ヒメダカはそもそも厳選などによる血の濃縮などが無く、野生のメダカとあまり変わらないので、より強健で健康な個体が多い傾向があります。

そのためヒメダカと改良メダカを比べると、繁殖成功率の高さに大きな差が出てしまいます。




まとめ


ヒメダカがなぜ安いかは、カブトムシなどと近い感覚で考えればわかりやすいです。


どこにでもいる安い日本のカブトムシは丈夫で繁殖力も強く、外国の高いカブトムシは日本の環境には適応できないため手間がかかるのです。


当然大きいとかいい血統だとかのグレードが関わってくると更に値段が変わります。

他にもヒメダカはあくまで餌用のメダカとして大量に繁殖されています。同じく原種に近い白メダカや黒メダカ、青メダカなどは、餌用として繁殖されている訳では無いのでやはりヒメダカよりも少し高くなります。

これらがヒメダカの安い理由です。

しかしヒメダカは安いからと言って決して弱い訳ではなく、むしろ安いからこそ遺伝子に多様性があり原種に近く強いという特性があるので、初心者の人にはとてもおすすめのメダカです。

しかしやはりもう少し綺麗なめだかを飼いたい、というのなら、ヒメダカをより赤くしたようなこちらも初期に出てきた強いめだかの楊貴妃などがオススメですよ。


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