脳でアデノシンが発生するメカニズムについて説明。コーヒー、カフェイン以外の眠気覚まし。そして低血糖と眠気のお話【ブドウ糖・ラムネ・グルコース】

♨の人

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私はしばしば、日中にとても強い眠気を感じることがあります

これはカフェインを接種していようがしていまいが、睡眠を取っていようが少なかろうが、関係なく不定期に訪れるものでした


でまあ、日中に眠かったらそりゃ当然困る訳ですから、カフェインの摂取量は増える事にはなりますが仕方なくコーヒーをその時は飲んでいたわけですね

もちろんほかの眠気覚ましは色々試しました。しかし、多少の眠気ならともかく、このような強い眠気には何をしても全く効果がなかったんですよ


具体的には太ももをつねってみたり、メントール系のガムを噛んだり、辛いスープを飲んだり……結構いろいろやってた訳ですが、それでも全く抗えない強烈な眠気

辛いスープの唐辛子に至ってはカプサイシン、つまりはもはや単なる痛みです。それでも眠いという時点で、どれだけ強い眠気かは想像に容易いと思います


しかし、そんなとんでもない眠気でも、不思議なことにコーヒーを飲むと嘘のようにすぐに吹き飛ぶんですよね


それを私は今まで、パブロフの犬+コーヒーの味の刺激だと思っていました
で、その刺激で目が覚めて、時間経過とともにカフェインの効果が現れている……みたいな感じで
(カフェインはそんなすぐ効果現れないからね)




が、正直なところさすがに私もカフェインの摂取量をあんまり増やしたくはないので今回新たに情報を探ってみたところ、どうやらまた新たな可能性が浮上したわけです


楽しいやらめんどくさいやら……まあ気になったことは調べなきゃ済まないのがブロガーの性、ここまで深く探求したんだからいっその事最後まで突っ走りましょうかね

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てなわけで今回は私のブログでは毎度おなじみカフェインとアデノシン。そしてもうひとつ、ブドウ糖についての記事になります

それではどうぞ




まずは人間の脳とブドウ糖、ATPについてのお話



これは結構みんな知っていることだと思いますが、人間の脳は主にグルコース、つまりはブドウ糖しかエネルギー源にできません。
ブドウ糖しか主食になれない。上書きしてもどうにもならない


で、そのグルコースですが、普通人間はグルコース(ブドウ糖)をそのまま摂取することはあまりなく、基本的に食事で炭水化物、つまり糖質として接種しています
(砂糖=スクロースは小腸にてサッカラーゼによりグルコースとフルクトースに加水分解され、極短時間で吸収されるため除く)

で、食事から摂取された炭水化物はまあ色々あるんですけども、デンプンの場合まず唾液のアミラーゼにより加水分解され、胃液や膵液でマルトースに分解され、で小腸でいろんな二糖類水解酵素により単糖類にあたるグルコースやフルクトース、ガラクトースなどに分解されます

そしてここまでしてやっと腸管から吸収されるようになるので、さらにそこから血流に乗り全身の細胞に巡り渡り、またさらにそこから体内で処理されやっとアデノシン三リン酸(ATP)という成分になります

で、そのアデノシン三リン酸からリン酸をひとつ外すと、アデノシン二リン酸になります

この際に放出されるエネルギーが、体内では主要なエネルギー源となっているわけですね。そしてそこからなんやかんやあって残ったもの。これがアデノシンです



 

アデノシン受容体の種類と眠気が覚める理由について。A2A受容体が重要



アデノシンアデノシンと私のブログではもう何度も連呼していますが、アデノシンについて詳しい説明をするのはこの記事が初めてですね

まあぶっちゃけ誰が興味あんねんって感じになるとは思いますが、一応クソキュレーションサイトと同類にはなりたくないのでなるべく詳しく説明していきたいと思います


そもそも、アデノシンとはアデニンとリボースからなるヌクレオシドを指します
※塩基と糖が結合した化合物の一種。アデニンはプリン塩基。他にはビタミンB2なんかがジメチルイソアロキサジンとリボースからなるヌクレオシドです

