掌底打ちは素人こそ絶対使うな

♨の人

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喧嘩やら護身術やらそういうのに掌底打ちが有効という神話。今回は、そんな掌底打ちを訓練していない素人が使わない方がいい理由を解説していきます。

まず漫画などでよくある掌底。手を開いたまま打ち込むやつ。これは1番だめ。普通の掌底なら手首を痛めるだけですみますが、これは指すら折れる可能性もあるので絶対にやってはいけません。

そして普通の掌底。これも正直使わない方がいいです。何故なら掌底打ちはパンチと違い当てられる部分が限られること、当てられても指が目に入ったり鼓膜が破れたり後々大事になりそうな怪我のリスクが高いこと、そして人間の体の構造的に手首を痛めるリスクが鬼高いからです。
(ちなみにカポエイラにはガロパンチという耳やこめかみ辺りを狙う掌底みたいな手業がありますが、アジア学生カポエイラチャンピオンシップでは当てたらマイナス審査)

手を握ってパンチを太ももにでも撃ってみてください。拳を当てようとしたら手首を軽く返して、拳から肘までが一直線になると思います。

じゃあ手首を返さないとどうなるか。拳ではなく指の第2関節がまず当たり、そしてそのまま押すと指が折れそうになるのが分かるでしょう
それは何故か?指の関節の曲がらない方向に腕の力が加わるからです。

じゃあ掌底打ちを壁にやってみて下さい。手首が折れそうになるのが分かると思います。

人間の手首は90度には曲がりません。せいぜいが70度。


掌底打ちで当てる部分は手のひらの根元の母子です。
しかしやってみれば分かりますが母子より中手骨頭が、それより曲げた指先が前に出ます。

打撃で腕は真っ直ぐ当てます。顔だろうがお腹だろうが。でも掌底打ちの場合上に書いたような理由で真っ直ぐ平坦な場所に当てればまず手首が折れます。コーレス骨折といいコケたりスポーツをしていたりして手のひらを勢いよく付いてしまった時によく発生します。

なので掌底打ちは的確に下から顎、横から鼓膜を撃ち抜くなど、限られた位置への的確な当て方じゃないと使えません。普通のパンチなら問題ない場所でも角度が悪いと手首が腕の力に耐えられず簡単に変な方向に曲がり痛めます。

というわけで、顎や鼻など飛び出した部分に的確なタイミングと角度で当てなければならない掌底を、素人が襲われてたり喧嘩してるような状況で出せるわけがないのです。

フックは拳をちゃんと返さないと手首を痛めると思いますが、普通横から拳を当てるので無意識でも拳を内側に巻き込みます。

しかし掌底打ちは当てる位置が掌底、つまり母指の肉厚な部分なので、意識すればするほど手のひらを相手に叩きつけようと手のひら側に反らせて角度をつけます。
(解剖学上では背屈といいます)
なので当て方がマズいと簡単に手首と指がイケない方向にガッツリ逝きます。

それに掌底打ちはやってみると分かりますが思いのほかスピードも出ません。変に手首を曲げた状態で打つので当然アッパーもフックもストレートもジャブもクソみたいな速度しか出ないです。そもそも打撃に適した打ち方では無いのです。
これが腕ではなく脚なら構造や造りの違いで三日月蹴りや前蹴りという有効な蹴りになるのですがね。

掌底打ちするくらいならビンタした方がマシですよ。以上。
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