……まあつまり、アデノシン三リン酸が代謝した産物がアデノシンなわけですね。要は燃えカスみたいなもの

こいつが眠気の現況、そしてその作用をカフェインが阻害する……と言うことを、今まで再三に渡り語ってきました


そのプロセスとしてはアデノシン受容体にアデノシンが結合すると、体に眠気を出すため脳を覚醒させるヒスタミンの放出を抑えるのですが、カフェインがアデノシン受容体をブロックし、結果その作用及び眠気を抑えるというものです

つまり上書きしちゃえば僕の思いどうり、ってわけ
(因みにアデノシン受容体にはA1・A2A・A2B・A3などいろんな種類が存在しますが、カフェインはA1及びA2A受容体の作用を阻害し、そのA2A受容体の動きを阻害することにより眠気の緩和作用があることが分かっています)



 



血糖値のお話。低血糖が眠気の正体だった?



で、ここから話はアデノシンから一旦離れて、グルコースの話に戻ります

さっきも話したとおり、人間の脳は主にグルコースを使って活動しています。車で言うとこのガソリンみたいなもんですね

じゃあ、そのグルコースの血中濃度が下がったらどうなるでしょう?車で例えるなら、ガソリンが底を尽きかけている状態です


そう。脳がまともに働かなくなり、覚醒レベルが落ちます。その結果、集中力が無くなってきたり、酷い場合には意識がなくなるレベルの眠気が襲ってくる、つまり昏睡状態に至るという訳です

これが低血糖です

他には強い空腹感や手指の痙攣、冷や汗、動悸などが主な症状ですね


なので糖尿病などでインスリン注射を売っているような人は、常に血糖値に気を使う必要があります。テレビなどで1度はこの手の話、聞いたことがあるのではないでしょうか



んで話は急に変わって私の話なんですけども、私寝起きは朝ごはんとか食べない系なんですよ

食べてもお菓子とかジュースみたいな軽ーい軽食とかで、だいたい起床して時間が経たないとあんまり食欲が出ないんです。なので、普段はほとんどなんも食わずに午前を過ごしているわけですね
(クロノタイプが超夜型の俺には現代社会はキツい)


しかし、ただでさえエネルギーの無い朝。そんな中食事を取らないとどうなるかなんて明白です

一応お菓子なんかを食べてはいますが、上でも説明したように砂糖は極短時間で吸収されるため、急激に血糖値が上がります

すると、膵臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されてしまい、血糖値が急激に低下。結果的にすぐガス欠となり眠くなっちゃうというわけ


因みによく食後に眠くなる原因もコレと同じ理由です。インスリンによる血糖値の低下
(ちなみにこの手のお話でよく出てくるGI値。血糖値の上昇度合いを示すグリセミック指数ですが、実は砂糖のGI値って白米と同程度で、フランスパンよりも全然低いんですよ
ならいいじゃん、食後の眠気程度でしょ。って思うじゃん?
でもね、これにも罠があって、このGI値、長時間血糖値が上がるような食品は面積が多くなってGI値が高くなってしまい、逆に砂糖みたいな急激に血糖値を上げ下げするようなものはGI値が低くなっちゃうんですよね)



……つまりは元からエネルギー不足。そして砂糖による血糖値の急上昇の反動で眠くなる、でまたコーヒーで糖質を接種する、で目が覚める!昼飯食う!糖質摂取!そして(ry

俺はアホか?(困惑)


コーヒーに含まれる糖質は、だいたい微糖の缶コーヒーなら10mg前後です
そしてコーヒーの糖質は砂糖由来のものがほとんどですので、グルコースほどとは行かなくともパブロフの犬と味の刺激で目が覚めている数分間の間に血中に行き渡り、嘘のように継続して眠気が覚めるという訳です

この感じだとブラックコーヒーとかお茶だと眠気が覚める効果は控えめになりますね……カテキンとかそういうのを考慮しても、やっぱあの眠気は血糖値が問題っぽいです
カフェインタブレットの眠気覚まし効果がコーヒーより劣るのはこれか!

灯台下暗し。というか朝飯食えよ俺。アホか






 

低血糖症と森永のラムネ、そしてブドウ糖について



まあ血糖値という犯人を見つけただけでも今回は大金星なんですけども、問題はこの眠気にどの程度の糖質で対処するか?という所


継続的な眠気覚ましならばこれまで通りカフェイン+オートミールなんかのGI値の低い食品で血糖値を正常に保つやり方が良さそうですが、それが出来りゃあ元から苦労しねぇ。私の場合は眠くなった際血糖値を元に戻し、そこから正常な値を保つ方法を考えなくちゃなりません

糖尿病の人のための医療サイトでは低血糖になったら意識があるうちならブドウ糖や砂糖を10g接種しろ、と言っていますが、健常な人の場合はどうすりゃいいんでしょうかねぇ?
一応健康な人でも低血糖にはなるとは書いていましたが、それでもあくまでも情報のベースは糖尿病患者のためのものだと思うので、安易に真似するってもの違うと思います

そしてさらに調べていくと、低血糖症という血糖値が低くなりやすい病気も存在するそうで

☑低血糖症3つのタイプ

あまりにも酷いならこっちも疑わなきゃならん。まあ尋常じゃないくらいに寝起きは悪いから怪しいっちゃ怪しいんだけどね。


で、低血糖症でも対処としてはブドウ糖の摂取、同じく10~15g程度とのこと。うーむ

糖質の一日の摂取目安量はだいたい300g程度だし、別にそこは問題なし。それに私は体質的に太らないので、そっちの心配もなし
ただ気になるのは血糖値の増減なんだなぁ……ブドウ糖ってGI値MAXでしょ?

さらに私は胃下垂で、消化とかそういうのも普通の人とはちょっと違う……うーん、俺の体めんどくせぇ!


もういいや、その都度対処しよう。どうせどんだけ食っても元から太らないし長生きなんざ出来るとはハナから思っちゃいねぇ。ブドウ糖食ってやるよ上等じゃねえか
 

















てなわけでAmazonでブドウ糖を3kg購入しちゃいました()

これを5gずつアルミホイルとかタレビンとかで袋分けして、持ち歩こうと思います
眠気を感じたら飲み物に入れて飲むわけですね

ただ人に見つかったら多分タダじゃすまないと思うのでそのへんは気をつけてください
(いくらブドウ糖と説明しても、小分けされた白い粉って時点で誰も信じてくれないでしょうしね)

あ、ちなみにクエン酸と炭酸水素ナトリウム(重曹)と混ぜると、森永ラムネっぽい味になります
ブドウ糖単体よりシュワシュワして食べやすいので、そのまま食べる人は自作ラムネでも作ってみてはいかがでしょうか。

ブドウ糖はグリシンほど食べにくくはないけど、正直なところ単品で食べてもなんかジャリジャリして微妙だからね。味は砂糖より優しい甘さです



で、なんでラムネを買わないかって?
そりゃあお前高いからだろうよ

だいたい1本で70円くらいして、29gでしょ?
つまりブドウ糖のmg単価は0.0024137931くらい
森永ラムネはブドウ糖90%だからもうちょい高くなる



じゃあ大してブドウ糖はどうか?

私が買ったのはニチガってとこの純粋なグルコース。お値段は3kgで1690円です

3kg、つまりは3000000mg。

でそのmg単価は……0.0005633333円。文字通り桁が違う


いやもちろん美味しいとか、粒になってて食べやすいとかメリットはあるけどさ、やっぱここまでの差を考えちゃうとブドウ糖に軍配が上がるかな。ケチなもんでね、すんませんね

保存に関しては湿気にさえ気をつけてりゃ大丈夫なんで別に間違った買い物ではないかと。少なくとも業務スーパーで買ったグルタミン酸ナトリウム1kg(味の素と同じ成分)よりはよっぽど使い道あるしね


まあてなわけでここまで長々と色々書いてきましたが、そろそろ終わりとなります

ここまで読んで下さり誠にありがとうございました。よろしければほかの記事も読んでみてくださいね

てなわけで

以上です


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